武田砂鉄のレビュー一覧

  • 偉い人ほどすぐ逃げる

    Posted by ブクログ

    ”災間の唄”の感想で書いたように、本作者の幕間コメントに大いに惹かれた身としては、単著たる本作は、どうしても読みたくなる一品。すぐ逃げる偉い人と言われると、真っ先に現&前首相が浮かぶ訳だけど、本書における矛先はそこに留まらず、企業のトップとか、各業界の権威にまで及ぶ。卑怯な逃げ方のオンパレードに、いい加減うんざりしてしまうんだけど、切り返しの妙が素晴らしくて、何なら笑えてしまうような文言まで散りばめられていたりして、実に痛快。言われてみれば確かにそうだよな、って大いに納得できる反面、でもそれ、自分で考えて自分で判断できなきゃいかんな…って、ちょっと自信喪失してしまったりもする訳だけど、”偉い人

    0
    2021年06月21日
  • 偉い人ほどすぐ逃げる

    Posted by ブクログ

    武田砂鉄は、1日にどれだけの文章を読んでいるのだろうか。さまざまな話題と引き出しの多さに驚く。皮肉の効いた言い回しが冴えている。語彙の多さとピタッとくる言葉遣いは素晴らしいと思う。
    なんとなくスルーしてしまいそうな言葉遣いにも敏感で、わたしはもう忘れてた、言われてみればそんなことあったよな、ということをしっかり思い出させてくれる。しかもきちんとした裏付きだ。毎月「プレミアムフライデー」も今でも、きちんと追ってくれている。
    そういうバイタリティあふれる批評精神を見習いたい。

    0
    2021年06月11日
  • 日本の気配

    Posted by ブクログ

    ラジオで砂鉄さんを知りすっかりファンになり紋切型の次にこの本を読んでみた。相変わらずネチネチとしつこく、もし身近な人だったらとにかく面倒臭い人。今の世の中、いろいろつっこみたくなることが満載の政治や社会の問題でもすぐにわすれないようにこれぐらいしつこく考え続けなきゃいけないかも。
    マンションのゴミ出しで管理人とのコミュニケーション能力の話がそこまで飛躍する!?と思いつつそうだよなぁと思う話の展開で面白かった。
    前作に続きけっこう疲れる読み応えなんだけど砂鉄さんのようなしつこさを持ち続けたい。
    また再読してみよう。

    0
    2020年09月30日
  • 紋切型社会――言葉で固まる現代を解きほぐす

    Posted by ブクログ

    『一冊の本』に今年の1月まで連載されていた「わかりやすさの罪」を愛読していたので、同様の切れ味の素晴らしい爽快な書きっぷりを堪能できた.「"泣ける"と話題のバラード」でプレスリリースの中身のなさを指摘しており、それをまた使いまわす輩が跋扈している現状を批判している.そうだ、プレスリリースの中身のなさはわかっているので読む奴はいないだろう.「誤解を恐れずに言えば」で東大話法の虚しさを指摘しているが、国会では頻出している.御用記者は批判しなくなっているので、言う方もその空気をつかんでのさばっているのだ.こんなことがまかり通ることは、ほどなく解消すると予測している.「そうは言って

    0
    2020年05月14日
  • 日本の気配

    Posted by ブクログ

    最初、読みにくいな、と感じたが、それは多分、ことば、表現の細部に至るまで、著者独特の考えがあり、それが文章に現れていると最後の方は思えるようになった。こうしたライターは今時珍しいと思う。著者の苛立ち、怒りなどが無骨な形で現れており、読み手はそれを丸ごとそのまま
    受け止めることが必要ではないか。

    0
    2020年02月15日
  • 紋切型社会――言葉で固まる現代を解きほぐす

    Posted by ブクログ

    はじめはなんだかゆる〜い社会批判かと思いきや、どうしてどうして。独特の比喩や例示で、しっかりと社会批判している。軽い気持ちで読んでいたら、おおっと!となる。優しい当りで手厳しい批評、とても興味深い。もっと読みたくなる。

    0
    2019年08月26日
  • 紋切型社会――言葉で固まる現代を解きほぐす

    Posted by ブクログ

    09国益を損なうことになる の章を
    2019年の選挙の前までに色んな人に読んで貰いたい

    私は武田さんの考えがとても好きです。

    2、3回読まないとって思ったこの作品。

    0
    2019年05月25日
  • 往復書簡 無目的な思索の応答

    Posted by ブクログ

    『火花』の又吉直樹と『紋切り型社会』の武田砂鉄による往復書簡。
    相手の手紙への完全な応答とも言い切れない返信で、思索を発展させ進んでいく感覚が、1人で考えている状態を再現・言語化してくれているような本。

    0
    2019年05月19日
  • 往復書簡 無目的な思索の応答

    Posted by ブクログ

    例えば〇〇が結婚した、〇〇が転職した、とか具体的な噂話が聞きたいんじゃなくて、ではそこから派生する、例えば結婚観や仕事観というと大袈裟だけど、そういう概念的な抽象的な話が好きな自分にはとても好きな本。
    まさに「無目的な思索の応答」が好きなので、心地よかった。

    0
    2019年04月06日
  • ナンシー関の耳大全77 ザ・ベスト・オブ「小耳にはさもう」1993-2002

    Posted by ブクログ

    話の対象になる芸能人に「さすがに最近見ないな」という人もちらほらいるものの、文章自体は没後16年も経っているとは思えないほど面白い。
    小倉智昭の回の「ボクは先代の社長に
    たいへんかわいがってもらってね」という
    何でもなさそうな一言に対する怒涛の考察は
    この本の1つのクライマックスだと思う。

    0
    2018年11月09日
  • ナンシー関の耳大全77 ザ・ベスト・オブ「小耳にはさもう」1993-2002

    Posted by ブクログ

    2002年に亡くなったナンシー関が矛先を向けるのは、当時のテレビの中の人たち。だから、十五年以上経過した今となっては、誰だかよく分からん人も登場する。
    けれども、彼女が丹念に拾い集めて指摘する、テレビの中の発言から感じる違和感、もっと言えば不快感は、いまの読者にもありありと伝わってくる。なぜなら、その違和感は、いまのテレビ、マスコミ、ネットからも常に垂れ流され、自分たちも確かに感じているんだけど、目をつぶってやり過ごしているものと同じだから。そして、その「おかしいな」「何か嫌だな」という感情に目を瞑らず、かと言って怒り散らすわけでもなく、その違和感の源をピシャリと言い当てる彼女の言葉、その言葉

    0
    2018年10月28日
  • ナンシー関の耳大全77 ザ・ベスト・オブ「小耳にはさもう」1993-2002

    Posted by ブクログ

    「武田鉄矢のどこが嫌なのかを歯をくいしばって考えてみよう。」
    ナンシー関さんの、テレビについてのコラム。この一文のとおり、ナンシー関さんの文章は、テレビを見て嫌だと感じる部分をなぜ嫌なのかを掘り下げることをメインとしている。そしてその指摘が鋭すぎて残酷だったりして面白い。谷亮子の出馬を予言したりしている。

    1
    2018年10月16日
  • 日本の気配

    Posted by ブクログ

    読んでいるとだんだん辛くなってくる箇所(日本の政治家について)もありましたが、後書きの「今、いちいちこんなことを言わなくてはいけないのだ」という一文に納得しました。

    0
    2018年09月16日
  • 紋切型社会――言葉で固まる現代を解きほぐす

    Posted by ブクログ

    「全米が泣いた」「そうは言っても男は」など、日常で何気なく聞いたり目にしたり使ったりする「紋切型」の言葉が持つ曖昧さや胡散臭さなどに正面から立ち向かっていく著者の圧倒的な知識量と構成力が凄い。政治からエンタメまで幅広い分野での例を挙げながら、時に皮肉を交えて展開する持論は説得力があるし、読んでいて痛快だった!

    0
    2016年10月29日
  • 紋切型社会――言葉で固まる現代を解きほぐす

    Posted by ブクログ

    おお、頑固おやじさんだ。いやいや、隣にいないというのはこれほどありがたく面白いか。おばさんとおじさんとは大いに違うんですねえと思うがそれはそれとして、なかなかいやはや。

    0
    2015年11月19日
  • べつに怒ってない

    Posted by ブクログ

    タイトルと帯の「だからなに?」「くすっと笑える」が気になって手に取った。一度、買わずに本屋を去ったけど、やっぱり気になって購入。

    1つの話題が2ページに収まっているので、サクサク読める。電車移動や待ち時間に読むのに向いている(ただし、声に出して笑ったり、思わずニヤッと笑える話もあるので要注意)。

    後半から「あーあるある」の共感の嵐。「そんな気がする」も読みたい。

    0
    2026年05月16日
  • 「いきり」の構造

    Posted by ブクログ

    武田砂鉄さんが書くものを好んで読むようになったのは、小田嶋隆さんとの共著『災間の唄』以降。ふたりは年齢も表現のスタイルも違うんだけれど、どこか似ている。「いきり」に対しては軽く流したり放置せず、記録しておくことが有効なのかも。忘れないで言い伝えたり、きちんと検証すること。「傾聴」の重要性も改めて実感。微力だけれど、これまで以上に実践していきたい。

    0
    2026年05月10日
  • 「いきり」の構造

    Posted by ブクログ

     いつも聴いているピーター・バラカンさんのpodcast番組に著者の武田砂鉄さんがゲスト出演した際に紹介していた本です。
     武田さんの本は今までにも「マチズモを削り取れ」「べつに怒ってない」等を読んでいます。
     本書は“いきり”をキーワードに、昨今の世相について武田さん一流の感性で縦横無尽に論じたものです。そこでの指摘は首肯するところが多く、私にとっても様々な気づきがありました。

    0
    2026年05月08日
  • テレビ磁石

    Posted by ブクログ

    政治家や 評論家などはその存在がある程度の継続性を持つため その揚げ足取りとか茶化し方は一種定型化されてしまい、 つまり あまり面白みがないことになってしまう。 対してテレビに出てくる芸能人をはじめ コメンテーターや評論家 さらには(テレビに出てくる)政治家 などの一言一句は揚げ足取りに持ってこい なので新聞の4コマ漫画を読むように楽しむことができた。

    でも 本文の中で何度も言及されてるようにナンシー関ってその揚げ足取りから人間の本質に突き刺すことができていたなあと改めて感心しきりであった。

    0
    2026年05月05日
  • そんな気がする

    Posted by ブクログ

    物事を表面の見た目でやり過ごすか、ふれた感触の違和感にこだわるか。そこ触ったらあかんよ、と言われると余計に触りたくなる衝動に信条をもつ武田砂鉄の言葉はこちらに妙な協働意識が芽生えてくる。でもこちらも一度立ち止まってみる。"簡単に流されないぞ " "読者が咀嚼するタイミングまで彼は知り尽くしてるかもしれない" そうやって親近感を持つことをはばかってみせる。ところがこれこそ砂鉄の思惑かも知れぬ。

    0
    2026年05月04日