武田砂鉄のレビュー一覧

  • 偉い人ほどすぐ逃げる

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    武田砂鉄は、1日にどれだけの文章を読んでいるのだろうか。さまざまな話題と引き出しの多さに驚く。皮肉の効いた言い回しが冴えている。語彙の多さとピタッとくる言葉遣いは素晴らしいと思う。
    なんとなくスルーしてしまいそうな言葉遣いにも敏感で、わたしはもう忘れてた、言われてみればそんなことあったよな、ということをしっかり思い出させてくれる。しかもきちんとした裏付きだ。毎月「プレミアムフライデー」も今でも、きちんと追ってくれている。
    そういうバイタリティあふれる批評精神を見習いたい。

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    2021年06月11日
  • 日本の気配

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    ラジオで砂鉄さんを知りすっかりファンになり紋切型の次にこの本を読んでみた。相変わらずネチネチとしつこく、もし身近な人だったらとにかく面倒臭い人。今の世の中、いろいろつっこみたくなることが満載の政治や社会の問題でもすぐにわすれないようにこれぐらいしつこく考え続けなきゃいけないかも。
    マンションのゴミ出しで管理人とのコミュニケーション能力の話がそこまで飛躍する!?と思いつつそうだよなぁと思う話の展開で面白かった。
    前作に続きけっこう疲れる読み応えなんだけど砂鉄さんのようなしつこさを持ち続けたい。
    また再読してみよう。

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    2020年09月30日
  • 紋切型社会――言葉で固まる現代を解きほぐす

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    『一冊の本』に今年の1月まで連載されていた「わかりやすさの罪」を愛読していたので、同様の切れ味の素晴らしい爽快な書きっぷりを堪能できた.「"泣ける"と話題のバラード」でプレスリリースの中身のなさを指摘しており、それをまた使いまわす輩が跋扈している現状を批判している.そうだ、プレスリリースの中身のなさはわかっているので読む奴はいないだろう.「誤解を恐れずに言えば」で東大話法の虚しさを指摘しているが、国会では頻出している.御用記者は批判しなくなっているので、言う方もその空気をつかんでのさばっているのだ.こんなことがまかり通ることは、ほどなく解消すると予測している.「そうは言って

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    2020年05月14日
  • 日本の気配

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    最初、読みにくいな、と感じたが、それは多分、ことば、表現の細部に至るまで、著者独特の考えがあり、それが文章に現れていると最後の方は思えるようになった。こうしたライターは今時珍しいと思う。著者の苛立ち、怒りなどが無骨な形で現れており、読み手はそれを丸ごとそのまま
    受け止めることが必要ではないか。

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    2020年02月15日
  • 紋切型社会――言葉で固まる現代を解きほぐす

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    はじめはなんだかゆる〜い社会批判かと思いきや、どうしてどうして。独特の比喩や例示で、しっかりと社会批判している。軽い気持ちで読んでいたら、おおっと!となる。優しい当りで手厳しい批評、とても興味深い。もっと読みたくなる。

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    2019年08月26日
  • 紋切型社会――言葉で固まる現代を解きほぐす

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    09国益を損なうことになる の章を
    2019年の選挙の前までに色んな人に読んで貰いたい

    私は武田さんの考えがとても好きです。

    2、3回読まないとって思ったこの作品。

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    2019年05月25日
  • 往復書簡 無目的な思索の応答

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    『火花』の又吉直樹と『紋切り型社会』の武田砂鉄による往復書簡。
    相手の手紙への完全な応答とも言い切れない返信で、思索を発展させ進んでいく感覚が、1人で考えている状態を再現・言語化してくれているような本。

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    2019年05月19日
  • 往復書簡 無目的な思索の応答

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    例えば〇〇が結婚した、〇〇が転職した、とか具体的な噂話が聞きたいんじゃなくて、ではそこから派生する、例えば結婚観や仕事観というと大袈裟だけど、そういう概念的な抽象的な話が好きな自分にはとても好きな本。
    まさに「無目的な思索の応答」が好きなので、心地よかった。

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    2019年04月06日
  • ナンシー関の耳大全77 ザ・ベスト・オブ「小耳にはさもう」1993-2002

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    話の対象になる芸能人に「さすがに最近見ないな」という人もちらほらいるものの、文章自体は没後16年も経っているとは思えないほど面白い。
    小倉智昭の回の「ボクは先代の社長に
    たいへんかわいがってもらってね」という
    何でもなさそうな一言に対する怒涛の考察は
    この本の1つのクライマックスだと思う。

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    2018年11月09日
  • ナンシー関の耳大全77 ザ・ベスト・オブ「小耳にはさもう」1993-2002

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    2002年に亡くなったナンシー関が矛先を向けるのは、当時のテレビの中の人たち。だから、十五年以上経過した今となっては、誰だかよく分からん人も登場する。
    けれども、彼女が丹念に拾い集めて指摘する、テレビの中の発言から感じる違和感、もっと言えば不快感は、いまの読者にもありありと伝わってくる。なぜなら、その違和感は、いまのテレビ、マスコミ、ネットからも常に垂れ流され、自分たちも確かに感じているんだけど、目をつぶってやり過ごしているものと同じだから。そして、その「おかしいな」「何か嫌だな」という感情に目を瞑らず、かと言って怒り散らすわけでもなく、その違和感の源をピシャリと言い当てる彼女の言葉、その言葉

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    2018年10月28日
  • ナンシー関の耳大全77 ザ・ベスト・オブ「小耳にはさもう」1993-2002

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    「武田鉄矢のどこが嫌なのかを歯をくいしばって考えてみよう。」
    ナンシー関さんの、テレビについてのコラム。この一文のとおり、ナンシー関さんの文章は、テレビを見て嫌だと感じる部分をなぜ嫌なのかを掘り下げることをメインとしている。そしてその指摘が鋭すぎて残酷だったりして面白い。谷亮子の出馬を予言したりしている。

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    2018年10月16日
  • 日本の気配

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    読んでいるとだんだん辛くなってくる箇所(日本の政治家について)もありましたが、後書きの「今、いちいちこんなことを言わなくてはいけないのだ」という一文に納得しました。

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    2018年09月16日
  • 紋切型社会――言葉で固まる現代を解きほぐす

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    「全米が泣いた」「そうは言っても男は」など、日常で何気なく聞いたり目にしたり使ったりする「紋切型」の言葉が持つ曖昧さや胡散臭さなどに正面から立ち向かっていく著者の圧倒的な知識量と構成力が凄い。政治からエンタメまで幅広い分野での例を挙げながら、時に皮肉を交えて展開する持論は説得力があるし、読んでいて痛快だった!

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    2016年10月29日
  • 紋切型社会――言葉で固まる現代を解きほぐす

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    おお、頑固おやじさんだ。いやいや、隣にいないというのはこれほどありがたく面白いか。おばさんとおじさんとは大いに違うんですねえと思うがそれはそれとして、なかなかいやはや。

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    2015年11月19日
  • 「いきり」の構造

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    自身はいきっていない側だと思ってきたのだが、その自信こそが「いきり」に繋がるのかもしれないとハッとさせられた。
    こうするべき、正解はコレと誘導されることもないので自分はどうだろう?と考えながら読み進めることができた。

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    2026年01月30日
  • べつに怒ってない

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    心の片隅にちらっと思ってたけど、言ったら嫌な奴になりそうだから言えなかった、、、ということをあれこれ書いてくれている。砂鉄さん、言葉にしてくれてありがとうございます!
    あとは、あー、確かにそうかも、、という話や
    そこまで考えるのは面倒くさいのでは?という話などあり、気分転換に適当なページをパラパラっと読んで、ニヤリとして楽しめる本だった。

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    2026年01月25日
  • 「いきり」の構造

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    「いきり」ってどこから生まれてくるの?の説明をしながら、いきりの周辺にいる人の構造とありかたを批評する本。
    主張としてはわかるし、そうだねとは思うんだけど、雑誌連載してた時の雰囲気をそのまままとめてるから一冊の本として読むと主張が整理されてなくて読むのがキツいところが目立った。一番最後に書き下ろされたところが一番まとまってたように思う。

    論の中身ではなくテクニックとパワーによって論理を潰そうとする「いきり」は、自分の中身の無さから目を逸らさせ、自分でも自分から目を逸らすために使われるもの。
    忙しくてじっくり考える余裕を作れない日々だけど、いきらないようにちゃんと考えながら生きてこうと思った。

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    2026年01月20日
  • コンプレックス文化論

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    単行本の発刊は2017年ということで、2025年の現在にてらすとまたコンプレックスの置かれた立場は変わっている。今や小中学校ではあだ名の通用は厳しく指導されるため、あだ名で重宝されてきた外見を弄る言葉達は隠蔽されている。もうチビや天然パーマを他者から弄られる事は少ないだろうけど、当人からしたら身体的特徴は消えた訳でもないのに自虐風なオープンなネタとしてコンプレックスを表明することも昔より難しくなっている。
    コンプレックスを表す言葉の流通が抑制されると、コンプレックスを感じる事も減るのだろうか、消化されずくすぶり続けるのだろうか。

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    2025年12月27日
  • 「いきり」の構造

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    いろんな巷の言説を「いきり」という視点で切り取っています。問いより答え、日和見と言い切り、議論より論破。そんな今の時代の空気を見事に言語化してくれていると思います。

    何より共感したのは、相手の発言者としての資格を問いたり、質問の質を問うことで議論に勝つ手法のこと。自分の思考の欠落を相手の権利の欠落で補う。日々そういうのを見せられて嫌な気持ちになっているので納得です。DaiGoや石丸伸二など、名指しで書いているところが痛快です。

    怒りとか不機嫌などのネガティブな感情や態度が社会通念として封殺され、幸せの形が規定され、それを強制されるような社会はユートピアなのかディストピアなのか。上機嫌である

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    2025年12月26日
  • 「いきり」の構造

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    耳が痛くなるというか、自分にも当てはまりそうなところがある「いきり」。意識すればするほど、何も行動できなくなってしまうのではという恐れもある。一方で、もっと怒っていいんだ、と怒りを抑えられないことを恥じていた自分を救うような言葉もあったりした。

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    2025年12月13日