日本の気配

日本の気配

ビジネス・実用
1,430円 (税込)

7pt

「空気」が支配する国だった日本の病状がさらに進み、いまや誰もが「気配」を察知することで自縛・自爆する時代に? 「空気」を悪用して開き直る政治家たちと、そのメッセージを先取りする「気配」に身をゆだねる私たち。一億総忖度社会の日本を覆う「気配」の危うさを、さまざまな政治状況、社会的事件、流行現象からあぶり出すフィールドワーク。
「ムカつくものにムカつくと言うのを忘れたくない。個人が物申せば社会の輪郭はボヤけない。今、力のある人たちに、自由気ままに社会を握らせすぎだと思う。この本には、そういう疑念を密封したつもりだ」

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日本の気配 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    ラジオで砂鉄さんを知りすっかりファンになり紋切型の次にこの本を読んでみた。相変わらずネチネチとしつこく、もし身近な人だったらとにかく面倒臭い人。今の世の中、いろいろつっこみたくなることが満載の政治や社会の問題でもすぐにわすれないようにこれぐらいしつこく考え続けなきゃいけないかも。
    マンションのゴミ出しで管理人とのコミュニケーション能力の話がそこまで飛躍する!?と思いつつそうだよなぁと思う話の展開で面白かった。
    前作に続きけっこう疲れる読み応えなんだけど砂鉄さんのようなしつこさを持ち続けたい。
    また再読してみよう。

    0
    2020年09月30日

    Posted by ブクログ

    最初、読みにくいな、と感じたが、それは多分、ことば、表現の細部に至るまで、著者独特の考えがあり、それが文章に現れていると最後の方は思えるようになった。こうしたライターは今時珍しいと思う。著者の苛立ち、怒りなどが無骨な形で現れており、読み手はそれを丸ごとそのまま
    受け止めることが必要ではないか。

    0
    2020年02月15日

    Posted by ブクログ

    読んでいるとだんだん辛くなってくる箇所(日本の政治家について)もありましたが、後書きの「今、いちいちこんなことを言わなくてはいけないのだ」という一文に納得しました。

    0
    2018年09月16日

    Posted by ブクログ

    武田砂鉄の時事エッセイをちょこちょこ 小分けにして読むのが習慣になっている。 そのことで気づいたのだが 年代が古ければ古いほど気付きも多く、 また忘れてはいけないのに忘れてしまった過去を現在の視点で掘り返せる。最近のものだと文体がどちらかというとポエムに近いような味わい深いものになっていて、それはそれで素敵なのだが本書ぐらいの硬さは一番自分のグルーヴにあっていた。でもしっかり笑えるところは笑えたり。

    0
    2026年07月30日

    Posted by ブクログ

    7年前の本だが、今読んでも十分読み応えがあった。この政治家おかしいよな、とか、世論って何でこうなる?とぼんやり感じていた違和感をズバリ!斬ってくれる!

    自分の知識不足や言葉の足りなさをちゃんと補ってくれて、明瞭軽快な語り口で世の中の様々な事象を説明してくれる。

    うんうん頷きながら、とても気持ちよく読める。みんながマツコデラックスを好きな理由に似てるかも。言いにくいことをスパッと切り込んでくれるのは、自分はできないだけに小気味よいのだ。

    0
    2025年10月11日

    Posted by ブクログ

    又吉さんとの往復書簡を読んで気になったので武田さんの本を。
    久々に硬派な評論。皮肉たっぷりで真摯な本。私の感覚にちょうど合う。
    コロナが始まる前の日本の状況を思い出させる本だった。
    五輪をちらつかせながら、きれいなだけでなんの意味もなさない言葉でのらりくらりと、
    あるいは有無を言わせず蹂躙するように、
    自分の思うように水面下で舵を切ってきた当時の政権。
    政治のことはよくわからないが、
    武田さんの視点には、目くらましを回避して、根本の問題をごまかさずに見据えて
    しつこくぶれずに突き詰めていく真面目さがある。
    うっかり、相手の遠回しでぶよぶよと膨らんだ言葉に取り込まれないように気をつけながら、
    自分が感じた違和感を手放さないように
    丁寧に、じわじわと一歩づつ、大元の場所から離れずに掘り下げる。
    2者択一で選ばされる前に、3つめ4つめの選択肢が無いことを問うこと
    あるいは、なんでそれを今選ばなければならないのかという疑問。
    こういう姿勢が本当に大事だと思う。
    相手の土俵に乗らず、言葉の上の応酬に自らが酔うことなく、
    一番大事と踏んだところから外れずに進む。
    皮肉が芸になり芸をみがくほうに流れることなく、
    皮肉を皮肉として成り立たせる硬派な立ち位置に留まることに痺れる。
    もちろん、皮肉があるからこそ楽しめる。
    「どうせなら」の貧乏性が、一番の危険な因子であるかもしれない。
    時間を天びんにかけられると、迷いが出る。自分もそうだ。
    でもそこで踏みとどまって、意地やプライドとかいうつまんないものの影響をも排除して
    冷静に判断する、提言することを意識していかなければ、
    なし崩し的に事態は流され、結局相手の思うつぼ、ということになるんだろう。
    急速に無力化されていく言葉と状況に抗いながら、
    空気よりもあわい気配にとりこまれないように、いま一度確認すべき、と襟を正す本。

    0
    2024年12月05日

    Posted by ブクログ

    メディアで流布される情報に違和感を感じる時、まぁいいかと受け流すか、間違ってるよと声をあげるか、空気を読むか、読まないか、忖度と奥ゆかしさが混同されたまやかしによって一部の力ある者が社会が支配する。自己責任でごまかそうとする共助なき世の中は必ずや崩壊する。目に見えるもの・理屈で、世界は動いていない。見えざるもの・訳の分からない現実が自然の中で変遷していく。驕るなかれ、必ずや私たちは死を迎える。己を誤魔化していくか、素直になるか。自然は誤魔化さない、空気を読まない。私たちも自然に習うべきであろう。そして助け合えば答えが自ずと出てくる。言葉にならなくてもいい、一瞬の笑顔でもそれが答えのひとつであるはず。それはメディアでは到底伝えられない真実でもある。腑に落ちる。

    0
    2020年08月16日

    Posted by ブクログ

    日本の気配 武田砂鉄 晶文社

    あまりにスラスラと流れる言葉にのまれて
    まるでエッセイでも読むように軽く読み流していしまうけれど
    内容に気づくと空恐ろしい環境にしてきた自分に愕然とする

    〜「空気」が支配する国から「気配」で自爆する国へ〜
    忖度という空気を大事にする利他的な国だった筈のかつての日本文化が
    その高い教養と倫理観を自由勝手な競争原理と呼ばれる経済闘争主義に
    むしり取られ
    今や利己的に分断された個々が気配を先取りして自縛する時代に驀進する
    本来ならば国民を忖度するボランティア精神であるべき公務員が
    空気を悪用して開き直る政治家を筆頭とする公務員に成り下がり
    そのメッセージの気配に依存するメディアを鵜呑みにする国民に陥る
    こうした姿をあぶり出すフィールドワークがここに集約されている

    暴力的でえげつないお笑いに落ち込んでいるテレビを見ない私のは
    知らない名前や流行り言葉が沢山出てくるので浦島太郎気味になるが
    この本が現状を垣間見るチャンスともなる

    全てが建前社会で見え透いた本音が隠されていることを前提とする環境
    建前とした民主主義を忘れて資本主義の自由勝手な競争が
    民主主義の対等性から成る自在性だと思い込んでいる現状に唖然とする一方で
    蜘蛛の巣のような依存心が蔓延してしる社会で
    身動きが取れないことに悲鳴を上げるしかない恐ろしさ

    0
    2019年11月25日

    Posted by ブクログ

    すっきり する!
    「快刀乱麻を断つ」という言葉が
    そのまんま 鮮やかに当てはまる

    なんだ こいつ!
    もおーっ ええ加減しろ!
    あんたは 何様だ!

    この国に存在する
    魑魅魍魎のような輩を
    ばった ばった と
    なぎ倒していく感じが
    たまらなく 快感である

    ームカつくものに
     ムカつくというのを
     忘れたくない

    本当に その通りだ

    ー個人が物申せば 
     社会の輪郭はボヤけない

    「記憶は弱者にあり」
    マルセ太郎さんがよく
    おっしゃっていた言葉だ

    この時代だからこそ
    ますます 黙ってしまっては
    いけない

    0
    2018年10月23日

    Posted by ブクログ

    いろんなことにいちいち違和感や怒りを感じ、「ちょっとおかしいのではないか」といちいち言うことは、もしかしたらうるさがられるのかもしれない。
    でも、日々違和感や怒りを感じるセンサーみたいなものを研ぎ澄ませておかなければ、この国で自分の生きたいように生きられなくなってしまうような気がする。
    わたしはわたしの生きたいように生きたいし、わたしにとって大切な人たちにも生きたいように生きてほしい。

    0
    2018年10月18日

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