武田砂鉄のレビュー一覧

  • 芸能人寛容論 テレビの中のわだかまり

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    私の中で武田砂鉄という人はラジオパーソナリティである。
    主にTBSラジオの。
    (同じカテゴリで春日太一がいる)
    で、実は違ってフリーライターなんですよね。
    うん、確かラジオでも言ってた。

    で、目についたので読んでみた。

    声が先にインプットされているので、文章から声が聞こえます。
    芸能人を独自の視点で~って文字ずらで書くと陳腐な内容になってしまうのであるが、ナンシー関レベルでしっかり見て咀嚼しているので、いちいち面白い。

    他の作品も読んでみよう。

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    2022年08月25日
  • 往復書簡 無目的な思索の応答

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    言葉に傷つき、勇気付けられ、憤り、安堵する。様々な過程を経て拡散し、変容する。吐き出した自身の思索はそこに留まらず、自身も変わっていく。変わらないのは記録として残された情報であり、そこに何者かが都合よく価値を付加して断定することは、相手の思考を閉ざそうとする偽りの安心だと気付く人々は少ない。不安を伴ってもいいから決めつけない余白ある "いい加減" にこそ言葉の大切さがある。振り回され慮る思考に答えなき楽しさが待っている。又吉直樹と武田砂鉄の二人から言葉と記憶の混濁が色付いていく移ろいをいただきお裾分けしよう。これも成長と分配。

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    2022年01月03日
  • 日本の気配 増補版

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    「気配」、いわゆる「空気」よりも曖昧で捉えどころのないもの。外国語には、同様の単語あるいは表現はあるのだろうか。英語の辞書で調べたら、”sign" "indication" "touch" とか出てきた。いま一つしっくりこないかな。ちなみに、この本でも取り上げられていますが、安倍元総理と違いホントに辞書引きましたから。

     この本は、単に単行本を文庫化したものではなく、刊行時からの経過をふまえて増補している。コメント的増補なのだが、読んでて面白い。「察知すべき気持ちの悪さ」がこの本の通底するテーマとある。そう、何か気持ち悪いのだ。読んだ後、じゃ

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    2021年12月12日
  • 日本の気配 増補版

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    今から振り返れば、今の事態はよくわかるはずなんだけど、今日は衆議院の総選挙、これを経て、政治が、日本がどう変わって行くのか。ゼロの選挙速報を見ていても、そういう意味で落選したのではないんだろうなあという、大物が映し出される。
    で、結局は安倍さんとそんなに変わらないだろう自民党が過半数を超える見込みなのだという。
    この武田さんがいうように、そこまで色々言わなくてもいいようにも思うのだが、でもやっぱり言わなきゃいけない。言えないならやらなきゃいけない。まだまだこの日本は色々な予測できない変化を、それも権力者にはやらせてはいけない変化を遂げて行くのかもしれない。

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    2021年10月31日
  • 偉い人ほどすぐ逃げる

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    この本を読み終えた今日、2021/8/5、またしても一体何度目かと言う緊急事態宣言下。昨日の感染者数は全国で14,200人(東京4,166人の他、十数県で過去最多)。菅首相は、重症患者以外は自宅療養を基本とする、と新たな方針を打ち出しいている。「国民の命と健康を守るため」だそうだ。現場の医師たちが、「この病気は急に容体が変わることがある、重症化するかしないかを自宅療養で見分けるのは難しい、救える命が救えないくなる可能性が高い」と言っているのに、だ。
    それでも、オリンピックは相変わらず行われている。

    「偉い人ほどすぐ逃げる」なんて秀逸なタイトルなんだろう、と笑ってしまいながら、読み進めていた本

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    2021年08月05日
  • 偉い人ほどすぐ逃げる

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    偉い人ほどよく逃げる、というタイトルに惹かれて購入。確かにそんなコトばかり。歯切れのいい評論ばかりで、素直にうなずける内容ばかり。

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    2021年07月18日
  • 偉い人ほどすぐ逃げる

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    この本を読んで、「ホントそうだよ!よく言ってくれた!」とスッキリして、何もしないのが一番悪い、と自分に言っておく。

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    2021年07月10日
  • 偉い人ほどすぐ逃げる

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    これほどまでに「ほんとそうだよな!」とイラついた記憶がふつふつと甦るタイトルそうそうお目にかかれない、秀逸すぎる。

    ほんとに何回も何回もあの人達は逃げ出した。

    言いたいことも許してないことも忘れててないことも沢山ある。後は法は絶対に犯さずに自分が出来る行動(投票)などで自分の意思を表明していきたい。

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    2021年06月23日
  • 往復書簡 無目的な思索の応答

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    これはエッセイではないのだけど、エッセイのような目的のない会話(思索)のつらつらを読むのって、豊かだなぁ。ある事象についてあそこまでの奥行きをもって、またそれぞれの人生の時間をもって論ずることのできる作家さんのなんと尊いことよ。よく言語化してくれた、と感動することもあれば、なんだかよくわからない高度なこと語ってんなぁなどと思いつつも理解したふりをしてみたり。私の思想、理解力、感受性なんてそんなものだけれど、完璧(絶対)な理解を自負することほど貧しいことはないですね。

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    2021年05月27日
  • 往復書簡 無目的な思索の応答

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    ラジオが好きな武田砂鉄さんとYouTubeが面白い又吉さんの本
    好きな人と好きな人は絶対に繋がってるこの世の中に安心する!

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    2021年05月25日
  • 往復書簡 無目的な思索の応答

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    又吉さんの『劇場』が面白く、又吉さん著書を読み漁っている。又吉さんの言葉は、心の奥底に眠る感情を掻き出してくれる。私は今まで読書する際、理解や共感できる本が面白いと思っていたが、又吉さんは、難解なものに挑むことが楽しいと言っている。例えば、難しい本を読んだとき、「自分が面白さがわからなかっただけじゃないか」。更に読書に対して「手加減されたものより、作家の本気の難解な作品を、楽しく読みたいという欲求もある」。
    挑戦する勇気を考えさせられた。

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    2021年03月28日
  • せいのめざめ

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    10代の時に感じていた性への疑問を益田ミリが女性目線からマンガで、武田砂鉄が男性目線から文章で描く。

    子どもならではの理屈を無視した妄想が繰り広げられていて、「あー、こんなこと考えていたな」と懐かしみながら笑って楽しめる。

    大人とは違う、かわいいレベルの下ネタなのだが、人によっては下品に感じるかもしれないので、本書を読むのもこの先のレビューを読むのも注意。

    1ページ目から、「突然ですが金玉の話です」と始まって驚く。
    「その名の通り金色の玉であるのは間違いない」とか、
    クリスマスツリーのオーナメントのように「中が空洞なのではないか?」と女子中学生は考えていたらしい。
    冷静に考えればおかしい

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    2020年10月07日
  • 日本の気配

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    メディアで流布される情報に違和感を感じる時、まぁいいかと受け流すか、間違ってるよと声をあげるか、空気を読むか、読まないか、忖度と奥ゆかしさが混同されたまやかしによって一部の力ある者が社会が支配する。自己責任でごまかそうとする共助なき世の中は必ずや崩壊する。目に見えるもの・理屈で、世界は動いていない。見えざるもの・訳の分からない現実が自然の中で変遷していく。驕るなかれ、必ずや私たちは死を迎える。己を誤魔化していくか、素直になるか。自然は誤魔化さない、空気を読まない。私たちも自然に習うべきであろう。そして助け合えば答えが自ずと出てくる。言葉にならなくてもいい、一瞬の笑顔でもそれが答えのひとつである

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    2020年08月16日
  • 往復書簡 無目的な思索の応答

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    クスッとしたり、ひりひりしたり、ほっこりしたり。もやもやと漂っている感情を、諦めずに言葉にすることへの努力を惜しまない、誠実で才能あふれる2人だと思う。
    その一方で、だらだらと気を遣わず、居酒屋でずっと世間話をしているのを、聞かせてもらっているような感覚もあり、ありがたい。

    「劇場」に性描写がないのは不自然だと思った、何故ですか?との砂鉄さんからの問いへの回答のあたりはスリリングだった。わたしもまったく同じ感想を持っていたから。その回答、もう一度読みたいけど、又吉さんに怒られたみたいで、なんだか怖くて読めない、笑。
    全ページを通して、すべてをちゃんと受け止めたい、理解したいという気持ちで丁寧

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    2020年08月10日
  • 往復書簡 無目的な思索の応答

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    二人の思索のやりとり。
    どこにも行き着かない思考の心地良さもあるのだな。行き着かない誠実さもあるのだなと思った。

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    2020年07月23日
  • 紋切型社会――言葉で固まる現代を解きほぐす

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    お金のバラマキで人は救われる。面白くなる。
    人をもう褒める目線でしか見ない。
    排便など人のものが見えないものは怖い。

    ①みんなが了解していない言葉がある。

    ②個の力をみんなで共有した結果、いつのまにか個が消えてしまう。

    ③承認をもらうための言葉

    大きくないと小さいの意味は違う?

    会社ではなく自分の責任。

    英語に語尾はない。
    言葉のコスプレ。
    直接的でない時代。

    直接的にハッピーに向かう。
    消費される言葉。

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    2020年03月07日
  • 日本の気配

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    日本の気配 武田砂鉄 晶文社

    あまりにスラスラと流れる言葉にのまれて
    まるでエッセイでも読むように軽く読み流していしまうけれど
    内容に気づくと空恐ろしい環境にしてきた自分に愕然とする

    〜「空気」が支配する国から「気配」で自爆する国へ〜
    忖度という空気を大事にする利他的な国だった筈のかつての日本文化が
    その高い教養と倫理観を自由勝手な競争原理と呼ばれる経済闘争主義に
    むしり取られ
    今や利己的に分断された個々が気配を先取りして自縛する時代に驀進する
    本来ならば国民を忖度するボランティア精神であるべき公務員が
    空気を悪用して開き直る政治家を筆頭とする公務員に成り下がり
    そのメッセージの気配に

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    2019年11月25日
  • 芸能人寛容論 テレビの中のわだかまり

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    笑ったー笑ったー( ´ ▽ ` )
    面白かったぁー‼︎
    TRFとか涙出るほど笑った(^○^)‼︎
    知性を感じるユーモア好きだ‼︎

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    2019年02月14日
  • 紋切型社会――言葉で固まる現代を解きほぐす

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    日本は定型が大好きである。
    言葉も例にもれず、その本来の多様性とは裏腹に、一義的に用いるのが通例だ。
    そしてその言葉の不寛容さは、思想の不寛容さにつながっていく。もっと言葉を自由に多様にするべきだろう。

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    2019年01月24日
  • せいのめざめ

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    自由かつ大胆不敵な性の知識を持っていた10代の頃、同じ教室にいた男子は、女子は、何を考えていたのだろう? 益田ミリが漫画で、武田砂鉄がコラムで、女と男それぞれの立場から妄想と憧れの日々を描く。

    妄想は面白いものだ。

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    2019年01月12日