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Posted by ブクログ
2002年に亡くなったナンシー関が矛先を向けるのは、当時のテレビの中の人たち。だから、十五年以上経過した今となっては、誰だかよく分からん人も登場する。
けれども、彼女が丹念に拾い集めて指摘する、テレビの中の発言から感じる違和感、もっと言えば不快感は、いまの読者にもありありと伝わってくる。なぜなら、その違和感は、いまのテレビ、マスコミ、ネットからも常に垂れ流され、自分たちも確かに感じているんだけど、目をつぶってやり過ごしているものと同じだから。そして、その「おかしいな」「何か嫌だな」という感情に目を瞑らず、かと言って怒り散らすわけでもなく、その違和感の源をピシャリと言い当てる彼女の言葉、その言葉に辿り着くまでの理論は、腑に落ちるものばかりだった。
Posted by ブクログ
どの時代も、毒舌家は一目置かれたり賛美されたりする。
誰もが思っているが口には出さないことを代弁してくれて気分がスッキリするからだ。
「毒舌」とは下から上に突き上げる言質である。
上から下だと、管理し制圧する言葉になり、単に力関係の行使(パワハラ)になってしまう。
・武田鉄矢が人気者であると思うたび、私は日本という国が嫌になる。武田鉄矢は暑苦しい。すべてにおいてなんか過剰だ。自分の語りに自己陶酔している。…
・泉ピン子がバラエティー番組などドラマ以外のところに出てくると、もういきなり辟易する。…
歯に衣着せぬ毒舌の気持ち良さに、20~25年程昔の懐かしさが重なって、そんな時代だったなー、と感慨に浸れる。
有吉弘行、マツコデラックス、梅沢富美雄、坂上忍らの「毒舌家」と違うのは、ナンシー関は個人を相手に語っていることだ。
「毒舌」で地位を築いた北野武にしても社会の空気や一般論・全体の思想に批判をしているが、個人をターゲットにはしていない。
本書はまず最初に有名人の名前が出てきて、この人をナンシー関はどのように見ているのかが語られている。
嫌いな所や残念な所だけでなく、その人について考えたことを正直に発言している。
・高嶋ちさ子。「おもしろい人」でなくて「意外におもしろい人」。バイオリニストというジャンルが「意外」度を増幅させている。
・松岡修造。修造は計算していたのである。みんな天然だと思っているのだろうけど、実は相当考えてやっている。
有名人のどこを見て何を思っているのか。
神田うの、長嶋一茂、島崎和歌子、中山秀征、川島なお美、野村沙知代、ヒロミ、浅香光代、織田裕二、沢田亜矢子、
萩本欣一、藤原紀香、石橋貴明、飯島愛、神田正輝、華原朋美、深田恭子、梅宮アンナ、広末涼子、など…
亡くなった方やあまり見かけなくなった方も多いが皆知っている人で面白く読めた。
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