武田砂鉄のレビュー一覧

  • 紋切型社会――言葉で固まる現代を解きほぐす

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    日常で良く耳にするフレーズだが、そのまま受け流さずにもやっとする部分を突き詰めた一冊。語尾のコスプレ論は面白かった。

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    2017年06月14日
  • 芸能人寛容論 テレビの中のわだかまり

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    コラムで読んでいたのだけれど、書き下ろしもあるとのことで今さらの購入。
    淡々とした語り口がとても心地よい。
    自分では言語化できていなかった芸能人に抱くモヤモヤを「こういうことだったのか!」と言葉にしてくれる喜びがある。
    もちろん、自分の意見とは違うこともあるのだけれど、押し付けがましい口調ではないので「こんな見方もあるんだな〜」と素直に受け止められた。
    一番のお気に入りは町田樹くんのコラムでした。

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    2017年01月13日
  • 紋切型社会――言葉で固まる現代を解きほぐす

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    痛快!
    本当に、自分の頭で考えて言葉を選んでいる。
    携帯の予測変換のような紋切型のフレーズは、楽だし、多少自分が思ってた事とは違ってもまぁそっちでいいかな?と妥協してしまうし、何も考えずに差し出されたものを受け取ってしまう。

    でもそこで、立ち止まって、しっかり観察してみると、おやこれはわたしが考えてたものとは全然違うぞなんだこれって場合もある。

    特に「戦争を知らない世代」に対しての辺りと、語尾はコスプレである、の下りが特に面白かった。

    自分の言葉で表現すること、言葉を扱うことに対する覚悟がすごい。あと知識の幅と量!
    解きほぐすっていうよりは砕かれるといったほうが近いかなとは思う。
    変わっ

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    2016年12月28日
  • 芸能人寛容論 テレビの中のわだかまり

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    やっぱりナンシー関を思い出してしまうのだか、決して二番煎じではない。
    すごく頭のいい人がバカバカしいことを追求し続けてる贅沢な面白さ。

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    2016年12月10日
  • 紋切型社会――言葉で固まる現代を解きほぐす

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    紋切り型な言葉が、自由を奪っている。日本を「ニッポン」と表記する、そこに潜む狙いにもっと敏感になるべき、と思った。性犯罪者が、アニメ好きだとわかれば、その因果を問うのに、カントに傾倒していると言われても、そこに因果は問わない。英語には、語尾というものはない。月曜に増える自殺を減らすためには、「情熱大陸」の代わりに「ザ・ノンフィクション」を日曜夜にながすべきだ、という話。いろいろとうなずかされることも多いが、時々文章をこねくり回しすぎて、分かりにくかった。著者の主張からすべば、「文章は分かりやすいことが目的ではないはず」となりそうですが。

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    2016年12月07日
  • 紋切型社会――言葉で固まる現代を解きほぐす

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    ☆☆☆☆現代社会の様々な事象に現れる『紋切り型のフレーズ』、その言葉を操る人々や社会そのものを、武田氏がエッジの効いた言葉で暴き出していく。そして、そのことをとおして言葉の力とそれを生み出す志のようなものを読者に伝えている。
    今まで自分が読んできた数々の本とは言葉に対する感性が違う。言葉の運びが描かく論の展開が、予想を越えた軌道をとって素早く飛び回り、著者の主張を訴えてくる。
    読み始めてしばらくは、このリズム感と主張の軌道に馴染めなず戸惑いも覚えた。
    それでも、「言葉」というものが単なる、表現のツールではなく、伝達のためだけでない存在であることを感じさせられもした。そうやって武田氏の

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    2016年11月24日
  • 芸能人寛容論 テレビの中のわだかまり

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    人生を、生き急ぐのではなく、じっくりゆっくり味わう、……芸能人の振る舞いに対して寛容になることで、そういう生き方を学べる。気がする。

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    2016年09月23日
  • 紋切型社会――言葉で固まる現代を解きほぐす

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    ネタバレ

    安保、沖縄基地問題、少子化問題、嫌韓、就活鬱、STAP細胞、女性手帳、本離れ、ネットユーザーの馴れ合い、ソーシャルメディア。現在の日本の新聞やテレビ、週刊誌をにぎわす話題を短い言葉で次々とぶった切る。ザッピングのようにめまぐるしい。社会派の舞城王太郎。

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    2016年08月07日
  • 紋切型社会――言葉で固まる現代を解きほぐす

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    「こいつ何者?」といった感のある、その発想と論理展開、例示や例え話の巧妙さ、重箱の隅をつつくようでいて重要且つ根源的命題に切り込む先鋭さ、そして何よりも「言葉で固まる現代を解きほぐす」と副題にもあるように、逆にその言葉の力を縦横無尽に使いこなしていく表現力に底知れない魅力を感じた。

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    2016年04月20日
  • 紋切型社会――言葉で固まる現代を解きほぐす

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    食わせ者の著者の渾身の独演会──そんな読後感で巻を閉じる。こういうへそ曲がりの跳ね返りは嫌いじゃない。けれど難しい。「嫌いじゃない」と言っている自分さえもが彼の手間を惜しまぬ「解体作業」を「渾身の独演会」と呼んでしまう。一つの「芸」だとどこかで思っている。各トピックを綺麗に、毎回ほぼ同じボリュームにまとめ上げる手管、物書きとしてのテクニック自体が既に「紋切り型」に通じるマニエリスムと呼び合うものがないかと意地悪く思ってしまう。ストップ高のポトラッチのように、圧力鍋の中で行き場を探す蒸気のように、表現はもはや打破すべき対象を実は既に見出せなくなっており、ほじくり残した「差異」を探して右往左往して

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    2016年03月27日
  • 紋切型社会――言葉で固まる現代を解きほぐす

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    「乙武君」………障害は最適化して伝えられる
    「育ててくれてありがとう」………親は子を育てないこともある
    「ニッポンには夢の力が必要だ」………カタカナは何をほぐすのか
    「禿同。良記事。」………検索予測なんて超えられる
    「若い人は、本当の貧しさを知らない」………老害論客を丁寧に捌く方法
    「全米が泣いた」………〈絶賛〉の言語学
    「あなたにとって、演じるとは?」………「情熱大陸」化する日本
    「顔に出していいよ」………セックスの「ニュートラル」
    「国益を損なうことになる」………オールでワンを高めるパラドックス
    「なるほど。わかりやすいです。」………認め合う「ほぼ日」的言葉遣い
    「会うといい人だよ」………

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    2016年02月07日
  • 紋切型社会――言葉で固まる現代を解きほぐす

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    タイトル通り各章の紋切型言葉の背景を読み解くという内容だが、筆者の切り口が斬新で話が次々と展開するため、納得しながら読むというより、その展開の多面性を楽しみながら読む本だと感じた。
    難解と感じる分だけ自分の頭も凝り固まってるんだろうなぁ。

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    2016年01月23日
  • 紋切型社会――言葉で固まる現代を解きほぐす

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    普段感じている違和感に対してズバッと切り込んでくれる爽快さはある。
    文章はややわかりづらいか・・・
    いきなりの断定や、回りくどい言い方もあるが、世の中こういった本音ベースがもう少し出てきたほうが、自分にとっては暮らしやすいな。

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    2015年12月16日
  • 紋切型社会――言葉で固まる現代を解きほぐす

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    内田樹先生の文章を読み始めたとき、「目からウロコがポロポロ落ちる」とか、今まで自分の中で言葉にできず分析できずモヤモヤしていたことを「そうそう私の思っていたことはそういうことだったのよ」とか思ったものだが、この武田さんの本を読んで、そのことを思い出した。

    鋭い切り口、批評に「ふんふん、なるほど」「そうだそうだ」と全編感心?し続けていた。目次だけでもおもしろい。1ヶ所だけ引用しておく。

    ”五輪に期待することへの返答にも二の句が継げない。(略)「国民に夢や目標を与える」(89%)が最も多かったという。「国民に夢や目標を与える」という回答を国民が投じるシュールさに疑いを持てないのが寂しい。夢や目

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    2015年11月08日
  • べつに怒ってない

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    あんまり著者さんのことを調べずに、直感で
    タイトルが良いと思い買いました。
    爆笑必須です。
    家で読まないと、人前では読みにくいと思います。
    日頃の生活の中で、ふと出会うちょっとした
    些細な出来事に目を付け、そこまで考えなくても
    いいのになと感じる部分を、武田さんの鋭い角度の考えをユーモア満載に描いています。
    特に印象的だった部分が、「昨日見た夢の話と、行ってきた旅行の話にはよほどの注意が必要で、聞く側を代表して言わせていただくと、さほど面白くないのである。」
    とても共感しました。
    少し毒を含ませた、文章に笑いが止まりませんでした。

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    2026年01月23日
  • なんかいやな感じ

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    ちょっとひねくれた感じに共感することも多かった。さらっと読むだけではちょっと伝わらないことも多かった。
    でも砂鉄さん好きです。

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    2026年01月18日
  • NHK「100分de名著」ブックスル・ボン 群衆心理 「みんな」には騙されない

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    最近さまざまなところで『群集心理』の引用を見かけて、気になりつつ原典にあたるのは私にはハードルが高いなぁと思っていたら100分de名著からでていたのです。
    『群集中の個人は、もはや彼自身ではなく、自分の意思をもって自分を導く力のなくなった一箇自動人形となる』
    刺激的。
    わたし自身が群衆の中で身動きが取れずなす術もない感覚は最近しばしば味わうのです。
    権力者がいかに人を操るのか、群集心理はどのように働くのか、勉強になりました。

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    2026年01月07日
  • 「いきり」の構造

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    イキリ…調子に乗って偉そうにする。格好つける。見栄を張る。ネガティブなニュアンスで使われる言葉。
    だそう。
    あの会見でのイノッチの”落ち着いてください”発言とその発言に拍手が起きたことをここまで分析(ある意味悪意をもって)していたことの驚き。
    単純な私はさすがイノッチと思ったよ。
    ヒートアップした空気をあの一言でちょっと抑えられたのも確かだったし。よくよく考えてみれば著者が言うように、一番ルールを破って(しかも法的に許されない)るのはイノッチ側でそこでルールを守りましょうって言うこと自体が上から目線だと。
    そういう見方もできるのかとちょっと目から鱗だった。
    あと「情熱大陸」は欠かさず見ているそ

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    2026年01月04日
  • 「いきり」の構造

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    作者本人を知っていて、話し方のクセを理解できてるかどうかで読みやすさが違うのかな?という印象。

    いきりについて、あれこれと話題を取り上げて考察を進めていく内容で、予想するのとは違う視点に移っていく部分は面白かったです。

    …のだけれども、ミイラ取りがミイラになる…?

    といった印象が中盤以降離れなくなる。
    いきりを語る作者自身が、いきり散らしているように感じてしまってならないのです。

    個人的な好みにはなるのですが、
    一つ一つの文章を長くするわりに、"が"を順接にも逆接にも混ぜてくるものだから、要点を掴みにくくダラダラとめんどくさげな印象を拭えませんでした。
    加えて事象の

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    2026年01月03日
  • わかりやすさの罪

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    日本のドラマを観ていて「いちいち説明しないでよ。余韻をもたせてよ」と思うことが多いので、この本の題名に惹かれて読んだ。そうそう、とうなずけるところがたくさんあったが、何を言っているのかよく分からないところもたくさんあった。さすが分かりりやすさに意味を見出していないだけのことはある。池上彰さんの本の方も既読だが、分かった気にならないでねと警告しているので、本書と言っていることは遠くない。

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    2026年01月02日