【感想・ネタバレ】なんかいやな感じのレビュー

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ 2024年01月14日

砂鉄さんの新刊。昭和最後〜最近まで、当時のニュースと当時の自分を振り返りながら語っていく本です。タイトルどおり、ずっと曇天みたいな語り口なんですけど、たまにクスッとする突風が吹いてくる感じがクセになります。

砂鉄さんが自分と同い年なので、読みながら当時の自分も振り返って、高校生のときバーバリーのマ...続きを読むフラー買ってもらったなぁ。とかビールのラベルは上って習ったなぁ。とか色々思い出しました。今は痛烈な批評をする砂鉄さんも新人時代は郷に入れば郷に従いまくってたと知って、なんか嬉しくなりました笑

こないだラジオの相談で砂鉄さんが、「誰かに嫌なこと言われて瞬時に言い返せなくてもいい、嫌なやつだなとずっと腹に溜めとく、誰かを自分の一言で変えてやろうと思わない」って言ってて。
我慢強い人だなぁ、と思ったけど砂鉄さんは文章に書くことで報復してるんだなーと思ったり。つい、やられたらそいつにやり返す、って考えちゃうけど、なんかおかしくね?ってぼんやり周知する行動で溜飲下げるっていうのは、情けは人のためならずな的な効果あるなと思いました。

私も自分の人生振り返って世相が自分に与えた影響とか考えたら面白いかもなーと思った本でした。

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Posted by ブクログ 2023年10月23日

筆者の過去は社会の情勢や地域の情景に絡めると、途切れながらも “いやな感じ” が発露する。そこに共感を求めていない。あくまで向き合っている自己に “迷い” や “違和感” を温存していく。結論はない。”感じ” はその形状を流動として捉え存続する。カテゴライズすら拒絶する。古い言葉で ”ファジー”、だ...続きを読むが決して肯定的に落ち着いてはならない。なにせ、なんかいやな感じ、なのだ。

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Posted by ブクログ 2024年02月07日

1992年、武田少年が物心がついたころから、世の中の動きをどうとらえていたか、
考えていたかを綴った本。
彼より20年近く年長の私は当然同じ時代を生きてきたわけだが、
武田氏のようにその記憶を文章に綴ることはできない。
宮崎勉に殺された少女と同世代、少年少女を殺傷したサカキバラと同世代、
ということ...続きを読むに対する子供ならではの感覚は何となく理解できるが、、、

その後時代が流れ、武田氏は成人し、政治に対する向き合い方も確立される。
同じような感覚を私も持っていたかもしれない。上手に書くものだ。
永六輔さんも登場する。震災と戦争は同じと。語り継ぐしかないと。
永さんは武田さんの心にも、私の心にも生き続ける。
彼のものの考え方は失ってはいけないものだ。受け継ぐべきものだ。
今の政治家の体たらくを見て思う。
永さんもきっと今の自民党を「ヤクザと同じ。縄張り(企業)からみかじめ料
(パーティ券)を取って、親分(総裁、幹事長)に上納し、
いい地位(大臣)に就こうとしているだけ」と。
「親分から分け前貰って、その金で選挙民を買うわけだから、
やくざよりたちが悪い」とも、、
あ、これは武田さんでなく私の感想です。
でも武田さんも同じようなことを考えてるんじゃないかな。
緩く読める本だった。

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Posted by ブクログ 2024年02月05日

わが子と同じ年齢です。随筆でしょうか。でも記憶に新しいことが、次々と。
そういえばほぼ忘れていたけれど、こんなことがあったね…と。
本当は忘れてはいけないこと…も。
最近の風潮は、なんか嫌な感じ…です。

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Posted by ブクログ 2023年12月02日

それほど同著者の作品に多く触れたわけでもないが、文体やテーマとする情景については悪く言えば既視感ともなるが、そうそうこんな感じだよなと受け入れる段階に入っている気がする。

そういった読みやすさの中で、平成の歴史の歩みにぶらさがる筆者の経歴のあり方がどうであったのか、やはり安定して咀嚼しやすい語りが...続きを読むありがたい。

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Posted by ブクログ 2023年10月31日

ラジオを聴いて、いつも気になっていた方
初めて著書を読む。

時代の中で起きたことと自分の身の回りで当時起きていたことの間にある点を、少しずつ浮き彫りにしていくような感じ、一つの視点から見て、また別の視点からの否定や肯定を繰り出してくるリズム。読んでいて武田さんの語り口が脳内再生される。

違和感を...続きを読むどう見ていくか、いつも感じるあれは何なのだろうかと、たぶん全然違う感覚なんだろうけど自分のことにも置き換えてモノを見てみる。

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Posted by ブクログ 2023年10月04日

いつもの武田節。今回は、自身の人生とほぼ重なる、平成時代の振り返りを通して、現代の”感じ”を論考するもの。嫌な思い出もいい思い出も、自分が覚えておきたいことしか覚えていない訳で、当然、そこからこぼれ落ちているあれやこれやは数多存在する。旧友との会話など、何かのきっかけでってのはあるけど、基本的には”...続きを読む無かったこと”になってしまっているあれこれ。注意が向かない方に積極的に注意を払い、記憶から消したいことをこそ心に留め置く。そんな心がけからこそ見えてくる、他者の気持ちもありますわな。

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Posted by ブクログ 2024年04月01日

ホント何かわかんないけど、イヤな感じが蔓延してる。「人は社会の中に生きていて、生きていると思っていて、しかしその社会は『時代』というレールをなくして、もう前には進まない。同じところをグルグル回っていて、そのことで『先へ進んでいる』という錯覚が生まれているだけなのかもしれない」それが平成、現代。昭和は...続きを読む「失敗や過ちを『まるでなかったことにして前進し続けた』時代」ふーむ、言われてみればそうかもだけど…。

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Posted by ブクログ 2024年02月02日

社会派エッセイ?著者のアンテナの張り方に頭が下がる。
何気なくスルーしてることも、言葉も”それ、おかしくね?”
と切り込む。
理屈っぽいけど頷ける部分も多々あり。

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Posted by ブクログ 2024年01月30日

時代にふれてその時その時の…という書き方をされているので、個人的な感覚としてはいつもの3割増で表現がボワっとしててちょっとハマらなかった

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