なんかいやな感じ

なんかいやな感じ

1,672円 (税込)

8pt

ずっとそこにあって、続いてきたもの。その漠然とした感覚を直視してみようと思った。

1982年生まれ。物心ついてから今まで、遠くて起きていたこと。近くで起きていたこと。
その記憶を重ねて、「社会」を語るためにも、まずは「感じ」を考えてみようと思った。

〈今回の本は、自分の体験や思索を振り返るようにして、この社会に染み込んでいる「いやな感じ」はどういう蓄積物なのかを見つめようとした記録である。…同世代が読めば通じやすい話も出てくるが、特に世代論ではない。主題は史実や思い出ではなく「感じ」である。〉ーー「まえがき」より

【目次】
・なんか不穏
・特有のウザさ
・ケジメとは
・土埃
・まだずっと未来を見ている
・遠くで起きていた
・近くで起きていた
・坂の上の家
・見抜かれちゃうぞ
・選ばれるとは
・管理されたい
・学ばないほうが
・つながりたくない
・自転車だから
・Have Passion !
・調整さん
・ハイタッチ
・ナンバーワン・オンリーワン
・記憶とは現在
・自分の責任だよね
・社会の歩み方
・自分語り
・You
・どげんかせんと
・お前らにはわからないだろうな
・ガールズストリート
・私を信じて
・震災の日、東京で
・決めるのは自分
・人権を消そうとする
・悪口禁止
・いやな感じ

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なんかいやな感じ のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    記憶と記録を掘り返して行きつ戻りつしながら、近過去としての平成の空気感(「感じ」)を辿る本でしたが、あちらこちらに武田砂鉄節が溢れていて、今回も喜んでお金を払いたくなる文章でした。なんか今回も名著な感じです。

    0
    2024年10月14日

    Posted by ブクログ

    ♪ やめられない とまらない ~
    と同じように
    読み始めると ぐっと 入り込んでしまい
    いつのまにか 心地よい 
    その文章のリズムに 入り込ませてもらえる

    はい いつもの 砂鉄節であります

    そうなんだよねぇ
    そのときに抱く 感じ は
    まさに そのとおりなんですよ

    と 深くうなづきながら
    楽しま

    0
    2024年06月13日

    Posted by ブクログ

    砂鉄さんの新刊。昭和最後〜最近まで、当時のニュースと当時の自分を振り返りながら語っていく本です。タイトルどおり、ずっと曇天みたいな語り口なんですけど、たまにクスッとする突風が吹いてくる感じがクセになります。

    砂鉄さんが自分と同い年なので、読みながら当時の自分も振り返って、高校生のときバーバリーのマ

    0
    2024年01月14日

    Posted by ブクログ

    筆者の過去は社会の情勢や地域の情景に絡めると、途切れながらも “いやな感じ” が発露する。そこに共感を求めていない。あくまで向き合っている自己に “迷い” や “違和感” を温存していく。結論はない。”感じ” はその形状を流動として捉え存続する。カテゴライズすら拒絶する。古い言葉で ”ファジー”、だ

    0
    2023年10月23日

    Posted by ブクログ

    田中真紀子の、凡人・変人・軍人。あったなぁ。
    調整さんは調整してくれない。わかるなぁ。
    自転車通学が育んだ、自分との対話や妄想力のたまもの。思春期はチャリにのせろ。

    0
    2024年09月01日

    Posted by ブクログ

    1992年、武田少年が物心がついたころから、世の中の動きをどうとらえていたか、
    考えていたかを綴った本。
    彼より20年近く年長の私は当然同じ時代を生きてきたわけだが、
    武田氏のようにその記憶を文章に綴ることはできない。
    宮崎勉に殺された少女と同世代、少年少女を殺傷したサカキバラと同世代、
    ということ

    0
    2024年02月07日

    Posted by ブクログ

    わが子と同じ年齢です。随筆でしょうか。でも記憶に新しいことが、次々と。
    そういえばほぼ忘れていたけれど、こんなことがあったね…と。
    本当は忘れてはいけないこと…も。
    最近の風潮は、なんか嫌な感じ…です。

    0
    2024年02月05日

    Posted by ブクログ

    それほど同著者の作品に多く触れたわけでもないが、文体やテーマとする情景については悪く言えば既視感ともなるが、そうそうこんな感じだよなと受け入れる段階に入っている気がする。

    そういった読みやすさの中で、平成の歴史の歩みにぶらさがる筆者の経歴のあり方がどうであったのか、やはり安定して咀嚼しやすい語りが

    0
    2023年12月02日

    Posted by ブクログ

    ラジオを聴いて、いつも気になっていた方
    初めて著書を読む。

    時代の中で起きたことと自分の身の回りで当時起きていたことの間にある点を、少しずつ浮き彫りにしていくような感じ、一つの視点から見て、また別の視点からの否定や肯定を繰り出してくるリズム。読んでいて武田さんの語り口が脳内再生される。

    違和感を

    0
    2023年10月31日

    Posted by ブクログ

    いつもの武田節。今回は、自身の人生とほぼ重なる、平成時代の振り返りを通して、現代の”感じ”を論考するもの。嫌な思い出もいい思い出も、自分が覚えておきたいことしか覚えていない訳で、当然、そこからこぼれ落ちているあれやこれやは数多存在する。旧友との会話など、何かのきっかけでってのはあるけど、基本的には”

    0
    2023年10月04日

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