武田砂鉄のレビュー一覧

  • 父ではありませんが 第三者として考える

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    悪意のない言葉の暴力。自分も経験をしてきたし、今もたまに経験することもあるが、この悪意のない言葉の暴力は時として自分も誰か他者に向けて振りかざしてしまうこともある。

    そういう危険性を孕んでいることを、読んでいて何度も感じた。

    正解はないし、すべての人に好かれたり批判されないことはあり得ないので、考えすぎると身動きできなくなるが、ふと著者の言う『普通』が立ち現れた時、自分で言葉を慎重に選んだり、考えたりできるようにと改めて思う1冊。

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    2023年06月03日
  • 父ではありませんが 第三者として考える

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    ある友人から子育てについて相談を受けた時の事。私はこう思うよ、と伝えた後、思い切って聞いてみた。
    「私は子供がいてないから、私が言った事、子供もいて無いのに何が分かるん?っていう気持ちにならへんかなっていつも気になるねん。」
    すると友人は
    「全然思わへん。子供がいる人は、自分の子育ての経験を持ち出したり、自分と比べたりするから、寧ろ子供のいないmukumiの意見の方が冷静な感じがしていいねん。」
    そう言われて、ちょっと嬉しくて、いい友人を持ったな、と思った。
    私の事も公平にみてくれてるんだなと。

    私は子供がいない事、結婚してない事にいつも負い目を感じて生きて来た。
    時折、結婚していない芸能人

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    2023年05月22日
  • べつに怒ってない

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     大学の同窓、武田砂鉄さんが日経MJに連載しているエッセイをまとめた一冊。同窓と言っても、荻上チキさん同様、全く知り合いではないですけどね。狭い大学だから、何度もすれ違ってるだろうけれど(笑)

     内容は、特になんてことのない日々思ったことを徒然と書き綴っている感じ。あるある、と思うこともあれば、それはないだろう、と思うこともある。そんな1冊。

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    2023年05月17日
  • 父ではありませんが 第三者として考える

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    思考のヒント、きっかけを与えてくれる本
    部長が私の上司に向かって「お前も早く結婚しろよ〜」と言ったいたのにどうももやもやして、その部長のSNSのアイコンが子どもの写真なのも含めて、全てにもやもやしていたから、この本を上司に読ませてあげたい、読んでほしいと読みながら思った

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    2023年04月04日
  • べつに怒ってない

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    こういう、誰に話すでも無いけど、頭の中でグルグル回っている思考。
    なんか好きだなと思う。
    自分もあるよ、とか、そうは思わないけどな、とか、心の中で呟きながら読んでいた。

    緩くて、気を張らずに読めて、気分転換に最適。

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    2023年03月25日
  • 今日拾った言葉たち

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    TV、ネットニュース、本、その他様々なメディアで拾った気になる言葉を筆者が読み解く。切れ味鋭い言葉が並んでいます。納得する点もあったり「そうなのかな」と疑問に思ったりと考えながら読みました。政治、国際・国内情勢に興味がある方におすすめです。

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    2023年03月21日
  • 今日拾った言葉たち

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    これってどうなの?やこれは大事なこと、など色んな意味合いで拾われた言葉たち。
    連載のまとめなので、その時々を思い出させてくる。
    欄外にこの頃何があった?と書いてあるのも良い。
    本からの言葉も多く、読みたい本が増えた。たくさん増えた。でも楽しみだ。

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    2023年03月20日
  • べつに怒ってない

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    友達と料理が出てくるまでの間に話すような、なんてことのない話が詰まった一冊。
    読みながら、「あるある」と頷いたり「ふふっ」と小さく笑ったり「私ならどう思うかなぁ?」と考えたり、と楽しく読み終えた。
    1つのテーマで2ページなのて隙間時間にちょこちょこと読み進めやすいです。
    読んだときは、ははぁ、と考えるがその晩寝るときには思い出しもしないような人の呟きで手軽に読めた。

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    2023年03月15日
  • 日本の気配 増補版

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    100分で名著で解説をしていた武田さん。面白い人だなあと思い、著作を購読。言葉(発言)って、その人の本質的な部分から出てくるものなので、どんなに取り繕っても正体が見えるものだと実感。だとすると、政治家や上司など権力者だけでなく、身近な人の発言にも、もっと敏感になるべきなんだろうと思い直しました。言葉って大事なんだなあ。

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    2023年03月12日
  • 父ではありませんが 第三者として考える

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    第3者の視点からの意見。
    親に「いつ結婚するの?」という質問をされると本当に
    気分が悪くなり、なんらかの理由をつけて話を遮断したくなる。

    結婚するのが普通、子供を産むのが普通という
    世の中の昔からの普通というものを叩き壊してくれる良い本だった。

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    2023年02月22日
  • べつに怒ってない

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    したことを書くエッセイじゃなくて、どちらかというとしなかったことや、したらどうなるんだろうという妄想が楽しいエッセイ。

    軽妙で、1エッセイあたりの分量もちょうどよくてさくさくよめる。

    文章が面白い人って人がスルーしてしまいそうな些細なことが気になったり、なんでこうなってんだろって考えるのが本当に好きなんだなー、と思う。

    自分が他の人に対してなんかそれ面白いなって思ってるさらにその後ろから見られて観察されているとか、そんなこともあるんだろうなと思った一冊。

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    2023年02月18日
  • せいのめざめ

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    ミリさんの漫画に、あの頃を思い出してクスッと笑ったり、恥ずかしくなったり。砂鉄さんのコラムは中高生の男の子達にはありがちだけど、今見るとフェミニズムに引っかかることばかり。曖昧な知識と、ぐらぐら揺れ動く価値観の時期から、知識や経験を蓄えて、取捨選択を繰り返して大人になった時に何を持っているか。砂鉄さんは「マチズモを削り取れ」なんて著書を出すようになったけど、他の男の子達は、女の子達はどう育っていったんだろうな。

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    2023年02月13日
  • 今日拾った言葉たち

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    ネタバレ

    まえがき
    政府は「自助」というけど、政党交付金。「選挙区の相続」も課税したら?
    P9
    マイナンバーカード、はじまりは住基カードから起算してほしい
    P13
    素人に怪しがられる素人テロリストを通報して意味ある?
    P14
    その偏った本、読んでみたい
    P22
    空襲と空爆
    英語に直しても、ちょっと穿ち過ぎかと
    P24
    「妻」に添え物的意味があるのはスルー
    P27
    うちの周辺もゴミだらけです。側道、農道(たぶん)脇なんかひどいもの
    P45
    ハリウッドはそもそも、東海岸から逃げてきた人たちが築いた場所だったのに
    P60
    DNAと遺伝子を区別していない例えの多さ
    P61
    オリンピック、参加国が選手団を派遣しな

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    2022年12月26日
  • 今日拾った言葉たち

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    目を覆いたくなる出来事や、耳を疑う言葉が溢れかえっている。しかし、知らぬ存ぜぬを決め込むことは自衛とはならないのだろう。
    それらを発する側は、虐げられる人が疲弊し、諦め、従うことを望んでいるのだから。
    本書には、私が拾えなかった言葉、拾わなかった言葉も多数紹介されている。
    耳や目を塞がず考え続ける。これこそが、自らを守る方法なのではと気づかされる。流れを変えるような力はない。だとしても、違和感を感じる流れに乗りたくはない。
    直ぐに打ちのめされるへなちょこではあるが、斧を振るうカマキリでありたい。

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    2022年12月11日
  • べつに怒ってない

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    武田さんの著作では相当穏やかな本作。
    新幹線で駅弁いつ食べ始めるか問題、考えたことがあるのでニヨニヨしてしまった。日常には想いを馳せるポイントがある。マットの耳、今も元気にしてるかなと少しセンチメンタルな気持ちに。

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    2022年12月04日
  • べつに怒ってない

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    ネタバレ

    最初は「くだらない」と思ったけど、「ああ、日常への感度が高いなあ」と

    P2 はじめに
    たぶん、竹内まりやの曲をこすっているのかと
    P20 べつに怒ってない
    これはこれで、怖い
    P28 コップが濡れる
    常温で
    P40 ごはん半分
    小柄=少食とは限らなくて、もえのあずきさん
    表示も標準180g、大盛240gと表示すればいいのに、
    P56 予約されてますか?
    「かっぱ寿司」で予約したけど、待ち人0人。日曜日の13:30でした
    P60 トイレの騎士
    店かデザイナーの自己満足
    P76 恋が生まれない瞬間
    クレーマーを尾行するという行為はどうなのかと
    P98 時間との付き合い方
    業務用の時刻表は秒単位

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    2022年11月10日
  • 往復書簡 無目的な思索の応答

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    考え続ける二人。しかも、考え続けた挙句の答えがゴールではないとは、なんというタフネス!
    それゆえか本書でも、二人が何某かの結論に向かうという事はなく、思考を絡め合い喚起し合いつつも同調性を求めない。
    装丁がその世界観を表している、なーんて直ぐに分かったようなことを言いたがる私のようなおっちょこちょいには、とても辿り着けそうにもないステージだ。

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    2022年11月06日
  • 偉い人ほどすぐ逃げる

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    怒ってるの、疲れる。でも、怒るのが当たり前ってことがずーっと続くもんだから、それをやり続けるのは大変。
    それを引き受けてくれてる感じ。

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    2022年10月27日
  • べつに怒ってない

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    初めての武田砂鉄。
    宮沢章夫のエッセーに近いかなとも思いましたが、こちらの方が恬淡とした感じ。
    「不毛で豊かなエッセー」というコピーが秀一すぎて蛇足の感想ではあるが、著者のこんなことが気になる(ならない)、そんなことを考えてしまう…が連なっている。
    全然声高に主張されていないので、共感しても笑っても首をかしげてもどっちでもいい感じがして安らげる。

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    2022年10月16日
  • べつに怒ってない

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    武田砂鉄さんのおしゃべりも文章も好き。とりあえず読み始めたのが嬉しくて楽しみで、まずは一言書いておく。よって評価は仮、てか期待値。
     
    とりあえず目次を眺めていて、「恋が生まれない瞬間」という見出しの文が楽しみすぎる。

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    2022年10月13日