武田砂鉄のレビュー一覧

  • ナンシー関の耳大全77 ザ・ベスト・オブ「小耳にはさもう」1993-2002

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    芸能メディアにおける様々な事柄は、時折何食わぬ顔をして茶の間に乱入する。そこで振りかざす胡乱な価値観は、そっちはありがたく頂戴するでしょ的な思い込みに満たされた代物で、正直迷惑なんだよなぁと訝しむ。その視点を様々な言葉によって綴っていくナンシー関は、啓蒙しようとする癖があるメディアに抗う生活の守護者の顔をのぞかせる。トレンドや流行ワードに洗脳されてたまるか。"う、訴えてやる!" と帽子を床に叩きつける故上島竜兵の芸は "怒り帽" というネーミングだと本書で知る。

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    2024年04月17日
  • 往復書簡 無目的な思索の応答

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    無目的とタイトルにある通り、大きな命題がないともすれば曖昧なやり取りなんですが、印象的なことばだったり考えだったりが所々にあってメモしながら読みました。日頃ふと考えることも、もっと覚えておけるようにしたいなとなんとなく思いました。あと日頃、何も考えずに受け入れてしまっている色々なことも、それでいいのか?みたいな視点はもっていたい。
    ふわっとしてる感じが心地よくて面白かった。
    武田さんの本は何冊か読んだけど、又吉さんの本もちゃんと読んでみたいなと思った。

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    2024年02月26日
  • わかりやすさの罪

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    2024.2.21

    私も「泣ける映画」と謳われる映画は嫌いだ。
    感情を規定されたくない。
    今絶賛就活中で、自分をいかに分かりやすく相手に伝えるかに苦戦しているが、そんなちょっとの時間で私のことが分かってたまるかとも思う。
    分かりやすいことの危険性について常に意識したい。

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    2024年02月21日
  • 往復書簡 無目的な思索の応答

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    これは面白い組み合わせ。そして、期待に違わぬ興味深いやり取りが繰り返される。往復書簡ってそういうものなのかもしれないけど、真正面から返し合うのでなく、受けた文面から自分の思索があちこち飛び交い、場合によってはだいぶ距離のある観点からの返書となる。その過程をあれやこれや考えるだけでも楽しい。求・続編。

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    2024年02月21日
  • わかりやすさの罪

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    ラッパーのTaiTan氏の後書きに興味を惹かれ購入。
    コスパ・タイパが正義という価値観が蔓延し、「5分でわかる」「〇〇が9割」のようの自己啓発本が本棚を埋め尽くす現代に警鐘を鳴らす一冊。情報が溢れて人間の処理能力を超えた結果、つい考えることを放棄してしまいそうになるが、それではいけない、屈するな!と我に返らせてくれる。

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    2024年02月04日
  • 芸能人寛容論 テレビの中のわだかまり

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    上梓された氏の著作の中では、かなり初期の作品。芸能界を通して、普遍的な違和感を抉り出しているってのが本質だから、本作においても基本的なスタンスは変わらない。安心の武田節。TVは見ないけど、本作で扱われる人や事は、概ね付いていけたから、それなりに背景も分かった上で楽しめた。

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    2023年08月30日
  • 芸能人寛容論 テレビの中のわだかまり

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    政治臭の強い同筆者のエッセイなどは、意見の合う合わないではない部分でなにか勿体ないなと思っていたのもあったが
    この本としてはこういうシニカルなエッセイは昨今あまり見ないもので、週刊誌などで拾い読みする手軽さがありこうやってまとまった形でも変遷が辿れて面白かった。

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    2023年08月19日
  • 今日拾った言葉たち

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    『暮らしの手帖』2016年から2022年に連載されたものを一冊にまとめたもの

    先日、松尾貴史との対談『ちょっと違和感』をリモートで視聴した
    二人とも淡々と大切なことを語っていた

    世界中で、とんでもないことが次々起こり、次々記憶から消えていく
    ふと気がつくととんでもないことに!

    自分の暮らしを大切に「おかしいな?」という感覚を常に持っていたい
    「言葉」を大切にしたい、と改めて思わせてくれた一冊だった

    ≪ ちょっと待て 溢れる言葉 立ち止まれ ≫

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    2023年07月20日
  • 今日拾った言葉たち

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    さまざまな分野の人たちがさまざまなメディアを通して発言された言葉たち。
    この言葉という窓を通して社会の問題点が浮き彫りになる。
    いろんなことを考えさせられた。
    沖縄の基地問題、それに付随しの米兵たちのトラブル及び事件、自衛を隠れ蓑にしての軍備増強、それにしても麻生大臣の呆れるほどの失言、いやこれは著者が指摘しているように、失言ではなく本音なのだろう。
    こんな政治家がいること事態、日本の恥だと思う。

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    2023年06月05日
  • 今日拾った言葉たち

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    TV、ネットニュース、本、その他様々なメディアで拾った気になる言葉を筆者が読み解く。切れ味鋭い言葉が並んでいます。納得する点もあったり「そうなのかな」と疑問に思ったりと考えながら読みました。政治、国際・国内情勢に興味がある方におすすめです。

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    2023年03月21日
  • 今日拾った言葉たち

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    これってどうなの?やこれは大事なこと、など色んな意味合いで拾われた言葉たち。
    連載のまとめなので、その時々を思い出させてくる。
    欄外にこの頃何があった?と書いてあるのも良い。
    本からの言葉も多く、読みたい本が増えた。たくさん増えた。でも楽しみだ。

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    2023年03月20日
  • 日本の気配 増補版

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    100分で名著で解説をしていた武田さん。面白い人だなあと思い、著作を購読。言葉(発言)って、その人の本質的な部分から出てくるものなので、どんなに取り繕っても正体が見えるものだと実感。だとすると、政治家や上司など権力者だけでなく、身近な人の発言にも、もっと敏感になるべきなんだろうと思い直しました。言葉って大事なんだなあ。

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    2023年03月12日
  • 今日拾った言葉たち

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    ネタバレ

    まえがき
    政府は「自助」というけど、政党交付金。「選挙区の相続」も課税したら?
    P9
    マイナンバーカード、はじまりは住基カードから起算してほしい
    P13
    素人に怪しがられる素人テロリストを通報して意味ある?
    P14
    その偏った本、読んでみたい
    P22
    空襲と空爆
    英語に直しても、ちょっと穿ち過ぎかと
    P24
    「妻」に添え物的意味があるのはスルー
    P27
    うちの周辺もゴミだらけです。側道、農道(たぶん)脇なんかひどいもの
    P45
    ハリウッドはそもそも、東海岸から逃げてきた人たちが築いた場所だったのに
    P60
    DNAと遺伝子を区別していない例えの多さ
    P61
    オリンピック、参加国が選手団を派遣しないと思っていました
    P85
    辞任じゃなくて、解任できる制度にするべき
    P91
    大抵の場合、国防、防衛って名乗ってる。侵略軍なんてのは、たぶん、ない
    P95
    自分たちを罰する規定をつくらない閣法。それを通す議会
    P134
    『モダンタイムス』が古くならない
    P137
    訓練で亡くなった人もそこそこいたかと
    P147
    焼夷弾(たぶんM69)について説明するべきかと
    P152
    献血。「不要不急ではありません」と宣伝してた
    P170
    「ヒポクラテスの誓い」
    P172
    アベノマスク
    すべてを否定しないけど、配布まで遅かったのと、いくらなんでも作りすぎた。結局中抜きでお友達にお金を配っただけ
    P180
    「明けない夜はない」、「止まない雨はない」と例えるけど、夜や雨に例えるのが適切なのか?
    P218
    「自転車で干しいも」は道交法違反かと
    あとがき
    言語化できない領域と考えれば、そもそも腹も立たないかと

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    2022年12月26日
  • 今日拾った言葉たち

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    目を覆いたくなる出来事や、耳を疑う言葉が溢れかえっている。しかし、知らぬ存ぜぬを決め込むことは自衛とはならないのだろう。
    それらを発する側は、虐げられる人が疲弊し、諦め、従うことを望んでいるのだから。
    本書には、私が拾えなかった言葉、拾わなかった言葉も多数紹介されている。
    耳や目を塞がず考え続ける。これこそが、自らを守る方法なのではと気づかされる。流れを変えるような力はない。だとしても、違和感を感じる流れに乗りたくはない。
    直ぐに打ちのめされるへなちょこではあるが、斧を振るうカマキリでありたい。

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    2022年12月11日
  • 往復書簡 無目的な思索の応答

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    考え続ける二人。しかも、考え続けた挙句の答えがゴールではないとは、なんというタフネス!
    それゆえか本書でも、二人が何某かの結論に向かうという事はなく、思考を絡め合い喚起し合いつつも同調性を求めない。
    装丁がその世界観を表している、なーんて直ぐに分かったようなことを言いたがる私のようなおっちょこちょいには、とても辿り着けそうにもないステージだ。

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    2022年11月06日
  • 偉い人ほどすぐ逃げる

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    怒ってるの、疲れる。でも、怒るのが当たり前ってことがずーっと続くもんだから、それをやり続けるのは大変。
    それを引き受けてくれてる感じ。

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    2022年10月27日
  • 芸能人寛容論 テレビの中のわだかまり

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    私の中で武田砂鉄という人はラジオパーソナリティである。
    主にTBSラジオの。
    (同じカテゴリで春日太一がいる)
    で、実は違ってフリーライターなんですよね。
    うん、確かラジオでも言ってた。

    で、目についたので読んでみた。

    声が先にインプットされているので、文章から声が聞こえます。
    芸能人を独自の視点で~って文字ずらで書くと陳腐な内容になってしまうのであるが、ナンシー関レベルでしっかり見て咀嚼しているので、いちいち面白い。

    他の作品も読んでみよう。

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    2022年08月25日
  • 往復書簡 無目的な思索の応答

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    言葉に傷つき、勇気付けられ、憤り、安堵する。様々な過程を経て拡散し、変容する。吐き出した自身の思索はそこに留まらず、自身も変わっていく。変わらないのは記録として残された情報であり、そこに何者かが都合よく価値を付加して断定することは、相手の思考を閉ざそうとする偽りの安心だと気付く人々は少ない。不安を伴ってもいいから決めつけない余白ある "いい加減" にこそ言葉の大切さがある。振り回され慮る思考に答えなき楽しさが待っている。又吉直樹と武田砂鉄の二人から言葉と記憶の混濁が色付いていく移ろいをいただきお裾分けしよう。これも成長と分配。

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    2022年01月03日
  • 日本の気配 増補版

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    「気配」、いわゆる「空気」よりも曖昧で捉えどころのないもの。外国語には、同様の単語あるいは表現はあるのだろうか。英語の辞書で調べたら、”sign" "indication" "touch" とか出てきた。いま一つしっくりこないかな。ちなみに、この本でも取り上げられていますが、安倍元総理と違いホントに辞書引きましたから。

     この本は、単に単行本を文庫化したものではなく、刊行時からの経過をふまえて増補している。コメント的増補なのだが、読んでて面白い。「察知すべき気持ちの悪さ」がこの本の通底するテーマとある。そう、何か気持ち悪いのだ。読んだ後、じゃあどうしたら良いのかは、読者の「自己責任」で判断すべし。それから、「あとがき」のほうが著者の本音が素直に出ているようで面白い。

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    2021年12月12日
  • 日本の気配 増補版

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    今から振り返れば、今の事態はよくわかるはずなんだけど、今日は衆議院の総選挙、これを経て、政治が、日本がどう変わって行くのか。ゼロの選挙速報を見ていても、そういう意味で落選したのではないんだろうなあという、大物が映し出される。
    で、結局は安倍さんとそんなに変わらないだろう自民党が過半数を超える見込みなのだという。
    この武田さんがいうように、そこまで色々言わなくてもいいようにも思うのだが、でもやっぱり言わなきゃいけない。言えないならやらなきゃいけない。まだまだこの日本は色々な予測できない変化を、それも権力者にはやらせてはいけない変化を遂げて行くのかもしれない。

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    2021年10月31日