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子どものいないあなたにはわからないと言われるけれど――
「ではない」立場から見えてきたこととは。
「父とは」「母とは」「家族とは」の語りに潜む違和感を、「父ではない」ライターが遠巻きに考えてみた。
【目次】
「ではない」からこそ
子どもがいるのか問われない
ほら、あの人、子どもがいるから
あなたにはわからない
子どもが泣いている
変化がない
幸せですか?
「産む」への期待
孫の顔
男という生き物
「お母さん」は使われる
もっと積極的に
共感できません
人間的に成長できるのか
子どもが大人になった時
勝手に比較しないで
あとがき
Posted by ブクログ 2023年08月16日
タイトルの通り、父ではない著者が第三者の目線で子どもを持つこと、少子化、母親の重圧等について書いている本。
子どもがいることが普通で、子どもがいないとなぜなんだろうと思われる日本社会。
子どもがいないと子ども関連のことを発言しても、「知らないくせに」と思われる。しかし、当事者、第三者…いずれの立場か...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年06月21日
普通に生きていて気になることが沢山書いてある。みんなに読んで欲しい本。
私はあまり自分の家族のことは話さない。【母ではありますが】友だちと話してるときは、そのことは忘れてしまう。【女性ではありますが、】男性に「女性って〇〇だから大変だね」と言われても「そうですよねー。」と答えてしまい、そのとき自分が...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年04月11日
「私たちは常に、何かの当事者で、同時に、何かの当事者ではない。」
「私たちは「ない」「できない」「持ってない」「やっていない」の経験をたくさん持っている。でも、そっちはあまり語られない。」
著者と私‥現在の立場はまったく違うのだが「母」になる以前と子育て現役だった頃の自分が考えていたことが次々と思...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年03月28日
子育ての当事者になってまだ2年程度で、
育児本は自分との差異を見つけては辛くて読まない。
育児エッセイは、子供とのかけがえのない時間…!もしくは育児苦しいよね…共感共感〜〜〜みたいなものが、お腹いっぱいになってしまって読まなくなり、
でも、子を取り巻く社会のことに興味はあるし、色んな人の話が読みたい...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年03月10日
やっぱ好きだな、氏の論考。色んな事象に関して、当事者じゃない圧倒的多数が存在するのは事実だろうし、その中でもこと家庭については、確かに”じゃない人”の語りを制限する空気がある。さてこの”空気”だけど、本書内で言うところの”共感”と根を一にするものであり、当たり前の存在のようでいて、その実、とても厄介...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年02月21日
自分の人間関係のなかにも、様々な家族形態の人たちがいるわけだが、そのいろんな人に対して、無頓着だったんだなと恥入り、この本に書かれているようなことに関連する過去の振る舞いを反省した。
自分には3人の子供がいるが、確かに子供がいることで、対子供耐性のようなものは否応なしに身に付いてきた。動じないとい...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年01月02日
子どもを作る選択をせず生きている著者があえて子どもについて考える本。なんで作らないの後悔するよ、老後はどうするの、といった言説を他者に浴びせる人たちは、一方で、君も結婚かようやく一人前だなとか、君にも守るべきものができたなとか、勝手に他者を評価する。そこにあるのは、普通こうだよね、という普遍的な人生...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年11月24日
マジョリティから見えづらい立場にいる人びとにも必ず意見はあり、その声をぞんざいな対応でかき消すと多様性は失われ、民主的な社会から遠ざかり全体主義が跋扈する。”~でない” “~しない” という一見消極性を帯びているようでも “そうでない” ひとつの選択肢であり、それをなかなか認めようとしない世情は、優...続きを読む
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