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「個人が物申せば社会の輪郭はボヤけない」。最新の出来事にも、解決されていない事件にも粘り強く憤る。東京五輪に開催後でも反対する。日常に潜むヘイトの萌芽、監視社会、政治家の空虚な言葉、コミュニケーションを「能力」で問うこと、等々への違和感を引きずり、問い続ける。「空気」が支配する国から、「気配」で自爆する国へ。その後の展開を大幅に増補した。
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Posted by ブクログ
星五つは著者が嫌がるかも知れない。 忖度するのにうんざりしている昨今。あぁ自分は自分のままでいよう。と、勇気付けられる。 コミュニケーション能力が有ると自分では思って来たが、どうも最近のコミュ力と呼ばれるモノは自分が思うコミュニケーションの力のことでは無いらしいと気づく。 最近の書店に積まれている...続きを読む本のタイトルを見る。 話すのが上手いヒト。ロンリ的に話すヒトが優秀らしい。話すのが苦手な人は無能だと思われるらしい。 批判的に事物を眺め、変なことを変だと言える事の大切さを感じる一冊でした。
そう言えば、安保法制について初めて耳にした時、こんなものが成立したらやばい、と怖さを感じたはずなのに、いつのまにかその感情を忘れ、「右から左へと受け流してしまった」。 武田さんはそういう無関心あるいは怠慢を許さず、とにかく怒る。 つい世の中の空気に沿って動いてしまうけど、力のある人達に人生をいいよう...続きを読むに支配されないためには、各自もっと自分の感情ファーストで、ムカつきをしっかり発信していかなければならないのかもしれない。 本書は、現代の問題を分かりやすくピックアップしているけど、自分はどう思うかをよく考えず、本の内容に引きずられてしまうことも危険だと思った。頭を使わなくては。 あと、この本を読んで改めて政治家の失言酷すぎと思った。 政治家自身が、自分も人間だから愚かな真似をすることも、わからないこともあるという意識を持つことが必要なのでは。 偉そうにせず、もう少し国民に意見を求めてくれたら、助け合えるかもしれないのに。
終わってみれば、ほぼいつも通りの結果だった衆院選。いつも通りだいぶガッカリしながらも、せめて部分的に良かった結果を拾っては自分を慰めてみる。投票に行かなくても、とりあえず今の状況が大きく変わることは無いんだろうし、みたいなのも一種の気配なんかな。声が大きいだけで、実際には何も語っていないんだけど、何...続きを読むとなくそれでよし、みたいな気配に、結局支配し続けられるしかないんかな。そんな中でも、武田さんの声が一人でも多くに届けば、少しずつでも変わっていくんじゃないか、って期待を持ちたくもなるんですけどね。
100分で名著で解説をしていた武田さん。面白い人だなあと思い、著作を購読。言葉(発言)って、その人の本質的な部分から出てくるものなので、どんなに取り繕っても正体が見えるものだと実感。だとすると、政治家や上司など権力者だけでなく、身近な人の発言にも、もっと敏感になるべきなんだろうと思い直しました。言葉...続きを読むって大事なんだなあ。
「気配」、いわゆる「空気」よりも曖昧で捉えどころのないもの。外国語には、同様の単語あるいは表現はあるのだろうか。英語の辞書で調べたら、”sign" "indication" "touch" とか出てきた。いま一つしっくりこないかな。ちなみに、この本で...続きを読むも取り上げられていますが、安倍元総理と違いホントに辞書引きましたから。 この本は、単に単行本を文庫化したものではなく、刊行時からの経過をふまえて増補している。コメント的増補なのだが、読んでて面白い。「察知すべき気持ちの悪さ」がこの本の通底するテーマとある。そう、何か気持ち悪いのだ。読んだ後、じゃあどうしたら良いのかは、読者の「自己責任」で判断すべし。それから、「あとがき」のほうが著者の本音が素直に出ているようで面白い。
今から振り返れば、今の事態はよくわかるはずなんだけど、今日は衆議院の総選挙、これを経て、政治が、日本がどう変わって行くのか。ゼロの選挙速報を見ていても、そういう意味で落選したのではないんだろうなあという、大物が映し出される。 で、結局は安倍さんとそんなに変わらないだろう自民党が過半数を超える見込みな...続きを読むのだという。 この武田さんがいうように、そこまで色々言わなくてもいいようにも思うのだが、でもやっぱり言わなきゃいけない。言えないならやらなきゃいけない。まだまだこの日本は色々な予測できない変化を、それも権力者にはやらせてはいけない変化を遂げて行くのかもしれない。
しばらく武田砂鉄さんの本はもういいかな、と思うぐらい堪能笑 あらゆる事象を鵜呑みにせず、まず疑い、考え、発信するパワーがすごい。 個人的には、稲田朋美の章が爆笑。
ムカつくものにムカつくと言うのを忘れたくない。 個人が物申せば社会の輪郭はボヤけない。 個人が帳尻を合わせようとすれば、 力のある人たちに社会を握られる。 今、力のある人たちに、自由気ままに社会を握らせすぎだと思う。
世の中のいろんなことを知っていくと左寄りになっていく(と思っている)ので、ものの見方的なものは参考になった ただ、やはり批判的な論調に必要なものはユーモアで、このひとの文章にはそれが欠けているので息苦しくなる ま、おれにはユーモアの欠片もないのだが
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