【感想・ネタバレ】今日拾った言葉たちのレビュー

あらすじ

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気鋭のライターが、不安だらけの現代を問う!
新聞、テレビ、ラジオ、書籍、雑誌、SNSなどから、著者の心の網にかかった言葉を拾い上げ、その裏に隠れた本質に根気よく迫る『暮しの手帖』の人気連載が、充実の一冊になりました。2016~2022年上半期分に大幅に加筆し、書き下ろしコラムや総論を収録。
人々が発する言葉の意味や、そこに映る「今」を見つめます。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

著者があらゆる媒体で見聞きした文章や発言を鋭い視点で解説した一冊。
主に政治家の失言や広告のキャッチコピー、芸能人のネットの呟きなどが取り上げられている。
著者の批判的で核心を突いた解説に、情報を鵜呑みにせず多面的に捉えることの重要性を痛感した。
多くの人に見てもらう、興味を持ってもらうためにつくられた言葉は主観的であり特定の人の尊厳を踏みにじる可能性がある。
自分は関係ないからといって見逃すのではなく、あらゆる視点から批判的に観察することを忘れないようにしたい。

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2024年10月03日

Posted by ブクログ

何気なく受け取ってしまっていた言葉達を、自分の中の“普通”をバッサリ斬ってくれた。目が覚めた部分もあれば、何度も読まないと理解出来ないものもあり、凝り固まった“普通”を解きほぐしてくれた。
でもここで大切なのは、簡単に同意・反論しない事。
考えるということをやめないでおきたい。
砂鉄氏の文章はこれからも読んでいきたい。

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2024年08月30日

Posted by ブクログ

武田砂鉄さんを読むたびに
馬鹿にならないように
いや
馬鹿にされないように
ちゃんと
考え続けなければ いけない
と 思わせてもらえる

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2023年09月06日

Posted by ブクログ

こんな本をずっと読みたかったような気がする。
本のことばかりを取り上げてる訳ではなく、いろいろなところから飛び込んできたり拾った言葉が書かれているのだけど、書評の評のような本のような。
言葉が好きで言葉を綴り、言葉を尽くして日々を生きていきたいなと読みながら何度も思った。
これをきっかけに読んでみたい本もいくつか。
寺尾紗穂さんの言葉が美しくてとても好きでした。

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2023年06月11日

Posted by ブクログ

ここ数年、聞いた言葉、聞き流していた言葉。
政治の隠蔽やごまかし、コロナ、オリンピック、ウクライナ戦争なんかの大きな事件から、その傍にある小さな暮らしまで。
向き合ってきた言葉もあれば、何かと理由をつけて、もしくは何も理由なんてつけずに無視してきた言葉もある。どうしようもなくて、どうにもならないことばっかだった数年の出来事に、一つひとつと向き合って考えることで、どうにかしなきゃと思うことがまずは必要だったのかも。
考えるのを止めることほど怖いこともないと。

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2023年01月09日

Posted by ブクログ

どうしても今年のうちに読み切りたかった本。
濃いチーズケーキぐらい中身が濃く、示唆に富むので、あれこれ考え、行きつ戻りつしながらじっくり読みました。社会を映す言葉に対してじっくり向き合うことは社会と向き合うことであり、それはそれは濃かったです。
僕たちが時代の流れの中でいつのまにか失ってしまった観点、人間として失いたくない観点に溢れており、過度に思考回路が自動化された現代人の脳の眠りについた部分を呼び起こしてくれる優しい本だと思います。
やはり武田砂鉄さんの著作は素晴らしい。

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2022年12月24日

Posted by ブクログ

聞いたことあるニュースばかりなのに、自分が驚くほど詳しい情報に無知なことに気がつく。いかに表層だけを聞いて、声なき声に耳を傾けずに生きているか、身につまされた。政治家って、悪い人ばかりなのではないかと思う。そうではないと信じるために、調べてみたいと思う。

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2022年11月21日

Posted by ブクログ

武田砂鉄さんらしい細かい言葉への言及が心地良いです。言葉について真剣に考えるきっかけをいつも与えてくれて、真剣に考えて良いやと立ち直らせてくれます。

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2022年11月20日

Posted by ブクログ

雑誌「暮しの手帖」で2016年から続く連載を1冊にまとめたもの。

あとがきにもあるように、ここ数年は戦争・感染症・元首相の銃撃など大きな出来事が続いたが、著者はあくまで日常の暮らしの中にアンテナを張り言葉を拾い集める。

これだけまとまった量の文章があると、著者が言葉に求めているもの、正確にいえば言葉を発する人間に求めるものが浮き彫りになっているように感じられる。
それは決して「言葉遣いの巧みさ」などではなく、「言葉の根っこにある誠実さ」ではないかと思う。

著者がその言葉に誠実さを認めれば、5歳の子供が電話相談で投げ掛ける質問さえ面白さと驚きと共に拾い上げるし、不誠実な言葉で責任を逃れ問題をうやむやにしようとする権力者はまっすぐに批判する。

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2022年10月15日

Posted by ブクログ

人の言葉をあれこれつっこんで考えることは
一歩間違えば揚げ足取りになったりもしそうですが
それを恐れずに言えば、

人の言葉の使い方には、その人の思想が表れる。

2018年、東京電力の原発再開宣言の際の
東電ホールディングス社長記者会見での言葉

「二度と事故を起こさないような
技術を作れる事業者になれると信じて」

この言葉には、二度と事故を起こさないという自信は存在しない。
やりながら模索しようという言葉だ。
だから軽く聞き流してはいけないのだと思う。

言葉を発した側の真意、受け取り方の可能性、一面的に受け取らない受け取る側の思慮。
この本はそれらの大切さを教えてくれる。


思い込みの強い、我が家の娘ちゃんにいつかぜひ読んでほしい一冊。

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2022年10月03日

Posted by ブクログ

色んな場面で自己責任を求められるけど、それを求める側から聞かされるのは、通り一遍の空虚な言葉の数々。その空気にならされるのを嫌い、おかしな言葉のいちいちにしっかりと声を上げ続けていく。更には、必死に抗う小さな声は、ちゃんと拾い上げていく。当たり前のことと言われるかもしれないけど、これはまさしく名人芸。いつもながら、勉強になります!

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2022年09月29日

Posted by ブクログ

ラジオでも淡々とご自身の意見を言う様子と同じ文章。「暮らしの手帖」の連載だったらしい。難しい話題もあるのでさっと読めるものではないけど自分自身の意見を持ち続け、考えることは大切だと感じた。

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2024年10月28日

Posted by ブクログ

『暮らしの手帖』2016年から2022年に連載されたものを一冊にまとめたもの

先日、松尾貴史との対談『ちょっと違和感』をリモートで視聴した
二人とも淡々と大切なことを語っていた

世界中で、とんでもないことが次々起こり、次々記憶から消えていく
ふと気がつくととんでもないことに!

自分の暮らしを大切に「おかしいな?」という感覚を常に持っていたい
「言葉」を大切にしたい、と改めて思わせてくれた一冊だった

≪ ちょっと待て 溢れる言葉 立ち止まれ ≫

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2023年07月20日

Posted by ブクログ

さまざまな分野の人たちがさまざまなメディアを通して発言された言葉たち。
この言葉という窓を通して社会の問題点が浮き彫りになる。
いろんなことを考えさせられた。
沖縄の基地問題、それに付随しの米兵たちのトラブル及び事件、自衛を隠れ蓑にしての軍備増強、それにしても麻生大臣の呆れるほどの失言、いやこれは著者が指摘しているように、失言ではなく本音なのだろう。
こんな政治家がいること事態、日本の恥だと思う。

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2023年06月05日

Posted by ブクログ

TV、ネットニュース、本、その他様々なメディアで拾った気になる言葉を筆者が読み解く。切れ味鋭い言葉が並んでいます。納得する点もあったり「そうなのかな」と疑問に思ったりと考えながら読みました。政治、国際・国内情勢に興味がある方におすすめです。

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2023年03月21日

Posted by ブクログ

これってどうなの?やこれは大事なこと、など色んな意味合いで拾われた言葉たち。
連載のまとめなので、その時々を思い出させてくる。
欄外にこの頃何があった?と書いてあるのも良い。
本からの言葉も多く、読みたい本が増えた。たくさん増えた。でも楽しみだ。

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2023年03月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

まえがき
政府は「自助」というけど、政党交付金。「選挙区の相続」も課税したら?
P9
マイナンバーカード、はじまりは住基カードから起算してほしい
P13
素人に怪しがられる素人テロリストを通報して意味ある?
P14
その偏った本、読んでみたい
P22
空襲と空爆
英語に直しても、ちょっと穿ち過ぎかと
P24
「妻」に添え物的意味があるのはスルー
P27
うちの周辺もゴミだらけです。側道、農道(たぶん)脇なんかひどいもの
P45
ハリウッドはそもそも、東海岸から逃げてきた人たちが築いた場所だったのに
P60
DNAと遺伝子を区別していない例えの多さ
P61
オリンピック、参加国が選手団を派遣しないと思っていました
P85
辞任じゃなくて、解任できる制度にするべき
P91
大抵の場合、国防、防衛って名乗ってる。侵略軍なんてのは、たぶん、ない
P95
自分たちを罰する規定をつくらない閣法。それを通す議会
P134
『モダンタイムス』が古くならない
P137
訓練で亡くなった人もそこそこいたかと
P147
焼夷弾(たぶんM69)について説明するべきかと
P152
献血。「不要不急ではありません」と宣伝してた
P170
「ヒポクラテスの誓い」
P172
アベノマスク
すべてを否定しないけど、配布まで遅かったのと、いくらなんでも作りすぎた。結局中抜きでお友達にお金を配っただけ
P180
「明けない夜はない」、「止まない雨はない」と例えるけど、夜や雨に例えるのが適切なのか?
P218
「自転車で干しいも」は道交法違反かと
あとがき
言語化できない領域と考えれば、そもそも腹も立たないかと

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2022年12月26日

Posted by ブクログ

目を覆いたくなる出来事や、耳を疑う言葉が溢れかえっている。しかし、知らぬ存ぜぬを決め込むことは自衛とはならないのだろう。
それらを発する側は、虐げられる人が疲弊し、諦め、従うことを望んでいるのだから。
本書には、私が拾えなかった言葉、拾わなかった言葉も多数紹介されている。
耳や目を塞がず考え続ける。これこそが、自らを守る方法なのではと気づかされる。流れを変えるような力はない。だとしても、違和感を感じる流れに乗りたくはない。
直ぐに打ちのめされるへなちょこではあるが、斧を振るうカマキリでありたい。

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2022年12月11日

Posted by ブクログ

2016年から2022年を振り返ることができました。言葉に敏感でありたいと思いました。そして、違和感があるときは立ち止まってよく考えたいと思いました。

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2024年12月31日

Posted by ブクログ

武田砂鉄さんが、新聞、ラジオ、SNSなどなど、各媒体で出会い、なんらかの思いを抱いた言葉達を集めたもの。
共感があったり、発見があったり思うところはこちらも様々だったが、こんな風に日々、出会った言葉たちをしっかり受け止めるような生活を、自分はしてきていないなぁというのを強く感じた。
最近は、新聞にしてもテレビにしても、ナナメ読み流し見ばかりで、知らず知らずのうちに、タイパ重視の風潮に染まってきているのかもしれない。時には立ち止まって振り返って噛みしめることを大事にしたい。

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2024年08月25日

Posted by ブクログ

ここ3年ほどリモートワークのお供にラジオを聴くようになり、武田砂鉄さんを知った。声とテンション低めの喋り方が好きだなぁ、というのが最初の印象。いつもボソボソと何かをぼやいていて、若干面倒くさそうな人なのだけど、それがなんだか面白い。
恥ずかしながら時事問題に疎く政治にまったく興味が持てない私にとっては、考えるきっかけをくれる貴重な人だ。政治家の酷い言動に呆れつつも、ついネタにして面白がってしまいがちなところを、砂鉄さんは淡々と批判する。批判はしても声高に煽らない。そこが信用できる。
ラジオでもこの本の中でも「考えていかねばならない」という言葉が何度も出てくる。それっぽく話題を終わらせるためのよくある言葉なのだけど、砂鉄さんは本当に考え続けている。ほとぼりが冷め皆が忘れてしまった問題も、しつこく何度も話題に出してくる。
政治は生活に直結している。そこに無関心ということは、生活を疎かにしているのと同じ。耳が痛いけど、落ちこぼれすぎてもはやどこから勉強すればいいのかもわからない…。そんな時この本をパラパラめくって気になった言葉をとっかかりにするのでもいいかなと思った。
心に残る名言集のたぐいではない。素敵な言葉も問題ある言葉もどちらもある。どう捉えればよいかわからないものもいくつもあった。なるほどと頷いたり、そうは思わないけどなと首をかしげたりしながら、ゆっくり考えながら読んだ。

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2023年03月31日

Posted by ブクログ

わかってもらえないことや、わかってあげられないことが、ちゃんと心地よいままでいたい。わかんない部分があるからあなたと私は他人なんです。

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2022年10月29日

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