武田砂鉄のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
又吉さんとの往復書簡を読んで気になったので武田さんの本を。
久々に硬派な評論。皮肉たっぷりで真摯な本。私の感覚にちょうど合う。
コロナが始まる前の日本の状況を思い出させる本だった。
五輪をちらつかせながら、きれいなだけでなんの意味もなさない言葉でのらりくらりと、
あるいは有無を言わせず蹂躙するように、
自分の思うように水面下で舵を切ってきた当時の政権。
政治のことはよくわからないが、
武田さんの視点には、目くらましを回避して、根本の問題をごまかさずに見据えて
しつこくぶれずに突き詰めていく真面目さがある。
うっかり、相手の遠回しでぶよぶよと膨らんだ言葉に取り込まれないように気をつけながら、
自 -
Posted by ブクログ
各書簡、必ず見開き2ページ(36字✕28行)に収まっているので読んでいて心地よい。なぜかと思ったら元は新聞連載なんですね。この濃度のやり取りを2週間に1回続けていたのか、という事実にも驚く。
ぱっと無作為にページを開いて読むと、砂鉄さんが書いたのか又吉さんが書いたのかわからない。それくらい文体も思考の流れも似ているおふたり。でも面識はなかったそうだし、往復書簡を交わすことで《友達になるとか、そういうことにもならなさそうだ。:武田》らしい。そんなふたりだからこそ、ぬるま湯に浸かって交わす会話のような、そのお湯から出てなんとなく始めるピンポンのような馴れ合いではなくて、もっと火傷しそうなやり取りも -
Posted by ブクログ
1992年、武田少年が物心がついたころから、世の中の動きをどうとらえていたか、
考えていたかを綴った本。
彼より20年近く年長の私は当然同じ時代を生きてきたわけだが、
武田氏のようにその記憶を文章に綴ることはできない。
宮崎勉に殺された少女と同世代、少年少女を殺傷したサカキバラと同世代、
ということに対する子供ならではの感覚は何となく理解できるが、、、
その後時代が流れ、武田氏は成人し、政治に対する向き合い方も確立される。
同じような感覚を私も持っていたかもしれない。上手に書くものだ。
永六輔さんも登場する。震災と戦争は同じと。語り継ぐしかないと。
永さんは武田さんの心にも、私の心にも生き続