武田砂鉄のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
各書簡、必ず見開き2ページ(36字✕28行)に収まっているので読んでいて心地よい。なぜかと思ったら元は新聞連載なんですね。この濃度のやり取りを2週間に1回続けていたのか、という事実にも驚く。
ぱっと無作為にページを開いて読むと、砂鉄さんが書いたのか又吉さんが書いたのかわからない。それくらい文体も思考の流れも似ているおふたり。でも面識はなかったそうだし、往復書簡を交わすことで《友達になるとか、そういうことにもならなさそうだ。:武田》らしい。そんなふたりだからこそ、ぬるま湯に浸かって交わす会話のような、そのお湯から出てなんとなく始めるピンポンのような馴れ合いではなくて、もっと火傷しそうなやり取りも -
Posted by ブクログ
新しい視点が増えた。
父ではない人が、父になった人が多い年代を取り巻く環境について語るのは確かに珍しいと思う。
母や父になる人は、産まれた時からそうというわけでないから独身者の気持ちはわかるはずだが、その年代で母、父でないとなるとどんな境遇か、というのは当事者としては感じられない。確かに。
子どもができたら成長できるし未来を考えるようになると言うが、人による。
と言う部分はまさにその通りだが、未来についてあまり考えておらず、日頃からいろんな立場の人とコミュニケーションをとっていたわけではない自分からしたら、子どもができて確かに成長してきているとは思ってしまう。
視点の広がり方で言ったらかなり -
Posted by ブクログ
1992年、武田少年が物心がついたころから、世の中の動きをどうとらえていたか、
考えていたかを綴った本。
彼より20年近く年長の私は当然同じ時代を生きてきたわけだが、
武田氏のようにその記憶を文章に綴ることはできない。
宮崎勉に殺された少女と同世代、少年少女を殺傷したサカキバラと同世代、
ということに対する子供ならではの感覚は何となく理解できるが、、、
その後時代が流れ、武田氏は成人し、政治に対する向き合い方も確立される。
同じような感覚を私も持っていたかもしれない。上手に書くものだ。
永六輔さんも登場する。震災と戦争は同じと。語り継ぐしかないと。
永さんは武田さんの心にも、私の心にも生き続 -
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ネタバレやわらかい文章。すぐ読める。表紙の黒いラインが髪の毛に見えて本を手に取るたび払おうとしてしまう。
以下印象に残った文たち
男性に向けては(こどもが)ある、いるという状態についての本しかない。だから書いてみた本である。
→自身にこどもがいないことについて、人生はまだ一回目であれこれ慣れないし、とあり、かわいいな〜と思った。その言い方使いたい。
そうではない側から見る
経験者と未経験者が意見をぶつけ合うことによって、物事は重層的になっていく。
→友人たち、三十代すぎると属性が枝分かれしてくる。異なる属性でも付き合い続けられる人は意見をぶつけ合うというより、異なる意見をへーそう考えるんだね〜と受 -
Posted by ブクログ
ネタバレ母として、父として、出産や育児を語る本はたくさんあるけど、これは父ではない立場から結婚や出産についていろんな角度から考えた本。
第一印象としてはフェミニスト視点の本(でだいすき)だ!と思ったんだけど、勝手に型にはめたくもないな、とよくよく考えると「男尊女卑なヘルジャパンに警鐘を鳴らす人」「社会の中で当然のように居座る"普通"を、本当に"普通"なのか?って考えられる人」という印象を受けたからだったんだと思う。
結婚や子どもを持つことが普通っていうこの社会で生きてると、結婚しないこと・子どもを持たないことには理由がいるからめんどくさい....
正直「子ども -
Posted by ブクログ
マジョリティから見えづらい立場にいる人びとにも必ず意見はあり、その声をぞんざいな対応でかき消すと多様性は失われ、民主的な社会から遠ざかり全体主義が跋扈する。”~でない” “~しない” という一見消極性を帯びているようでも “そうでない” ひとつの選択肢であり、それをなかなか認めようとしない世情は、優位を絶対的価値として置いてしまう競争社会に通底する。なぜ比べるのか、無いものをなぜ足りないと拙速にジャッジするのか、現在見ている角度をほんの少し変えるだけでその答えは見つかるかもしれない。筆者武田砂鉄の文章にそのヒントがある。分からなかったことをほんの少し分かるのは好奇心の賜物であり、その “少し”
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Posted by ブクログ
砂鉄さんは好きなコメンテーターで、
この本で彼が言うことはよくわかる。
「普通」ってなんだ、
子育てするのが普通の夫婦なのか!
普通なんてないんだ。
といいたいのだと。
確かに、結婚「できない」男女が増え、
子供を持たない夫婦も増えている。
夫婦子供二人が標準家族、
何てのは昔の話。
独り世帯が多数、という現実はある。
普通なんてないのだ。
ただ、、、子供のことになると、
素直にそうだそうだと言い切れない自分がいる。
自分に子がいるから?孫がいるから?
そうかもしれない。
しかし、それ以前に、
どこかしら、
人は何のために生きているのか、
というところで、
次の世代につなぐため
とい