あらすじ
世の中の空気に抗い、「自分」で考え抜くために。
近代社会と人間の心理に独自の視点で鋭く斬り込んだ『群衆心理』。良識ある個人はなぜ、いかにして暴徒と化すのか。人々の思考を麻痺させ自立性を削り取るために指導者はいかなる手段を用いるのか。SNSが発達し群衆心理の感染力が一層強まる中、その暴走を止めるためにこれから何ができるのか。
政治をめぐる対立からネット炎上まで、「大きな主語」に覆われた現代日本の抱える問題に引き寄せながらル・ボンの議論を読み解く。Eテレ「100分de名著」テキストに書き下ろしの特別章・ブックガイドなど大幅加筆をして書籍化。
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Posted by ブクログ
子供の頃から、群れるのが苦手だった。人の手を踏んでも謝らない大人たちが集まる餅投げも、わっしょいしか言えず、長時間拘束されるお神輿も、人気ゲームソフトの発売日に行列に並ぶのも。そういう自分が自分でなくなってしまいそうな環境が苦手だったのだな、とこの本を読んでいて思いました。なんにせよ、煽動者にはやりやすい世の中になってしまいましたね。
Posted by ブクログ
群衆と連帯の違いが分かりにくかった。ハタから見ていたら群衆に見えるものも、中にいる人たちは連帯だと思っているだろうし、最初に理想があるかどうか、世の中をよく変えたいと思っているかどうかが分かれ目なら、暴走したトランプ支持者たちも、理想があり、世の中を彼らなりに良く変えたかった末の行動だったのでは?
そういうことも含めて、考えることを止めない、誰かの意見を自分の意見としないことを肝に銘じていきたいと思わせてくれる、良い本でした。