内田良のレビュー一覧

  • いじめ加害者にどう対応するか 処罰と被害者優先のケア

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    ブックレットで60ページ余りなのでアッという間に読めるが、内容は濃い。エビデンスに基づいた発言を行う教育学者と「ひきこもり」専門の精神科医。最後に対談があるが、いじめに対しては被害者の救済と尊厳の回復をまず行い、加害者のルールに基づいた処罰が必要。政治的中立製を理由に閉じてしまっている学校を、外に開くことがいじめや暴力を防ぐことにつながる。真っ当な意見である。

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    2025年10月19日
  • 「ハッピーな部活」のつくり方

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    部活とはどういう存在であるべきか、部活に対する考え方がこの1冊で変わりました。部活の主役はあなた自身。この言葉に部活を辞めるか悩んでいた私にはとても響きました!

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    2024年07月20日
  • 先生がいなくなる

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    心からの応援の意味も含めて星5つ。

    私が年次研修で保育園と一般企業で実習し、一番驚いたことが、きちんと休憩時間があること。
    普段は、休憩する暇もなく、やらざるをない仕事に追われ、睡眠時間を削って家でも仕事をし、土日も当たり前に出勤。もちろん残業代なし。
    そういうものだと頑張ってきたが、やはりそれでいいはずがない。

    本を読み、司法も守ってくれないことを知った。韓国の事例も興味深い。
    業務量に対する考え方も、図にまとまっていて分かりやすい。給特法をなくすことが業務量削減につながると納得。
    また、給特法のある現在の学校でも、様々な工夫で業務量を減らした事例が紹介されており、それもとても参考になっ

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    2023年08月15日
  • いじめ加害者にどう対応するか 処罰と被害者優先のケア

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    スクールカウンセラーです。
    非常に勉強になり、関係者皆に読んでもらって、意見交換をしたいくらいです。
    問題の本質に切り込んでいく斎藤先生と、学校現場の実情を理解した上で、かゆいところに手が届く議論を展開してくださる内田先生との組み合わせが最高ですね。

    オープンダイアローグについては、慎重に検討する必要があると思います。
    いじめの状態によっては、被害児は加害児と場を同じくすること自体、外傷的な体験になり得ます。
    虐待では効果があったということですが、親子という愛着関係が仮定される間柄でのことなので、いじめ事案にそのまま転用することはできないでしょう。
    アセスメントの力を磨き、オープンダイアロー

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    2023年07月02日
  • いじめ加害者にどう対応するか 処罰と被害者優先のケア

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    当たり前のように、いじめられた子どもが学校に行けなくなる、というのはおかしい。

    いじめる側が精神的な疾患を持ったおかしな奴なんだ、ということに改めて気付かせてくれる。

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    2022年12月02日
  • ブラック校則

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    スカートの丈、下着の色、髪型…様々な校則のうち理不尽なものを取り上げた本です。過去のものと思いきや近年増加傾向と知り驚きました。理不尽な事にNoといえる風潮が広がって欲しい。子どもや保護者の意見を丹念に拾った良書です。

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    2022年04月27日
  • マンガ 中学教員日記 今日も働き放題

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    マンガ部分がとても読みやすくて、分かりやすい。
    中学校現場の長時間労働の実態が、これ以上ないほど、よくわかる。

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    2022年03月29日
  • 子どもの人権をまもるために

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    たぶん3年くらい積ん読してたけど、早く読んどくんだった。
    子どもに関わる人は読んだ方がいい。

    「子どもの権利」って言ってもとっつきにくい感じがするが、
    こうして具体例を項目ごとに並べられ、
    しかもその分野の専門家が実例を挙げて書いているため、
    各分野の入門的な知識を得られる。
    実際、共著者の著作を改めて読みたくなったし。

    まぁ仕事柄、第二部「学校」をみんなに読んでほしい。
    この国でどれだけ「子どもの権利」がないがしろにされてるか、
    たくさんの人に知って欲しい。

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    2021年07月01日
  • マンガ 中学教員日記 今日も働き放題

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    マンガなのでサクッと読めます。
    教員の働き方の現状がリアルに描かれています。
    過去10年で変わらなかった職場環境
    (むしろ悪化ともいえます)
    こういった声が届いて,
    向こう10年で変わってほしいと願います。

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    2021年05月29日
  • ブラック部活動 子どもと先生の苦しみに向き合う

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    再読。2017年の本なので情報がやや古くなってはいるけど、学校部活動の負の側面から目を逸らさず見つめ、どうすれば生徒も教員も生き生きと活動できるかを考え、提言した本として今も高い価値があります。
    部活動は教育課程外の活動であり、それゆえに規制がかけられず過熱し、強制性が強まってきた歴史があります。エビデンス、すなわち根拠法令と信頼できるデータを示しながらそれを解説しているので、「教員なら部活の顧問をやるべき」「部活動を私用で休みにしては(休んでは)いけない」などというような感情論は極めて低次元であり、全く無意味です。活動の「総量規制」をすることで過熱化を規制し、部活本来の「居場所」の論理を重視

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    2021年03月13日
  • マンガ 中学教員日記 今日も働き放題

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    小さい頃から教師という仕事に対して漠然とした憧れを持っており、大学でも教職課程を履修している。しかしこの本に書いてあることが事実なのだとしたら、教師という仕事は便利屋に近いものがあると感じた。自分の教師の仕事に対する理想像も全く違うものであるし、第1メンタルが弱い自分にこの教師兼便利屋のような仕事が務まるかどうか分からないと不安に感じた。とはいえ、将来を見直すキッカケを与えてくれた本なので、読んでよかったと思えた。

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    2020年09月03日
  • 教育という病~子どもと先生を苦しめる「教育リスク」~

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    前半は小学校中心に行われている組体操と1/2成人式の問題、後半は部活動による事故と教員の働き方の問題を扱っている。
    それぞれデータに基づき論じられており、納得する。普段何気なく子どもたちを学校に送り出しているが、指導という名のもとにリスクが見えにくくなっている。これは教員だけではなく、保護者や地域の問題でもある。
    教育はなかなか当事者とならない限り、関心を持ってもらえないジレンマがある。
    柔道事故のように社会に広く問うていくなら、教育はより良い方向に行くことができるのではないかと希望を持たせる内容でもある。

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    2020年06月30日
  • ブラック部活動 子どもと先生の苦しみに向き合う

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    ネタバレ

    きちんとしたデータや取材に基づいて、主に中学校における部活動が抱えている問題を指摘する本。
    そもそも部活動は教育課程外の活動であるにもかかわらず、教員は強制的に部活動の顧問にさせられる。部活動は朝練習も、放課後練習も、週末の練習も、当然ながら勤務時間外。そして、自分がやったこともない競技の顧問をさせられた場合、その競技について勉強したり、審判できるように訓練を積んだりもしないといけない。顧問の指示で活動させている途中に生徒がケガをしたり、熱中症になったりしたら当然責任を負う。部活動内のいじめにも責任を負わなければならない。だからそうならないように、常に気をつけなければならない。でもそれは本来の

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    2019年09月01日
  • 子どもの人権をまもるために

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    子どもを巡る、保育、養護、療育、貧困対策、性の多様性、居場所作りなどについて各テーマごとにコンパクトにまとめられており、第一線で活躍しマスコミにもよく登場する筆者たちが現場発の生の声で語っている。

    今保育士の受験勉強の途中で、児童養護や福祉について学んでいるので、乳児院や養護施設、里親、虐待からの保護などいろいろディープな環境にある子どもたちの事情に興味があって読んでみた。

    正直読んでいて辛くなる。
    一般人に縁がありそうなのは保育園の待機児童問題くらいで、その他は不幸にして家庭や親に恵まれなかった子たち、または、生まれつきの障害や性的マイノリティーなどの苦労を負った子たちだ。

    しかしその

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    2019年08月22日
  • 教育という病~子どもと先生を苦しめる「教育リスク」~

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    久々に、読み応えのある内容でした。
    息子が大きくなる成長過程にあり、考えさせられるテーマが多いのも良かった。

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    2019年05月21日
  • 学校ハラスメント 暴力・セクハラ・部活動―なぜ教育は「行き過ぎる」か

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    学校内では語られないこと

    自身の振る舞いを考える上でもかなり勉強になった。信じられないかもしれないが、教員のリアル。

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    2019年03月19日
  • 教育という病~子どもと先生を苦しめる「教育リスク」~

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    著根拠となるデータをしっかり明示した上で、教育現場におけるさまざまな問題を分析する著者の取り組みは非常に有意義なものだと感じられます。
    また、著者の考え、私論の部分が明確に「私論である」と述べられているため、著者の学術に対する真摯さが伝わってきます。
    教育に関する問題は感情的な弁論がまかり通っている中で、「つきもの論」や「学校の常識は社会の非常識」などという言葉だけで思考停止に陥る一般市民こそが教育現場を異常な状態で放置することに少なからず関係しているのだという著者の考えには非常に共感を抱きました。

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    2019年01月20日
  • ブラック校則

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    ブラック校則 理不尽な苦しみの現実。萩上チキ先生と内田良先生の著書。度を過ぎた理不尽な校則、ブラック校則は生徒に対する人権侵害そのもの。それを守らせなくてはいけない教師にとっても理不尽な苦しみを与えているだけ。文部科学省の指導体制に問題があると思う。

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    2018年10月09日
  • ブラック校則

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    読もうとおもったきっかけは「ウワサの保護者会」で校則をテーマとして取り上げられていたのを見て。その時も著者の荻上チキさんが出演されていました。

    校則の問題といえば昭和世代に中学・高校時代を過ごした人なら「私たちの頃は確かに厳しかった。スカートの長さとかいちいちチェックされていたけど、今ってその頃に比べたらマシでしょ」と思う人が少なくないようで。私もそうでした。

    ところが著者が調査会社を通じて男女2000人およびツイッターのハッシュタグに投稿された事例を集めてみると、昭和並かヘタをすると昭和以上の厳しさと理不尽さが横行していたことが分かったとのこと。

    本書の第一部は代表的な校則とその現状に

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    2018年09月09日
  • 教師のブラック残業

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    給特法は一刻も早く無くすべき法律である。だいたい違憲だと思う。これを制定した自民党は本当に社会悪。自民党も無くなって欲しい。部活問題も教員には負担が大きく、学校から排除すべきだ。

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    2018年07月18日