内田良のレビュー一覧
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金髪の大学の先生・内田良が,今の「教師の働き方改革」を進めてきたメンバーと一緒にまとめた本。
「定額働かせ放題」が「教特法」という特別な法律にあることを,市井に知らせてくれていて,とても有り難い。だから,こういう本は,わたしたちのような教育現場の人が読むだけではなく,もっとほかの職業の人にも読んでほしいと思う。そして一緒に,学校現場を変える力を貸して欲しい。
わたしの現場でも,病休で休む先生がいる。やめていく先生もいる。この現状をどうにかしないことには,教師のなり手がいなくなるということになる。実際,講師がなかなか見つからず,見つかるまでの1ヶ月くらいは,さらに忙しい現場で疲弊している姿 -
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ネタバレ<目次>
はじめに 加害者/被害者を解体する
第1章 殴っても教育~暴力を容認する指導の論理
第2章 巨大組み体操の教育的意義~「痛い」を禁句とする学校の暴走
第3章 スクール・ハラスメントの過去と現在~「教育」との連続性がありえた時代
第4章 部活動顧問の嘆き~「やって当たり前」の悲劇
第5章 教師の暴力被害~殴られるのは指導力不足のせい⁈
第6章 「問題行動」を読解するためのリテラシー~いじめの件数は少ない方がよい⁈
<内容>
組み体操や柔道の事故、部活顧問問題などを世の中に提起してきた名大准教授。今回は、「ブラックボックス」であり、「ブラック企業」である、学校 -
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ネタバレ学校は社会の縮図。人間が絶対的権力を握ると酷いことになるというのが学校だったというだけ。実際、軍隊と同じ。
P22 低学年児童のランドセルの重さが平均7.7kg
P25 体罰 教員の優位性を考えると、単なる暴行より悪質。教員が暴行すると体罰という教育の一環みたいな体は報道でも止めて欲しい
P28 「結果としてスポーツや文化活動を嫌うことになっては意味がないだろう」 美術、音楽なんかも同じ思いです。
P51 民主主義 学校には存在しない。あるのは絶対的権力のもとでのなんちゃって民主主義
P98 アルマーニ監修制服 教師もそれなりの服装で教育にあたる覚悟はあるんですよね?学校指定服は、卒業したらゴ -
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規則を厳しくすればするほど違反が目立つ
子供のためというより、学校がいかに画一的に管理していか、地域社会からの批判を避けるための校則になってしまってる。
僕自身、中学校の、生徒会は一期生だったので自分たちで校則を作った覚えがあるけど、あれは画期的だったなぁ、今思えば。
高校も緩い規則だったのであまり不自由に感じなかったけど、昔から異様な校則はたくさんあり、今も残ってる。学校や先生のために。しかし、管理するための負荷が高すぎて、先生や学校の負荷を自ら高めてしまって本末転倒。
閉めた帯は緩めると落ちて行く気がして自分の責任では緩められないんだろうね。
しかし、内田良さんがあんな風貌だとは知らな -
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中学でも、高校でも、土日も休みがない運動部ですごしてきました。
とてもきつかったけれど、オトナになってから思うのは、そのときの自分の苦しみより、顧問の先生はいつ休んでいたのだろう、ということです。
当時はそんな気安く話すこともできず、引退してから部活を見に行った時の不思議なやさしい言葉から、ついつい現実を見ることがないままでした。
土日も、夏休みも、お盆と正月以外ずっと部活を見に行く父親って、家族からどう思われていたのだろう、と。
4時前に校門を出て家路につく公立高校を定年になったあとに雇われた先生と、顧問の先生との違いを、いまさらながら感じます。
「そこまでする必要はない」
それが -
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中学校や高校の部活動が,子どもたちの発達の場になっていることはみんな知っています。どの部活でどれくらい頑張ってきたのかが,自分の人生を語る上で相当の比重をもっている人もたくさんいることでしょう。教師側にとっても「おれは,この部活で頑張って生徒たちを成長させた」と密に自信を持っている人も多いことでしょう。
しかし…です。その現状は,おかしいのです。おかしいことはおかしいと言わないと,本当に大切にしなければならないことができなくなります。
私も中学校勤務の頃は,土日も部活に行っていました。練習試合もしました。私が担当した部活動(スポーツ)についても,全くのシロウトでした(体育でやった程度)。 -
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