内田和成のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
内田さんは分かりやすい本を書かれるなぁといつも思う。
ポーターの5フォース分析の中の新規参入者を異業種にまで拡大した。
例
カメラメーカー戦いがデジカメの開発によって家電メーカーという新しい競争者を生む。(もしくは将来車の開発も自動車メーカーだけでなく家電メーカーが参入するなど)
セブン銀行という引き出し手数料で利益をあげる新しい"銀行"の出現
レコード業界とiTunes、有料のマイクロソフトと無料のグーグル
このようなこれまでその業界と関連のなかった業界が新たに参入するということは珍しくないがこれを"異業種格闘技"と定義し、それらの特徴を具体的をあげながら分析。
自分がこれから働く時に内田さんのように
事象の現状認識、事象の構造分析、未来予想を簡潔にまとめあげるようにすることは必須だと思う。聞いた時にハラに落ちるような提案をしたい。
メモ
バリューチェーンから見た異業種格闘技の発生ポイント
コスト構造の違い、事業目的の違いから分析
価値と手段の違い(同じ or 違う)
誰との戦い?局地戦と全面戦?
みずからのルールに引っ張り出す。 -
Posted by ブクログ
業界という枠組みを超えた闘い、異業種格闘技における競争構造を事業連鎖で読み解いた一冊。日本経済の成熟化による新市場への進出(デジカメ業界でのSONY、PANASONIC(家電)vsNIKON、CANON(カメラ))や情報革命の進展(IT技術による置換、ex.携帯カメラ)がその要員。顧客への提供価値、儲けの仕組み、競争優位の持続というビジネスモデルの3要素を確立し、ルールを作れ、というのが本書の主張。コスト構造の違いは分かるが、事業目的の違いは盲点。MSとgoogleの違い。前社はアプリケーションソフトを売りたい。後者はオマケに対する戦い方の違いは勉強になる。事業目的の違いを理解せずに機能競争を仕掛けても勝ち目のない戦い。戦いを仕掛けるべきではないという筆者のコメントが頭に残った。
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Posted by ブクログ
■概要
最近読んだ本の1冊です。
レビューはまた改めて。
■仕事に役立つ点
<あし>
■概要
元ボストンコンサルティング日本代表が記した、競争戦略に関する書籍。
近年業界の枠組みを超えた”異業種格闘技”が激しさを増すなか、従来のバリューチェーンに留まらず、周辺事業を含めた「事業連鎖」で読み解くことで、構造を解明し、来るべき競争に備える方法を具体的に示している。モデルが平易で理解しやすく、事例豊富で納得感がある。
■仕事に活かせる点
帯はずばり、「あなたの事業に明日はあるか?」。既存事業に胡坐をかいていて、気がつけばお客様は競合(というより他の周辺事業)に奪われていることもめずらしくない昨今。競合は何を考えているのか。自社は何を志向し得るのか。答えはないが、考える糸口を得ることができた。
(千)
・・・・・・・・・
■仕事に活かせる点
バリューチェンだけでなく、事業連鎖で見るという点は、なるほどな、と思いました。
マーケットというのは、どのように自社の商品、サービスを捉えるかということにかかっているというのは、従来のマーケティングの考え方ですが、顧客の視点から事業の連鎖を捉え、その中で業界の変化や競合企業を考える、という視点は新鮮でした。
レコード針メーカーの例や、フィルムメーカーの例(イラスト)は参考になるので一度見てみてください。
非常にわかり易く整理されています。
将来の顧客は誰か?将来の競合は誰か?そんなことを考える切欠になりますね。
(はっせー) -
Posted by ブクログ
著者は、少ない情報の中から問題に対する仮説(=仮の解決策)を提示することで取るべきアプローチを適切に減らせる「仮説思考」を実践し、仕事のスピードと質を高めようと促している。
たしかに闇雲に仕事をするよりも、仮説から始めてそれを分解、展開、検証していく方が仕事のクオリティだけでなく自分の成長にも繋がると感じた。
一方で、同著者による『論点思考』と併せて読んだ自分としては、内容面で重なるところも多かったため、二つの思考法で分ける必要があったのか、また、本当に別個の思考法なのか少し疑問である。
「論点思考」は解くべき真の問題は何かを追求するための思考法で、当然そのプロセスの中には、「こちらの問題の方が重要ではないか?」という仮説思考もはたらく。車の両輪、ハサミの両刃のように、問題解決にあたっては、問いの設定と答えの提示はセットであるはずなので、両者の関係を常に意識する点は強調されるべきだと思う。
『論点思考』ではこの点が最後に若干説明されているものの、本書ではあまり明言されていないので、注意したい。 -
Posted by ブクログ
著者のいう「論点思考」とは、ボヤッとした解像度の荒い事柄(現象、依頼etc.)から、真に解決すべき問い(=論点)を設定するプロセスを指す。
本書はそのような論点思考をいかにして鍛えるかを説明しているが、つきつめると、経験や勘が大事だという印象を受けた。
感覚的には、大海原で未知の目的地に辿り着くために最初の進行方向をどう決定するかという問題に対し、船乗りとしての経験値がものをいう、と言われたようなものなので、斬新な答えを期待していた分、少し拍子抜けで残念。
個人的には、ビジネスに限らず一般的に適切な問いを考える力を養いたいということであれば、苅谷剛彦さんの『知的複眼思考』の方がよいと感じた。
こちらは、アカデミアが念頭にありそうなので問題とする対象がやや違うが、最初の問いの立て方は何であれ、そこからいかに展開、修正していくか工夫することで物事の本質的な理解ができると説いている。
『論点思考』はビジネスパーソン向けで、ビジネスという制約上、初速の速さと全体のスピード感の両方が大切になるため、最初の問いの設定が肝要だという部分が強調されているのだろう。 -
Posted by ブクログ
・相手の客観に寄り添う力。「客観的であること」が目的化してしまうと、大抵の場合、誰も幸せにならない結末を迎える
・人間の判断は、その人個人の「感情」に根ざしているのだ。他人を動かしたいのなら、その人の感情を動かすようなアプローチをしていくしかない
・相手の「好き」を確認しようとする意思があるかどうか
・議論して両者の意見に優劣をつけることではなく、「どうすればその企業が社会に与える勝ちを最大化できるか」という、互いにとっての「共通の目的」に゙焦点を当て、そこから逆算して取るべき行動を考えることだ
・「誰の心を動かすべきか」を最優先に考える
・ビジョンは「見える化」してこそ意味がある。アメリカでインターネットバブルが起きたときGEのトップだったジャック・ウェルチは「インターネットを使って自分が担当している事業を破壊する方法について各々考え、その内容を2週間以内にレポートとして提出するように」と伝え、トップの危機感を明確にし、社員たちにも浸透させることで、早急に防衛策を構築するよう促したのである
・ストーリーが大事ということは、「客観的に良いとされること」以上に、個人の独自性が求められるということだ。「世の中でいいとされること」や「効率的に一番いいやり方」を極めても、全く面白みがない。日頃から「自分の主観」を表明している人ほど、多くのチャンスに恵まれる -
Posted by ブクログ
★3。なぜか。
言っていることは正しいのだけど、なんというかしみじみと刺さるような感じではなかった。
自分の経験の少なさもあると思うが、経験があったら理解できる本。ってそれ読む必要ないのでは?とは思う。
おそらくだけど、中ででてくる事例が高度な経営課題(この事業を撤退させるべきかどうか、みたいな)ばかりで、普通のサラリーマンが論点思考するとなったらどうすべきか、というような低レイヤーの例があまり出てこない。
なので自分の経験や状況に読み替える力がないと、身に沁みて理解することは難しいのだと思う。
視点が経営層すぎる。
一方で、いつも自分がやってることが書かれていたときは、うんうんたしかにそうだよね、と思うことも多かった。
いやこの本を読む意味とは?となった。
もてはやされすぎじゃない…?という気がした。
解くべき問題設定自体が大事なのである、みたいなことって、当たり前過ぎて刺さらない感じもするというか…目からウロコではなかった。
初めてコンサルティングやります!みたいな人だったら刺さるのだろうか?とも思うが、そういう人こそ内容にピンとこない気がするんだが。
ということで、悪い本ではないが、すごい本とも思わなかったので、★3となった。
その中でも新しく得たことはあった。
本部長とか役員とか、偉い人が言っていることは、自分のやってきたこと・所管の分野に思い入れがあったり守りたいという意識があったりメンツがあったりするので、全体最適な意見は言わないし、本音も言わない。
「この事業を拡大すべきかどうか検討してくれ」と言われたら、「本当は拡大すべきじゃないとわかっているけど社内のある人にこれを継がせたいから無理やり理由をこじつけてくれ」という意図が裏にあるかもしれない、と疑いなさい、ということ。 -
Posted by ブクログ
本書を一読して得られた最大の学びは、**「人は客観的な事実や論理だけでは動かない」**というシンプルな真理です。世間一般ではデータやロジックに基づく「客観性」が絶対的な正義として扱われがちですが、最終的に人の心を動かし、意思決定の引き金を引くのは常に「感情」です。
本書は、この「客観より主観」というアプローチの重要性を説き、ビジネスや対人関係における強力な武器を提示してくれます。しかし一方で、論理展開にいくつかの課題も混在しているのが正直な印象です。良かった点と惜しい点を交え、本作の全体像をまとめます。
### 評価できる点(学びと共感)
* **意思決定のメカニズムの言語化**
どんなに精緻なデータを見せられても、人は感情が納得しなければ首を縦に振りません。相手の主観(感情や価値観)に直接訴えかけることこそが、最も効果的なアプローチであるという主張には強く頷けました。
* **相手の主観を理解するための実践的ステップ**
単に「感情に寄り添え」という精神論ではなく、交渉や説得において**「情報収集 → 仮説構築 → 検証」**を繰り返しながら相手の主観の輪郭を捉えていくというプロセスが紹介されている点は、非常に実践的で実務に直結する内容でした。
### 課題に感じる点(整合性と説明不足)
* **「客観」の重要性との自己矛盾**
本書は主観の重要性を強調するあまり、ところどころで整合性が取れていない箇所が見受けられました。相手の主観を理解するための「情報収集」や「仮説検証」の土台には、間違いなく客観的な情報が必要です。「主観が大事であること」と「客観的情報の重要性」はトレードオフではないはずですが、そのバランスの描き方に少し粗さを感じました。
* **「勘所」の正体への言及不足**
作中で「勘所」の重要性が語られますが、ここには決定的な説明が欠けています。ビジネスにおける勘所とは、決して天性の直感ではなく、**「過去に積み重ねた膨大な経験則から導き出されるヒューリスティック(簡便法)」**です。この認知心理学的な背景がすっぽり抜けているため、経験の浅い読者が読むと「とにかくセンスや直感が大事」という誤読を招く恐れがあります。
### 総評
いくつか論理的な粗さや説明不足な点はありますが、それを差し引いても**「人は客観では動かない」という事実を強烈に再認識させてくれる**という点で、読む価値のある一冊です。
ロジカルシンキングに偏りすぎて「正しいことを言っているのに人が動いてくれない」と悩んでいるビジネスパーソンにとって、現状打破の大きなヒントになることは間違いありません。著者の主張を鵜呑みにするのではなく、読者自身がこれまでの経験や客観的な視点で補完しながら読むことで、真の価値を発揮する本だと言えます。