頭木弘樹のレビュー一覧

  • ひきこもり図書館

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    タイトルに惹かれて読んでみたが、なるほどコロナ禍のステイホーム時代に生まれた本だったのか。
    ジャンルもいろいろでSFが多めだったけど、おもしろかった。

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    2025年10月22日
  • ひきこもり図書館

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    コロナ禍が生んだ本だろう。
    SFが多いため星新一が好きな人にはおすすめ(星新一も出てくる)。
    短編集で有名な作者、普段読まない海外ジャンルや古い文学まで網羅している。個人的には『フランケンシュタインの方程式』が一番面白かった。

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    2025年10月07日
  • 絶望名言 文庫版

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    まあそれなりには面白かったのですが、なんか自分には高尚過ぎた気がしたのですよね。わざわざ文豪とか人選しなくても絶望を題材にした本は作れたんじゃないかとも思いました。

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    2025年09月23日
  • イライラ文学館

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    読んだことのない文豪の作品を読むことができた。イライラする作品はなかったし、自分のイライラも解消されたような?編者の挨拶や後書きが興味深かった。

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    2025年06月30日
  • カフカ断片集―海辺の貝殻のようにうつろで、ひと足でふみつぶされそうだ―(新潮文庫)

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    カフカの断片。
    短編ではない。
    ネタ帳から引っ張り出してきたような、とりあえず思いついたのを書き留めたようなものがいっぱい。
    しかし中はほぼネガティブ満載のフレーズ。
    なんというか、できるのにやろうとしない感の言葉が多いなあ。
    と言いつつも何言ってるかよくわからんものがほとんどです。
    彼自身が描いた落書きも載ってます。

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    2025年06月09日
  • カフカ俳句

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    カフカについての著書を複数手掛けておられる頭木弘樹さんの本の一つ。最近の新聞の書評でも取り上げられていた(見つけただけでニ紙も⁈)
    カフカの書いたものに見られる言葉のフレーズが、まるで自由律俳句のようであるとして、まとめられた一冊。
    見開きの右にカフカの言葉、左側に頭木さんのコメントなので、文章量としては多くないのだが、さっさと読んでしまうのは難しい。惜しい、もったいない。
    人によっては刺さらないかもしれない。心の中に重いものを抱えている人が、その言葉とリンクした時、思いがけなく世界が広がる感じ⁇ただ
    「快適だと何もせず、快適でないと何もできない」
    の一節は誰にでも心当たりがあるだろう。
    本当

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    2025年04月19日
  • 絶望名言 文庫版

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    ネタバレ

    ひとつのことで深く悩めないタイプだ。悩まないのではなく、悩めない。少女マンガの傑作(傑作です。異論は認めない)「天使なんかじゃない(矢沢あい)」のなかで、まみりんが翠に「あなた悩んで夜寝れなかったことなんてないでしょう?」と聞くシーンがあって、翠の「昨日の夜は寝れなかった」というモノローグに続くんだけど、あの明るくて、前向きに進んでいく翠ですら、寝れないことがあるのか!と当時高校生だった私には、結構な衝撃だった(詳しい話は、マンガ読んでください。傑作なので)。
    そこまで深い悩みがなかった、ある意味幸せじゃないか、とも思うのだけれど、その後の人生でも結局「寝れないほど悩む」ことがないまま、今に至

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    2025年03月28日
  • 絶望名人カフカの人生論

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    カフカのユニークさは、圧倒的なネガティブに依拠するのかと改めて思い知らされる。

    ここまで極端でなくても、両親や人付き合い、仕事や恋愛に対して同様の思いを抱いたことはあるのではないか。個人的には特に、シャイなのに社交的(でありたい)という葛藤に人混みで苛まれるあのいたたまれない場面、親の呪詛は共感度高め。

    必要な本のカフカにおける定義も素敵。 
    目を覆いたくなるような残酷な真実に向き合いせざるを得なくさせる魅力が、本を読むことの意義なのだろう。
    久々にカフカ作品読んでみたくなったな。

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    2025年03月24日
  • カフカ俳句

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    カフカって、すごく親しみ深い人物って私は思っていて、
    わかるわかるわかる!って共感しまくることがよくある。
    ひたすらネガティブなのが人間らしくていいのよね(⁠◍⁠•⁠ᴗ⁠•⁠◍⁠)

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    2025年03月15日
  • カフカ断片集―海辺の貝殻のようにうつろで、ひと足でふみつぶされそうだ―(新潮文庫)

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    小説だとどうしても必要な状況説明や起承転結なんかが断片にはないため、作者の文章のサビだけを味わえる。贅沢。
    暗いんだけどどこか突き放すようなクールさもあって、よかった。

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    2025年02月19日
  • カフカ俳句

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    カフカを読んだことはないけれど、タイトルに惹かれ読んで見ました。こんなにカフカが暗かったとは。筋金入りの暗さとでも言うのでしょうか。それでも、そんな言葉に教えられ、響いてくるものがある。読んでみてはいかがでしょうか。

    一つだけ引用します。
    「すべてがつらく、不当だが、これでいい」
    10月から放映されていたドラマ「海に眠るダイヤモンド」の最終回を観た後に、この言葉を読んだ時に、この言葉はまさしくこのドラマの主人公哲平の思いに通じるものがあると思った。時折、この言葉を思い出す。

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    2024年12月31日
  • ひきこもり図書館

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    カフカ「ひきこもり名言集」、ハン・ガン「私の女の実」、ロバート•シェクリイ「静かな水のほとりで」が良かったです。特にハン・ガン「私の女の実」が衝撃的でした。色んなひきこもりがあって、そのスケールは思っていたより遥かに大きかったです。

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    2024年12月24日
  • カフカ断片集―海辺の貝殻のようにうつろで、ひと足でふみつぶされそうだ―(新潮文庫)

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    「変身」以来。「審判」は積読中。
    『法の前に』は、カフカが感じた実際の法への失望なのかな?
    絶望、混乱、孤独、喪失、迷い、息苦しさ、生き苦しさの中、訳者がつけてくれたタイトルのおかげでちょっとファニーな雰囲気もある。おかしな本でした。

    〔失敗することさえできない〕 〔井戸〕
    〔隣人までの距離〕 〔道に迷う〕
    〔助けて!〕 〔何もわたしをとどめない〕
    〔灌木かんぼく〕 〔問いかけ〕
    〔道は無限〕 〔あいだの魚〕
    『コメント』 〔すべて無駄だった〕
    〔志願囚人〕 〔自分が生きていること〕
    〔自由とは〕 「プロメテウス」 〔沈黙〕
    ユーモア大賞は〔自分を建て直す〕かな。コサックダンスを踊るカフカを

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    2024年12月15日
  • 決定版カフカ短編集(新潮文庫)

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     カフカが遺した短編集のなかで、カフカ自身が薦めた作品と、長年読者から評価された作品を収録したのが本書である。

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    2024年12月01日
  • NHKラジオ深夜便 絶望名言2

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    勇気づけられるというより、「普通」でいられることが確認できて、少しホッとしました。

    頭木さんの解釈がほんとうに優しい。優しすぎる。ラジオでは聴いたことがありません。今も続いているみたいなので今度聴いてみたいと思っています。

     ふさわしい人生を生きるということ自体が、なかなか難しいですよね。人はどこかで、ふさわしくない人生を生きているんだと思います。

    根田さんのあとがきも良かったな。
     私には小さな子どもがおり、日々、保育園や学童保育への送り迎えをしていますが、保育士さんやお母さん方、お父さん方と交わす会釈にずいぶん救われています。そして、「おはようございます」、「きょうは暑いですね」、「

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    2024年09月26日
  • 決定版カフカ短編集(新潮文庫)

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    ネタバレ

    ■評価
    ★★★☆☆

    ■感想
    ◯短編集は物語にのめり込むあたりで終わってしまうので、個人的には難しいと感じた。
    ◯「流刑地にて」と、「断食芸人」の雰囲気は好きな感じだった。

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    2024年09月18日
  • カフカ断片集―海辺の貝殻のようにうつろで、ひと足でふみつぶされそうだ―(新潮文庫)

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    うっかり思わせぶりなことを書いてしまったら、僕のような者は、底が知れてしまうどころか、すっかり底が割れてしまうことにもなりかねない。
    なりかねない、どころか既にやらかしてしまっている?
    ああ恥ずかしい。

    たとえばカフカ、生前から多大な評価を受け、百歳まで書き続けていたとしたら、その“断片”いかなるものを残しただろうか。
     
    一片一片がゲームみたいで、たのしかった。

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    2024年08月14日
  • 決定版カフカ短編集(新潮文庫)

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    疑問や不可解なものを、何も見解を加えず、教訓めいた一言もなく、そのまま提示する。
    評価も求めない。

    読む側の年齢や精神状態により、感じることが変化すると思う。

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    2024年07月29日
  • カフカ断片集―海辺の貝殻のようにうつろで、ひと足でふみつぶされそうだ―(新潮文庫)

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    詩が苦手なのもあって「??」と思うことばかりだったけど、後書きの「ピンボケの写真が鮮明な写真になると味がなくなる」にはなるほどなぁと。

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    2024年07月20日
  • カフカ断片集―海辺の貝殻のようにうつろで、ひと足でふみつぶされそうだ―(新潮文庫)

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    短編ではなく断片。
    数行のものから数ページのものまである。
    だいたい不条理でシニカルだ。
    そして、断片なので、そこから物語が展開していく訳でもオチがある訳でもない。
    しかし、未完成の作品が多いカフカの作品としては、これが正しいカフカなのかもしれない。
    断片がもやっと心に突き刺さるのだ。

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    2024年07月17日