頭木弘樹のレビュー一覧

  • シリーズ「あいだで考える」 自分疲れ ココロとカラダのあいだ

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    「食べることと出すこと」の著者が若い人向けにココロとカラダの間柄について、様々な小説を引用して書いていて、読みやすいです。

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    2023年12月17日
  • NHKラジオ深夜便 絶望名言

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    絶望名言というラジオ番組が書籍化されたもの。落ち込んだ時に暗い曲を聴くように、絶望した文豪が形にした言葉を取り込む本です。
    紹介されていた中では芥川龍之介の「侏儒の言葉」が好きでした。些細なことで幸せを感じる人は、ささいなことで辛さも感じてしまう。芥川はすごい。

    またディレクターによるあとがきがよかった。
    「1人の苦しみを突きつめていくと普遍性を持つものです。この番組はそのプロセスの実践です」
    「言葉の限界を越える絶望が確かにある、その事実に謙虚でありたいと思っています」
    綺麗な言葉だと思いました。

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    2023年12月04日
  • 絶望名人カフカの人生論

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    20世紀文学の代表的作家、フランツ・カフカはとてもネガティブな人だったらしい。そんな彼が日記や手紙、メモにのこしたネガティブな言葉を紹介した本。

    恋愛、家族、仕事、社会など、あらゆることに絶望し、悲観的な言葉をのこしている。繊細で傷つきやすく、自己肯定感が低い。考えすぎて臆病になり、一歩が踏み出せない。100年前の人ではあるのにその性格は現代的で、その言葉に共感するところも少なくない。(だからこそ文学史に名前がのこることになったのだろう。)

    『変身』しか読んだことはないが、カフカがこんな性格だったことを知ると、ああいう小説を書いたというのも納得。カフカ自身も自分の作品の異質性に自覚的であっ

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    2023年11月28日
  • シリーズ「あいだで考える」 自分疲れ ココロとカラダのあいだ

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    面白かった。優しい言葉で諭す様な本ではなく、心と体について文献など引用して理解を深める内容。引用されている文献はジャンルの幅が広く、それも楽しく読めた要因だと思う。
    特に印象に残っているのは、食べることで相手を受け入れていることを表す内容。相手が勧めたものを食べない(食べられない)ことで関係が断ち切れる例は悲しかった。体や心が自分だけの問題でなく、自分を社会がどう評価してくるかを考えさせられた。
    他のあいだシリーズも読んでみたい。

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    2023年11月25日
  • 絶望名言 文庫版

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    絶望は自分の地面を踏み締めるうえで有効な現実把握だと考えている
    この本で紹介されている名言の多くも、自身の地面を把握する様について繊細な感覚から紡がれた言葉である、と私は解釈
    その中で一際印象に残ったのはシェイクスピアがリア王で書いた台詞
    「どん底まで落ちたと言えるうちは、まだ本当にどん底ではない。」
    底と感じているうちはまだまだだと甘さを思い知った

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    2023年11月16日
  • NHKラジオ深夜便 絶望名言2

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    『絶望名言』から続けて読んだ感想。
    一冊目に比べると名言そのものだけでは、わかりづらい絶望という印象。物語の前後や筆者の状況などの情報があってこその絶望名言かなと思いました。それでも充分面白いし、興味深く読みたい本も沢山出てきましたが一冊目の名言だけで、ハッとするようなものは少なかったかな。
    中島敦さんの言葉は自分には痛くて、嗚呼…、と落ち込んでから、是非読みたい!となりました。
    本の紹介本としてとても良かったです。

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    2023年08月27日
  • うんこ文学 ――漏らす悲しみを知っている人のための17の物語

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    大の排泄を取り扱ったアンソロジー。

    最近はないが、若い頃は通勤時や帰宅時にに危ない思いを何度もしたことがあり、ストッパを持ち歩いていたこともあった。最初の小説と同様、これまでもどうにかなってきたので、これからも大丈夫だろうと思っている。

    とは言え、これを読んで、結局老後は誰かの世話になるのだと痛感した。いや、そんなに先のことではない。

    仏教では排泄も扱っているのに他の宗教ではあまりないというのも面白い視点だし、人は結局うんこ製造機に過ぎないと考えると何だか気が楽になる気もする。

    アンソロジーなので、読み応えという意味で星3にしているが、目から鱗が落ちるという意味では星5だった。

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    2023年07月23日
  • NHKラジオ深夜便 絶望名言

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    絶望したときには、絶望の言葉のほうが、こころに沁みることがある。
    興味をひかれて読んでみると面白いことがたくさん書いてあった。
    つまづくことしかできず、たおれたままとか。
    成功した人の話は世の中にあふれているが文学の中には挫折や失敗がたくさんあるとか。
    駄目さを否定せずに共感して笑うとか。
    弱さには弱さの価値があるのだ。

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    2023年06月17日
  • うんこ文学 ――漏らす悲しみを知っている人のための17の物語

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    うんこは悲しくて深い。
    大切なことから目を背けて生きてきた気がする。便の小説、エッセイは多いのですね。最初は読み流そうと思っていましたが、次第に引き込まれ見事うんこまみれとなりました。おしっこ文学もいつか読んでみたいです。頭木さんのファンです。

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    2023年06月10日
  • うんこ文学 ――漏らす悲しみを知っている人のための17の物語

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    星野源や朝井リョウが「うんこを漏らした」という話を面白おかしくエッセイで語っていますが、その流れをくむ本だろうと思い手に取りました。

    本書ではエッセイだけでなく、古今東西の文学作品や哲学者の考察など幅広く「排泄」について取り上げた作品を収録しており、このテーマは他者と広く共有する者ではないにしても、人間が生きてゆくうえでは避けて通ることができず、皆それぞれに考え方がある、ということが分かる一冊だと思います。

    大人になって(排泄を自分自身でコントロールできるようになって)から、「うんこを漏らす」ということがあると、それは「人間の尊厳」を失うに等しい「恥」として受け止められたり、他者に語るにあ

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    2023年05月01日
  • うんこ文学 ――漏らす悲しみを知っている人のための17の物語

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     編者頭木さんが難病に罹り大変苦しんだことは『食べることと出すこと』で知ったが、20歳のときに人前でうんこを漏らしてしまったときのショック、茫然自失の状態になってしまった経験から、同じような状況になってしまった場合、人はどのような気持ちとなり、どのようにするのかを知りたいとの思いから、本アンソロジーを編んだとのこと。

     尾辻克彦「出口」。帰途、便意に襲われるこの苦しみは良く分かる。自分も食事をして帰る途中、どうも腹の調子が悪いなから始まり、早く家に戻ってトイレに行かなくちゃ、さらに戻るまで持つだろうかとの不安。歩き方を工夫したり、肛門辺りを手で押さえたり、あと何歩とカウントしたり、何とか間に

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    2023年02月25日
  • 絶望名人カフカの人生論

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    フランツ・カフカ
    Franz Kafka

    勿論、名前は知ってます!
    小説を書いた人というのも知ってます
    (作品は読んだことないですが…)
    あとは何にも知りません(^_^;)

    では、なぜこの本を読んだかというと、おびのりさんの
    「パワーさえ感じるカフカのネガティブな人生論。あまりに絶望的で笑えて、こちらは元気がでてきそうな迷言な名言集。」
    というレビューを見て気になったからw


    【あまりにも絶望的で、かえって笑えてくる】
    カフカの日記やノートは、日常生活の愚痴で満ちています 
    「父が…」「仕事が…」「胃が…」「睡眠が…」
    カフカが関心があるのは自分のことだけ
    自分の気分、体調、人から言われ

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    2023年02月08日
  • ひきこもり図書館

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    「ひきこもり」という言葉から一般的に想像するのとは違う、入院や宇宙船内での生活を含めた「社会から遮断された生活」をしている人々の話。

    「部屋から出られない人のための12の物語」という副題がついていますが、病気や宇宙船内、そして自らの意志によるひきこもりであれば本も読めると思いますが、育児中に外に出られなかったときは、本を読む余裕なんてなかったなあ、と思います。
    病気も私の場合は目だったので、やはり本は読めませんでしたが。

    元教え子を訪ねて韓国(ソウル)に行ったとき、教え子家族が住んでいる高層マンション群に泊めてもらったので、韓国文学の「私の女の実」の妻の気持ちが一番理解できた気がします。

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    2022年12月30日
  • ひきこもり図書館

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    ひきこもりのアンソロジー。

    ひきこもりを否定することはない。
    なんらかの事情があるのだから…。
    出たくなければ出なくてもいいじゃないか、と思うほうである。
    自分もいつ、突然に引きこもるかもしれないわけで。
    それは、わからない。
    ひきこもらずに一生を終えるかもしれないし…。
    どうなるかはわからない。


    たとえば、萩原朔太郎の「死なない蛸」は、存在しないものと思われると悲しいが、魂はある。
    たしかにそこに居る、自分がわかってれば良いじゃないかと思わせる。

    想像以上のかなり上をいくのが、ハン・ガンの「私の実」である。植物で活きた心地になるならばそれを完成形というのだろうか。

    萩尾望都の「スロ

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    2022年12月06日
  • ひきこもり図書館

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    【収録作品】ひきこもっている間に忘れられる-散文詩 「死なない蛸」 萩原 朔太郎/ひきこもり願望-ドイツ文学「ひきこもり名言集」 フランツ・カフカ(Kafka,Franz)  選訳/頭木 弘樹 /鬼退治に行かない桃太郎- 昔話「桃太郎 岡山県新見市」 編著/立石 憲利/差別によるひきこもり-ショートショート「凍った時間」 星 新一/感染を避けるためのひきこもり-アメリカ文学「赤い死の仮面 The Masque of the Red Death」 エドガー・アラン・ポー(Poe,Edgar Allan) 新訳/品川 亮/ひきこもりによる物の見え方・感じ方の変化-エッセイ 「病床生活からの一

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    2022年02月25日
  • ひきこもり図書館

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    タイトルだけで買った本
    装幀もキリッとしてて好み

    アンソロジーって読んだことなかったかも
    どのお話もよかった
    ハンガンの話とシェクリィの話が特によい
    実はどっちも読んだことなかったので
    読めてよかった

    ドタバタしてるのもあれば
    シーンとしてるのもあるし
    バラエティーに富んでてうまく集めたなぁ
    己の本の読み方に足りなさを感じて
    ちょっとしょんぼりしたりもした

    よかったよーって
    人にオススメするほどではないので
    星は4つにギリギリ届かない3つ

    そっと隠しときたい本みたいな…
    そんな感じ

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    2021年08月02日
  • NHKラジオ深夜便 絶望名言2

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    文豪たちが書いた「絶望の言葉」について語られた本。失恋したときに失恋ソングを聞くように、落ち込んだ時に落ち込んだ(絶望の)言葉を読むと、ぐっと来てしまう。共感してしまうもの。文豪たちが書いた絶望の言葉(愚痴?)に、「ああ成る程、わかるかも」と面白さを感じる一冊でした。

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    2021年05月18日
  • NHKラジオ深夜便 絶望名言

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    自分にはまだまだ出会うのが早い絶望名言の数々だったと思う。自分が共感しにくいこともあったけれど、辛い時には支えてくれる名言もあった。
    この本は読む際の私のコンディションによって星の数が変わってくるので3つ!
    そして、何よりカフカ、ゲーテ、シェイクスピアなどの著作に触れ、その人たちの生い立ちや考え方に触れることができてよかった。
    当人はどう考えているのかわかりませんが、納豆をやめられないおじさんの話が面白すぎた。逆にこういう人を尊敬してしまう。人間味溢れてて素敵な人だなと感じた。

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    2021年05月17日
  • ひきこもり図書館

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    「ひきこもる」をテーマにしたアンソロジー。小説、エッセイ、漫画。洋の東西、時代も様々。ひきこもらざるを得ない昨今、読んでみた。小説は、SFというかショートショート的なものが多かった。引きこもって一人で読むと、ちょっと怖いかも。

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    2021年05月17日
  • ひきこもり図書館

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    ひきこもりがテーマのアンソロ
    引きこもりって暗くて重いイメージだったけど、
    コロナ禍で引きこもってみて、意外と楽しいことに気づいた。
    このアンソロもいろんな引きこもりがあって、
    このコロナ禍でいろんな人がいろんな引きこもりをしているんだ、私のひきこもりはわたしの引きこもりでいいんだと思いました。

    まだまだ大変な世の中ですが、
    辛いのはわたしだけじゃない、って心強いことだと思うのでもう少しみんなでがんばろって思いました

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    2021年03月06日