頭木弘樹のレビュー一覧

  • シリーズ「あいだで考える」 自分疲れ ココロとカラダのあいだ

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    曖昧さを受け入れる。グラデーションな自分と他人を受け入れる。どちらか一方が全てではなく作用し合う。
    で、後書きにあるように要約する読み方ばかりを善としないのも大事なんだなと思った。
    巻末の参考図書から幾つか読んでみたいかも。

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    2026年04月20日
  • 決定版カフカ短編集(新潮文庫)

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    作品と解説をセットで読むのが熱い。編者の想いも熱い。カフカの人生そのものがエンタメだな~と思う。手紙や日記が面白いとされているのは、きっとそういうことだ。今のわたしには特別必要ではなかったけれど、常備薬のようにいつでも取り出せるようにしておきたい本。

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    2026年04月09日
  • カフカ断片集―海辺の貝殻のようにうつろで、ひと足でふみつぶされそうだ―(新潮文庫)

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    ノートに書き留められたようなメモのような言葉から、数ページの創作のようなものまで。完璧なものでなくても、ちょっと頭に浮かんだものの断片を残していくってとても尊い気がした。

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    2026年03月28日
  • カフカ断片集―海辺の貝殻のようにうつろで、ひと足でふみつぶされそうだ―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    うーん。もう1冊、「絶望の名人カフカの名言集」?みたいな本を持っているが、そっちの方がしっくりきたかも。
    未完成の、それこそ断片が詰まってるけど、やっぱり私は完成の方がいいかな。。。解説に、綺麗に閉じられた本より、断片だからこそ読者に想像の余地がある、みたいな事書いてあったけど、断片すぎて…。私の思うところもあるけど、あなたはこの後どう持っていきたかったの?と思ってしまう。
    ただ、心に残る言葉はあった。いつか思い出して、もう一度読む時が来るかもな、と思う本。

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    2026年03月24日
  • ひきこもり図書館

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    萩原朔太郎がひきこもりで老子の真髄を知る。悠々自適の境に達し、安心立命して暮らせたそうな。そりゃそうだろう。妻が世話してるのだから。

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    2026年03月21日
  • カフカ断片集―海辺の貝殻のようにうつろで、ひと足でふみつぶされそうだ―(新潮文庫)

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    トーン・テヘレン著『ハリネズミの願い』を読んだ流れで再読。いや、再々再々読、くらい。暗い。

    『ハリネズミの願い』で「絶望することはけっしてない。絶望はできないんだ(p.26)」と言う陰鬱なハリネズミに、カフカか、と思ったのですが、カフカは「あらゆることに、わたしは失敗する。いや、失敗することさえできない」だった。あら思い込み。でも絶望の神といえばカフカよね。

    年に1度の100冊処分祭開催時、何度も何度も処分を検討しながら、結局手元に残る本。
    「手軽に絶望に浸りたい」という、あまりにもしあわせな願望がやって来たときにしっくり来る一冊。絶望の最中にいるときには読むべからず。

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    2026年02月11日
  • 落語を聴いてみたけど面白くなかった人へ

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    まさにこのタイトル通りの経験者なので、ぜひその考えを改めてもらいたいと手に取ったもの。出来れば好きになりたいという気持ちはあるんです。どんな分野でも好き嫌いはあるし、ある程度の数を経験してみないうちに遠ざけてしまうのは、確かにもったいないかもしれないわな。さて。

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    2026年02月02日
  • 絶望名言 文庫版

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    『人間失格』を読んで大号泣してから太宰治が好きなんですが、あまり本を持たなかったのに三遊亭圓朝の全集だけは持っていたというエピソードを知ってさらに好きになりました。圓朝氏の落語『死神』を題材に卒論を書いたのは良い思い出。。

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    2026年01月08日
  • 痛いところから見えるもの

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    〈この本が目指すのは、痛い人と痛くない人のあいだに置いてもらって、「自分の気持ちはこれに近い」と痛い人が説明したり、「こういう痛みなの?」と痛くない人が質問したり、そんなふうに使ってもらえることだ。〉

    痛みにさんざん苦しめられてきたご自身の半生を交えながら、「痛み」をいろんな角度から考察してみようという一冊。
    頭木弘樹さんの著書には引用が多いけれど、そのどれもが絶妙。(おかげで今回も読みたい本がたくさん増えた。)
    村上春樹『ねじまき鳥クロニクル』において、さまざまな痛みを経験してきたという加納クレタの台詞も、ここで改めて目にするとまるで別物のように響いた。
    経験したことがない加納クレタの痛みは、彼女の恋人にも、もちろん私たちにも決してわかりえない。
    しかし、〈「わからないことがある」と思えれば、もうかなり「わかる」に近づいているのだ。矛盾した言い方のようだが、たしかにそうなのだ。〉そして〈完全に「わかる」ことは無理でも、そうやって少しずつ「わかる」に近づいていくことはできる。到達はないけれども、無限に近づいていくことはできる。近づいたことを感じられたとき、痛い人にも痛くない人にも、感動があるはずだ〉。

    想像することが大事で、文学はそのためにあるのだと、何度でもそう思う。
    ちなみに「肩凝り」という表現を思いついたのは夏目漱石だそうで、そういう痛みについての“実感のこもった言葉”にどんどん触れていきたい。
    ほかにも、痛みについて考えるときに参考となる文学が多数紹介されていて興味が湧いた。療養短歌、療養俳句なるものも気になる。石川啄木や正岡子規は私にとって教科書の中の人、だったけれど、病床で詠まれたものからその痛みを想像するとき、彼らは生身の人間としてそこにいたんだ、とふいに実感できた気がした。

    痛いところから見えたものを、その人自身によるその人のための言葉で形にしていくことが、いかに重要か。
    「痛い」はあまりにも主観的かつ個人的体験で、つねづね誰とも分かり合えないものだと諦めていたけれど、読み終えたあとには、少しその隔たりに光がさしたような思いがした。

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    2026年01月11日
  • 痛いところから見えるもの

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    最近お気に入りの頭木さん。
    潰瘍性大腸炎という難病に罹ったことから、様々な考察を経て彼特有の視点から物事を論考している著作が好きで、よく読んでいる。
    本作は、著者自身も苦しんだ「痛み」に関するものだが、その訴えるところが他者理解についてあまりに的確すぎて、唸った。
    経験していないことは想像しても分かり得ないという前提に立つことが理解のスタートラインだとか、そのわからないことがあると思えることがわかることへの第一歩だとか、対人援助を生業とする私にとっても、あまりに普遍的で基本的でありつつも最重要である事柄を端的に述べてくれている。

    著者の文が好きなのは、とても示唆的なことを、平易に、さも大した話でもないように、自分なんかが偉そうに言えることではないんですが、という枕詞でもついていそうなくらい謙虚な姿勢で言っているところ。
    なぜか妙な親近感が湧き、友人から話を聞いているかのような気分で読めるところである。
    それでいてとっても含蓄があるのがいい。
    著者自身が、とても苦しんだ経験があるからこそなのかな。

    また次の作品が楽しみ。

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    2025年12月27日
  • シリーズ「あいだで考える」 自分疲れ ココロとカラダのあいだ

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    「おわりに」に、正解がないことを読者のそれぞれが考える手助けのための本と書かれていた。その通りで、疑問を投げかけてくるが答えは用意されていないことが多い。様々な映画、歌、本などから引用していて内容は面白かったが、ためになるかは考えながら読めるかにかかってくる。あいだで考えるって難しくない?

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    2025年12月18日
  • 痛いところから見えるもの

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    人格的参加。限りなく孤独で完全に個人的な事態。生老病死。永続性はあっても、再現性はない。つまり、思い出になり得ない。完治すれば、忘却される。一期一会は、まだ思い出すことはあるな。体験だからか。感覚であっても、感情を伴う必要はないか。

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    2025年12月08日
  • 決定版カフカ短編集(新潮文庫)

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    むずい!変身とかはもう少し読みやすかった。短編だし、日常のひとコマを切り取ったような設定なので、状況やセリフが難解ということではなく、するする読むのだけど、だんだん自分がなにを読んでるのか分からなくなってくるという、、、急に幻想の話なのか?と思ったり。
    解説を読んでからもう一度読むと、分かりかけるものもあり。一番簡単に読めた「流刑地にて」は、いちばんエグかったです。
    カフカはすごく評価されている作家ですが、わたしにはまだまだ経験値が足らんのか?でも、あと数回読んだら何か変わるのかもしれないという不思議な後ろ髪引かれ感は残っているのです、、、

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    2025年12月02日
  • カフカ断片集―海辺の貝殻のようにうつろで、ひと足でふみつぶされそうだ―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    カフカの手記やノートに残された断片。短く、未完成のまま残された小説のかけらたち。 「小説のかけら」やネガティブな嘆き、読んでいると悩んでいるカフカの姿が感じられる。 断片も面白いし解説、紹介も良かった。

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    2025年11月24日
  • うんこ文学 ――漏らす悲しみを知っている人のための17の物語

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    少し思っていたのとは違った
    もう少し軽い笑い話かと思ったが
    文学的な要素が強いアンソロジーでした

    自分もお腹は弱く、外出先では常にトイレの場所などを確認するような生活なので
    同じ様に考える人の話を読むと勇気づけられます

    幸いまだ外で漏らしたことは無いですが、
    漏らした話は「ロングショットで見れば喜劇、クローズアップで見れば悲劇」という言葉には凄く納得がいきました
    本人からすれば人生が変わるほどの大きな悲劇だが
    他人が話を聞いたらただの笑い話になってしまう
    この生理現象はなんとも不思議なものだなと
    改めて思い知らされます

    文学的な作品に抵抗がなく
    うんこに興味のある方は是非オススメです

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    2025年11月23日
  • 絶望名人カフカの人生論

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    カフカが実際に残したメモや手紙などの言葉にフォーカスを当て、カフカという人物が如何に人生に絶望しつつも生きてきたのかを教えてくれる本でした。
    この本は、今人生に苦しんでいる人に届けるための本です。通常の精神状態で読んでもそこまで刺さるものではありません。(内容は面白いですが)
    そこまで世界を拒絶した人にでも届くのが、カフカの絶望なので。

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    2025年11月15日
  • カフカ断片集―海辺の貝殻のようにうつろで、ひと足でふみつぶされそうだ―(新潮文庫)

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    同作者著『変身』と一緒に読んでみました。

    名言集みたいな詩集みたいな、、謎本。

    カフカが好きならバイブルになりうるし、一方全く響かない人も居るような、、。

    読み手の姿勢や状態によって一文一文の重みが変化しそう。(変身に対して変化。自ら重ねた韻を紹介する丁寧スタイル)

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    2025年11月03日
  • マンガで読む絶望名人カフカの人生論

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    カフカについてはあまり知らず、変身を読んだだけだがこんなに不安を抱えてこんなに全てに絶望してそれでも彼なりに健やかに生きていてびっくりした
    でもわかる絶望もあって面白かった

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    2025年10月31日
  • NHKラジオ深夜便 絶望名言

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    ラジオ番組の文字起こしなのでサラサラ読めます。
    カフカ、ドストエフスキー、ゲーテ、太宰、芥川、シェークスピア。

    ゲーテ
    人間は昼と同じく夜を必要としないだろうか
    光の強いところでは影も濃い

    芥川の地獄はルールがあるから現世よりマシってのもいいですね。

    「弱いから強い」とかいうよくある安い慰めを二人の語り手は優しく否定します。弱いまま、弱いからこその気づきというか。
    どうしようもない人だからこそどうしようもない人ならではの危険を察知してカバー出来たりするのかもよと。なるほどね。たまにはそういうこともあるでしょう。

    日常の瑣末なことに美を見出したり出来る人は瑣末な事に傷ついたりもするってのもまさに。
    感応度ってのはプラスにだけマイナスにだけ反応するようには設定出来ないですよね。もし片方にだけ反応するならばそれはまた別の部品の問題だったり。何事も前提は「もし頭が良ければ」か。

    私はバカだから世の中の美をことごとく無視して生活している。けれど世の中の悪に対しても無関心でいられるのも事実。実際飛行機事故で100名以上が亡くなったニュースとか、ガザ地区での虐殺とか、重い障害児をケアする老夫婦とか、有名人の病気とか、その場では「うわ、可哀想」とはなるけれどそれが理由でご飯が食べられないとか寝られないとかなったことない。薄情ってもありますがやはり一番の問題はバカなんですよね。だから針がふれないのよ。どっちにも。
    ただ犯人に対しては憤りは感じますけどね。女子高生コンクリート事件の犯人たち、および監禁されリンチされていることが一目見て明らかなのに犯行現場の家に出入りして性暴力を繰り返したとされる100人以上の地元高校生たち。犯人らの両親。彼らが今も、なんなら生まれ育ったあの地区そのままで、結婚したり子供をもうけたりしてのうのうと暮らしているかと思うと「全身の骨が砕けて激痛の中で長生きすればいいのに」「麻酔無しで抜歯されればいいのに」とは思いますけども。

    話ズレましたね。

    「三島由紀夫を好きな人は太宰を読まない」
    ギクッ。
    確かに一冊くらいは読まないとですね。

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    2025年10月29日
  • 絶望名言 文庫版

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    NHKラジオ深夜便のコンテンツ。カフカやドストエフスキー、ベートーベンの言葉は、読む前から絶望名言という予想の範囲内。太宰もそうだ。ゲーテは“希望の人”だから、ある意味絶望を知っているからこそ、なのだろうと思いながら読んだ。「絶望することができないものは、生きるに値しない」「快適な暮らしの中で想像力を失った人は、無限の苦悩というものを認めようとしない」と。これらの言葉は、幸い?なとこに、絶望と言えるほどの苦悩は知らないと言える自分自身に対する警句として心に留めたい言葉たちだった。
    芥川の「人生を幸福にするためには、日常の瑣事を愛さなければならぬ。日常の瑣事に苦しまねばならぬ」という言葉は、今時々私自身も考えている。歳を重ねたからかもしれないが、日々、平凡な毎日を過ごせる時間がとても貴重で、あれもやりたい、これもほしいと思っていた若い頃には感じなかった「小さくて」大きい幸せを感じることができていると思うから。
    川端康成「忘れるにまかせるということが結局、最も美しく思い出すということ」。そうだろう、きっと。

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    2025年10月28日