新海誠のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
完結。
主人公、どんだけ過去引っ張ってんすか。
…と言いたいところではあるけど、大なり小なり共感しかねないというか。
貴樹はモテではあるが、根っこは非モテだけに憎めないというか。
ま、ある種のロマンでファンタジーであり、それこそが新海誠の良いトコロでもあるのです。
あと、第二章に後日談をつけてしっかりフォローしてくれたのは良かった。
締めの期待感も気持ちよく読後感もいい感じ。
新海誠が過去の作品で追い続けてきた「心の距離」の集大成的作品と言っていい「秒速5センチメートル」。
映画、小説、このコミックと是非セットで楽しんでいただきたい作品。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ2046年。宇宙港のある街に住む中学3年生のミカコとノボルはありきたりな恋をしていた。ミカコが国際連合宇宙軍の選抜メンバーに選ばれるまでは。
学生生活、恋をし、名字と名前の境に戸惑い、距離を縮めていくふたり。
もどかしくも惹かれ合う日々にお終いの日が訪れる。
火星を襲った異星人の探査のため出航する国際連合宇宙軍のコスモナウト・リシテア号の搭乗員に民間人としてミカコは選抜されてしまう。
お互いの不安をかき消すかのように携帯のメールをやり取りするふたり。
宇宙空間の美しさ、高校の些細な出来事、惑星の雄大さ、友人の恋愛話。
地球からの距離が離れるに連れ生じる時差は2週間を超え、1年 -
-
-
-
Posted by ブクログ
人を大切に思うって離れていても健やかに暮らしていること、会えなくなっても交わした言葉やその時の情景を思い出せることなのかもしれない
この本を大好きな喫茶店で読み終えたあと、帰り道に選択したルートが昔友達が住んでいた場所あたりだった。みんなで大笑いしながらファミレスに長居して、真夜中にあくびしながらドライブしてしあわせな気持ちで帰ったこと、思い出してすごくあったかい気持ちになった。
会う頻度は減ったけど、友人たちと見てきたたくさんの景色も交わした言葉も、全て思い出せなくても大切にしてきた私の一部なのかも
そんなことを思わせてくれる物語でした。
映画見る前に本読んどくかぐらいの気持ちだったけど