新海誠のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレ1巻を読んで、あまりにも続きが気になったので買ってきちゃいました。
1巻を読んでの予想では、大学に入ってから小学生の頃の地元(豪徳寺)を歩いていると、二人が偶然すれ違って・・・的なハッピーエンドになると思ってました。
でも、実際はそんなことなくて、思ってたよりずっと切ない感じでした。
遠野も明里も大人になっていって、遠野は誰と付き合っても心の片隅で明里を探し続けてて、明里はしっかりと自分の足で歩いていって遠野の事を大切な思い出としてこれからも生きていく。
遠野が過去の恋愛を引きずってて悪いってわけじゃなくて、だからと言って明里が悪いってわけでも無くて。
自然な事なんだと思うけど・・・
2人のお互いに宛てて書いた手紙には相手への純粋な好きという気持ちが書いてあったのに、それを渡せなかった為に結ばれなかったんだと思う。
読めば読むほど、お互いの好きという気持ちが痛いほど分かって、それと共にどうしようもないくらい切なくなった。
こんなに感動した本は久しぶりだと思う。
全体としてみればこんな恋愛の話はこの世の中そこらじゅうにあると思うけど、ここまで感動出来たのはセリフと、繊細で絶妙な心理描写だと思う。
是非とも作画の清家雪子さんは注目したいと思う。
そして、恋がしたくなった。 -
Posted by ブクログ
完結。
主人公、どんだけ過去引っ張ってんすか。
…と言いたいところではあるけど、大なり小なり共感しかねないというか。
貴樹はモテではあるが、根っこは非モテだけに憎めないというか。
ま、ある種のロマンでファンタジーであり、それこそが新海誠の良いトコロでもあるのです。
あと、第二章に後日談をつけてしっかりフォローしてくれたのは良かった。
締めの期待感も気持ちよく読後感もいい感じ。
新海誠が過去の作品で追い続けてきた「心の距離」の集大成的作品と言っていい「秒速5センチメートル」。
映画、小説、このコミックと是非セットで楽しんでいただきたい作品。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ2046年。宇宙港のある街に住む中学3年生のミカコとノボルはありきたりな恋をしていた。ミカコが国際連合宇宙軍の選抜メンバーに選ばれるまでは。
学生生活、恋をし、名字と名前の境に戸惑い、距離を縮めていくふたり。
もどかしくも惹かれ合う日々にお終いの日が訪れる。
火星を襲った異星人の探査のため出航する国際連合宇宙軍のコスモナウト・リシテア号の搭乗員に民間人としてミカコは選抜されてしまう。
お互いの不安をかき消すかのように携帯のメールをやり取りするふたり。
宇宙空間の美しさ、高校の些細な出来事、惑星の雄大さ、友人の恋愛話。
地球からの距離が離れるに連れ生じる時差は2週間を超え、1年、そして8年となっていく。
ミカコの打ったメールが届くのに8年。
ノボルの返信が届くのに8年。
絶望的な遠距離恋愛の物語。
ねぇ、ノボルくん。
あなたがこのメールを読む8年と224日と18時間後のそのときにも、
わたしはノボルくんのことすごくすごく好きだよ・・・・・・。
突飛な設定にも関わらず、胸を重く締め付けるのはふたりが過ごした、短くもありきたりな日常があったから。
階段の踊り場、自転車置き場、雨のバス停、きれいな素足。
数え切れてしまう出来事や思い出が、真っ暗で果ての無い宇宙をいっぱいにしていく。
高橋しん著の「最終兵器彼女」に代表されるいわゆる“セカイ系”だが、携帯の電波が届く距離が世界の全てだと信じる世代には、何よりも痛々しく、何よりもリアルな真実味をもって突き刺さる。
加納新太 その他の著書
・雲のむこう、約束の場所
・タウンメモリー
・シャイニング・ティアーズ 双竜の騎士
などなど