新海誠のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
映画作品として有名なタイトルで以前から気になっていたが、小説版から触れた。
東京に住む男子高校生・瀧と、田舎町に暮らす女子高校生・三葉が突然入れ替わるところから始まる青春物語。読みやすい文章でテンポよく進むため、一日程度で一気に読み進めることができ、普段あまり小説を読まない人でも入りやすい作品だと思う。
印象に残ったのは、カルデラ上のご神木や彗星の描写である。小説ならではで情景が鮮明に浮かび、小説を読んでいるだけでも映像的な美しさを感じた。「映画で見るとかなり映えるのだろうな」と思わされる場面が多く、映像作品として高く評価されている理由も納得。
感動的な場面も多かったが、自分としては涙が -
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Posted by ブクログ
ネタバレ『秒速5センチメートル』は、劇的な出来事や分かりやすいカタルシスを排した作品でありながら、人の心に残り続ける“時間”そのものを描こうとした、極めて静謐な物語である。
物語の中心にあるのは恋愛の成就ではなく、想いが届かなかったこと、踏み出せなかったこと、その後もなお心に沈殿し続ける感情の重さだ。
淡々とした語り口と抑制された描写は、登場人物の内面に流れる時間の遅さ、そして人生における決定的な瞬間がいかに静かに通り過ぎていくかを雄弁に物語っている。
読者に強い感情を押しつけることなく、ただ「そういう時間も確かに存在する」と差し出す姿勢には、作品としての覚悟と誠実さが感じられる。
好みは分かれ