新海誠のレビュー一覧
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ネタバレ人が現実と知覚するものは、9割方の知覚できない無意識の海から顔を出した氷山の一角にすぎない。そして9割方の個人の無意識は人類ベースで混ざり合っていて、ユングはそれを『集合的無意識』と呼んだ。無意識の海の中では場所も性別も皆無秩序に混ざり合っているが、この作品では『時間』もそうなんだよ、と言っている。『今』を定義することが難しいのは、『舟を編む』でも言われていたこと。つまり、私たちはまだ『時間』の本質を知らない。
この作品がなぜあそこまでの爆発的ヒットになったか。それは、観客の『無意識』に手を突っ込んでいるからだ。見ている人はそうと理解しているわけでなく、また「わからないけど」と枕詞を置いて繰り返し劇場に足を運び、何がかき回されているのか感じ取ろうとする。人は確かに一人ではない。少なくとも夢を見る時、全ての人間は混ざり合っている。その中で誰かと約束してないなんて誰にも言えない。忘れているだけ。 -
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少し大人びていて学校に馴染めない男の子が同じような女の子と出会って、自然と心を開き、無意識のうちに恋に落ち、そして承認される“初恋”をいつまでも引きずり続ける。大人になった時にあの頃の2人の思い出を自分の軸にし続けるというちょっとリアルでちょっと切ない話。
彼は時が経つのと一緒に恋愛経験を積むが誰もあの女の子を超えることが出来ない。新しい恋人を守りきれず後悔の連続。仕事も何をすれば、何が向いているのかが分からずに必死に今できることをやる。でも彼が強く生きていられるのはきっとあの子との初恋があったからであるという所々に潜むリアリティが私の心を揺さぶった。
彼らが何度も経験する離ればなれは悔しく辛いと思うが、お互い『あの気持ちを知らなければよかった』とはきっと思っていないのがこの本を読み進める上で私の心の救いになった。
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ネタバレ3つの繋がっている短編小説。
1つ50ページ程でさくっと読めて読みやすい。
『桜花抄』
純愛。こんなにピュアな恋愛見たことない。やっと会える約束をした日が雪の日で遅延して、電車止まったり、どうにか2人が会えますようにと願うばかりだった。
『コスモナウト』
ピュアすぎる。片思いしていると世界が輝いて見えて、一喜一憂する気持ちに共感した。思わせぶりな態度をしているつもりはないのかもしれないんだけど、しないでよってなった。
『秒速5センチメートル』
全部繋がっていた。
大人になるってこういうことだなと思った。
最後ふたりが運命的な出会いを果たせたのか、、、果たせたとしても、、、、
映画も見たくなった。
桜花抄のピュアすぎる恋愛すごくよかった。
新海誠さんの作品他にも読んでみたい。 -
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ネタバレ「君の名は。」のアナザーストーリー。
映画を見て小説を読み、更に理解を深めたいと思って手に取りました。結果、正解でした。おすすめ。
以下4編の感想。
三葉と瀧が入れ替わっていた時の糸森での話。
ここは軽く読んだ。
もう少し理解深めたい気もするので次回の課題。
テッシーの話。
自分も嫌だと思いながら、でも悪く言われるともっと嫌だっていう地元の感覚はとても共感できた。
三葉、テッシー、サヤちん友情は言わずもがなだけど、瀧とテッシー&サヤちんの友情も、自然と結ばれていたんだなと思った。
四葉の話。
血の繋がりや土地の繋がりを感じるお話。
これはもちろんフィクションだということを理解した上で、「繋がり」というものを本能的に知ってるようなわかっているような気持ちは持っているなあ。
俊樹の話。
1番楽しみにしていたこちら。そして期待どおり。特に後半は鳥肌がたったし、読み終わりには思わず「おぉ〜…!」と感嘆した。
あるべきところに収まる。流れに流されて生きてきた感覚があるけど、私も一度だけそう感じたことがある。使命とまでは言わないにしても、なぜここに自分がいるのか、ここに来たのか、教えられるともなく理解するみたいなね。
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鮮明に甦る映画の記憶。
うろ覚えだった、または理解ができていなかったところがクリアになり、より濃く頭に刷り込まれた。
映画で初めて見た時、スマホが突然大きな音を鳴り響かせる地震の警報にとても驚いた。
当時は予備知識もなかったから、東日本大震災のことをテーマにしていいものなのかとさらに驚いたことを思い出した。
小説や漫画を映画化するに当たって細部を変更することはよくあるけれど、原作も映画の監督も同じ人ならば意味のない改変はあり得ないし、逆に登場人物の感情や思考を言葉として読んで理解できたり、その物語の背景もちゃんと知れてよかったなと思った。
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人を大切に思うって離れていても健やかに暮らしていること、会えなくなっても交わした言葉やその時の情景を思い出せることなのかもしれない
この本を大好きな喫茶店で読み終えたあと、帰り道に選択したルートが昔友達が住んでいた場所あたりだった。みんなで大笑いしながらファミレスに長居して、真夜中にあくびしながらドライブしてしあわせな気持ちで帰ったこと、思い出してすごくあったかい気持ちになった。
会う頻度は減ったけど、友人たちと見てきたたくさんの景色も交わした言葉も、全て思い出せなくても大切にしてきた私の一部なのかも
そんなことを思わせてくれる物語でした。
映画見る前に本読んどくかぐらいの気持ちだったけどとっても心が洗われた気持ち
要所要所で出てくる美しいであろう景色、登場人物の優しい声も想像しながら読めた -
Posted by ブクログ
実写版映画を見て小説を読んでから、原作アニメも見て小説を読みました。
実写版よりは原作の方が、貴樹が子どもの頃の明里との思い出を引きずらずに、大人になってからいろいろな人と付き合っていると最初は思いました。でも、違いました。結局いろいろな人のことを傷つけてしまっていて、身勝手にも感じます。でも貴樹は自分自身さえも傷つけていました。
どうしてこうなってしまったのでしょう。あの頃、貴樹が最後の手紙を渡せなかったからでしょうか。はたまた、親の都合で二人が引き離されてしまったからでしょうか。何か一つが原因ではないのかもしれません。
最後は少し立ち止まった貴樹が前に進むことができて、安心しました。