映画を先に観たから風景やキャラクターの想像がしやすかった。
映画には描かれていない部分が書いてあるのも面白かった。
感情と現実がうまく噛み合わず、不器用な生き方をするしかない感じが読んでいてつらかった。
幻日環(げんじつかん)という単語が出てきて意味も読み方もわからなかったのでググった。
これの月
...続きを読むバージョンが幻月環(げんげつかん)というらしい。
月バージョンなら見たことがあって、あの綺麗な現象の名前を知ることができて嬉しかった。
【目次】
第1話 桜花抄
第2話 コスモナウト
第3話 秒速5センチメートル
以下ネタバレ!!!
↓
【第1話 桜花抄】(おうかしょう)
篠原明里(しのはらあかり)
遠野貴樹(とおのたかき)
小3〜中2。
アカリ視点。転校ばかりの2人が純粋な恋愛をする話。
小3の時、転校した先にタカキがいた。
中学にあがる時にアカリは引っ越すことになり離れてしまう。
文通をして再び会う約束をするが、雪で電車が遅延して、会う頃には終電も無くなっていた。
やっと会えた嬉しさや終電を逃してしばらくそばにいられる嬉しさの中でキスをした時に、アカリはこの奇跡的な瞬間が2人にとっての完全なものと思い、タカキとはもう一緒にいられないと思ってしまう。
桜が落ちる速度のようなゆるやかな恋愛を求めていたらしい。
感想
雪の中でキスをしたのに恋人にならず、色々な可能性も捨てそのまま別れてしまうのは悲しいなと思った。
学生時代にこんな経験できたら最高。
【第2話 コスモナウト】
遠野貴樹(とおのたかき)
澄田花苗(すみたかなえ)
中2〜高3
タカキ視点。カナエの片想いの話。
中2の時、転校した先にカナエがいた。
アカリとの文通が途絶える。
カナエに優しく接してメロメロにさせる。
いざカナエが告白しようとした時、言わせないように拒絶オーラを出したタカキは本当に罪な男だ。
ロケットの打ち上げを見て、タカキもどこかへ行かないとと思う。
感想
1番好き。
タカキはカナエに好意はあるし気持ちにも気づいているけれど恋人にしたいとまでは思っていないのがなんとも胸がくすぐられる。
映画ではカナエ視点がありこの純な片想いに泣いた。
「私が遠野くんに望むことはきっとかなわない。それでも、それでも私は遠野くんのことを、きっと明日も明後日もその先も、やっぱりどうしようもなく好きなんだと思う。遠野くんのことだけを想いながら、泣きながら私は眠った」
こんな想いをするくらい好きな人ができたなら、幸せなことだと思う。
【第3話 秒速5センチメートル】
篠原明里(しのはらあかり)
遠野貴樹(とおのたかき)
21歳〜26歳くらい
それぞれの視点。
アカリは大学で彼氏ができたがすぐ別れる。
そのうち明記されていない誰かと結婚した。
好きな人との新婚生活が楽しすぎて浮かれる。
タカキはバイト先や取引先の女の子と恋をする。
女に酷い仕打ちをして別れてしまう。
ヤニカス。
踏切で2人は踏切ですれ違うも遮断機が下りてしまう。
アカリは誰かとすれ違った気がしたが、新婚の幸せ感でぼうっとしてたからか気づかない。
遮断機が上がってアカリの姿が無いことや、アカリの幸せそうな雰囲気を感じとりタカキは自分も前に進もうと思う。
感想
アカリの結婚相手は途中で少し登場する営業マンだろうか?
タカキがヤニカスになってしまったのが悲しかった。
アカリはタカキに気づいてたけどヤニカスオーラが気持ち悪くて気づかないふりしたのかもしれないと少し思ってしまった。
気づいてないほうが良い思い出のままだから気づいていないでほしい。