新海誠のレビュー一覧
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ネタバレ1巻に引き続き、社会人になってから付き合った彼女(水野理紗)とのエピソードなど、映画のアニメーションでは無かった描写が加えられてて補完されてる感じ。
切なすぎて気付いたら涙が出てた。
印象的なセリフが多かったのでそれを読んだときに考えたことを。
理紗が貴樹に告げた言葉
「今の私は…幸せを願うことはできても
幸せにはしてあげられない」
女性が付き合ってる男性と別れる決心をする気持ちをすごく表してる気がした。そしてその後に続くのが
「だけどいつかまた違う形で出会って
全然違うお互いがいて新しい何かが始まったらいいな
約束じゃなくていつかまた
そう願ってもいいかな?」
という言葉なんだけど -
Posted by ブクログ
ネタバレ映画版のDVDを観たあと、この話が小説・マンガになってることをネット上で知って読んでみた。
なので感想は映画のものと合わせて。
個人的にはとても心に突き刺さる話。
DVDでアニメーションを観た時、よく分からなくてうまく表現できない気持ちになって、でも自分の心は確実にえぐられてて。
なぜ自分の心にこれほどまでに突き刺さるのかがよく分からなかった。
たいしてセリフも多くなく、心理的描写がそれほど詳しく語られるわけでもないのに。(絵はとてつもなく綺麗)
ましてや学生時代に似たような経験をしたわけでもないのに。
でもこのマンガ版「秒速5センチメートル」は原作の映画では描かれていなかった部分も描か -
Posted by ブクログ
また新たな解釈が自分の中に生まれた一冊。綺麗な文体で語られていて、情景がありありと浮かんでくる。
初恋なんて実らないものだし、力の無い子供ゆえにそれ以上先にも進めない。でも、初恋の記憶は意識・無意識問わず自分自身の中にしっかり刻まれていて、その後の人生を生きる糧にも鎖にもなりうる。
自分も多少は大人になって、過去を振り返ってみるとこんなにも生きてきたのか、と自分を褒めたくなる。
貴樹と明里の二人は、幼い頃は互いに満たし合う相互承認の関係だったが、大人になって自分で自分を肯定出来るようになった。二人とも「だいじょうぶ」だったのだ。
前を向きひた進むのもいいが、たまにはしっとりと過去を振り返 -
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Posted by ブクログ
アニメをまず観ておくのが前提。
第1話ー桜花抄ーは完全に明里視点でここの話を読んだ時点でアニメ版の感慨に浸ることができる気の早い人は巻末のどちらも出せなかったりアカリとタカキの手紙を読んでしまっても良いかも。
第2話ーコスモナウトーは貴樹視点。タカキくんは花苗にひどいことをしたよね(´д`)。ここはアニメ通りまだ余裕の無い貴樹が居ることの確認か。
そして第3話ー秒速5センチメートルー二人の視点が交互に出てくる。より貴樹と明里の内面に触れられる事と思う。気になる人は読もう。
個人としては、ああ、僕は貴樹だと思うほど同調してしまうことが多く、単に切ないでは全く言い表せない感情が湧いた。
言葉と -
Posted by ブクログ
ネタバレ1巻を読んで、あまりにも続きが気になったので買ってきちゃいました。
1巻を読んでの予想では、大学に入ってから小学生の頃の地元(豪徳寺)を歩いていると、二人が偶然すれ違って・・・的なハッピーエンドになると思ってました。
でも、実際はそんなことなくて、思ってたよりずっと切ない感じでした。
遠野も明里も大人になっていって、遠野は誰と付き合っても心の片隅で明里を探し続けてて、明里はしっかりと自分の足で歩いていって遠野の事を大切な思い出としてこれからも生きていく。
遠野が過去の恋愛を引きずってて悪いってわけじゃなくて、だからと言って明里が悪いってわけでも無くて。
自然な事なんだと思うけど・・・