関口尚のレビュー一覧

  • 君に舞い降りる白

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    ネタバレ

    「出会いと別れがはっきりした恋愛小説」という印象。
    「石」を中心に置いて話が進んでいくのは面白いなと思った。



    最後に類家さんとかももう少し出してほしかったなと思う反面、出さないことで旅立っていった人たちの希望みたいなものを感じられるのかもしれない。

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    2012年06月14日
  • 空をつかむまで

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    トライアスロン大会のリレーパートに出る羽目になった中学生の物語。
    大会に向けて準備を進めるうちに友情が芽生え、強固なものとなり、
    3人は強力なライバルに真っ向から立ち向かうことに。

    と、書くとかなり爽やかなスポーツもののようですね。
    でも、ちょっと違うんだな~

    家族の問題。けがの「後遺症」。過去のイジメ。
    そういったものも絡んでいて少し重たい部分もある。
    そして、そこに恋も絡んでいく、まさに思春期の青春物語。
    視点も描き方も違うけど、小路さんや村山さんに近い部分も感じた。

    最後まで読めば分かるけど、トライアスロンはあくまでも物語の中の
    ひとつのイベント。タイトルからも分かるよね。
    彼らが

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    2012年05月04日
  • プリズムの夏

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    主人公は映画好きの高校生男子二人。
    二人でよく行く小さな映画館の受付に居る女性、
    松下さんに二人ともなぜか惹かれていく。

    一方、個人の映画批評サイトに書かれたうつ病日記の
    女性(アンアン)についても二人は興味を持ち、
    やがてふとしたことからその女性が松下さんなのでは
    ないかと、疑惑を持ち始め・・・

    とまぁ、そんな話です。
    普通の高校生はそんな難しい言葉使って会話しないよ、、、
    ってつっこみたくなるような描写もあったけど、それを除けば
    とても人間味のある高校生二人でした。

    短い小説ですが、ちょっと展開力に欠けてるのか、なんだか
    ページをめくる手は少しおとなしかったな。
    でも、「結末はどうな

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    2012年05月04日
  • プリズムの夏

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    ネタバレ

    男の子はこんなにも単純に人を好きになったり、嫌いになったりするのかな。
    一人の女性のために、こんなにもひたむきになれるものなのかな。

    うつをどうとらえるかは難しい。
    確かに今、薄っぺらくうつ病が持ち出される機会が多くて嫌な気分になる。
    けれど、それでも苦しみは当人にしか分からない。
    私はうつ病もノイローゼもどれほど人を変えるかをよく知っているから、否定も肯定もしたくない。

    それと、女性が好きでもない人に抱かれるのがどれほどのことか、それはやっぱり女性にしか分からないと思った。
    どんな心の苦しみに耐えようと、一度でもそうなってしまえば、それをすべて飛び越えて彼女は「汚れた」と言われてしまう。

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    2012年01月28日
  • プリズムの夏

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    第15回小説すばる新人賞。

    ネットのうつ病女性の日記が、片思いである女性と疑いながら高校生の主人公が駆け巡る。

    真実の持つ苦さを感じながら、あえてその苦しさを味わうことで真実を受け入れようとする二人の少年の物語。

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    2013年03月28日
  • 空をつかむまで

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    男の子たちの心理描写が素敵です。
    特に主人公のヒロインに対する純粋な想いがとっても綺麗です。
    展開は意外なところに落ちましたが、傷つきながらお互いを大切なものにしていく過程がコロコロと読みやすい文章で綴られている作品です。
    少し詰め込みすぎなところと結局この話は何が言いたかったんだ?と思ってしまう一番の盛り上がり部分がよく分からなかったのが残念です。

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    2011年11月24日
  • シグナル

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    ネタバレ

    三年間も映画館での引きこもり生活を続けているルカ。休学して実家に戻った大学生の恵介が彼女と出会うところから物語は始まります。

    序盤は、ルカのミステリアスな境遇をのぞけば、奇をてらったところのないさわやか〜な青春小説な印象。直球ストレートな内容ですが、僕は結構この序盤は好きでした。

    ただ、レイジが登場して彼の奇妙な行動や過去のお話が現れだす頃から、その奇行っぷりに妙な違和感を覚えて、本への没入感が損なわれて行く感覚がありました。

    それがあったので中盤はすこしテンションが下がりましたが、ラストシーンは感動的でとても良かったです。恵介とルカがお互いを思い合うところと、描写された情景の美しさが相

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    2011年10月27日
  • シグナル

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    最初に3つの約束に「おー?」とさせられるけど、なんだかそれがあっけなくて「えー?」てなってしまった。

    全体的な雰囲気は好きだけど、読めてしまうラストにちょっとショック…。

    でも、心があったまる物語です。

    ちなみに引用の「好きだ。」はこの小説のこの場面だからこそ、とてもとても惹かれました。

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    2011年09月08日
  • プリズムの夏

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    「ぼくらはまだなにを失ったのかよくわかっていない。」

    全体的にみずみずしい感じがした。
    虚構の世界と現実の世界の、強さと弱さ。

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    2011年08月29日
  • プリズムの夏

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    今にも死にそうな鬱病ブログの著者があこがれのあの人かも……っていうのは、かなりキツイ。
    でも関口尚らしく読後感は(まあ)爽やか。

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    2011年08月01日
  • 空をつかむまで

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    帯には「トライアスロン小説」とありますが、競技そのものよりも主人公たちの中学生らしい(あるいはらしくない)悩みや葛藤、精神的成長を描くことに主軸がおかれていたように思います。だからなんだかジュブナイルなノリがする。

    中学生って頑張ることを格好悪く感じてしまう年頃のような気がします。
    他人からの評価が気になって、あいつは駄目だと思われたくないからわざと頑張らない。出来ないんじゃなくてやらないだけなんだよっていうスタンスで居たい。
    そんな感覚には覚えがあります。
    でも、これって虚しいんですよね。結局守れるのって自分の自尊心だけだし。とゆうかそれすら守れていない気がする。
    前半の優太は正にそうで読

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    2011年05月29日
  • プリズムの夏

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    若さ感じる物語。まさに青春小説って感じだった。登場人物は少なく内容もシンプルだけど主人公たちの必死な気持ちがあり生き生きとした人間味がある。読んでいてドキドキした。

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    2011年04月10日
  • 空をつかむまで

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    帰省中に読み終わった本その六。ザ☆青春。青春がプールで始まり走ったり殴り合ったりするのはロマンだと思う。

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    2010年10月15日
  • 空をつかむまで

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    中学三年生の優太、姫、モー次郎は、とある理由からトライアスロンに挑戦することになります。優太はもとはサッカーがとても上手だったのに、膝の故障を原因にすべてのことから逃げるような毎日を送っていました。姫も父親の問題を抱え、モー次郎も耳の問題を抱えていました。初めは全くやる気のなかった三人だったけど、最後は協力し一つの目標に向かって頑張っていくようになります。途中で様々な問題にぶつかる場面もあるけど、最後の卒業式の場面はとても感動しました。結構読みやすい本だと思うのでぜひ読んでみてくださいね(^_^)/

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    2009年12月28日
  • 空をつかむまで

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    青春でしたよ!
    私も青春時代もどりたい!
    夏休みにこうやって友ダチと
    すごした日々に戻りたくなった

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    2009年12月20日
  • プリズムの夏

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    青春小説。

    鬱って流行みたくなってるのかな?
    鬱になりたい病みたいな話が出てきてたけど。

    人って多かれ少なかれ躁鬱の波ってあるじゃないですか。
    だから、それ言ったらみんな鬱病っぽくも躁病っぽくもなる時あるんじゃないかな。
    その振れ幅の問題なんじゃないのかなって思うのだけれど。

    例えば他人にとっては「そんなこと」でも、本人にとっては人生揺るがすような出来事なんて山ほどあるよね。

    落ちる時とあがる時の差が激しい人は、それだけしんどいんだよね。
    それを他人が診断して名前をつけているだけで。

    さらにそれをあぁでもない こぅでもない と
    糾弾するのはどうなんでしょうか。
    甘えとか 弱い とか 

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    2012年03月09日
  • 空をつかむまで

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    爽やかで爽やかな少年少女小説。
    決して、みんながハッピーなエンドではないけれど
    こんなに後味が爽やかなのは、多分、それぞれが傷つきながらも、成長して答えを出したからだと思う。

    物語に出てきた、鶴じいのような、子供を導いてくれる大人。
    そんな大人に私もなりたい。

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    2009年10月04日
  • 角川つばさ文庫書き下ろし短編集 きみに贈る つばさ物語

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    “「いっしょにやらない?」
    お菊はすごくびっくりしてた。及び腰で、いまにも逃げ出しそうに見えた。こいつはこういうときに遠慮するから友だちができないんだ。あたしはそう思って言った。
    「自分から勇気を出して入っていかなきゃ、いつまでたっても自分の居場所は手に入らないよ。居場所は自分で作るもんなんだよ」
    ボールを差し出すと、お菊はこわごわといった感じで受け取った。それがお菊が野球の輪に加わるきっかけだった。”

    あさのあつこ「ヨキナマ、ヨキナマ」
    椎名誠「働く子どもたち」
    関口尚「代打の女神様」
    宗田理「ネコになった少年」
    はやみねかおる「幽霊屋敷にて人喰い鏡を見る」
    松原秀行「キャベツ畑のトリケラ

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    2010年03月16日
  • 空をつかむまで

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    >みんなだんだんと大人になっていくうちに、
    >いろんなものをやめていくのかなあ。。。

    中学生の頃とかって、夢中になっていた何かがあっただろうかな・・・
    そんな季節にいる彼らがちょっとうらやましい。
     

    鶴じいの言葉も印象的だった。
    「トライアスロンの楽しさは、この地球を体で感じることだよ。
     姫くんは海の大きさを、モー次郎くんは空の広さを、
     優太くんは大地の強さを感じながらがんばってみなさい。
     いいかい、。たくさん感じるんだよ。
     そして、地球と遊ぶんだ」


    夏の大三角形でも探してみるかな♪

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    2009年10月07日
  • 空をつかむまで

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    ナツイチで購入。中学生3人組が、トライアスロンに挑戦する話。舞台設定がすっと頭に入らないのは、描写が薄いのか、私がぼーっとしてるのか・・。けど、さわやかでよかった。なんとなく、映画化狙ってるのかなー・・という感じがした。ので、ストーリー自体はすごく好きなんだけど、テレビ的な感じの設定(双子のかっこいい少年や、自転車屋のかけごえ、など)で減点、☆3つ。

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    2009年10月04日