関口尚のレビュー一覧
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住み込みのみかんアルバイターとして愛媛まで出かけた
東京の大学生の譲が主人公。
名前通りの性格で他人と争うのが苦手で、
周囲からはイエスマンとさえ揶揄されることも。
そんな彼がバイト先で一つ年下のシンガー志望の女の子と
知り合い、良く言えば自由奔放、悪く言えば適当で無責任に
見える彼女に振り回されながらも楽曲制作に協力することに。
だけど、その前途は(特に譲にとって)多難であり・・・
うーん、惜しい。なんだろうなー。
ぐいぐい引き込んできてくれる魅力が足りない。
ストーリーの展開がありきたりなのは別に問題じゃない。
そんな感じの物語だろうと手に取ったわけだし。
なんだかなぁ、主要人物たちの誰にも全く共感出来なかった。
多分そのせいで楽しめなかったんだろうな。 -
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トライアスロン大会のリレーパートに出る羽目になった中学生の物語。
大会に向けて準備を進めるうちに友情が芽生え、強固なものとなり、
3人は強力なライバルに真っ向から立ち向かうことに。
と、書くとかなり爽やかなスポーツもののようですね。
でも、ちょっと違うんだな~
家族の問題。けがの「後遺症」。過去のイジメ。
そういったものも絡んでいて少し重たい部分もある。
そして、そこに恋も絡んでいく、まさに思春期の青春物語。
視点も描き方も違うけど、小路さんや村山さんに近い部分も感じた。
最後まで読めば分かるけど、トライアスロンはあくまでも物語の中の
ひとつのイベント。タイトルからも分かるよね。
彼らがつかんだものは一体何だったのか。
皆々様にもぜひ読んでもらって、それを共有したいな。 -
Posted by ブクログ
主人公は映画好きの高校生男子二人。
二人でよく行く小さな映画館の受付に居る女性、
松下さんに二人ともなぜか惹かれていく。
一方、個人の映画批評サイトに書かれたうつ病日記の
女性(アンアン)についても二人は興味を持ち、
やがてふとしたことからその女性が松下さんなのでは
ないかと、疑惑を持ち始め・・・
とまぁ、そんな話です。
普通の高校生はそんな難しい言葉使って会話しないよ、、、
ってつっこみたくなるような描写もあったけど、それを除けば
とても人間味のある高校生二人でした。
短い小説ですが、ちょっと展開力に欠けてるのか、なんだか
ページをめくる手は少しおとなしかったな。
でも、「結末はどうなるんだろ?」「松下さんとアンアンは
同一人物なのか!?ただの勘違いなのか?」という部分は
最後まで読者を楽しませるだろうな。
どんでん返しがあるのか、すんなり行くのか、
はたまた全然違う方向に向かうのか。
それはこれから読む人のために伏せておきます。
最後にひとつ印象に残った言葉を。
「本当のことは悲しみに属するんだぜ」
少年が、青年そして大人の男になるまでに一度は
経験するような出来事を描いた物語。
皆々様もぜひ読んでみて下さい。男心が分かるかも。 -
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ネタバレ男の子はこんなにも単純に人を好きになったり、嫌いになったりするのかな。
一人の女性のために、こんなにもひたむきになれるものなのかな。
うつをどうとらえるかは難しい。
確かに今、薄っぺらくうつ病が持ち出される機会が多くて嫌な気分になる。
けれど、それでも苦しみは当人にしか分からない。
私はうつ病もノイローゼもどれほど人を変えるかをよく知っているから、否定も肯定もしたくない。
それと、女性が好きでもない人に抱かれるのがどれほどのことか、それはやっぱり女性にしか分からないと思った。
どんな心の苦しみに耐えようと、一度でもそうなってしまえば、それをすべて飛び越えて彼女は「汚れた」と言われてしまう。
そして為すすべもなく抵抗をやめたら、「受け入れた」と表現されてしまう。
だって汚しているのは男じゃない。
本当に好きな人だったら汚れないのかな?
男は好きでもない人を抱けるのに?
考えるほど不快感が増すけれど、男性と女性とではとらえ方が根本的に違うのだと納得することにする。 -
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ネタバレ三年間も映画館での引きこもり生活を続けているルカ。休学して実家に戻った大学生の恵介が彼女と出会うところから物語は始まります。
序盤は、ルカのミステリアスな境遇をのぞけば、奇をてらったところのないさわやか〜な青春小説な印象。直球ストレートな内容ですが、僕は結構この序盤は好きでした。
ただ、レイジが登場して彼の奇妙な行動や過去のお話が現れだす頃から、その奇行っぷりに妙な違和感を覚えて、本への没入感が損なわれて行く感覚がありました。
それがあったので中盤はすこしテンションが下がりましたが、ラストシーンは感動的でとても良かったです。恵介とルカがお互いを思い合うところと、描写された情景の美しさが相まって、胸に込み上げるものがあります。
映画化が予定されてるそうですが、このラストシーンを早くスクリーンで見てみたいです。
ちなみに映画での恵介役は高良健吾さんだそうですが、ルカ役はだれだろう?個人的には恵介役よりもそっちが誰かの方がキャスティング的に重要だと思うので、めっちゃ気になるです… -
Posted by ブクログ
帯には「トライアスロン小説」とありますが、競技そのものよりも主人公たちの中学生らしい(あるいはらしくない)悩みや葛藤、精神的成長を描くことに主軸がおかれていたように思います。だからなんだかジュブナイルなノリがする。
中学生って頑張ることを格好悪く感じてしまう年頃のような気がします。
他人からの評価が気になって、あいつは駄目だと思われたくないからわざと頑張らない。出来ないんじゃなくてやらないだけなんだよっていうスタンスで居たい。
そんな感覚には覚えがあります。
でも、これって虚しいんですよね。結局守れるのって自分の自尊心だけだし。とゆうかそれすら守れていない気がする。
前半の優太は正にそうで読んでてイライラする部分もあったりなかったり。そんな彼が、好きな子のためと言えど成長しようと自分で考え、実際に一回り成長したことに「こうゆうのいいな」と思いました。
あと話変わりますが、最近の中学生って進んでるんだね…もしかしたら一番びっくりしたことかもしらん。
ご都合主義でつまらんと感じる人もいそうですが、ご都合主義にはご都合主義の良さがある。大人になりきる前に読んでみて欲しい本の一つ。 -
Posted by ブクログ
青春小説。
鬱って流行みたくなってるのかな?
鬱になりたい病みたいな話が出てきてたけど。
人って多かれ少なかれ躁鬱の波ってあるじゃないですか。
だから、それ言ったらみんな鬱病っぽくも躁病っぽくもなる時あるんじゃないかな。
その振れ幅の問題なんじゃないのかなって思うのだけれど。
例えば他人にとっては「そんなこと」でも、本人にとっては人生揺るがすような出来事なんて山ほどあるよね。
落ちる時とあがる時の差が激しい人は、それだけしんどいんだよね。
それを他人が診断して名前をつけているだけで。
さらにそれをあぁでもない こぅでもない と
糾弾するのはどうなんでしょうか。
甘えとか 弱い とか そんなの百も承知だと。
自分でもどうしようもない時ってあると思うんだね。
でも何があっても、結局立ち上がるのは自分の意思だし。
そうやって立ち上がった人は、少し強くなって 気高くなる。
それこそが 人間の美しさだと 私は思います。
強くなろうぜ。 と 思いました。