関口尚のレビュー一覧

  • 芭蕉はがまんできない おくのほそ道随行記

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    あくまで小説として見ておくべきなのだろうけれど、確かにこうであったのではと思えてしまう。
    俳諧を嗜む人は一読の価値ありと思う。

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    2026年04月01日
  • 明星に歌え

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    ネタバレ

    それぞれが何かしらの事情を抱えてお遍路に参加した仲間がひとつになっていくのがたまらなくよかった。

    私は麻耶タイプかなって考えて自分を重ねて読むことで、私も一緒にお遍路させてもらってる気分になれた

    木戸の器の小ささには笑ってしまった
    剣也ええやつ
    太陽みたいな存在になりたい
    玲は最初はなんやこのはっきりせえへん男は、って思ってたけど、どんどん逞しくなっていくのがよかった


    母親との温かな記憶が自分にもある。それだけでもうじゅうぶんだった。これからどんなつらいことがあっても生きていけると思った。

    このフレーズは覚えておこうと思った

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    2025年06月08日
  • 虹の音色が聞こえたら

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    ネタバレ

    貧困で生活することさえ辛かった眠人が唯一の友人の竜征と出会い、そして彼らの生き方に光を与える人たちに出会っていく連作短編。
    中学、高校、卒業後と成長していくにつれて、自分のやりたいことに向かってすすんでいっている姿がよかった。眠人に三線を教える春帆との出会いが全ての始まりで、この出会いの時に踏み出せたことが他の人にも前向きな生き方を与えたんだと感じた。
    沖縄そばを食べながら、のんびりしたくなる。

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    2025年05月31日
  • 芭蕉はがまんできない おくのほそ道随行記

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    『おくのほそ道』の旅を曽良の視点で記述する。「おくのほそ道」には書かれていない、いわゆる「謎」とされる部分を次々に解き明かしていく。だいたいそうだろうと思うような話もあれば、著者による新解釈が語られる話もある。
    新説の例として、曽良と芭蕉の別れがある。芭蕉は、記録に変化を付けるため、曽良と別れることを初めから意識している。曽良もうすうす感じ始め、須賀川で等躬からそのことを教えられる。曽良は曽良で徐々に自分でも意識し始め、最後は山中温泉の地で、「自分の俳諧のため」別れを自分で言い出す。
    だいたいそうだろうというのを一つだけあげれば、尿前の関。曽良が経路を変えたため、申告の滞在日数、出る予定の関所と異なってしまったため、番人に隠密ではないかと怪しまれ、結局袖の下によって通過できたという話。こういう話をクリアに次々と語っていく。自然にすっと読めていく。面白い。
    曽良と芭蕉の会話も楽しい。なにしろ芭蕉は「わたしはわたしが嫌いだ」と言い放つほど、自分勝手だ。しかし天才ではあり、曽良もそれは認める。特に、自分のあるいは他人のものでも、詠まれた句の改善(読み直し)がすごい。曽良は「作り直しの現場に居合わせられることに、わたしは無上の喜びを感じる」とまで言うのだ。著者の解釈ではあるが、その深い解釈には納得である。驚くのは、最後の解説に、俳人の小澤實が、「驚くべき読みである」としていることだ。すごい。この作者の他の本も読まなければ。

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    2025年05月30日
  • 芭蕉はがまんできない おくのほそ道随行記

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    知らない作家さんでしたが圧倒的な構成力と展開で楽しく読みました たまたま書店に並んでいたのをタイトルだけ見て買いましたが成功でした

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    2025年05月19日
  • 虹の音色が聞こえたら

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    沖縄も三線も詳しくないが、今は沖縄に旅行して三線を聞きたいというのが願いです。主人公たちの小学校から成人までの青春物語。楽しいことよりも辛いことの方が多かった子ども時代を力強く成長していく彼らの姿が、元気をくれます。出会いって大切なんだなあ。でも、大切な出会いって全力で生きてるときしか見つからないのかも。久しぶりに心震える作品に出会えた私は幸せです。

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    2024年02月28日
  • 虹の音色が聞こえたら

    購入済み

    出会えて良かった一冊

    こんな小説が読みたかった。今の僕にベストな一冊。世俗にまみれ心が疲れている人におすすめしたい。
    哲学的な純文学好きな方の中には容易過ぎだと物足りなく感じる人もいるでしょう。
    でも、時代性と普遍性を兼ね備えた最高傑作だと思います。

    #感動する #深い #泣ける

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    2023年06月27日
  • 君に舞い降りる白

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    もう10年前に、大学進学のために上京して家を出ていった息子の部屋の本棚にあった一冊。切なく、でも輝いていた青春小説。

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    2022年12月31日
  • 虹の音色が聞こえたら

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    眠人はとても辛い境遇だったけど竜征や春帆やスミレ達との出会いで救われた。
    辛い境遇で未来が見えない中、いい出会いによって成長して行く姿に心が温かくなった。

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    2022年11月07日
  • 明星に歌え

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    良かった…。想像以上に素敵な作品。
    読後、静かな感動と余韻にひたりました。
    「お遍路 × 青春」の本書。「恋」のエッセンスも少し♪

    お遍路ツアーで同じ班になった7人は、一癖も二癖もあるメンバーばかり。10歳以前の記憶がない玲、誰とも打ち解けない花凛、ひねくれた態度の剣也、天真爛漫な太陽…。
    7人それぞれが事情を抱え、ギスギスした雰囲気でのスタート。
    お遍路で1200キロもの道程を歩き続け、自分と向き合い、たどり着いた先に何が見えるのかーー。

    記憶を失くした玲の苦悩がひしひしと伝わってきて苦しかった。
    人生には思いもよらない事が時としておこる。悲しみや苦しみにどう向き合っていけばいいのかわからず途方にくれてしまうこともある。

    登場人物たちとお遍路をしながら胸を打たれたり、ハッとさせられたり、しんみりしたり、ウルウルしたり。
    班のメンバーとの心の距離が本当に少しずつ、少しずつだけど縮まっていって、いつの間にか絆みたいなものを感じられるようになった。
    ラストは胸がいっぱいで涙があふれました。

    苦しいけど清々しい。
    いや、苦しいから清々しい。
    「青春小説」という言葉で済ませてしまうには軽すぎて違和感を感じてしまうくらい、深く沁みる作品でした。
    あまり見掛けないので、もっと広く読まれて欲しい作品。

    読みながら、恩田陸著「夜のピクニック」を思い出してしまいました。

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    2022年09月05日
  • 虹の音色が聞こえたら

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    2022/09/03
    関口さんの新刊出ると聞いてすごく楽しみにしてました。
    やはり読んでみるととても心温まるお話で、昨今の時代背景も盛り込んだ小説になっています。
    主人公の眠人(みんと)は、仕事をしなくなってアルコール漬けになった父のいる悲惨な家庭に居たくなくて、地域の公園にいることが多く、その場所で三線をひく高校生の春帆に三線を教えてもらう弟子入りをお願いすることから話が始まる。
    春帆との出会い、竜征との出会い、さくら子との出会いなどを通して、眠人自身が高校、大学、社会人へとなるにつれて成長していく過程が三線と沖縄に対する思い入れと絡めて進んでいく。
    竜征も家庭に複雑な状況を抱えていて、さくら子も自分が日ごろ課題としている部分をなかなか克服できないでいたが、春帆から習った三線を続けて3人で過ごしていくうちに、そうした部分がだんだんいい方向へと向かっていく様子が読んでてとても気持ちいいと思う。
    ここに出てくる登場人物たちはそれぞれに自分ではどうすることもできない状況へと追い込まれるほどの課題を抱えているにもかかわらず、自分たちで気持ちを強く持って少しでも前向きに過ごしていこうとするそのポジティブというか、決して折れない考え方がすごいなと思った。
    関口さんの作品はこうした読後感の気持ちよさがとてもいいのでまた新しい作品も楽しみにしています。

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    2022年09月04日
  • 空をつかむまで

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    中学生、思う様にいかないことの方が多くて、(大人になれば努力とは言えない単に)ジタバタをして結果が出ないことに、言い訳したり諦めたりマイナスな方法で自身に折り合いをつけていたばかりだったように思う。
    優太、姫、モー次郎は半ば強制的に参加することになったトライアスロンを因縁の対決?をきっかけに自分から挑んでいく。
    言い訳せずに、何かをとにかく夢中で頑張ってみれば、何かしらの成長に繋がるのだと改めて、爽やかな気持ちで感じられた。

    それって中学生でなくても、何歳からでも同じ事だよねーと都合よく解釈して、私は頑張る!笑

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    2021年10月15日
  • プリズムの夏

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    心に訴えかけてくる本です!

    映画観賞が好きな2人の少年、植野と今井。
    少年2人が行きつけの映画館の受け付けには無愛想ながら魅力的な女性、松下さんがいた。
    ひょんなことから少年2人は松下さんに好意を!しかし仲良くなるのは難しく…
    そんな時少年達はネットの匿名日記「やめていく日記」を読み始める。その主人公はうつ病で今までやっていたことをやめていくことを書いている日記。
    読み進めるにつれて、日記の主人公は松下さんなのではと認めたくないけれど疑い始める…
    命を絶とうとしている松下さんを少年達は止めたいけど、どうすれば助けられるか分からなくて…

    やはりうつ病など書かれているので気持ちが暗くなって読む気が失せると思ったのですが、それとは裏腹に続きが気になりすぎて後半はスピードアップで読み終わりました。
    考え深い本でよかったです!

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    2021年09月09日
  • 空をつかむまで

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    ザ青春物語といった印象だが、退屈さを感じさせないストーリー展開で一気に読み終えた。
    凸凹トリオが力を合わせて挑むトライアスロンは感動する。

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    2021年08月27日
  • プリズムの夏

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    そういえば高校時代とかって、一度考え始めたら頭の中が全てその事で埋め尽くされるなんてこと、あったように思う。
    二人を見てると、そんなにムキになっちゃぅて…もっとやらなければならない事があるのに…と思うのは少しずつ色んな物を失ってきた大人になったから結果だろうか?

    ラストはお互いを丸ごと認めあって、ほのぼのとした素敵なシーンだった。

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    2021年05月28日
  • 明星に歌え

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    上質のロードムービーを
    たっぷり観せてもらった読後感が
    心地よく残ります

    関口さんならではの
    登場人物の設定
    それぞれの個性が
    物語の進行と同時に
    うまく生かされ
    うまくかみあって
    ページを繰る手を
    進めさせてもらえる

    「お遍路」という
    徒歩による進み具合が
    実に効果的ですね

    いろんな「お遍路」小説の
    中でも、極上の一品だと
    思います

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    2020年09月04日
  • 君に舞い降りる白

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    2020/07/31
    10年くらい前に読んだことあったけど、借りた本だったので、自分の手元に置いておきたいという意味も込めて買い直し、からの読み直ししました。
    佐川ミネラルという鉱物販売店でアルバイトをする修二を主人公にした、彼と彼の周りの人たちの織りなす話。
    簡単にいうと、結構修二がリア充。
    鉱物販売店で思い浮かべるイメージは地味だったり、静かだったりそんな感じなのに、この本の設定に出てくる人物たちは男女ともにキャラが魅力的。設定も高レベルになっていると思います。
    鉱石販売店のアルバイトでこんなこと経験できるなんてあるのかよ…と思いつつ、そのギャップがまたいいのかもしれません。
    色々と暗くなる場面も出てきますが、読み終わった後のすっきり感はこの人の作品に共通しているような気がします。

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    2020年07月31日
  • 空をつかむまで

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    2020/2/18
    この人の作品は読みやすくて好きです。
    この話は将棋部の部員として入部したのに、水泳部の部員として活動することになり、3人で学校が最後となる歴史に名を残すためにトライアスロンに挑戦することになる、姫(男)とモー太郎と主人公、それから美月という主人公の幼馴染の4人がおりなす青春のお話です。
    ただトライアスロンに挑戦するのではなくて、挑戦することになるまでの経緯が結構それぞれ重たいものを抱えています。それを自分なりに、友人の力も借りながら乗り越えていく過程が描かれています。
    トライアスロンに向けて練習する前の最初の部分では、半ば崩壊気味の状態からスタートしますが、身近にある色々なことを通して次第に気持ちに変化が起きていきます。
    トライアスロンの練習をしているところや、大会中の3人の描写は青春の一ページそのものであると思います。
    また、その大会に際して、3人がそれぞれ抱えていた課題も浮き彫りになり、自分なりにトライアスロンを通してそれを乗り越えていこうとする姿がいいなーと思える一冊です。

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    2020年02月18日
  • シグナル

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    ずっと昔から好きな本なのですが、感想を書きます。映画化もされてますが、関口さんの本は文章が好きなので(難しい言い回しを使わないのに刺さるんです)、映画は未だ観てません。

    大好きなフレーズが、この作品に2つある。

    一つ目は、ルカが主人公•恵介に言った言葉。
    人との関わりが煩わしかったり不安になることもあるけれど、このフレーズを思い出して、いつも救われている。
    家族に遠ざけたい人がいて、でも本当の意味で関係を遮断できない。
    その自分の弱さを、選択を、包んで貰えた気がした。

    二つ目は、恵介がルカに言った言葉。
    私は、人と人が本当の意味で分かり合えることは一生ないんじゃないか?と思っていた。だから、誰か1人大切な人が出来たとて、一生その孤独感を背負っていくものと思っていた。
    恵介も、その考えに頷く価値観の人だ。
    でも、この言葉に出会ってから、考え方が変わりました。
    迷いそうになったとき、いつも思い出し、
    手を伸ばそうと思う言葉です。

    人が人を愛して一緒に生きてく、というのは
    こういうことなんだと思う作品です。

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    2020年02月16日
  • 明星に歌え

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    2020/2/8
    久しぶりに読んだ関口尚さんの本ですけど、相変わらず読みやすかったです。
    お遍路というのを題材にした青春小説ということで、スタートからゴールの88番目のお寺まで、ちゃんとこの小説で登場人物たちが巡ります。最初に読み始めた時から恩田陸さんの夜のピクニック感あるわ〜と感じていたので感想とか調べてみたらやっぱり同じように感じていた人が多数いてなんだか安心。
    玲、剣也、太陽、花凛、木戸さん、吉田と大学のお遍路サークルの企画に集まったという設定もただでさえ気になるのに、そこに集まった彼ら7班の個性的なことこの上ないと思います。
    それぞれに抱えているものがあって、お遍路を一緒にやり遂げることで、それぞれの変化も感じ取ることができてなんだかスカッとします。
    また、八十八ケ所の巡礼のお寺についての描写も沢山あって、道が険しいところや楽なところ、お遍路ならではの大変さがとてもよく伝わります。自分もこの登場人物たちに紛れてお遍路に参加しているような気分になれます。
    とても読みやすくて気分が良くなるような小説だと思います。

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    2020年02月08日