関口尚のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
関口尚の描く小説は数冊読んだため、本作も爽やかに軽やかに進むのかと思ったが、読み終えるのに随分と長い時間がかかった。
読み進める度に何か重たいものに当たった気がして、それを無視して読み進めると何かを見落としたんじゃないかと何度も同じ頁を読み返した。
同じ高校生という観点からしたら、好きな人に、自分が出来ることなら何でもしたい、という考えがよく分かるものの、電話をしてまで住所や電話番号を探そうなんて行動力は湧かないな、と苦笑いしてしまう。でも真っ直ぐ目の前にある問題に取り組む姿勢は出来そうで出来ない、見習いたい。
惹かれる人物はいなかったけれども、良いなと思える表現が多くて良かった。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ合併でもうすぐなくなってしまう中学校に通う男の子3人と、女の子ひとりを書いた青春小説。
挫折を味わってから傷つかないようにしている優太や、水泳の得意な姫(男)、どんくさいモー次郎のキャラクターがよく書かれていて、ゆっくりしたストーリー展開も相まって漫画やドラマにしてもいいかもと思った。
3人がチャレンジするトライアスロンのコーチ役をかってでた鶴じいが大人のロールモデルとなるところもいい。
電車の中で読んでいて、最後の方で「これは涙腺がやられる」と残りを家で読んで正解でした。
<<ややネタバレ>>
鶴じいの正体については早い段階で想像がついてしまうのはご愛嬌かな? -
Posted by ブクログ
住み込みのみかんアルバイターとして愛媛まで出かけた
東京の大学生の譲が主人公。
名前通りの性格で他人と争うのが苦手で、
周囲からはイエスマンとさえ揶揄されることも。
そんな彼がバイト先で一つ年下のシンガー志望の女の子と
知り合い、良く言えば自由奔放、悪く言えば適当で無責任に
見える彼女に振り回されながらも楽曲制作に協力することに。
だけど、その前途は(特に譲にとって)多難であり・・・
うーん、惜しい。なんだろうなー。
ぐいぐい引き込んできてくれる魅力が足りない。
ストーリーの展開がありきたりなのは別に問題じゃない。
そんな感じの物語だろうと手に取ったわけだし。
なんだかなぁ、主要人物た