関口尚のレビュー一覧

  • 君に舞い降りる白

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    冒頭の雪衣の美しさに惹かれて。
    登場人物の心の傷が深いけど、結果としてみんな前を向いて進んでいく。
    鉱物好きなので、色々想像も膨らんだ。
    恋愛物だが、重すぎず軽すぎず、ちょうど良かった。
    読後感が爽やか。
    恐らく関口尚作品を読むのは初めてだと思うが、他の作品も読んでみたくなった。

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    2018年10月21日
  • 明星に歌え

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    2018033

    四国のお遍路を通じて出会う7人。記憶を取り戻そうとする玲と、辛い記憶を消したい花凛、父親の言い付けでいやいや参加する剣也、失恋を断ち切りたい真っ直ぐな性格の太陽ら。

    ギクシャクした7人だったけど、話が進んでいくうちに、途中で仲間の離脱もあったけど、気持ちがひとつになっていくのが妙に心地よい。

    記憶はそのひと自身を形作るものであり土台だと思う。その土台がなければ、ひとは気持ちもふらふらするだろう。一方で、辛い記憶しかなければ、それを捨て去りたいと思うかもしれない。

    玲の自分の弱い部分を笑って繕うと言う部分は自分と重ねる部分もあり、自分のことの様に読みきることができました。

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    2018年04月16日
  • シグナル

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    めちゃくちゃおもしろかったです。
    映画好きとしては映画館と映写技師が主となったこの作品にはすぐにのめり込むことができました。
    「ニューシネマパラダイス」を思い出します、もう一回観たいなあ。

    ルカに恋しそうになりました。
    そして何よりラストが美しかった。

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    2018年02月05日
  • ナツイロ

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    大切な友達がおすすめしてくれた本。爽やかで夏にぴったりでした!みかん食べたくなったなぁ〜〜
    "枠組みはどんどん外していけよ"

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    2017年08月12日
  • 君に舞い降りる白

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    石を売る鉱石屋「石の花」でアルバイトをしている修二は、店にやって来た謎の少女・雪衣と知り合う。いつも黒い服を着ている雪衣は、明らかに修二に好意を持っているかのように接するが、自分の秘密は一切明かさない。

    最初あらずじを読んだときは、よくある恋愛小説かと思いましたが、実際最後まで読んでみると、感動して泣きそうになりました。主人公が不憫すぎて辛かったです。

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    2015年07月26日
  • 君に舞い降りる白

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    石の花という鉱物を売るお店が舞台の話。
    恋愛だけでなく人間模様も様々描かれていた。
    男性目線の恋愛ものが最近面白い。

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    2015年04月05日
  • ナツイロ

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    簡単なあらすじとしてはミカンアルバイターとして愛媛にやってきた譲とそこで出会ったシンガーソングライターのリンとの物語。もうこの取り合わせだけでわくわくしないか。譲は自らをイエスマン田中と称し、リンは才能を生かせず燻るシンガーソングライター。この二人が紡ぎだす一つの物語っていうのはきっと生きてみたかった現実が描き出されるんだろうなって感じた。
     話の内容もさることながらなにせこの関口さんの話の書き方っていうのは話の中に飛び込み、その世界に自分がいるかのように感じさせるものがある。文字で僕らの気持ちを表してくれるのだ。だからこそ、どこか心の中でしてやられたとクスッときてしまうものがあるんじゃないか

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    2014年03月05日
  • 君に舞い降りる白

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    表紙と題名に惹かれて買った。関口さんの本はついついジャケ買いしたくなる。
    内容はコテコテだったけど、さらりと読めて面白かった。
    この本を読み、石に興味を持ってネットで調べたり、お店に実際にファントム水晶を見に行ったりした。

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    2013年01月13日
  • シグナル

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    青春ミステリーと裏表紙のあらすじに書いてあったけれど、頭をひねって事件を解決するようなミステリーの要素は少ない、というかほとんどありませんでした。
    どちらかと言えば青春、恋愛の色が濃く出ていて、ルカと恵介の恋が素敵です。

    また、ラストシーンがとても綺麗で感動的で、このラストシーンのためにそのまえの話や伏線があると言ってもいいくらいです。

    人とのつながりの温かさを感じ、少しずつでも前進してゆく勇気をもらえる作品だと思います。
    今年映画化されるようなので暇があったら観てみようかな…。

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    2012年05月31日
  • 空をつかむまで

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    まったく興味のないトライアスロンに出場する羽目になった3人の少年たちの、一夏の成長物語。


    夏はいいねぇ。青春モノがいっぱいで。

    この作者は「パコと魔法の絵本」からドラマツルギーに目覚めたようで、筋立て、道具立てがすごくキチンとしている。そのふたつがしっかりしてるからキャラもちゃんと動くし、作品世界にも入っていきやすい。
    物語のあらすじだけを見ても最後までよく考えて作ってあることがわかる。

    友情、恋、ライバル。全部詰まった、読書感想文を書きたくなる一冊。

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    2012年05月13日
  • シグナル

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    3年もの間一歩も外に出ず古びた映画館で生活する映写技師のルカと、臨時でアルバイトをすることになった恵介の恋愛ストーリー。

    アルバイトの採用に至って支配人から不思議な3つの条件を突き付けられます。それが平凡なラブストーリーにミステリ的な奥深さを持たせています。

    主に物語の舞台となる映写室は2人の仕事場でありながらルカの居住空間。そんな非日常的な世界観と魅力的で謎めいたヒロインルカにグイグイ引き込まれました。

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    2012年04月03日
  • シグナル

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    いちおう恋愛小説なんだと思うけど、ヒロインのルカがなぜ3年間映画館に閉じこもって一歩も外に出ていないのか?
    の理由がなかなかわからずミステリーの要素もある。
    恋愛小説はすすんで読まないけどこれはストーリーのテンポが良く、続きがどんどん気になり400ページあっても1〜2日で読める

    実際に著者が映写技師の仕事をやった事があるようで、映写技師のヒロインのリアルな描写が良かった

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    2012年03月29日
  • シグナル

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    実は作者は知り合いです。
    映画化すると聞いて読みました☆

    いやはやなんとまぁ爽やかな話!

    穏やかな気持ちにさせてくれる本です☆

    レイジみたいな人が近くにいたらどうしたらいんだろうか。。。

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    2012年02月26日
  • 空をつかむまで

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    ネタバレ

    読み始めたら
    どんどんはまっていった1冊。

    トライアスロン本番での
    モー次郎から優太へバトンタッチするシーン。

    「空、広かったよ。地球と遊べた気がしたよ!」

    この言葉で
    思わず泣きそうになった。

    卒業式のシーンは
    涙無しでは読めません。

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    2011年11月07日
  • シグナル

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    ネタバレ

    面白い
    映画をみているよう。
    恋愛小説の分類に入るのかもしれないけど、さわやかで、そして引き込まれる描写と話の進め方。
    設定もなかなか面白い。

    途中で出てくるバイトの女がいるんだけど、それが今一歩、あまり面白く絡んでこないのが気になったけど、基本的には話の筋もしっかりしていて面白い。

    読む価値のある話である

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    2011年09月29日
  • 空をつかむまで

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    仲良し男3人組・淡い恋・スポーツ。青春ネタ盛りだくさんで、登場人物たちのキャラクターも印象深く、すごく面白かったです(^^)

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    2012年03月16日
  • 空をつかむまで

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    最後のシーンで泣きました。
    ハッピーエンドじゃないかもしれないけど、
    最後に頑張って約束を守ったんだ、と思うと…(;ω;` )ブワッ

    オススメです!

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    2010年09月12日
  • 空をつかむまで

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    廃校が決定した中学校が舞台のトライアスロンの物語。
    自治体の合併に伴う廃校で、美里村とか南郷町とか出てきて、少しだけ宮城県風。
    そんなわけで、宮城県民は入り込みやすいかも!?

    トライアスロンという扱いにくそうな材料だが、分かりやすく描けている。
    丁寧な取材をしていることもうかがえる。
    ただし、丁寧過ぎてくどい部分もあるけど・・・
    たとえば、ブルホーンバーを見て、「水牛の角のような」と思う人は少ない。
    題材のせいで、少し発想やメタファーの部分で制約がかかったのかもしれない。
    まあ、トライアスロンの認知度を考えると、まだ話が盛り上がる前にある程度説明口調になるのは仕方ない気もするね。
    そして、ク

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    2009年10月04日
  • 芭蕉はがまんできない おくのほそ道随行記

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     著者は私の大学の後輩にあたる。主に青春小説を書いてきたのだが、本作では誰もが知る松尾芭蕉を取り上げている。しかも、これまた有名な『おくのほそ道』が題材だ。視点人物は、芭蕉の弟子であり旅の同行者の曾良である。

     曾良が、芭蕉より5歳年下であることは初めて知った。芭蕉は「俳聖」などと呼ばれても、聖人とは言えないだろうと予想はしていた。しかし、これほど子供っぽいところがあったのは驚きである。これではマネージャあるいはアテンダント役の曾良が気の毒でしょうがない。曾良に感情移入しそうになった。

     そして作中で曾良が何度も繰り返し驚嘆するのは、芭蕉の「作り直し」 の才が凄いこと。不世出と言っている。

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    2025年07月22日
  • 空をつかむまで

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    市町村合併で消滅間際の美里村の中学で、友達のできなかった優太、モー次郎、姫こと暁人は、暁人の得意だった水泳部に無理やり入れられる。しかし暁人が水泳をやめたいと言ったことで、廃部に。一度水泳部を諦めた教師の宇賀神は、彼らに、近くの漁村で行われるジュニアのトライアスロンに出るように仕向ける…。

    登場人物が表紙に書かれた4人と数人というきれいに絞られた青春小説。水泳と自転車の得意な2人と、一度体育全般を諦めた優人。言われたことを聞けないが能力の高い暁人。猪突猛進で不器用でもと苛められっ子のモー次郎が、それぞれのダメだった部分を改めていくということで、トライアスロンに挑む。

    その彼らを触媒的に活性

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    2024年11月19日