関口尚のレビュー一覧

  • 虹の音色が聞こえたら
    沖縄も三線も詳しくないが、今は沖縄に旅行して三線を聞きたいというのが願いです。主人公たちの小学校から成人までの青春物語。楽しいことよりも辛いことの方が多かった子ども時代を力強く成長していく彼らの姿が、元気をくれます。出会いって大切なんだなあ。でも、大切な出会いって全力で生きてるときしか見つからないの...続きを読む
  • 虹の音色が聞こえたら

    出会えて良かった一冊

    こんな小説が読みたかった。今の僕にベストな一冊。世俗にまみれ心が疲れている人におすすめしたい。
    哲学的な純文学好きな方の中には容易過ぎだと物足りなく感じる人もいるでしょう。
    でも、時代性と普遍性を兼ね備えた最高傑作だと思います。
  • 君に舞い降りる白
    もう10年前に、大学進学のために上京して家を出ていった息子の部屋の本棚にあった一冊。切なく、でも輝いていた青春小説。
  • 虹の音色が聞こえたら
    眠人はとても辛い境遇だったけど竜征や春帆やスミレ達との出会いで救われた。
    辛い境遇で未来が見えない中、いい出会いによって成長して行く姿に心が温かくなった。
  • 明星に歌え
    良かった…。想像以上に素敵な作品。
    読後、静かな感動と余韻にひたりました。
    「お遍路 × 青春」の本書。「恋」のエッセンスも少し♪

    お遍路ツアーで同じ班になった7人は、一癖も二癖もあるメンバーばかり。10歳以前の記憶がない玲、誰とも打ち解けない花凛、ひねくれた態度の剣也、天真爛漫な太陽…。
    7人そ...続きを読む
  • 虹の音色が聞こえたら
    2022/09/03
    関口さんの新刊出ると聞いてすごく楽しみにしてました。
    やはり読んでみるととても心温まるお話で、昨今の時代背景も盛り込んだ小説になっています。
    主人公の眠人(みんと)は、仕事をしなくなってアルコール漬けになった父のいる悲惨な家庭に居たくなくて、地域の公園にいることが多く、その場所...続きを読む
  • 空をつかむまで
    中学生、思う様にいかないことの方が多くて、(大人になれば努力とは言えない単に)ジタバタをして結果が出ないことに、言い訳したり諦めたりマイナスな方法で自身に折り合いをつけていたばかりだったように思う。
    優太、姫、モー次郎は半ば強制的に参加することになったトライアスロンを因縁の対決?をきっかけに自分から...続きを読む
  • プリズムの夏
    心に訴えかけてくる本です!

    映画観賞が好きな2人の少年、植野と今井。
    少年2人が行きつけの映画館の受け付けには無愛想ながら魅力的な女性、松下さんがいた。
    ひょんなことから少年2人は松下さんに好意を!しかし仲良くなるのは難しく…
    そんな時少年達はネットの匿名日記「やめていく日記」を読み始める。その主...続きを読む
  • 空をつかむまで
    ザ青春物語といった印象だが、退屈さを感じさせないストーリー展開で一気に読み終えた。
    凸凹トリオが力を合わせて挑むトライアスロンは感動する。
  • プリズムの夏
    そういえば高校時代とかって、一度考え始めたら頭の中が全てその事で埋め尽くされるなんてこと、あったように思う。
    二人を見てると、そんなにムキになっちゃぅて…もっとやらなければならない事があるのに…と思うのは少しずつ色んな物を失ってきた大人になったから結果だろうか?

    ラストはお互いを丸ごと認めあって、...続きを読む
  • 明星に歌え
    上質のロードムービーを
    たっぷり観せてもらった読後感が
    心地よく残ります

    関口さんならではの
    登場人物の設定
    それぞれの個性が
    物語の進行と同時に
    うまく生かされ
    うまくかみあって
    ページを繰る手を
    進めさせてもらえる

    「お遍路」という
    徒歩による進み具合が
    実に効果的ですね

    いろんな「お...続きを読む
  • 君に舞い降りる白
    2020/07/31
    10年くらい前に読んだことあったけど、借りた本だったので、自分の手元に置いておきたいという意味も込めて買い直し、からの読み直ししました。
    佐川ミネラルという鉱物販売店でアルバイトをする修二を主人公にした、彼と彼の周りの人たちの織りなす話。
    簡単にいうと、結構修二がリア充。
    鉱物...続きを読む
  • 空をつかむまで
    2020/2/18
    この人の作品は読みやすくて好きです。
    この話は将棋部の部員として入部したのに、水泳部の部員として活動することになり、3人で学校が最後となる歴史に名を残すためにトライアスロンに挑戦することになる、姫(男)とモー太郎と主人公、それから美月という主人公の幼馴染の4人がおりなす青春のお話...続きを読む
  • シグナル
    ずっと昔から好きな本なのですが、感想を書きます。映画化もされてますが、関口さんの本は文章が好きなので(難しい言い回しを使わないのに刺さるんです)、映画は未だ観てません。

    大好きなフレーズが、この作品に2つある。

    一つ目は、ルカが主人公•恵介に言った言葉。
    人との関わりが煩わしかったり不安になるこ...続きを読む
  • 明星に歌え
    2020/2/8
    久しぶりに読んだ関口尚さんの本ですけど、相変わらず読みやすかったです。
    お遍路というのを題材にした青春小説ということで、スタートからゴールの88番目のお寺まで、ちゃんとこの小説で登場人物たちが巡ります。最初に読み始めた時から恩田陸さんの夜のピクニック感あるわ〜と感じていたので感想と...続きを読む
  • プリズムの夏
    今井は箏を、松下さんは命を諦めていく。しかし本当は今井は箏が好き、松下さんは生きたい、そんな想いが心の奥底に強くあるんだろうなと思った。松下さんを救うために奔走する植野と今井。最後、植野は手紙に何を書いたのだろう。陰があるから夏が引き立つ。優しい色をしているのに、とても色が濃い話。切なく、どこか儚く...続きを読む
  • 君に舞い降りる白
    冒頭の雪衣の美しさに惹かれて。
    登場人物の心の傷が深いけど、結果としてみんな前を向いて進んでいく。
    鉱物好きなので、色々想像も膨らんだ。
    恋愛物だが、重すぎず軽すぎず、ちょうど良かった。
    読後感が爽やか。
    恐らく関口尚作品を読むのは初めてだと思うが、他の作品も読んでみたくなった。
  • 明星に歌え
    2018033

    四国のお遍路を通じて出会う7人。記憶を取り戻そうとする玲と、辛い記憶を消したい花凛、父親の言い付けでいやいや参加する剣也、失恋を断ち切りたい真っ直ぐな性格の太陽ら。

    ギクシャクした7人だったけど、話が進んでいくうちに、途中で仲間の離脱もあったけど、気持ちがひとつになっていくのが妙...続きを読む
  • シグナル
    めちゃくちゃおもしろかったです。
    映画好きとしては映画館と映写技師が主となったこの作品にはすぐにのめり込むことができました。
    「ニューシネマパラダイス」を思い出します、もう一回観たいなあ。

    ルカに恋しそうになりました。
    そして何よりラストが美しかった。
  • ナツイロ
    大切な友達がおすすめしてくれた本。爽やかで夏にぴったりでした!みかん食べたくなったなぁ〜〜
    "枠組みはどんどん外していけよ"