関口尚のレビュー一覧

  • 空をつかむまで

    Posted by ブクログ

    第22回坪田譲治文学賞受賞作。

    水泳部の3人が市町村合併で無くなってしまう中学校の名を残すため、トライアスロン大会に挑む!

    希望をつかむことは、空をつかむようなことなのかもしれない。

    0
    2012年05月07日
  • シグナル

    Posted by ブクログ

    昔こんな感じの映画館で映画を見てた時のことを思い出しながら読んでました。
    昔は立ち見をしたり、同じ映画を続けて見たり・・・
    今の映画館も好きだが、昔もよかったなと。
    なんか論点がズレてる気が。

    0
    2012年05月06日
  • シグナル

    Posted by ブクログ

    学校サボっては
    昭和な映画館で
    三本立てを観てた自分には
    かなりツボな作品。


    安全性を重視し誘導灯を点けたままの今と違って
    昔の映画館は、
    完全な闇が支配する密室空間。


    それは自分にとって、
    日常を忘れ、
    映画に浸るためだけにある
    優しくて甘い闇でした。



    時給1500円に釣られて、
    映写技師の助手をすることになった
    大学生の恵介。

    そこで出会った
    21歳の映写技師・杉本ルカは、
    3年間も一歩も外を出ることなく
    映写室で暮らす
    ミステリアスな女性。


    恵介は

    ☆ルカの過去は聞かない。

    ☆月曜日のルカは
    ナーバスになるから
    そっとしておくこと。

    ☆ルカとの恋愛は禁止。

    という不可解な約束を守ることを条件に
    銀映館で働くことになります。



    なぜ彼女は
    映写室に閉じこもったままなのか?


    淡い恋心を描きながら、
    やがて明らかになるルカの過去。


    ミステリーの要素を持たせた青春ストーリーだけど、
    とにかく映画館好きの自分は
    映画館で暮らす少女
    という設定だけで食いついたし(笑)、

    映写技師という仕事が分かって
    かなり興味深かったです。


    映写技師は
    作り手の思いが詰まったフィルムを、
    客に届ける大切な橋渡し役。

    だからこそ誇らしい仕事だし
    責任重大なんですよね。


    実際に映画館で働いていた作者ならではの
    映画愛溢れる描写にも
    心奪われます(*^o^*)


    1秒間に24コマ動く
    カタカタと写し出される残像が
    記憶として心に刻みこまれるのが
    『映画』という表現で、

    それはDVDでは
    決して味わえない
    『生の体験』です。


    客層によって
    時代の空気をも肌で感じられるし、
    映画館特有の
    みんなで笑ったり泣いたりを
    共有できる感覚(ライブ感)こそが
    いつまでも残る記憶となりえるんです。



    レイジというキャラが、
    辻村深月の『凍りのくじら』の
    サイコ野郎に非常に似通っていたり、

    ストーリーにも
    ツッコミ所は多々あるけど、

    この作者の書く
    甘く切ない世界観は嫌いではないし、


    映画が好きで、

    優しいことで損をしたり
    傷ついてしまった経験がある人なら、
    かなり共感できる小説なんじゃないかな。


    そして、
    映画が好きであればあるほど
    胸に響く感動的なラストは、
    是非とも
    映像で観てみたいと思いました。

    6月の映画化も楽しみ♪

    0
    2012年03月28日
  • 空をつかむまで

    Posted by ブクログ

    主人公の中学3年生の男子3人が
    とある機会でトライアスロンに挑戦し、
    トライアスロンを通して大人になっていく、というお話です。

    主人公の彼らは何も知らない子供でもなく、
    また、全てを知っている大人でもなく、まさに思春期真っ只中。

    純粋な心や感情を持ちつつも、上手くいかない現実にもがき、
    正面から感情をぶつけ合ったりする姿は青臭くもあり、
    「こんな時期もあったんだなぁ」という懐かさを思い出させてくれました。

    ものごとが上手くいかない時の、
    自分より弱いもの・自分を受け入れてくれるものに当たりたい気持ち、
    不安なときこそ目に見える確かなものを求めてしまう気持ちが
    純粋で繊細なんだけれども、でも少し残酷で。。。
    そんな生々しさもシンプルに心に刺さってきます。

    それぞれ心に留めておきたい事情を抱えながらも、
    正面からぶつかり、また、ありのままの自分や相手(ここでいう友人)を受け入れる。
    自分と向き合って、弱さを認めて、初めて強くなれたり大きくなれたりする。
    大の大人だって、素直に出来ないことをさらっとしてしまうのも
    このくらいの年代なのかもしれません。。

    口にしてしまうと"クサイ"言葉や台詞も、
    行動が伴うと悪くないなぁ、と思いました(^^)

    0
    2012年02月09日
  • シグナル

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    いい話!
    映画化するのか―ぜひやってほしいね、これは。

    徐々に、すごーくゆっくり進展していく恋。とっても優しい、あったかい愛。傷を包むように大事に求めて。素敵すぎるなあ。こういうのすごくいいと思う。レイジの乱れっぷりが対照的ですさまじいし笑 読後感爽快。すっきりした気持ちになります。

    0
    2012年01月21日
  • シグナル

    Posted by ブクログ

    映画館でバイトを始めた恵介。そこで出会った映写技師のルカは、一歩も外へ出ることなく映写室で暮らしているらしい。なぜ彼女は三年間も閉じこもったままなのか?「ルカの過去について質問してはいけない」など三つの不可解な約束に困惑しながらも、恵介は固く閉ざされたルカの心の扉を押し開いていく。切なく胸を打つ、青春ミステリー感動作!

    0
    2012年01月14日
  • プリズムの夏

    Posted by ブクログ

    関口さんの本、また読んでみたい。
    タイトルがずいぶんとしっくりくる作品でした。

    どんでん返しも意外な展開も
    ないのだけれど(それを求めてたわけじゃなくて)
    ただ素直な主人公達に好感が持てます。

    0
    2011年07月23日
  • 空をつかむまで

    Posted by ブクログ

    面白かった。でも、こういう充実している中高生の本を読むと、自分が中高生だったころとどうしても比較してしまって悲しくなったり。。。

    0
    2010年11月26日
  • 空をつかむまで

    Posted by ブクログ

    主人公には幼馴染の女の子がいて、その女の子と主人公の友人である抜群に水泳がすごいに姫とよばれる少年は付き合っていた。
    主人公はいつのまにか幼馴染のことを好きになっているということに気いてしまう。
    妙にギクシャクする3人を和ますのがブー次郎というデブな少年。

    3人の少年達は先生にうまくのせられてリレー式のトライアスロンに参加することになる。
    その過程を通じて、3人と女の子は互いを理解しながら成長していく。


    ブー次郎は最後の最後まで優しい少年。

    0
    2009年10月04日
  • 君に舞い降りる白

    Posted by ブクログ

    恋愛小説は大嫌いやったけど、
    この題名と、自分が恋してるのと、
    同じ大学生ってのと、
    主人公が男の子やったから
    手に取って買ってみた。

    うん、
    ただの恋愛小説じゃなかった。
    主人公が男の子でよかった。
    石の使い方も素敵やった。

    女の子みんな美人すぎやけど、
    でも切なくて痛くて誰かを想って
    石の花に来るみんながいい。

    終わり方もすき。
    あとがきも久々によかった。
    あ、改題してくれてほんまよかった。
    あなたの石なら買ってない。

    君に舞い降りる白。

    改めて題名が素晴らしい。

    0
    2012年05月10日
  • シグナル

    Posted by ブクログ

    映画館でアルバイトを始めた青年と、映写室にこもる過去を抱えた女性との交流を描いた静かな純愛物語です。
    青春ミステリーと宣伝されていましたが、青春98%、ミステリー2%といったところでしょうか。
    ミステリーと思って読んでしまったので拍子抜けでしたが、純愛物語と割り切って読めば、派手さはないけれど、心のひだを丁寧にすくい取るストーリで、しっかり読むことができました。
    ベタベタな純愛物なので、展開に意外性は少なく、大人の目線ではやや物足りない部分もありましたが、それでも不器用でも人と関わろうとする姿に、どこか励まされる一冊でした。

    0
    2026年07月06日
  • 空をつかむまで

    Posted by ブクログ

    この本、だいぶ前に新聞で紹介されていたのですが、思っていたよりも良かったです

    トライアスロンというスポーツを通した、中学三年生の成長物語
    別に競技はトライアスロンじゃなくてもいい、とは思いますが、トライアスロンという競技をあまり知らなかった私にとって、新たな視点をくれたように思います

    スイムにバイクにラン
    そんな辛い競技をなんでやらなきゃならないんだと思っていましたが、やった人にしかわからない達成感があるんだろうなぁ

    私には、できない競技だけど
    興味をもてる本でした

    0
    2025年09月07日
  • 芭蕉はがまんできない おくのほそ道随行記

    Posted by ブクログ

    <目次>
    略

    <内容>
    『青春と読書』(2023.8~2024.10)連載のものを加筆訂正したもの。河合曽良を主人公に、松尾芭蕉の『おくのほそ道』の道中を描いたもの。オーソドックスながら、俳句の解釈はすごい。そこまで考えるかはともかく、文学的にもなかなかなものでは?

    0
    2025年08月04日
  • 明星に歌え

    Posted by ブクログ

    珍しい。遍路をテーマとした小説。主人公は若い学生達。募集に応じて夏休み、小班に分かれて一気打ちする。記憶喪失の男、プロのバンドのリードボーカルだが歌えなくなった女、親から遍路を強制されたひねくれ男、12歳年上の子持ち女性に振られた男、。。7人のうち、何人が無事結願できるのか。
    メンバーが癖ありすぎ。次第に打ち解けていく様は自然だが、スタート地点がおかしいので今一つのれない。

    0
    2025年06月27日
  • 芭蕉はがまんできない おくのほそ道随行記

    Posted by ブクログ

    俳諧の巨星、松尾芭蕉。

    その代表作「おくのほそ道」
    その旅の工程を弟子の曾良の視点から
    追っていく物語。

    関口尚さんといえば青春小説のイメージがあったので、
    曾良の年齢が思っていたよりも高くて、
    その点ではあまり関口さんの筆で
    この物語が語られる必要性は薄く感じられた。

    ただ終わり方は曾良が語り手である意味もわかったし、
    この旅の解釈のひとつとして、とても興味深い形になっていた。

    0
    2025年06月09日
  • 君に舞い降りる白

    Posted by ブクログ

    前半の方を読んでみて、勝手にSF的な話の展開を想像していたけど全然そんなんじゃなかった
    石の花を中心にそれぞれのストーリーが混じりながら展開されていく、ほっこりする小説

    0
    2024年02月04日
  • 君に舞い降りる白

    Posted by ブクログ

    清々しい読後感の恋愛小説。
    幸せな未来を感じさせる余韻がいい。
    傷つきながらも、新しい世界へと踏み出す登場人物すべてに声援を送りたくなる。

    鉱石店「石の花」のスタッフと、お店を訪れる過去に大きな傷を抱えた人たち。
    その誰もがお店に安らぎと居心地のよさを感じているが、やがてはそれぞれが自分の問題と向き合い、未来へと一歩を踏み出す。

    鉱物を取り扱うお店「石の花」。
    山入水晶、緑鉛鉱、クリソコラ、菊花石、蛍石など、聞いたことのないような名前ばかり。
    自然が創りだす造形美ってすごい!

    章ごとに描写されている想いに切なく苦しくなる。
    相手を思うあまり突っ走る主人公の姿には若者ならではの瑞々しさを感じたし、作品を通して誰かを深く想うことの尊さを感じた。
    優しく爽やかな恋愛小説でした。

    0
    2024年01月13日
  • 君に舞い降りる白

    Posted by ブクログ

    感想
    どれだけ待てるか。自分だって距離を詰めたい。でも相手に信頼してもらわなければ。いつだって恋愛は相手のあること。自分だけで完結しない。

    0
    2024年01月08日
  • 空をつかむまで

    Posted by ブクログ

    優太、姫、モー次郎たち、美月の歓声や叫び声、そしてひとりのときのひっそりとした泣き声が聞こえてくるようだ。自分の力だけではどうにもできないことがあることを知る時期かもしれない。大人じゃないけど子どもじゃない、子どもじゃないけど大人じゃない。佐野元春は「つまらない大人にはなりたくない」って歌っていた。オイラは優太が言う「憧れたくなるような大人」になってるかな。
    「大切なのはイメージだ。もっと高くジャンプして青い空に手を伸ばすようにして、歪んだ大人たちがつかめなかった生きるってことの楽しさを、僕らの世代が手にするのだ。そのための強さを手に入れるには、足を踏み出さなくちゃいけない。それは大袈裟なことではなくて、きっと身近な一歩であってもいい」
    解説の川上健一は言う。
    「人間という生き物は、前向きであればどんな状況にあっても美しいものと希望を見つけられるものだと私は思う。青春という多感な時期に落ち込んだりもがいたりしている時ほど、美しいものと希望をより多く見つけることができるはずだ。見つけられないのは前向きになれる術を知らないからだけなのだ。例えばジャンプしてみる。例えばスキップしてみる。例えば口笛を吹いてみる。例えば空を見てみる。例えば自分にラブレターを書いてみる」
    なんて勇気が出る言葉だろう。優太たちの何倍も生きているけど、その中身はあまり優太たちと変わらない。だから優太のように強くなるために、投げ出さずに走りきること、なにかをやり遂げることはいくつになっても続けよう。

    0
    2022年10月08日
  • はとの神様

    Posted by ブクログ

    鳩レースをメインに据えた青春小説です。かなり珍しい題材ですね。
    最近は鳩を飼っている人は非常に珍しいし、アレルギーの元になったりする事もあるので、嫌っている人も相当数います。
    思えば生まれたマンションの隣のクリーニング屋さんの屋上には大きな鳩舎が有って、鳩はなじみのある鳥でした。あまりに普通の光景過ぎてなんとも思いませんでしたが、今ではなかなか見ない光景です。

    読んでいると鳩が可愛らしく思えてきます。今朝駅で後を見ましたがなんとなく優しい気持ちで眺めていました。ロードノベル要素強いのかと思いましたががっちり鳩小説です。

    0
    2021年09月30日