関口尚のレビュー一覧

  • 空をつかむまで

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    主人公の中学3年生の男子3人が
    とある機会でトライアスロンに挑戦し、
    トライアスロンを通して大人になっていく、というお話です。

    主人公の彼らは何も知らない子供でもなく、
    また、全てを知っている大人でもなく、まさに思春期真っ只中。

    純粋な心や感情を持ちつつも、上手くいかない現実にもがき、
    正面から感情をぶつけ合ったりする姿は青臭くもあり、
    「こんな時期もあったんだなぁ」という懐かさを思い出させてくれました。

    ものごとが上手くいかない時の、
    自分より弱いもの・自分を受け入れてくれるものに当たりたい気持ち、
    不安なときこそ目に見える確かなものを求めてしまう気持ちが
    純粋で繊細なんだけれども、で

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    2012年02月09日
  • シグナル

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    ネタバレ

    いい話!
    映画化するのか―ぜひやってほしいね、これは。

    徐々に、すごーくゆっくり進展していく恋。とっても優しい、あったかい愛。傷を包むように大事に求めて。素敵すぎるなあ。こういうのすごくいいと思う。レイジの乱れっぷりが対照的ですさまじいし笑 読後感爽快。すっきりした気持ちになります。

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    2012年01月21日
  • シグナル

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    映画館でバイトを始めた恵介。そこで出会った映写技師のルカは、一歩も外へ出ることなく映写室で暮らしているらしい。なぜ彼女は三年間も閉じこもったままなのか?「ルカの過去について質問してはいけない」など三つの不可解な約束に困惑しながらも、恵介は固く閉ざされたルカの心の扉を押し開いていく。切なく胸を打つ、青春ミステリー感動作!

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    2012年01月14日
  • プリズムの夏

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    関口さんの本、また読んでみたい。
    タイトルがずいぶんとしっくりくる作品でした。

    どんでん返しも意外な展開も
    ないのだけれど(それを求めてたわけじゃなくて)
    ただ素直な主人公達に好感が持てます。

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    2011年07月23日
  • 空をつかむまで

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    面白かった。でも、こういう充実している中高生の本を読むと、自分が中高生だったころとどうしても比較してしまって悲しくなったり。。。

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    2010年11月26日
  • 空をつかむまで

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    主人公には幼馴染の女の子がいて、その女の子と主人公の友人である抜群に水泳がすごいに姫とよばれる少年は付き合っていた。
    主人公はいつのまにか幼馴染のことを好きになっているということに気いてしまう。
    妙にギクシャクする3人を和ますのがブー次郎というデブな少年。

    3人の少年達は先生にうまくのせられてリレー式のトライアスロンに参加することになる。
    その過程を通じて、3人と女の子は互いを理解しながら成長していく。


    ブー次郎は最後の最後まで優しい少年。

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    2009年10月04日
  • 君に舞い降りる白

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    恋愛小説は大嫌いやったけど、
    この題名と、自分が恋してるのと、
    同じ大学生ってのと、
    主人公が男の子やったから
    手に取って買ってみた。

    うん、
    ただの恋愛小説じゃなかった。
    主人公が男の子でよかった。
    石の使い方も素敵やった。

    女の子みんな美人すぎやけど、
    でも切なくて痛くて誰かを想って
    石の花に来るみんながいい。

    終わり方もすき。
    あとがきも久々によかった。
    あ、改題してくれてほんまよかった。
    あなたの石なら買ってない。

    君に舞い降りる白。

    改めて題名が素晴らしい。

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    2012年05月10日
  • 空をつかむまで

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    この本、だいぶ前に新聞で紹介されていたのですが、思っていたよりも良かったです

    トライアスロンというスポーツを通した、中学三年生の成長物語
    別に競技はトライアスロンじゃなくてもいい、とは思いますが、トライアスロンという競技をあまり知らなかった私にとって、新たな視点をくれたように思います

    スイムにバイクにラン
    そんな辛い競技をなんでやらなきゃならないんだと思っていましたが、やった人にしかわからない達成感があるんだろうなぁ

    私には、できない競技だけど
    興味をもてる本でした

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    2025年09月07日
  • 芭蕉はがまんできない おくのほそ道随行記

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    <目次>


    <内容>
    『青春と読書』(2023.8~2024.10)連載のものを加筆訂正したもの。河合曽良を主人公に、松尾芭蕉の『おくのほそ道』の道中を描いたもの。オーソドックスながら、俳句の解釈はすごい。そこまで考えるかはともかく、文学的にもなかなかなものでは?

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    2025年08月04日
  • 明星に歌え

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    珍しい。遍路をテーマとした小説。主人公は若い学生達。募集に応じて夏休み、小班に分かれて一気打ちする。記憶喪失の男、プロのバンドのリードボーカルだが歌えなくなった女、親から遍路を強制されたひねくれ男、12歳年上の子持ち女性に振られた男、。。7人のうち、何人が無事結願できるのか。
    メンバーが癖ありすぎ。次第に打ち解けていく様は自然だが、スタート地点がおかしいので今一つのれない。

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    2025年06月27日
  • 芭蕉はがまんできない おくのほそ道随行記

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    俳諧の巨星、松尾芭蕉。

    その代表作「おくのほそ道」
    その旅の工程を弟子の曾良の視点から
    追っていく物語。

    関口尚さんといえば青春小説のイメージがあったので、
    曾良の年齢が思っていたよりも高くて、
    その点ではあまり関口さんの筆で
    この物語が語られる必要性は薄く感じられた。

    ただ終わり方は曾良が語り手である意味もわかったし、
    この旅の解釈のひとつとして、とても興味深い形になっていた。

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    2025年06月09日
  • 君に舞い降りる白

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    前半の方を読んでみて、勝手にSF的な話の展開を想像していたけど全然そんなんじゃなかった
    石の花を中心にそれぞれのストーリーが混じりながら展開されていく、ほっこりする小説

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    2024年02月04日
  • 君に舞い降りる白

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    清々しい読後感の恋愛小説。
    幸せな未来を感じさせる余韻がいい。
    傷つきながらも、新しい世界へと踏み出す登場人物すべてに声援を送りたくなる。

    鉱石店「石の花」のスタッフと、お店を訪れる過去に大きな傷を抱えた人たち。
    その誰もがお店に安らぎと居心地のよさを感じているが、やがてはそれぞれが自分の問題と向き合い、未来へと一歩を踏み出す。

    鉱物を取り扱うお店「石の花」。
    山入水晶、緑鉛鉱、クリソコラ、菊花石、蛍石など、聞いたことのないような名前ばかり。
    自然が創りだす造形美ってすごい!

    章ごとに描写されている想いに切なく苦しくなる。
    相手を思うあまり突っ走る主人公の姿には若者ならではの瑞々しさを感

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    2024年01月13日
  • 君に舞い降りる白

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    感想
    どれだけ待てるか。自分だって距離を詰めたい。でも相手に信頼してもらわなければ。いつだって恋愛は相手のあること。自分だけで完結しない。

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    2024年01月08日
  • 空をつかむまで

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    優太、姫、モー次郎たち、美月の歓声や叫び声、そしてひとりのときのひっそりとした泣き声が聞こえてくるようだ。自分の力だけではどうにもできないことがあることを知る時期かもしれない。大人じゃないけど子どもじゃない、子どもじゃないけど大人じゃない。佐野元春は「つまらない大人にはなりたくない」って歌っていた。オイラは優太が言う「憧れたくなるような大人」になってるかな。
    「大切なのはイメージだ。もっと高くジャンプして青い空に手を伸ばすようにして、歪んだ大人たちがつかめなかった生きるってことの楽しさを、僕らの世代が手にするのだ。そのための強さを手に入れるには、足を踏み出さなくちゃいけない。それは大袈裟なこと

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    2022年10月08日
  • はとの神様

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    鳩レースをメインに据えた青春小説です。かなり珍しい題材ですね。
    最近は鳩を飼っている人は非常に珍しいし、アレルギーの元になったりする事もあるので、嫌っている人も相当数います。
    思えば生まれたマンションの隣のクリーニング屋さんの屋上には大きな鳩舎が有って、鳩はなじみのある鳥でした。あまりに普通の光景過ぎてなんとも思いませんでしたが、今ではなかなか見ない光景です。

    読んでいると鳩が可愛らしく思えてきます。今朝駅で後を見ましたがなんとなく優しい気持ちで眺めていました。ロードノベル要素強いのかと思いましたががっちり鳩小説です。

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    2021年09月30日
  • プリズムの夏

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    久々に時間に余裕ができ、車内にいながらぼんやりと物語に浸かりたいと思い、夏っぽい高校生の青春ものというイメージに惹かれ読んでみることにした。

    主人公の植野とその親友である今井は映画館で出会った受付の女性松下菜那に出会い、その容姿・性格様々なアンバランス具合に心惹かれ、彼女のことをもっと知ろうと探りはじめる。同時にある鬱描写が垣間見えるブログサイトを気になりだす。まあ要するにこのブログサイト書いてるのが松下さんなのではないか、となってくるお話。
    親や恋人の影響から将来に対しての不安を登場人物たちは持っており、その影と、年齢ゆえの脆いながらも純粋な真っ直ぐな姿勢とがうまく物語中に融合している。

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    2021年08月25日
  • シグナル

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    東京の大学を休学して地元足利に戻り映画館で映写技師の助手のアルバイトをする男の子と、三年間映画館から一歩も出ていないという何やら過去に一物あった風な映写技師の女の子を中心とした物語。 風景や映画館の描写などはすごく良かったのだが、登場人物、とくに技師の女の子がいまいちピンとこず。三年も外界に出られないようなトラウマがあったにも関わらず主人公の男の子と抱き合って急に付き合うことになったり、キスを求めたり…。彼女の心情が理解できなかった。またレイジの登場によって一気にありきたりな物語になってしまったのが残念。

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    2021年07月18日
  • プリズムの夏

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    青春もの。そんなに好きなジャンルではないけど、少年たちのまっすぐさがキラキラしていた。みんなが幸せになれればいい

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    2021年06月14日
  • プリズムの夏

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    松下さんとアンアンが同一人物かの謎解きミステリーとして楽しんだ。解説の人間の性格を形成する5つの要素は興味深く為になった。

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    2019年11月20日