関口尚のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
お遍路ツアーに参加した大学生たちの群像劇。
この本を読もうと思った理由は、以前読んだ「はとの神様」の著者であったことと、裏表紙の解説読む限り「夜のピクニック」的な感動を味わえると思ったこと。
結果、期待を裏切らない内容で良かった(自分が群像劇好きであることによる補正がかかってるかも)。
傷ついている人、不安を秘めている人、ささくれている人、それぞれが自分と向き合い、相互に関わり合うことでお遍路を経て変化していく。
登場人物の各々がお遍路に対する目的を持っていて(中には途中で目的を見つける人もいる)、その目的が最終的に達成できたかが丁寧に描写されている。登場人物の性格は皆違うけれども、描かれ方が繊細なイメージ。皆が考えてものを言っているな、と感じさせる。 -
購入済み
面白かったよー
この作品、映画にしたら、いいなーと思えますよ!読みながら、自分なりに、頭に俳優さんを決めながら読んでたら、凄く楽しかったー監督になった気分です(笑)
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Posted by ブクログ
ごく個人的な、もしくはプライベートと呼ぶべき事象で、しばらく長い文章が読めなくて、そのリハビリとしてはいかがな行為と思うが、当時読みかけで中途半端な中の一冊として本書を読み切ることに決め、一年かけ、やっと終わった。
そういう意味では全く他者にとっては参考にならないが、個人的には非常に大きな意味となる読書だった。
内容としては、三章に分けた、それぞれの女性に対する物語、ついては付属する男性の物語でもあるが、主人公は平凡でありながら、傷ついている大学生でもある。
主人公がアルバイトで勤務する職場が宝石を扱う所から、それらにまつわる繋がり、それぞれを”見送る”物語であり、再生の物語とよく言うが、本書は傷を治す物語である様に思えた。
人には失敗や、どうしようもない失敗があり、そのありありと続く暗い展開が結構多かった。でも、それでも、時間がかかっても、きっかけや、逆に躓きで、立ち直れる。そんな勇気をくれる一冊でもあった。
個人的には、万人には評価されないだろうが、大きな意味をもたらす一冊だった(出会うタイミングを間違えていれば古本屋に売っていたかもしれない。それくらい、価値が異なる一冊だった)。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ前半に登場する小学生の主人公たちは皆、
家庭環境や学校での生活に「歪み」を持っている。
そのため、登場人物の性格もどこかしら
ダークな感じで、かなり危険なラインまで
捻てしまっているのがわかるけれど、
話が進むに連れ上手く
折り合いをつけていっている。
最初こそお互いの利益や自己保身のために
つきあっていたみなとや悟、ユリカが
結果的に単なるなれあいではない
共有意識を持つようになる流れは、
小学生とは思えない位渋いと思った。
後半の話が単なる後日談のハッピーエンドではなく、
成人した主人公たちがその年に見合った問題を抱えているのが良い。
何も目下の問題は解決できてはいないけど、
読後はすっきりした気持ちになれた。 -
Posted by ブクログ
表紙がとてもきれいで、タイトルもなんかすごくきれいで思わず買ってしまった本です。
あらすじを読むと大学生の恋愛話ということで良いなと思ったんですけど、鉱石店というのがいまいちピンとこなかったです。
読んでみると盛岡が舞台の話で嬉しくなりました(今私は盛岡の大学生なので)。知っている地名とか出てきたりして、情景が思い浮かべやすかったです。
3部構成で主人公の恋愛模様、アルバイト、周りの人達といった感じで話が進んでいきます。読んでて続きが気になってしまうというか、ついつい入り込んでしまうような話だと思いました。面白かったし、終わりがすっきりしていたので良かったです。
話に出てくる石の描写がとてもきれいで、私は全然石に興味がなかったんですが、思わずネットでどんな石なのかなって調べてしまいました。 -
Posted by ブクログ
舞台が足利!
おもわず引き込まれました。
大学生の恵介は、
学校を休学し地元の映画館でバイトを始める。
そこで出会った、映写技師のルカ。
1.ルカの過去について質問しない。
2.ルカが神経質になる月曜はそっとしておく。
3.恋愛は禁止。
この約束のうえで、
ルカと一緒に働く恵介。
映写室は
暗くて、狭くて、音や油、
きっと本当に特別な空間。
そこで一緒に仕事をしながら、
お互いの内側を少しずつ見せていく。
近づいてくふたりだけど、
過去と現在が邪魔をする。
レイジは読んでて気持ち悪くなったー。
江花なんて可愛い。苦笑
3年間も外に出ないで、
映写室のなかで生活しているルカ。
なぜ外に出ないのか、
なぜ過去を語らないのか、
最初はふわーっと進んでいきますが
レイジが登場して
物語はスピードアップします。
問題は、
レイジや父親、江花などの
物語中に不協和音をもたらす人物たちの
回収がされてなかったー。
大丈夫なの?
レイジ、またなんかしてこないの??
父親はやっぱりそのまんまなの??
江花はどーなるのー??!
なんて、多少悶々しました。笑
だけど、
ラストは良かったです。
なんだか安心したし、ホッとしました。
ルカと恵介の結末は良かった!
映写機って繊細なんだなーって。
たまーに映画の途中で見る黒まるは、
切り替えのポイントだったのね。なるほど。
映画も映画館も、
ほんとうに大切な空間や時間なんだなーって思える一冊。 -
Posted by ブクログ
映画化されるとは知らずに読みました。解説を読んで映画化を知ったんですが、正直あまり映像には向かない作品のような気はしました(個人的に、ですw)。
なぜだか「ぼくのメジャースプーン」「凍りのクジラ」等の作品群をふと思い出してしまったヒロインの境遇はさておき、映画「ニュー・シネマ・パラダイス」を連想させる映写技師との交流は楽しい展開。あれを若い男女にすると、日本ではこうなりますか(萌え要素が入り込む?)そうですかw という感じ♪
渡良瀬橋の風景は映像に向いてるとして、多分 小説の文章から想像する脳内映像 の方が映画よりもいいんだろうな~、でも小説を読まないという人も居るんだろうから映画にする価値はそれなりにあるのかな~、と 色々と映画化に関してばかり思いが巡ってしまった作品ですw
が、ストーリーは爽やかな恋愛ものとして楽しめるイイ作品だと思いますので、そういうのが好きな人にはオススメ。