関口尚のレビュー一覧

  • 君に舞い降りる白

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    ネタバレ

    4.5
    若い時に読んだ。
    「肌が透き通るほど」
    「肌はあまりにも白いと、青い陰影を帯びるのだ」
    「 雪を欺く」
    肌の白さの表現が大好きでした。

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    2026年06月10日
  • 芭蕉はがまんできない おくのほそ道随行記

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    日本の文学史上にその名を残す俳人・松尾芭蕉。
    『おくのほそ道』の冒頭は教科書に載っており、芭蕉の代表作と言われる句の幾つもが多く知れ渡っている。
    私自身、好きな句も多いけれど、どこで詠まれたかとなると、飛び飛びである。
    その芭蕉と曾良の二人旅の足取りを、曾良の視点で芭蕉を見つめつつ今回初めてきちんと辿ることができた。
    師弟二人の身軽な旅というイメージを抱いていたが、実は東北各地に芭蕉の門下の支援者がいて宿の手配をしてくれたり、俳諧興行というイベントを企画してくれたり、金銭的な助けがあったと知る。松尾芭蕉は全国的に偉大な人だったのだな。

    この旅は、芭蕉の敬愛する西行法師の足跡を辿る、今風に言えば「聖地巡礼」の旅でもあった。
    芭蕉のオタクっぷりに振り回される曾良は、時に芭蕉を醒めた目で見る。ストレスで胃炎まで起こした。
    「作家の日記は全て真実とは限らない」と何かで読んだが、芭蕉は「旅日記」の完成度を上げるため、だいぶ脚色したり、日付をずらしたり、旅日記に現実を合わせるように行動したりする。
    そのため、曾良は曾良で、現実にあったことを正確に記録に残すことに努めた。
    一つ例を挙げると、私は昔「蚤虱(のみしらみ)馬の尿(ばり)する枕もと」という句を知って、そういうところに一夜の宿を求めながらの貧乏旅だったのか、それも風流だ、などと思い込んでいたが事実は違うらしい。
    実際に通されたのは奥の立派な座敷である。芭蕉の演出に私も引っかかってしまった。

    クライマックスは出羽三山の旅だろうか。厳しい自然に死の影も見える、生まれ変わりの旅だった。
    芭蕉と旅を共にし、そこで生まれる俳句を見て、さらに推敲されて素晴らしい作品に変貌する場面に立ち会うことは、曾良にとって幸せだった。
    曾良にとっても「俳諧と自分」を見つめ直す旅であった。

    少し渋さが足りない感じはしたけれど、芭蕉という天才に圧倒されながらもその世話に尽くし、僻んだり嫉妬したり、自分の俳諧を見つけようとして焦ったりという曾良の複雑な気持ちが「主人公」らしかった。
    最後に枯れ野をかけめぐる芭蕉と曾良よ、永遠に。

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    2026年01月27日
  • 芭蕉はがまんできない おくのほそ道随行記

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     著者は私の大学の後輩にあたる。主に青春小説を書いてきたのだが、本作では誰もが知る松尾芭蕉を取り上げている。しかも、これまた有名な『おくのほそ道』が題材だ。視点人物は、芭蕉の弟子であり旅の同行者の曾良である。

     曾良が、芭蕉より5歳年下であることは初めて知った。芭蕉は「俳聖」などと呼ばれても、聖人とは言えないだろうと予想はしていた。しかし、これほど子供っぽいところがあったのは驚きである。これではマネージャあるいはアテンダント役の曾良が気の毒でしょうがない。曾良に感情移入しそうになった。

     そして作中で曾良が何度も繰り返し驚嘆するのは、芭蕉の「作り直し」 の才が凄いこと。不世出と言っている。作り直しの天才か。それから「俳句」と「俳諧」の違いが少しわかった。

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    2025年07月22日
  • 空をつかむまで

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    市町村合併で消滅間際の美里村の中学で、友達のできなかった優太、モー次郎、姫こと暁人は、暁人の得意だった水泳部に無理やり入れられる。しかし暁人が水泳をやめたいと言ったことで、廃部に。一度水泳部を諦めた教師の宇賀神は、彼らに、近くの漁村で行われるジュニアのトライアスロンに出るように仕向ける…。

    登場人物が表紙に書かれた4人と数人というきれいに絞られた青春小説。水泳と自転車の得意な2人と、一度体育全般を諦めた優人。言われたことを聞けないが能力の高い暁人。猪突猛進で不器用でもと苛められっ子のモー次郎が、それぞれのダメだった部分を改めていくということで、トライアスロンに挑む。

    その彼らを触媒的に活性化させる美月、そしてストーリーをグイグイ推し進める鶴じいという、人物の配置をよく配慮されているため、ストーリーは自然に転がっているように見えるのが本作品の魅力であろう。

    最後の項は必要だったのかどうかはわからない。無くても成立していたし、ただでさえ救われないモー次郎がちょっと不憫だった。

    360ページほどと短くはないが、内容的にも中学生くらいで読めるだろう。シンプルな青春小説として子供から大人まで楽しめる作品である。

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    2024年11月19日
  • 空をつかむまで

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    トライアスロン トライアスロンに挑戦しようとロードバイクを購入して、ロードバイクの小説をいくつか読みましたが、トライアスロンの本を読んでなかったので手に取ったのがこの本でした。

    青春ものになっていますが実はトライアスロンはおじさん人口が多いです。自転車にお金がかかるからかもしれませんし、自転車は危ないので自己責任の持てる年齢まではあまりお勧めは出来ないのかもしれません。

    それでもトライアスロンは魅力的なスポーツです。トライアスロンの魅力を余すことなく伝えているとは感じませんでしたが、少年達の生きる姿に久々に電車で号泣しました。出会えて良かった1冊です。

    歪んだ大人たちがつかめなかった生きるってことの楽しさを、僕らの世代が手にするのだ。こんなことを中学生に言わせる世の中にしてはいけない。自分が中学生の時も大人のせいにして、今はその大人になって子どものせいにしているのかもしれません。自分たちの世代は自分たちでケツを拭く。自分のケツも自分で拭く。当たり前ですね。

    僕はまだ姫の悲しみに届かないかい?届いているよ。少なくとも私には届きました。久々に電車で涙腺が崩壊しました。恥ずかしいけど幸せ。

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    2025年12月03日
  • 君に舞い降りる白

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    前半は少しダラダラ感じてしまった。が、それが後半全て持っていかれる。スルメみたいな本。個人的に前半ダラダラ感じる本は後半ハマる。

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    2024年03月21日
  • 空をつかむまで

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    多感な年頃の中学生。その複雑な心理や葛藤、挑戦を通した成長が描かれています。
    周囲からバカにされているモー次郎、水泳で県記録保持者の姫、サッカーをやめた優太。その3人に、姫の彼女で優太の幼馴染みでもある美月も深く関わりながらのストーリー展開。
    心理描写とストーリーにいつの間にか引き込まれ作品に没頭してしまいました。

    バラバラな個性の3人が、ぶつかったり離れたりしながら「トライアスロン大会」という1つの目的に向かっていく。
    それぞれの事情は異なるけど、抱えているしんどさはみんな重い。それが更に複雑に絡み合ってしまっている。

    『ぼくたちは病んでなんかいない。大人たちに押しつけられた歪みに耐えられないやつが出てきているだけだ。心の闇なんてない。ぼくたちはあと少し考える力が必要なだけだ。言ってることとやってることがちぐはぐじゃない憧れたくなるような大人に、そばで導いてもらえればきっと変われる』

    ただ者ではない鶴じいが格好良かったなぁ。
    子どもの頃に出会う大人で、将来は大きく変わると思います。
    作品の最初とラストでは登場人物に対する印象が変わりました。
    子どもたちのこれまでの頑張りはいっぱい褒めて、ひとまわり成長した子どもたちにハグを、
    その未来にはエールを送りたい!!
    清々しい読後感の青春小説。
    おもしろかったです。

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    2023年01月28日
  • 君に舞い降りる白

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    この上なく美しく、清清しい。そんな感じだ。
    人の再生をやさしく、やさしく描く。
    読んでいて、せつなく、暖かくなる。

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    2022年09月07日
  • 明星に歌え

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    四国八十八か所を巡るお遍路を大学のイベントとして企画し、その中の一つの班の中での旅路を追った作品です。
    幼少期の記憶を失った青年、シングルマザーに振られた傷心の青年、誰ともコミュニケーションをとらない美少女。そしてやたらと攻撃的で冷笑的な青年etc…。
    色々な人間模様の中結願を目指していくのですが、正直イライラし通しで物語の中に入って行ってぶん殴ってやりたくなる事が何度もありました。
    これがまた作者の策略に嵌ったのか、彼らと一緒に旅しているような気になってしまっていたんですね。嫌なやつも嫌な面だけでは無かったり、しっかり皆多面性を持った人間だなあと思えるいい本でした。
    ひとりひとりの成長が多かれ少なかれ描かれていて、久々に読み終わるの寂しいなと思わされました。

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    2021年03月15日
  • 君に舞い降りる白

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    舞台は石の花という鉱石店。
    そこでアルバイトしている桜井修二が主人公。
    男女問わず周りの人を救うために懸命に行動する主人公の優しい行動が読んでいて、とても微笑ましい。
    そこに鉱石の魅力溢れる描写が相まって、いい物語だった。
    主人公が説明する鉱石が魅力的で鉱石に興味を持ちそうになる。

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    2021年02月07日
  • 空をつかむまで

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    やっぱりこの手の作品にはめっぽう弱い! ただただ感動してしまった。 息子が水泳部で日々練習を頑張ってることもあるし、僕も若い頃はトライアスロンに汗を流してた時代もあり、どっぷり物語に浸れた。 単純な人間はこういったいい意味での単純なストーリーに惹かれてしまう。 あまりダークな展開は無くてもいいかなと、又個人的にはもう少しトライアスロンを深く掘り下げてくれてもよかったんじゃないかと思った。 久し振りに若かりし頃をを思い出させてくれた心温まる作品。

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    2020年10月22日
  • 明星に歌え

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    自動車でも回れる気がしないのに、暑い夏に歩き遍路とは。
    時間と体力、そして気力がないと達成できそうにない。誰もが悩みとともにお遍路をしているとは思わないけど(単にレジャーの人もいるだろうし)、何かをやり遂げるということは何かしら手にするものがあるのだろうと思う。

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    2020年08月27日
  • 明星に歌え

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    それぞれ事情を抱えてお遍路ツアーに参加した7人の学生たち。
    記憶をなくしたことから、コミュニケーションに消極的な玲。年上の子持ち女性に振られたことを忘れるために参加した巨漢でその名の通り明るい性格の太陽。
    昔のある記憶から逃れたい、歌うことが大好きだった花凛。
    何かにつけて劣等感を感じるひねくれ物の剣也は、親父が経営する不動産業を継ぐというためにいやいや参加。
    学生時代にしかできないことを成し遂げたい麻耶。
    今は亡き妹に見せたいと参加を決意した吉田。運営側、お遍路コーディネーターの木戸。
    7人それぞれが悩み、葛藤しながらお遍路を続ける。


    お遍路を題材にした一見普通の青春小説…だが、おやっ?と思わせる点がこの小説にはある。
    それは設定だ。

    一つ目は、玲の記憶喪失。
    玲が記憶喪失を打ち明けた時のメンバーの空気感、反応(まさかそんな深刻な物だったとは…)からも意外性がたっぷりだ。(しかしこのシリアスな事情が花凛の興味を引くことになる)
    この点は太陽、剣也、木戸のあるある、と共感しやすい事情と対比がされており、小説を特別な物に仕立てている。

    二つ目はメンバーが離脱すること。
    みんなで仲良くゴールではない。青春小説ならみんなで乗り越えみんなでゴール、と思いきやそうではないのだ。
    しかし泣き言によるリタイアではなく苦渋の決断である。
    このメンバーの想いものせて、結束が強くなっていく様子が見事に描かれている。

    そして三つ目。麻耶の事情だ。
    麻耶はいわば思い出作りで参加した。しかし玲、そして花凛の事情を聞き、理解するうちに自分にも何かが出来るはず、と空いたコーディネーターの仕事を率先して務めるようになる。
    読み進めた読者が自分にも出来ることはないか、と感じる気持ちを上手に感情移入できるようになっている。


    学生のうちに何か大きいことを成し遂げたい、と思う人はいるだろうが、まさか千キロ以上を歩くお遍路を選択するとは思うまい。
    そこまでしてお遍路を選んだメンバーの覚悟が上手に描かれている。

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    2020年07月29日
  • はとの神様

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    2020/2/28
    ハトのレースに魅力を感じるようになっていった少年2人と少女1人の成長の物語。
    この本を読むと、ハトのことに関してめっちゃ詳しくなることができます。
    みなと、悟、ユリカの3人がハトのレースに出るために北海道目指して行ったり、何かと行動力がある3人ですが、それぞれの抱えているもの、特にみなとの過程がすごく複雑な設定で、読んでてかわいそうになります。
    ハトの成長とともに、彼ら3人も小学六年生ながら大きく成長していきます。
    その後の話では、大人になってもハトレースを続けている悟とみなとの話は描かれています。どうせならユリカのその後にも触れてみて欲しかったなーというのが正直なところ。
    子どもの心情やお互いの心情の描写など、この人の作品は機微に富んでいるなといつ読んでも感じます。

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    2020年02月29日
  • 君に舞い降りる白

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    岩手大学に学んだ作者が、盛岡を舞台に描く青春小説。作者は大学の後輩にあたる。小説すばる新人賞受賞後の第1作になり、前作よりも出来が良いと思う。前向きの読後感とでも言うべき感覚がある。尚、読んだ本の表紙カバー最初のもの。

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    2019年10月26日
  • プリズムの夏

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    YAは時代を切り取ったものである。それは現実的な話に限らず、ファンタジー色の強いものでもそう思います。
    読者対象が狭いため、あっという間に世代交代されていくのですね。10代の頃の1年はとても長く、ちょっと前の世相がとても古く感じてしまいます。
    だから昔のYAを今の10代が読むとどう感じるのかは気になります。

    今作は2003年に発表されたもの。実にその時代が鮮やかに切り取られています。今からもう16年も前になるのですね。ああ、確かにそうだった。この時代はこんな感じだった。そんな懐かしさがひしひしと迫ってきます。
    そこに生きる高3の少年ふたり。将来の夢、別れたばかりの彼女、父親のリストラと精神状態、映画館窓口の年上の女性への憧憬と恋心、個人サイトの日記、夢を諦めること、がむしゃらになること。その時代ならではのものもあります。でもその状況に対してどう感じるのかどう行動するのかは普遍的なものもあるでしょう。

    今の若者は無気力だ。全てを諦めて達観したような顔をしている。ここ20年以上ずっと言われ続けている気がします。そう言われていた若者が、次世代の若者に対しても同じように言っている。それが時代を超えた若者らしさであるかのように。
    しかしここに出てくるふたりは、達観しているようなそぶりでいながら、がむしゃらになっています。虚無の世界でしかないようなネットに書かれていることを真っ直ぐに受け取り、そこにぶつかっていきます。よく知らない相手に恋心を抱き、よく知らないまま突き進んで行きます。
    そんながむしゃらさもまた、時代を超えて存在する若者らしさなのかも知れません。

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    2019年08月08日
  • シグナル

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    甘く切ない恋物語なのかな。お互いに闇を抱えて生きてきた2人が、映写機というものを通して出会い惹かれていく。とにかく純愛です。そんな人に出会えたら幸せだろうなぁとしみじみ思います。

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    2018年11月24日
  • シグナル

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    ウルシダセブン・・・ありえなくもないかな話。同級生に漆山くんてのがいたなぁ。けっこう可愛い顔の造りしてたからやってたりして。

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    2018年11月11日
  • ナツイロ

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    東京の大学に通い、ひょんなことから愛媛でミカンのアルバイトを行うことになる田中

    その家の娘でシンガーソングライターのリン

    音楽を通して成長していく2人の姿、読んでいてさわやかになる

    あきらめないことの大切さ、人とのつながり

    夏を超えて成長していく2人を描く

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    2018年10月28日
  • プリズムの夏

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    プリズム、と聞いて淡く儚い美しさを連想した。読み終えると薄暗い人間らしさと、それゆえの美しさを感じた。二人の少年の葛藤と情熱という青春が眩しくもあった。

    プリズムとは光を分散させ、光を構成している複数の色を目で見えるようにさせる道具である。光は複数の色が重なって白色に見えている。

    人間もまた同じ。様々な色が重なって一人の人間を創る。他者からはその内の全てを知ることはできない。

    この物語では、主人公たちはブログというプリズムにより、ヒロインの心の内の一色を垣間見たのだろうか。その色が何色であろうと、その人を構成し、ともすると自身の気付かぬ内にも隠れているのかもしれない。

    自身にもプリズムを翳してみたくなる。そんな一冊だった。

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    2018年10月25日