関口尚のレビュー一覧

  • 空をつかむまで

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    トライアスロン トライアスロンに挑戦しようとロードバイクを購入して、ロードバイクの小説をいくつか読みましたが、トライアスロンの本を読んでなかったので手に取ったのがこの本でした。

    青春ものになっていますが実はトライアスロンはおじさん人口が多いです。自転車にお金がかかるからかもしれませんし、自転車は危ないので自己責任の持てる年齢まではあまりお勧めは出来ないのかもしれません。

    それでもトライアスロンは魅力的なスポーツです。トライアスロンの魅力を余すことなく伝えているとは感じませんでしたが、少年達の生きる姿に久々に電車で号泣しました。出会えて良かった1冊です。

    歪んだ大人たちがつかめなかった生き

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    2025年12月03日
  • 君に舞い降りる白

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    前半は少しダラダラ感じてしまった。が、それが後半全て持っていかれる。スルメみたいな本。個人的に前半ダラダラ感じる本は後半ハマる。

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    2024年03月21日
  • 空をつかむまで

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    多感な年頃の中学生。その複雑な心理や葛藤、挑戦を通した成長が描かれています。
    周囲からバカにされているモー次郎、水泳で県記録保持者の姫、サッカーをやめた優太。その3人に、姫の彼女で優太の幼馴染みでもある美月も深く関わりながらのストーリー展開。
    心理描写とストーリーにいつの間にか引き込まれ作品に没頭してしまいました。

    バラバラな個性の3人が、ぶつかったり離れたりしながら「トライアスロン大会」という1つの目的に向かっていく。
    それぞれの事情は異なるけど、抱えているしんどさはみんな重い。それが更に複雑に絡み合ってしまっている。

    『ぼくたちは病んでなんかいない。大人たちに押しつけられた歪みに耐えら

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    2023年01月28日
  • 君に舞い降りる白

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    この上なく美しく、清清しい。そんな感じだ。
    人の再生をやさしく、やさしく描く。
    読んでいて、せつなく、暖かくなる。

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    2022年09月07日
  • 明星に歌え

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    四国八十八か所を巡るお遍路を大学のイベントとして企画し、その中の一つの班の中での旅路を追った作品です。
    幼少期の記憶を失った青年、シングルマザーに振られた傷心の青年、誰ともコミュニケーションをとらない美少女。そしてやたらと攻撃的で冷笑的な青年etc…。
    色々な人間模様の中結願を目指していくのですが、正直イライラし通しで物語の中に入って行ってぶん殴ってやりたくなる事が何度もありました。
    これがまた作者の策略に嵌ったのか、彼らと一緒に旅しているような気になってしまっていたんですね。嫌なやつも嫌な面だけでは無かったり、しっかり皆多面性を持った人間だなあと思えるいい本でした。
    ひとりひとりの成長が多か

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    2021年03月15日
  • 君に舞い降りる白

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    舞台は石の花という鉱石店。
    そこでアルバイトしている桜井修二が主人公。
    男女問わず周りの人を救うために懸命に行動する主人公の優しい行動が読んでいて、とても微笑ましい。
    そこに鉱石の魅力溢れる描写が相まって、いい物語だった。
    主人公が説明する鉱石が魅力的で鉱石に興味を持ちそうになる。

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    2021年02月07日
  • 空をつかむまで

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    やっぱりこの手の作品にはめっぽう弱い! ただただ感動してしまった。 息子が水泳部で日々練習を頑張ってることもあるし、僕も若い頃はトライアスロンに汗を流してた時代もあり、どっぷり物語に浸れた。 単純な人間はこういったいい意味での単純なストーリーに惹かれてしまう。 あまりダークな展開は無くてもいいかなと、又個人的にはもう少しトライアスロンを深く掘り下げてくれてもよかったんじゃないかと思った。 久し振りに若かりし頃をを思い出させてくれた心温まる作品。

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    2020年10月22日
  • 明星に歌え

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    自動車でも回れる気がしないのに、暑い夏に歩き遍路とは。
    時間と体力、そして気力がないと達成できそうにない。誰もが悩みとともにお遍路をしているとは思わないけど(単にレジャーの人もいるだろうし)、何かをやり遂げるということは何かしら手にするものがあるのだろうと思う。

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    2020年08月27日
  • 明星に歌え

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    それぞれ事情を抱えてお遍路ツアーに参加した7人の学生たち。
    記憶をなくしたことから、コミュニケーションに消極的な玲。年上の子持ち女性に振られたことを忘れるために参加した巨漢でその名の通り明るい性格の太陽。
    昔のある記憶から逃れたい、歌うことが大好きだった花凛。
    何かにつけて劣等感を感じるひねくれ物の剣也は、親父が経営する不動産業を継ぐというためにいやいや参加。
    学生時代にしかできないことを成し遂げたい麻耶。
    今は亡き妹に見せたいと参加を決意した吉田。運営側、お遍路コーディネーターの木戸。
    7人それぞれが悩み、葛藤しながらお遍路を続ける。


    お遍路を題材にした一見普通の青春小説…だが、おやっ?

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    2020年07月29日
  • はとの神様

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    2020/2/28
    ハトのレースに魅力を感じるようになっていった少年2人と少女1人の成長の物語。
    この本を読むと、ハトのことに関してめっちゃ詳しくなることができます。
    みなと、悟、ユリカの3人がハトのレースに出るために北海道目指して行ったり、何かと行動力がある3人ですが、それぞれの抱えているもの、特にみなとの過程がすごく複雑な設定で、読んでてかわいそうになります。
    ハトの成長とともに、彼ら3人も小学六年生ながら大きく成長していきます。
    その後の話では、大人になってもハトレースを続けている悟とみなとの話は描かれています。どうせならユリカのその後にも触れてみて欲しかったなーというのが正直なところ。

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    2020年02月29日
  • 君に舞い降りる白

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    岩手大学に学んだ作者が、盛岡を舞台に描く青春小説。作者は大学の後輩にあたる。小説すばる新人賞受賞後の第1作になり、前作よりも出来が良いと思う。前向きの読後感とでも言うべき感覚がある。尚、読んだ本の表紙カバー最初のもの。

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    2019年10月26日
  • プリズムの夏

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    YAは時代を切り取ったものである。それは現実的な話に限らず、ファンタジー色の強いものでもそう思います。
    読者対象が狭いため、あっという間に世代交代されていくのですね。10代の頃の1年はとても長く、ちょっと前の世相がとても古く感じてしまいます。
    だから昔のYAを今の10代が読むとどう感じるのかは気になります。

    今作は2003年に発表されたもの。実にその時代が鮮やかに切り取られています。今からもう16年も前になるのですね。ああ、確かにそうだった。この時代はこんな感じだった。そんな懐かしさがひしひしと迫ってきます。
    そこに生きる高3の少年ふたり。将来の夢、別れたばかりの彼女、父親のリストラと精神状

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    2019年08月08日
  • シグナル

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    甘く切ない恋物語なのかな。お互いに闇を抱えて生きてきた2人が、映写機というものを通して出会い惹かれていく。とにかく純愛です。そんな人に出会えたら幸せだろうなぁとしみじみ思います。

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    2018年11月24日
  • シグナル

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    ウルシダセブン・・・ありえなくもないかな話。同級生に漆山くんてのがいたなぁ。けっこう可愛い顔の造りしてたからやってたりして。

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    2018年11月11日
  • ナツイロ

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    東京の大学に通い、ひょんなことから愛媛でミカンのアルバイトを行うことになる田中

    その家の娘でシンガーソングライターのリン

    音楽を通して成長していく2人の姿、読んでいてさわやかになる

    あきらめないことの大切さ、人とのつながり

    夏を超えて成長していく2人を描く

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    2018年10月28日
  • プリズムの夏

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    プリズム、と聞いて淡く儚い美しさを連想した。読み終えると薄暗い人間らしさと、それゆえの美しさを感じた。二人の少年の葛藤と情熱という青春が眩しくもあった。

    プリズムとは光を分散させ、光を構成している複数の色を目で見えるようにさせる道具である。光は複数の色が重なって白色に見えている。

    人間もまた同じ。様々な色が重なって一人の人間を創る。他者からはその内の全てを知ることはできない。

    この物語では、主人公たちはブログというプリズムにより、ヒロインの心の内の一色を垣間見たのだろうか。その色が何色であろうと、その人を構成し、ともすると自身の気付かぬ内にも隠れているのかもしれない。

    自身にもプリズム

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    2018年10月25日
  • シグナル

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     作者は、映写技師のアルバイトしていたことがあり、その経験を基にこの本を書いている。映画化もされているが、原作の方が良い。
     私が16mm映写機の捜査講習を受けたのも、実はこの本を読んで、映写機をいじりたくなったから。

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    2018年08月18日
  • 明星に歌え

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    お遍路ツアーに参加した大学生たちの群像劇。

    この本を読もうと思った理由は、以前読んだ「はとの神様」の著者であったことと、裏表紙の解説読む限り「夜のピクニック」的な感動を味わえると思ったこと。

    結果、期待を裏切らない内容で良かった(自分が群像劇好きであることによる補正がかかってるかも)。

    傷ついている人、不安を秘めている人、ささくれている人、それぞれが自分と向き合い、相互に関わり合うことでお遍路を経て変化していく。

    登場人物の各々がお遍路に対する目的を持っていて(中には途中で目的を見つける人もいる)、その目的が最終的に達成できたかが丁寧に描写されている。登場人物の性格は皆違うけれども、描

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    2018年05月19日
  • シグナル

    購入済み

    面白かったよー

    この作品、映画にしたら、いいなーと思えますよ!読みながら、自分なりに、頭に俳優さんを決めながら読んでたら、凄く楽しかったー監督になった気分です(笑)

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    2018年05月07日
  • 明星に歌え

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    過去を抱えた7人の巡礼が旅をするという設定は、ダン・シモンズのSF巨編「ハイペリオン」を思い起こすなあ。それとと恩田陸「夜のピクニック」を合わせたような作品。
    中高生におすすめ。

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    2018年04月29日