関口尚のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ2019.10.4 本棚の整理のために再読。
辛い過去を持ちながらも教師という夢を持ち、前を向いて努力する主人公・恵介と、映画館の映写室に3年間引きこもり、辛い過去と向き合えないでいるヒロイン・ルカが、映写技士の仕事を通して惹かれあい、ルカが過去を乗り越えていく青春純愛作品。
始めは、ルカが3年間引き込もった過去にミステリー的な要素を少し感じたが、徐々にわかってきた理由が辛くて悲しすぎて、原因の男が人として腐りすぎてて嫌悪感を感じてしまい、ちょっと読むのが嫌になりそうだった…恵介の父親も最低すぎて、こっちが罵りたくなる…。
そんな中、恵介と弟・春人の強さと優しさが心に染みたし、細かすぎる映写技 -
Posted by ブクログ
これもまた一つの青春だよなぁ、と思う一冊。
平凡な人間の遠回りな成長物語。主人公の平々凡々な性格を、強引に揺り動かすヒロイン。バランスと呼ぶのか、相性としては丁度いい関係だと思う。平凡ゆえに主人公みずから動かない物語には、ブレイカーが掻き乱すくらいがいいんだな、なんて思いながら読んだ。
ヒロインのリンの性格というのは、中々いないタイプで、過去のことや問題について、全くというほど考えず、強引で、自己顕示欲が強い余りに痛い目を見るが全く反省する気が無く学習能力の無いゆえにまた似たような真似をして失敗する……。だからこそ身勝手な行動をする度に、うんうんそこはやっぱりそうだよな、なんて頷くような感覚