関口尚のレビュー一覧

  • ナツイロ
    これもまた一つの青春だよなぁ、と思う一冊。
    平凡な人間の遠回りな成長物語。主人公の平々凡々な性格を、強引に揺り動かすヒロイン。バランスと呼ぶのか、相性としては丁度いい関係だと思う。平凡ゆえに主人公みずから動かない物語には、ブレイカーが掻き乱すくらいがいいんだな、なんて思いながら読んだ。

    ヒロインの...続きを読む
  • プリズムの夏
    年上の女性に惹かれる少年の心がわかりやすく鮮明に描かれている
    憧れと乖離した現実に悩むけど
    無鉄砲な恋ができるのも若さゆえ?いいなぁ

    展開は、どうなる?どうなる?とハラハラ楽しく夢中で読めました


    2015.11.26
  • 君に舞い降りる白
    盛岡が舞台の恋物語。素性を明かさない女性雪衣と鉱物店店員の桜井の物語が軸。登場人物の一人ひとりが事情を抱えていて、それが桜井とのつながりの中で明らかになっていっている。その1つ1つが「ありえる」と思えたが、雪衣のために雪山に行くところと、お店が火事になるところは、ちょっと飛びすぎにも思えた。純粋に物...続きを読む
  • 君に舞い降りる白
    アルバイト先の鉱物ショップを訪ねてきた雪衣に心惹かれていく主人公。
    過去の恋愛をひきずりながらも雪衣との距離を少しずつ縮めていく。
    自分を語りたがらない雪衣の過去、家族のようなバイト先の仲間に囲まれて、進み出す。
  • シグナル
    3年間、映画館から出ようとしない映画技師のルカ。アルバイトとして、映写機の扱い方をビシバシ叩き込まれる恵介。親しくなりながらも、触れてはいけないルカの過去が近づく展開が気になって1日で読んでしまった...。恵介とルカが仕事をしながらお互いの過去や、夢を語り合って惚れていく情景は、穏やかに見守りたくな...続きを読む
  • 空をつかむまで
    この手の青春、思春期モノにはある程度のわざとらしさや、
    胡散臭さ、押し付けがましさがあるけど、
    それをあまり感じさせることなく描いた筆力は流石。
    別の作品を読んで、また心をすうっとさせたい。
  • ナツイロ
    シンガーソングライターの「リン」が、一流のシンガーソングライターになるべく奮闘する話。ひょんな事から「譲(ゆずる)」と出会い、共に歩んでいく―。っていう話なんだけど、終始、リンに対してイライラしてました。人間としては最低最悪。女子としても最低最悪。そして「イエスマン田中」にもいらいらしながら…。落ち...続きを読む
  • プリズムの夏
    “救いってなんだろう。”
    青年達の若く青く苦しく黒い。
    悩みと恋と葛藤と真実の。
    そんな生々しい青春の物語。
    きっと誰しも苦しみ悩む、そんな時期はあると思う。
    それはきっと生きていく上で乗り越えて行かなくてはならない1つの試練なのだろう。
  • シグナル
    なんだか懐かしい本だった。
    何故か、前に読んだ「百瀬、こっち向いて」を思い出した。

    映画になってるのか。映像、撮り方綺麗だといいなあ。

    ミステリアスだけど、淡々とした進み方で、それは主人公達が心を100%曝け出さないからだと思うんだけど。
    最後の演出は良かった。
    爽やかだな。
  • 空をつかむまで
    荒けずりな三人がぶつかり合いながらも、自信をもち、絆を深め、トライアスロンに夢中になっていく感じが丁寧にかかれていてイイ!ラストまでトラブル続きだけど、卒業式までかかれていてスッキリ。
  • プリズムの夏
    自分が高校生の頃と比べて読んでしまいました。
    すると「高校生ってこんな難しい単語使って物事考えたっけ???」って。

    少しずつ社会の理不尽さをわかっていく感じは
    青春ですね。
    いろいろもがく、琴の少年が好きです。

    「アノ人」がどんないい男か気になる。
  • ナツイロ
    大学4年生の時に読みましたが、その当時も今も私はいろんな人の気持ちが絡んでもっと複雑な恋愛小説が好きなので、なんだかしっくりきませんでした。中学・高校の時にこの本と出会っていたら好きだったかもしれません。
  • シグナル
    映画制作を勉強しているからすんなり頭にはいってきた。言葉のひとつ、ひとつが印象に残るものが多かった。
  • 君に舞い降りる白
    夏っぽい話だとなんとなく思っていたけど、
    実際は冬だった。
    舞い降りる白は、光じゃなくて雪なのね。

    主人公の直向きな前向きさと、雪衣の真っ直ぐな後ろ向きが、対極にあって、少し物悲しい。
    その中で鉱石店という世間から少し離れた位置で見守る舞台が、いいさじ加減。

    映し出される世界の日常感がリアルです...続きを読む
  • 君に舞い降りる白
    タイトルと表紙に惹かれて。
    山入水晶の下りについては素直に感動。
    シーンごとにすごく好きなところはあるものの、全体的にはモヤモヤ感が残った。雪山では腹が立った。主人公より店長に好感。
  • 君に舞い降りる白
    泣ける本が読みたくて、ずっと前から目をつけていた作品でした。
    関口さんの本は読んだことがなかったので、どんな感じなのか分からなかったのですが、表紙がきれいだったこともあり、手に取りました。
    女の子に対する謎が中盤までずっとあって、謎が謎のうちは内容に集中していました。しかし、謎が解けてしまうとあまり...続きを読む
  • ナツイロ
    みかん農家のアルバイターとして暮らした愛媛で知り合った女子はシンガーソングライター。
    彼女に振り回され、それでも輝いた日々なのかもしれない、今どき大学生の青春小説。

    ヒロインのキャラクター性に賛否両論だと思います。
    自分は…苦手でした。
  • プリズムの夏
    関口尚の描く小説は数冊読んだため、本作も爽やかに軽やかに進むのかと思ったが、読み終えるのに随分と長い時間がかかった。
    読み進める度に何か重たいものに当たった気がして、それを無視して読み進めると何かを見落としたんじゃないかと何度も同じ頁を読み返した。

    同じ高校生という観点からしたら、好きな人に、自分...続きを読む
  • 空をつかむまで
    合併でもうすぐなくなってしまう中学校に通う男の子3人と、女の子ひとりを書いた青春小説。
    挫折を味わってから傷つかないようにしている優太や、水泳の得意な姫(男)、どんくさいモー次郎のキャラクターがよく書かれていて、ゆっくりしたストーリー展開も相まって漫画やドラマにしてもいいかもと思った。

    3人がチャ...続きを読む
  • ナツイロ
    なんか・・・
    終始、譲がかわいそうだった(´・_・`)

    あたしは好きな曲は歌詞で決めるので
    作詞者、かっこええなー なんて思った♪**