関口尚のレビュー一覧

  • シグナル

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    ネタバレ

    2019.10.4 本棚の整理のために再読。
    辛い過去を持ちながらも教師という夢を持ち、前を向いて努力する主人公・恵介と、映画館の映写室に3年間引きこもり、辛い過去と向き合えないでいるヒロイン・ルカが、映写技士の仕事を通して惹かれあい、ルカが過去を乗り越えていく青春純愛作品。
    始めは、ルカが3年間引き込もった過去にミステリー的な要素を少し感じたが、徐々にわかってきた理由が辛くて悲しすぎて、原因の男が人として腐りすぎてて嫌悪感を感じてしまい、ちょっと読むのが嫌になりそうだった…恵介の父親も最低すぎて、こっちが罵りたくなる…。
    そんな中、恵介と弟・春人の強さと優しさが心に染みたし、細かすぎる映写技

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    2019年10月04日
  • 明星に歌え

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    登場人物の人数、それぞれの個性、会話と描写の割合、ストーリー展開、全てのバランスが絶妙だった。
    何かしら問題を抱えた学生が、夏休みに一大イベントに参加して、みんなで成長していく、ある意味ベタな内容。ただ、四国のお遍路というテーマが非常に斬新であり、物語の中で良いアクセントになっていると感じた。
    映画化してほしいなと思う作品だった。

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    2019年09月11日
  • 君に舞い降りる白

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    久しぶりに恋愛小説を読みました。ダークな要素のない物語は新鮮でした。
    鉱物のお店のお話なので、鉱物のことを知ることが出来ます。蛍石って本当に光るとは知りませんでした。

    購入

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    2019年07月28日
  • ナツイロ

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    大学のリゾートバイト研究会に属する主人公。
    恋愛傷心も兼ね、住込みのみかんアルバイトとして、愛媛へ。
    海と山しかない大自然の中で一人の女の子と出会う。いや、見かける。そして、絡まれる。
    その女はシンガーソングライターだと。
    瀬戸内の青空から、舞台は東京へ。そして、30万円を持ち逃げされ、再び愛媛、松山へ。
    青春ものではあるが、本作はそこまで、涙溢れるというよりは爽やかの方が強いかな。
    関口尚氏の作品では、大概、感動で泣かされてるからな。
    こういう形も悪くはないが、泣ける作品がイメージ強い。

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    2019年05月10日
  • 君に舞い降りる白

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    雪に浄化されたみたいにすっきりと透き通った読後感だった。ナチュラルでいてくっきりとした登場人物たちも良い。舞台となる元々コーヒー喫茶だった鉱物ショップ石の花が素敵。浮気で不倫をした彩名にリアリティを感じて印象的だった。相手の思惑をはっきり答えられなかったり、二番目で良いという悲壮な決心に自己陶酔したり、不倫相手と対等でいる為にキープしたり、困った人だけれど、読むのが嫌になる程の嫌悪感には傾かなかったし、モヤモヤした感じも引きずらなかったから良かった。雪山に登る修二にはそれはいかんだろうと突っ込みたかった。

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    2018年10月17日
  • プリズムの夏

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    20180609

    年上の女性に憧れる高校生の話。

    最後まで読んでみたが少々切なさが残る。

    ミステリーかと思ったが、苦手な分野の純文学だったような。

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    2018年06月10日
  • 明星に歌え

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    お遍路を通しての若者たちの成長担。
    面白かったが、各札所がさっさとすぎてしまったので、そこに絡んでのイベントを書き込めればよかったなと思った。
    さらに言えば、装丁の絵に5人しかいない。吉田を入れてやれよ!

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    2018年04月30日
  • シグナル

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    関口氏の作品はどれも透明感があるね。
    『パコと魔法の絵本』、『君に舞い降りる白』などなど。

    さて、本作は、映写室に三年間引きこもる女の子と、そこでバイトをすることになった男の子の物語。

    細微な描写が非常に綺麗。川端康成にも通じるような気がする。
    誰かを想うという、純粋さが心を浄化する一冊でした。

    物事に感動することが少なくなってきたら、読むと心の運動になるのではないでしょうか。映画化されてるみたいなので、観てみようかね。

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    2017年11月09日
  • 君に舞い降りる白

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    ネタバレ

    怒りではなく感謝
    死者は語らず、ただ生き残った者が後悔を重ねていく生活の中、
    また生きる希望が湧いたエピソードが良かった
    あと、解説がすごく納得でした

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    2017年10月22日
  • ナツイロ

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    予想を裏切る意外な結末。
    こんな形での人間成長物語は初めて読んだ。
    あまりきれいな話とは言えないが、「やられた」という感じになる。

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    2017年07月21日
  • シグナル

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    映画館でバイトを始めた恵介。
    そこで出会った映写技師のルカは一歩も外へ出ることなく映写室で暮らしているらしい。
    なぜ彼女は三年間も閉じこもったままなのか?
    「ルカの過去について質問してはいけない」など三つの不可解な約束に困惑しながらも恵介は固く閉ざされたルカの心の扉を押し開いていく。

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    2016年11月17日
  • ナツイロ

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    これもまた一つの青春だよなぁ、と思う一冊。
    平凡な人間の遠回りな成長物語。主人公の平々凡々な性格を、強引に揺り動かすヒロイン。バランスと呼ぶのか、相性としては丁度いい関係だと思う。平凡ゆえに主人公みずから動かない物語には、ブレイカーが掻き乱すくらいがいいんだな、なんて思いながら読んだ。

    ヒロインのリンの性格というのは、中々いないタイプで、過去のことや問題について、全くというほど考えず、強引で、自己顕示欲が強い余りに痛い目を見るが全く反省する気が無く学習能力の無いゆえにまた似たような真似をして失敗する……。だからこそ身勝手な行動をする度に、うんうんそこはやっぱりそうだよな、なんて頷くような感覚

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    2016年05月12日
  • プリズムの夏

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    年上の女性に惹かれる少年の心がわかりやすく鮮明に描かれている
    憧れと乖離した現実に悩むけど
    無鉄砲な恋ができるのも若さゆえ?いいなぁ

    展開は、どうなる?どうなる?とハラハラ楽しく夢中で読めました


    2015.11.26

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    2015年11月26日
  • 君に舞い降りる白

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    盛岡が舞台の恋物語。素性を明かさない女性雪衣と鉱物店店員の桜井の物語が軸。登場人物の一人ひとりが事情を抱えていて、それが桜井とのつながりの中で明らかになっていっている。その1つ1つが「ありえる」と思えたが、雪衣のために雪山に行くところと、お店が火事になるところは、ちょっと飛びすぎにも思えた。純粋に物語としては面白かった。人気の若手俳優さんで映像化したら面白いんじゃないかな。

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    2015年11月17日
  • 君に舞い降りる白

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    アルバイト先の鉱物ショップを訪ねてきた雪衣に心惹かれていく主人公。
    過去の恋愛をひきずりながらも雪衣との距離を少しずつ縮めていく。
    自分を語りたがらない雪衣の過去、家族のようなバイト先の仲間に囲まれて、進み出す。

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    2015年04月03日
  • シグナル

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    3年間、映画館から出ようとしない映画技師のルカ。アルバイトとして、映写機の扱い方をビシバシ叩き込まれる恵介。親しくなりながらも、触れてはいけないルカの過去が近づく展開が気になって1日で読んでしまった...。恵介とルカが仕事をしながらお互いの過去や、夢を語り合って惚れていく情景は、穏やかに見守りたくなった。ルカを苦しめたレイジはクズ極まりないが、こちらは過去の記憶に打ち勝てずに歪曲した人間なんだろう...同情はできないけど。手下にボコられながらも、ヤツに食らいついて離れなかった恵介は男らしかった。

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    2015年02月24日
  • 空をつかむまで

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    この手の青春、思春期モノにはある程度のわざとらしさや、
    胡散臭さ、押し付けがましさがあるけど、
    それをあまり感じさせることなく描いた筆力は流石。
    別の作品を読んで、また心をすうっとさせたい。

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    2014年07月16日
  • ナツイロ

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    シンガーソングライターの「リン」が、一流のシンガーソングライターになるべく奮闘する話。ひょんな事から「譲(ゆずる)」と出会い、共に歩んでいく―。っていう話なんだけど、終始、リンに対してイライラしてました。人間としては最低最悪。女子としても最低最悪。そして「イエスマン田中」にもいらいらしながら…。落ち着かない小説だった。ただ、歌に関わる物語なだけあって、そこに関しては気持ちよく読めた。…それにしても、最後の終わり方は呆気無い。上手く丸め込まれて終わった。

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    2014年07月06日
  • プリズムの夏

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    “救いってなんだろう。”
    青年達の若く青く苦しく黒い。
    悩みと恋と葛藤と真実の。
    そんな生々しい青春の物語。
    きっと誰しも苦しみ悩む、そんな時期はあると思う。
    それはきっと生きていく上で乗り越えて行かなくてはならない1つの試練なのだろう。

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    2014年06月22日
  • シグナル

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    なんだか懐かしい本だった。
    何故か、前に読んだ「百瀬、こっち向いて」を思い出した。

    映画になってるのか。映像、撮り方綺麗だといいなあ。

    ミステリアスだけど、淡々とした進み方で、それは主人公達が心を100%曝け出さないからだと思うんだけど。
    最後の演出は良かった。
    爽やかだな。

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    2014年05月22日