谷口由美子のレビュー一覧
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ネタバレ人生で読み残した本は無いか・・・と、最近小学生高学年ぐらいの名作を読もうと探していました。そこで「あしながおじさん」に目が止まりました。
私は、母子家庭でそだったので、「そういえば、あしなが育英会には意識して募金してこなかったなぁ。」と手にとってみました。
ストーリーは、ジョン・グリア孤児院で一番年上のジェルーシャ・アボットが、ある評議員の助けで大学に進学させてもらえるようになる。というお話です。
アボットは、その評議員(あしながおじさん)に定期的なお手紙を書くのですが、その形式で話が進んでいきます。
そんな中、おなじ寮に住む友達のおじさん(ジャーヴィス・ペンドルトン)さんが、良くしてく -
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前回の『大草原の小さな町』では、
ローラは見事教員免許をもらうことができました。
そしていよいよ、まだ自分自身も学校に通う、15歳の少女が、親元を離れ、20キロ先にあるブルースターさんの開拓地で冬のあいだ教えることになるのです。
下宿先はブルースターさんの…凍えそうな家。
そこでの暮らしときたら…
ブルースターの奥さんは、もうなんというか、
農地の申請のためとはいえ、この草原のど田舎にうんざりして、隣人との付き合いもない冬ごもりの暮らしにノイローゼ気味のようで…
下宿人の若い先生に辛く当たるのです。まだたった15歳のローラに。。
とにかくメアリの大学の費用のためと、ブルースターの奥さんの -
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『少女ポリアンナ』の続編。原題は『POLLYANNA GROWS UP』。
前半はポリアンナ in ボストン。コモンウェルス街とかボストン公立公園の描写が素敵でボストンはいつか行ってみたい。
「あたしは、公園にいられて、それ以外にすることがなかったら、どんなにいいかと思うわ。」
後半は6年後、ポリアンナ20歳。
みんながみんな自分の好きな人は別の人が好きと勘違いしているあたり、ほとんどラブコメディ。エリナー・ポーターは恋愛小説も書いていたそうなのですが、いろいろ無理やりハッピーエンド。
貧富の差や若い女性の労働問題などが出てくるのは当時の社会情勢によるものでしょうか。
後半も含 -
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ネタバレ大人になっていくポリアンナ、変わるものと変わらないもの。
ポリアンナを姉のところへ置いてくれないか。療養所で知り合ったデラに頼まれてボストンに住むカルー夫人の元へ行くポリアンナ。都会のボストンでポリアンナが出会った人は——。カルー夫人の探している甥ジェイミーや、それぞれの恋模様など、盛りだくさんの青春編。
チルトン先生あっさり亡くなりすぎですよ。まずはそう言いたい。そして幸せゲームができなくなるポリアンナ。誰かほど不幸じゃないから私は幸せ、という考え方の限界をポリアンナは知る。辛いと感じている人にあなたは幸せですよ、と言う難しさも。与えるだけでは済まない貧しさが世にあることも。のべつまくな -
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ネタバレ若草物語は、4人姉妹の物語です。4人は、幸せに暮らしていましたが、貧乏でした。お母様は、とっても素敵な方でした。4姉妹の、名前は、上から順に、メグ、ジョー、ベス、エイミーと いいました。お父様は、従軍する牧師でした。物語の始まりは、クリスマスの頃でした。お母様の、クリスマスプレゼントは聖書でした。姉妹は、1日に1ページ読むことにしました。お隣は、おじいさんとローリーという男の子でした。メグ達は、ローリーとなかよくなりました。ローリーは、ジョーに恋しておりました。それから数年後、ローリーはジョーではなくエイミーの方が好きになり、ローリーとエイミーは、結婚しました。私は、ベスが、なくなってしまった
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インガルス一家はウィスコンシンの大きな森から、あちこち旅しながら移り住み、サウスダコタのデ・スメットに辿り着いた。ローラとアルマンゾもデ・スメットから終の棲家を求めてミズーリ州のマンスフィールドまで旅した記録。
これまでと異なり小説ではなくローラの日記がそのまま掲載されている。ローラの日記は旅の道中のみ書かれているが、出発前とマンスフィールドに着いた後の様子を娘のローズが執筆している。
道中目にした草木や花々、鳥や動物などについて描かれてるが、農作物の育ち具合や土壌についての描写が殊更熱心に描かれてる。ローラもやはり農家の奥さんなんだなと思った。
この旅は、7月から8月にかけて約2ヶ月に -
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序盤は耐えてください、そこからの展開の大切な大切な礎になります。
最初は正直根を上げてしまうかと思うほどの、考察考察考察の繰り返し。そのくせ何を言うわけでもわるわけでもない。そんな主人公。
モンゴメリらしくないのでは、とまで思いかけたときにやってくる転機。
そこからの変貌ぶりには驚くどころではない。それ以上の言葉が必要だ。
読者が感じている伏線への答えがなかなか返ってこないけれど、返し方にもまた一興があるなぁ、と。
それはそのときにそう使ってくるとは!!!
やられた〜!!!!となること間違いなし。
読み切った後、晴れやかな気持ちになるでしょう。 -
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ネタバレ作者はローラというよりは娘のローズだと言った方が適切かも。
ローラによる日記の部分は、ホントに日記という個人的な覚え書きで
人に読ませるために書かれたものではないことが文章から読み取れる。
旅日記の部分は、53ページに載っている地図を繰り返し見ながら読んでいた。
正直なところ、この本は文章よりも写真の方が見応えがあったように思う。
最後に載っていた家の写真を見て、今は記念館として保存されているという
ロッキーリッジ農場に行ってみたくなった。
機会があればだけど。
個人的にはローラの物語は8冊目の『この楽しき日々』で完結した、というスタンス。
『はじめの四年間』と『わが家への道』は副読本と -
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ネタバレ時系列では最後でも、書いた順番はいちばん最初ということで。
訳者の谷口由美子さんも書かれていたが、やっぱりそれまでの8冊とは
文体から何から印象が違う。
それを違和感と取るかどうかは読み手にかかっているのだろうけど。
個人的には『この楽しき日々』がピークだったかな。
あんなにラブラブモード全開だったアルマンゾとローラが
結婚した途端に急速に家族モードにシフトしていくのに
どうしても違和感を覚えずにいられなかった。
見方を変えれば、本筋である家族の物語に戻ったということなのかな。
人生というのは「結婚しましためでたしめでたし」で終わらないのは判るんだけど
この夫婦の場合、結婚後に降りかかる災