谷口由美子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレいつも心に愛のゲームを。
孤児のポリアンナは独身のおばさんに引き取られる。気難しいおばさんと暮らすポリアンナは、亡き父から教わった「ゲーム」を村に広め、周囲を変えて行くのであった。
小さい頃読んだけれど、正直に言って嫌いな話だった。どんな辛い状況でも喜ぶなんてできない、そんないい子の話なんて楽しくなかった。
しかし、大人になって再読すると「なんでもうれしがるゲーム」に対して印象が変わる。子どもの頃に感じたのは、いい子でいることを推奨する圧力への違和感や拒絶だった。この「ゲーム」は自分から参加するものだ。押し付けられた「ゲーム」では、真に幸せにはなれないだろう。
毎日を変えていくのは、自分の心がけ次第。ポリアンナは、自分らしく生きていこうとする少女なのだ。義務だけでなく、やりたいことをしたいと主張し、自分の見つけた問題を解決しようと、働きかけていく。ポリアンナは、魔法の力を持っているわけでも、自由になる大金を持っているわけでもない。だから、周囲を巻き込まざるをえない。その中でトラブルも起きる。でも、動かないと変わらない。だから、前向きになんでもうれしがる。とても今風の生き方だ。コロナ禍の今だからこそ、余計に心に響くのかもしれない。
しかも、そんなポリアンナですら、嬉しがれないことがある。もう二度と歩けないかもと知ってしまった時、ポリアンナはさすがに嬉しいと思えない。ゲームの発端となった松葉杖のエピソードが自分に降りかかってくる。うれしがるゲームには限界があった。ラストでポリアンナは再び歩けることの幸せを語る。一時期歩けなかったから、歩けることの喜びを感じる、と。ハッピーエンドのはずが、なんだかもやっとする。
他人と比べて、自分の方が○○できるから幸せだ、というのは危険な発想だ。ポリアンナのゲームには、この危険を孕んでいる。障がい者に対する気持ちの持ち方は、決して「かわいそう」ではない。当時は「かわいそう」「歩ける自分に感謝」でよかったのだろう。この本を読んで、今は考えないといけない。自分の境遇を「なんでもうれしがる」こと自体は悪くない。でも考える必要がある。今の時代に合った「ゲーム」のやり方を。 -
Posted by ブクログ
ネタバレメグは夫のジョンと二人の子と幸せな家庭を築く。
エイミーはおばさまの付き添いで長期ヨーロッパ旅行に。かねてからの念願だった。
ローリーからアプローチされたジョーは、ローリーと距離を置くためもあって、ニューヨークに家庭教師として赴く。
ニューヨークでジョーは、ドイツから来ているベア先生と出会う。
ジョーがニューヨークから戻り、大学を卒業したローリーはジョーにプロポーズ。ジョーははっきりと断る。ローリーは失恋。ヨーロッパに傷心旅行に。
ローリーはエイミーとヨーロッパでロマンス。
ベスは病で亡くなってしまう。
エイミーとローリーがアメリカに戻ってくる。
ベア先生が訪ねてきて、ジョーにプロポーズする。
マーチおばさまはジョーに自宅を遺す。その場所でジョーとベア先生は学校を開く。 -
Posted by ブクログ
動く絵画のような、枯れない花のような物語だった。
愛は惜しみなく与えるもの、いつも心に光を灯すこと、経験を恐れないこと、笑顔を忘れないこと。どんな選択にも優劣はなく、どんな人生もそれぞれに素晴らしく、認め合うこと。
読み終える頃には姉妹がまるで友達のように心にいた。
個人的にはやっぱりジョー贔屓で読んでいたけど(望んで選んだ人生なのに自分だけが取り残されていくような寂しさ、まじでそれなジョー!)姉妹はみんな魅力的だった。ベスのようなキャラクターに弱い。
そして姉妹の人生もそれぞれに、切なさ苦しさを丸ごと愛に変えてしまうローリーのポジティヴさよ…
ローリーの愛の帰結がだいぶアクロバットだったのには驚いた。そしてジョーの魂の旅がそんな方向に行くとも思わなかった。
児童文学なのに全然安直じゃない、けど文章は読みやすい、朝の眠い頭でも夜の疲れた頭でも大丈夫。大人になってから児童文学に触れるというのもいいものだなと深く感じ入った。 -
購入済み
人間、もうすぐ死ぬと思えば何でも出来るものだなと思いました。
主人公のように、人生は限られたものだと割り切って、今までやらなかったことをやれれば良いですね。
共感して勇気をもらえる女性が多そうな、良い内容だと思いました。