谷口由美子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
動く絵画のような、枯れない花のような物語だった。
愛は惜しみなく与えるもの、いつも心に光を灯すこと、経験を恐れないこと、笑顔を忘れないこと。どんな選択にも優劣はなく、どんな人生もそれぞれに素晴らしく、認め合うこと。
読み終える頃には姉妹がまるで友達のように心にいた。
個人的にはやっぱりジョー贔屓で読んでいたけど(望んで選んだ人生なのに自分だけが取り残されていくような寂しさ、まじでそれなジョー!)姉妹はみんな魅力的だった。ベスのようなキャラクターに弱い。
そして姉妹の人生もそれぞれに、切なさ苦しさを丸ごと愛に変えてしまうローリーのポジティヴさよ…
ローリーの愛の帰結がだいぶアクロバットだったの -
購入済み
人間、もうすぐ死ぬと思えば何でも出来るものだなと思いました。
主人公のように、人生は限られたものだと割り切って、今までやらなかったことをやれれば良いですね。
共感して勇気をもらえる女性が多そうな、良い内容だと思いました。 -
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Posted by ブクログ
ネタバレ「赤毛のアン」より、本人不本意なアンスピンオフ連作集が好きな自分にはこちらの方が面白い。
ダーク家とベンハロウ家というひとつの共同体が主人公(?)です。
この血族は結婚相手を基本的にお互いからしか選ばない、一歩間違えたら近親相姦一族。
その家族の中で代々伝わってきた「水さし」という家宝。
いきさつや実物も出てきますが、そんなにすごいか??というしろもの。一族以外は骨董としての価値しかないでしょう、みたいな皮肉な描写がモンゴメリらしい。
赤毛のアンを読んだことなく、高畑監督のアンのイメージしか知らない方はモンゴメリの作風を優しく清らかと勘違いしているかもしれませんが、かなりの皮肉やです。
リンバ -
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Posted by ブクログ
ネタバレ長く厳しい冬が終わり、本格的に町が形作られ、住民たちが纏まっていく様子と
メアリが大学に行ったり、ローラが町で働いたり教師の免状を取ったり
インガルス一家のカタチがだんだん変化していく時期が描かれている。
前作に比べると平穏な印象を受けるが
ローラにとって因縁のライバル(笑)ネリー・オルソンが引っ越してきたことで
楽しかったはずの学校生活が引っ掻き回される。
ネリーのKYさはなんというか国宝級(笑)。わざとやってんだろってなくらい。
現代でもこういう傍迷惑なタイプ居るよね(笑)。
そういう子は昔も今も変わらず存在するんだなぁ、と変なところで感心してしまった。
そしてワイルダー先生(確かアルマン -
Posted by ブクログ
「赤毛のアン」で有名なモンゴメリのシリーズ外の作品。
1931年に発表されたので、晩年の作品といっていいですね。
ダーク家とペンハロウ家は代々、同じ村で婚姻を繰り返してきた間柄。
その長老格のベッキーおばが病の床について皆を呼び集め、家宝の水差しを誰に遺すかに注目が集まる。
次々に遠慮のない指摘を浴びせられながらも、水差し欲しさに我慢する一族。
きつい発言はそれなりに当たってもいるので、当人以外にとっては見逃せない面白さでもあった。
ベッキーおばは遺言を1年後に明らかにするという~その1年間の物語。
18歳のゲイ・ペンハロウは、一族で一番の美女に花開こうとしていた。
医者のロジャー・ダーク -
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