感情タグBEST3
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本当に『長い冬』だった…あまりにも、ずっと冬で、読んでて心配になった。どんなにかたいへんだっただろう…まさに想像を絶する…だから春が来て、汽車が来て、嬉しかったなあ。私なんか、読んでるだけなんだけど、よかった〜!と思ったもん。ああ…太陽ありがたい。春の風って素晴らしいのだな。あのインディアンのご老人の言ったこと、当たったなあ…7か月か…人間は自然には敵わないから…今あるものに感謝。ありがたい。
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断続的な猛吹雪に町は孤立。物資は底をついていく。アルマンゾは小麦を手に入れるため、命を賭けて町を出る決心をする。
小麦が手にはいる保証もなく、無事に帰れるかどうかもわからない。そんな旅に、「いっちょうやってやろうじゃないか」と乗り出していくアルマンゾ。『農場の少年』の読者なら、これを誇らしく思わずにいられない。
ローラのとうさんもまた、厳しい冬に耐える町で存在感を見せる。(家での大車輪の働きは、言うに及ばず。)このふたりはお互いに一目おいているのだ。これまた誇らしくほほえましく思わずにはいられない。
その一方で、ローラがかあさんとの間に少しずつへだたりを感じ始めているのが印象的だった。感じ方の違い、生き方の違い。『プラムクリークの土手で』くらいまで、一家はほんとうに一枚岩だったのに。
けれどこれもまたローラの成長なのだ。娘は、どこかで親を乗り越えていく。
…かんたんには乗り越えられない親になりたいっ。
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福音館の「大きな森の小さな家」を初めて読んだのは小学生の時だった。
それからシリーズの福音館で出版されているものは全て繰り返し読んだのだが、本作を読むのは初めてである。
昔の訳がよくないという話を聞いて、何となく遠ざかってしまっていた。
結果、この谷口由美子訳で読めて良かったと、本当に思う。
まだ1冊しか読んでいないが、「長い冬」以降のシリーズ作品も全て揃えて繰り返し読もうと思う。
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長い長い苦しい冬。
そのあとに汽車が通って春がきた。
素直に希望がわいてきた‼
ローラは、ほんとにお姉さんになったな、、なんだか不思議。
私も頑張っていたら、いつか春がくるんだろうか。
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この前パンケーキの話が出たときに無性に読みたくなった長い冬。アルマンゾの作るパンケーキがおいしそうだったという読後感が残ってた長い冬(笑)やっと探して買ってきました。相変わらずアルマンゾの作るパンケーキはおいしそうだったけどそれよりも自然の怖さと人の強さを描いた本だったのね。人の強さや生きることのすばらしさを感じた本だった。
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150年ほど前の開拓時代のアメリカの様子。
初めて想像した過酷な冬。今の超文明化社会でも冬は寒いのに、昔の人はどうして冬を越してきたのだろう?
春が来る喜びが本当に嬉しいことだと思える。
2021.2.3
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とうちゃん母ちゃん呼ばわりが嫌でずっとよまなかった後半シリーズ、
新訳版が出てたんだね。
でもやっぱり文章の味わいというかは
前半シリーズのが好きだな〜
30度あるときに読んだけど
ワイルダー兄弟がなんのかんのいいつつ
自分たちのことしか考えてないのは
仕方ないとはいえ、ちょっと違和感…
妻子に内緒でパンケーキ食べちゃう父もな!
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面白かった~
珍しく途中で止まってた本
最初っから読み直し
零下40度ってホントかしら
寒すぎやしないかしら
アメリカでしょ?西部でしょ?
開拓時代で
大草原の小さな家ってドラマはむかあしチラッと見たことあるようなないような
母がいいドラマって言ってた
お父さんがすごいかっこいいって言ってた
ドラマみたいな~!
お父さんがめちゃくちゃ働きもの
からだ壊さないかはらはらする
幼少期の話もよみたい
兄弟(名前覚えられない)の弟がかっこいい
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大草原の家の主人公たちが、暮らす西部の町を襲った厳しい冬の生活の様子を描いている。
どのようにして寒さをしのぐか、どのようにして食事を確保するか、そのためにさまざまな苦労を乗り越えていく。
家族の大切さを実感させられる作品である。
Posted by ブクログ
雪に閉ざされた極限とも言える世界を描いているのに、そこかしこに色彩感が溢れています。 そして音楽も。 物にあふれているのに虚無感を感じることが多い現代人に比較して、ローラたちには屋根と壁のある家以外にはほとんど何もないのに、虚無感だけはありません。 それは生き抜くことに真剣だったからこそ得られる充実感でもあるだろうし、「あるもので満足する」人間の防衛本能でもあるだろうし、実はしぶとい人間の底力が試されている緊張感からでもあるのだろうなぁと感じます。
凡そ想像を絶するような7か月も続く猛吹雪の中、インガルス一家は備蓄してあった石炭を燃やし尽くし、パンを作る小麦粉もなくなり、明かり取りの油もなくなって、ついでに家の外は真っ白な世界で隣近所の様子さえ伺えません。 (そう言えば今回、雪の中から車を掘り出している時、ご近所の奥さんが仰っていました。 「ここに引っ越してきていただいて良かった~。 お宅の煙突から煙が出ているのを見て、『大丈夫。 私たちは孤立していない』って感じられて心強かったのよ~」ってね 笑) そんな中で交わされるキャロライン母さんとチャールズ父さんの会話が KiKi の胸に突き刺さります。
「ほんの少しでいいから、油があれば、なにか明かりを工夫できるんですけど」 考えながらかあさんが言った。 「子供の頃は、こういう新式の灯油ランプなど聞いたこともなかったけど、明かりに不自由したときなんか、ありませんでしたよ。」
「その通りだ。」 とうさんがうなずく。 「時代は進みすぎているよ。 すべてがとてつもない早さで進んでしまった。 鉄道、電信、灯油、石炭ストーブ、こういうものはあれば便利だが、問題は、人々がそれに頼りすぎてしまうという点だね。」
開拓時代以上にすべてがとてつもない早さで進んでしまった現代。 もはやあるのが当たり前になってしまった多くの道具が私たちの生活を便利にしてくれたし、その物質的な充実度が進歩であり文明であると私たちは思い込んでいるけれど、それに安住し、頼りすぎていることに気づかされることは滅多にありません。 今回の一連の山小舎での騒動(?)で、いちいちオタオタしている KiKi への戒めの言葉のようです。
(全文はブログにて)
Posted by ブクログ
これはたぶん、シリーズで最も暗いトーンの物語だと思う。プラムクリークのイナゴ被害も衝撃的だったけど、前後に楽しい描写があった。岩波以外の出版社がこれだけをスルーしているのも何だか不思議な気がする。
本書では後にローラの夫となるアルマンゾが大活躍して町の英雄となる。厳しい時代を共に過ごしたもの同士、絆が深まったのかもしれない。