あらすじ
厳しい冬にそなえて町に移ってきたローラの一家。姉メアリとの別れ、学校での悩み、将来への不安など、ローラの成長を描く。
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Posted by ブクログ
春が来た。本当によかった。この巻は少し安心して読める。ローラ勉強がんばってるなあ。メアリもついに大学へ。ちょっと寂しくなった。でも門出はおめでたいよね。キャリーも立派になって…アルマンゾいい人なんじゃないか。でもお姉さんは酷いよ。ローラたちの先生で来た人。ローラも先生になるのか…頑張れ…そりでドライブ行くのかな。楽しみ。
Posted by ブクログ
若いローラが生きていたのはもう百年以上も前。それでも親しい友達のような気持ちがします。
今よりずっと不便で限られた生活だけれど、本当に今の方が豊かだろうか?私はローラたちが羨ましく思えてなりません。養老孟司さんの本の中で「大事なのは身体を動かして働くこと。」という言葉がありましたが、本当にそうだと思う。
一日中パソコンとにらめっこしているのでなく、手や身体を動かしてへとへとに疲れ切った体を寝床に休める生活もいいのでは。ないものねだりでしょうか。それが大変だから今の生活様式が根付いているんですものね。
でも、狭っ苦しい部屋に他人と閉じ込められて一日中じっと座っているのは時に耐えられなくなります。お天気の良い日は特に。
昔よりずっとたくさんの物があって食べ物も手軽に手に入って、安定している。でも安い小麦で作られたカップ麺をすすって化学繊維の衣服を身に付けるのは本当に文明の進化なのでしょうか。嫌なら自給自足の生活をしてみろ、と言われるとそれまでですが。
ローラたちの生活が、あんまりにも暖かく、一本のろうそくの光のようにつましくそれでいてきらきらと輝いて見えるので。つい愚痴をこぼしてしまいました。日々の生活が彩りを持つように、心持ちを少し変えてみます。
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猛吹雪で家に閉ざされてしまった長い冬を越し、そのまま町で暮らすローラたちに春がやってきた。
p21のメアリの述懐が深遠だ。
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「ほんとうはいい子なんかじゃないのよ」「そうなりたいと努力しているだけ。でも、あたしだってときどき、すごく反抗的で、いじわるな気持ちになるのよ。それがあんたにわかったら、そして、あんたがあたしの本当の姿を見たら、あたしみたいになりたいなんて、思わないでしょうよ」
(略)
「あんたがなぜあたしをたたきたいと思ったか、わかるわ。それはね、あたしが見せびらかしていたからよ。ほんとうはいい子でなんかいたくないのに、自分で自分に、いい子のところを見せびらかして、かっこをつけて、得意になっていたの。」
(略)
「あたしたちって、みんなどうしようもなく性悪で、悪になびきやすいものなのよ」
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メアリ、その若さで人間の愚かさに気づき、見つめているとは…
思慮深い娘だと恐れ入りました。
独立記念日のローラの台詞も素晴らしい。
「…あたしがもう少しおとなになったら、とうさんとかあさんは、あたしにああしろ、こうしろと命令しなくなるだろう。そうなったら、あたしに命令する権利を持つ人はだれもいなくなる。だから、あたしは自分で自分をいい人間にしなければならない」
そう考えると、ローラは心の中がぱあっと明るくなったような気がした。これが自由ということの意味なのだ。自由であるためには、いい人間でいなければならないのだ。
メアリもローラも、こんなふうに素晴らしい成長ぶりを見せてくれる。
メアリは大学に行き、ローラは学習発表会で見事な発表を行い、教員免許状を得る。先生としてお呼びもかかった。
信仰復興集会の帰り道、アルマンゾがローラを送っていく。集会が続く1週間の間、毎日。両親とともに帰るのだけど、ローラはアルマンゾと並んで帰る。こうして恋が芽生えてはぐくまれたのだなぁ。青春だなぁ。
Posted by ブクログ
小3で手に取り、”小さな家”のメアリがメリーになっていたことに衝撃を覚え、母に変だと訴えていた。笑
町の発展と共に、ローラが成長(というか確実に大人の階段を駆け上がっている)していくのがわかる。子供の頃好きだったのはワイルダー先生との学校での対決。今思うと、小姑との開戦?だけど、確実に私のコアになっているエピソードだと思う。
Posted by ブクログ
「ローラ物語」第二弾になる本です。家族との絆、自然からの過酷な生活、ちょっと恋?も入っていてまた読み応えのある1冊でした。ローラの努力家に心を打たれました。私ももっと頑張らないと…!!
Posted by ブクログ
ローラ思春期真っ只中‼︎
おしゃれに興味をもったり、
髪型を気にしてみたりしつつ
アルマンゾから粉かけられてもわかんなーいしたり、
前半しか読んでなかった自分には新鮮すぎる
若いローラ!
好きだった日々の丹念な描写は減るけど
このいい子ちゃんめがどうなるか、
続きが気になる感じはさすが。
そして訳者後書きでpa&maについてようやく触れられてあり。
わざわざこの前調べたのに…
そして父のスーパーマンっぷりに、逆に父の話が知りたくなる
Posted by ブクログ
長く厳しい冬が終わり、本格的に町が形作られ、住民たちが纏まっていく様子と
メアリが大学に行ったり、ローラが町で働いたり教師の免状を取ったり
インガルス一家のカタチがだんだん変化していく時期が描かれている。
前作に比べると平穏な印象を受けるが
ローラにとって因縁のライバル(笑)ネリー・オルソンが引っ越してきたことで
楽しかったはずの学校生活が引っ掻き回される。
ネリーのKYさはなんというか国宝級(笑)。わざとやってんだろってなくらい。
現代でもこういう傍迷惑なタイプ居るよね(笑)。
そういう子は昔も今も変わらず存在するんだなぁ、と変なところで感心してしまった。
そしてワイルダー先生(確かアルマンゾの上のお姉さんだっけか)、
簡単にネリーに丸め込まれ過ぎ(笑)。
『農場の少年』を読んだときの印象と違わなかったのは流石だけど。
独立記念日に突如降りてきた考えはローラを急速に大人にしたと思う。
このときたった15歳のローラは、今現在のあたしよりもよっぽど大人だ。
この話の中盤辺りから、チラチラとアルマンゾがローラにモーションをかけてくる。
名刺の交換の場面など、まだまだ初々しくて微笑ましい。
それまでのふたりの成長過程を読んできているから余計にそう思うのかな。
読者の立場としては、ネリーがアルマンゾを狙ってることを知っているから
それも含めてニヤニヤしてしまった(笑)。
Posted by ブクログ
長い冬を越えて、明るい1年半を描く物語。
そしてローラがどんどん大人になっていく。
時代が違うこともありますが、まだ15歳なのに彼女の自立の精神はすばらしい。
また、学校の話が愉快。思春期を謳歌しています。