谷口由美子のレビュー一覧

  • 青い城

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    赤毛のアンの作者モンゴメリの後期の作品。
    29歳独身で一族から虐げられているヒロイン、ヴァランシーは余命一年と宣告された事をきっかけに自由に生きる事を決意。
    ユーモアたっぷりに一族への反抗をし、言いなりだった自分を変えて心のままに行動する事で幸せをつかみにいく。
    現代にもあるあるな独身女の葛藤と、毒母との訣別は気持ちいい。

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    2023年04月12日
  • 青い城

    購入済み

    自分を軽んじる母をはじめとした親戚一同に怯えながら生きてきたオールドミスの主人公、ヴァランシー。そんな彼女が「心臓病で長くは生きられない」と宣告された所から物語が始まる。

    かなり絶望的な展開だが、そこから彼女の開き直りにも似た今までの人生への反撃がとても痛快。
    残りの人生をより良く生きようと覚醒するヴァランシーはどんどん魅力的になる。
    特にユーモアのセンスは抜群で「おとうさんがそれを聞いたらお墓の中でひっくり返るでしょうよ」と言う母に対して「たまには向きを変えるのもいいと思うわ」
    このあたりの言い回しにある独特のユーモア、これは本当にモンゴメリにしか書けないと思う。

    巧みな人

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    2023年01月28日
  • 青い城

    購入済み

    胸のすく展開

    一気に読んでしまいました、
    主人公の言葉に胸のすく思いで、
    幸せな気持ちになれました。

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    2022年09月21日
  • 青い城

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    この物語はおそらく最も痛快な喜劇であり最もロマンティックな恋愛小説だと思います。
    あまりに硬直した超保守的なスターリング一族に対する皮肉めいたユーモアには思わず笑ってしまうし、ミスタウィスの自然についての描写は、文章それ自体が極めて美しく、青い城の幻想的な魅力に読者を没入させる。
    そして本書のあらすじにも書かれているように、究極のハッピーエンディングが待ち受けています。さながらディズニー映画のような、きれいで爽やかなハッピーエンドで、今の世の中に必要なのはこれだ!と私なんかは思ってしまいます。
    何か今のSNS社会って、他人の迷惑とか己の品性とかを顧みずに、自己顕示欲の塊みたいな生き方をしている

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    2022年04月30日
  • 若草物語(1) 仲よし四姉妹

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    ネタバレ

    再読。
    小学校の頃、もう何度読んだかわからないくらいお気に入りでいまも手放せない本。
    久しぶりに読んだけど、この一家の愛情がとっても暖かくて、やっぱり大好きだなあと思った
    今でも好きなセリフは、お父さまがメグに向けて行った、美しい手よりも、働き者の手のほうがいっとう素敵みたいなやつ。

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    2022年04月04日
  • あしながおじさん

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    数十年ぶりの再読。おもしろいーーー!

    17歳のジェルーシャ・アボットは、生まれてから孤児院暮らしで他の生活を知りません。引き取り手も現れなかったので孤児院の手伝いをしています。
    第一水曜日は憂鬱。だって評議委員のお偉い方々が個人を視察に来るんです。一番年上のジェルーシャは、何もかもを整えなければいけません。
    でもその第一水曜日は違いました。ジェルーシャのユーモアたっぷりの作文を読んだ匿名の評議委員が彼女を気に入り、大学で学ぶ資金を全部出し、将来は作家になる手助けをしたい、と申し出たというのです。
      突然降って湧いた将来への扉!
    この評議員の条件は「手紙で近況を知らせること」。そこでジェルー

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    2023年08月06日
  • 若草物語(1) 仲よし四姉妹

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    夏休みの実験は最初、私もやってみたいなと思った。ジョーの失敗は、おもしろかったな。


    いろいろなことがあったけれど、やっぱり四姉妹達は、仲良しだなと思った。

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    2022年02月09日
  • 青い城

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    \何を守るためにこんなに我慢しているんだろう/

    余命1年と告げられて、自分のために生きることを決めたヴァランシー。今までヴァランシーを虐げてきた家族はアタフタ。前半はなかなかに暗いのですが、そこで読むのをやめたらもったいない。ぜひ彼女が自分の力で人生を変えていく姿を最後まで見届けてあげてください。

    何しろ好きな人に初めてもらったキャンディをなかなか食べられなかったり、ほめ言葉を何週間もうれしく思い出したりするヴァランシーがかわいい。

    美しい自然の描写はさすが。10代の時にハマった赤毛のアンとはまた違う煌めきのある物語。日本語訳担当の谷口由美子さんの解説で紹介されていた「もつれた蜘蛛の糸」

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    2021年09月09日
  • 青い城

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    モンゴメリと言えば『赤毛のアン』を思い浮かべる人も多いだろう。
    でも私の中で『青い城』は重要な一冊だ。

    周りの人にとっての幸せが自分の価値観と合わないと苦しむ。束縛や干渉から逃れ、自分にとっての幸せを見つける力強い女性の物語。

    与えられるのではなく掴むことが大切だよ。

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    2021年09月07日
  • 青い城

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    文章中の表現が綺麗
    読書をするきっかけになった本
    2回読んだ
    受験の小論文と面接で使った思い出の1冊

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    2021年04月01日
  • 若草物語 1&2

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    今まで読んだ中で一番大好きな小説!
    色々な事件が起こりながら進んでいく日常生活はワクワクするし、心温まるエピソードも沢山あります。完璧では無いけれど美しい登場人物達も大好きです!
    読み易いので色んな人に読んで欲しいです…♡

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    2021年01月31日
  • 若草物語 1&2

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    この本を読んでよかったと心から思います。

    とりあえずいまはそれだけ。

    私も誰かを愛したい。そして誰かに愛されたい。

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    2021年01月29日
  • 若草物語3 ジョーの魔法

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    ネタバレ

    1.2.3.のなかでいちばん良かったです。キティマウスの生け贄事件や、ロブ、ナンの行方不明事件、そして、トミーのお金失踪事件などいろいろありましたが私は、ナットが一番好きです。すなおでバイオリンもひけるし。私でもそんな学園がひらけたらいいなぁ。                    

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    2021年01月26日
  • 青い城

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    英国貴族の古い慣習から自由になりたい主人公の話。英国の恋愛物語はこうしたストーリー展開が多いように思う。
    情景描写が綺麗で、主人公の性格の描写もクスッと笑えるところが多くて、楽しく読めた。おすすめ。

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    2021年01月13日
  • 青い城

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    主人公が自分の殻を破って、サナギからチョウになるような変化が読んでいて爽快でした。先入観や思いこみを打ち破る強い心、好奇心や冒険心を持って臨む勇気、見習いたい。
    モンゴメリと言えば、「赤毛のアン」ですが、こちらも素敵です。

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    2020年12月25日
  • 若草物語(1) 仲よし四姉妹

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    マーガレット、ジョセフィン、エリザベス、エイミーの四姉妹。とっても素敵❕ジョーが髪を切ったときなんか、泣きそうになった。ローリーも、かっこいいし。助け合うっていいよね。

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    2020年11月17日
  • もつれた蜘蛛の巣

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    やはり面白い。読みながら結末が分かるような展開ではありますが、それでもなおモンゴメリの世界です。登場人物が多いので誰かには感情移入できるのも良いですね。

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    2020年11月11日
  • 若草物語(1) 仲よし四姉妹

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    数日前に、訳と挿絵が違う、もっと昔の、「青い鳥文庫」のものを読んで、ひどく感銘を受けたところ、続きがあると知り、読みたくて、こちらの新装版(?)を手に取りました。イラストが、ラノベっぽい…と少しの違和感を感じたのですが、(というかまさにラノベなのかな?)最近の小さなこどもたちにはなじみやすい本になったのだろうと察します。とにかく楽しませていただきました。ありがとうございます。次巻が楽しみです。

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    2020年09月24日
  • 大草原の小さな町 ローラ物語2

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    若いローラが生きていたのはもう百年以上も前。それでも親しい友達のような気持ちがします。

    今よりずっと不便で限られた生活だけれど、本当に今の方が豊かだろうか?私はローラたちが羨ましく思えてなりません。養老孟司さんの本の中で「大事なのは身体を動かして働くこと。」という言葉がありましたが、本当にそうだと思う。
    一日中パソコンとにらめっこしているのでなく、手や身体を動かしてへとへとに疲れ切った体を寝床に休める生活もいいのでは。ないものねだりでしょうか。それが大変だから今の生活様式が根付いているんですものね。

    でも、狭っ苦しい部屋に他人と閉じ込められて一日中じっと座っているのは時に耐えられなくなりま

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    2020年09月15日
  • 青い城

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    『赤毛のアン』と同様、読んでいると、こんな恋がしたい!と叫ばざるをえないくらい素敵な恋愛小説。世界一愛する人と、こんなふうに人里離れた森でふたりぼっちになれたら、短い一生でも悔いはないのかもしれない、そう思ってしまう。野いちごのような甘酸っぱい初々しさに満ちている。モンゴメリは、決して美しくはないが魅力ある個性的な女性を描くのがお得意だ。日常の片隅に、くだらない家の掟に、埋もれてしまったフェアリーであるヴァランシー。物語の主人公に、思わず、末永くしあわせであらんことを、と願ってしまった。

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    2020年09月02日