谷口由美子のレビュー一覧

  • 青い城

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    赤毛のアンシリーズとエミリーシリーズしか知らなかったわたし
    村岡花子さんの訳のほかにはもう作品はないものと思っていた

    ところが、モンゴメリーにはそのほかにもたくさん
    10冊以上の作品があったことを知る

    偶然、本屋で『青い城』の文庫本を見つけて「えっ?」とびっくりした
    まさか「モンゴメリーもどき作品」ではなかろうね
    と、あとがきを見るとまさしくお作品
    本好きのとしてはうかつである

    『青い城』『もつれた蜘蛛の糸』『ストーリーガール』『黄金の道』『銀の森のパット』

    そんなわけで読む読む

    *****

    モンゴメリの作品で『青い城』が一番好きかもしれなくなった
    『赤毛のアン』の1巻も素晴

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    2020年06月13日
  • パットの夢

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    「銀の森のパット」の続編。赤毛のアンの設定をなぞれば、パットの幸せがどういう形で結ばれるか想像がつく。けれども、そこにたどり着くまでの長いこと!結末がわかっているのに紆余曲折しすぎ。アンだってギルバートともっと簡単に早く決着つけたと思うのだがな。いやそういえば3冊目くらいまでお友達関係に終始したのだったか…

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    2019年04月24日
  • もつれた蜘蛛の巣

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    登場人物が多くてややこしいが、オールドミスの女性への励まし、一度は失われた愛や友情の復活、憎悪から愛への反転、といったモンゴメリの得意なテーマが盛りだくさんで、期待を裏切らない展開。そういえば赤毛のアンも、後半になってくればアンが主役から外れて、子供や周囲の人々の色恋沙汰が散りばめられていたなあ。そういう、村を主人公とする群像劇が得意であり、それだけ人間観察が得意だったのだろうな。

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    2019年04月24日
  • あしながおじさん

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    今、人の親になってから読むと、この本の楽しさがとてもよくわかる。
    ジュディの毎日や成長のみならず、その文章の面白さ。
    そして、描かれてはいないけれども、その手紙を読む「あしながおじさん」の心の動きまで感じることができる。
    読者的には早い段階で「あしながおじさん」が誰であるのかに気づくけれども、当事者としてはなかなか気づけないであろうことにも、面白みやちょっとした歯がゆさや、リアリティを感じる。
    ジュディと取り巻く人たちに視点を移しても面白いし、いろいろな角度から味わえる作品だと感じた。
    正しく、永遠の名作!

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    2018年10月26日
  • 少女ポリアンナ

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    児童向けの本だけど、内容は大人にも通ずるものについて書かれていた。大人にも通ずると言うより、大人になってからこそ改めてふれたい話かもしれない。
    生きていく上で避けられない辛いことや悲しいことに対して、物事の本質を理解したうえで、明るい面に焦点を当てるということを自然にやってのける少女ポリアンナの姿には、目を見張るものがある。
    人生を虹のように鮮やかに色付けるのは、出来事そのものではなく、自分自身の物事の捉え方や考え方である。
    そしてポリアンナのような、人を疑わず心から愛する素直さ・純粋さや、ひたむきな明るさは周囲の人をもしあわせな気持ちにさせる。
    大人になるにつれて、忘れてしまいそうな幼少期の

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    2018年06月05日
  • 青い城

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    ハードカバーで出ていた時は触手が伸びなかった29歳のオールドミスが主人公の物語。結婚していないというだけで半人前扱いをされつまらないジョークのネタにされ不機嫌を振りまく実母や親戚の言うなりに生きているヒロインが、あるきっかけから他人のためではなく自分のために生きようとする一年間の出来事。
    ロマンス小説を読み慣れたスレた読者としては最後のたたみ方にもうちょっと情緒があってもと思わないでもないが、ヒロインが自分のために生きる日々の描写が素晴らしいので欠点を補って余りある。

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    2018年01月03日
  • 秘密の花園1 ふきげんな女の子

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    H27.5.16
    孤児となったワガママな金持ちのお嬢様。誰も私を愛してくれないし、愛さない。メアリは叔父に引き取られてインドからイギリスのヨークシャーへ。色々な人との出会いが、彼女を変えていく。

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    2015年05月18日
  • 秘密の花園2 動物と話せる少年

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    H27.5.17
    メアリは、泣き声の主コリンを見つけた。彼はいとこになるが、病気と思い込んで10年間伏せっていたせいか、とても癇癪持ちだった。
    そんなコリンを秘密の花園に連れていく計画をたてる。

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    2015年05月18日
  • 銀の森のパット

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    銀の森屋敷に住むパットが、子供から少女になるまでのお話。
    かなり面白かったです。特にパットが月の下で踊り出す場面には笑いました。
    冗長な文章でかなり展開が遅いですが、成長小説が好きな方は絶対気に入ると思います。赤毛のアンシリーズが好きな方はぜひ、読んでみてください。

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    2014年12月07日
  • あしながおじさん

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    真綾さんのミュージカル
    「ダディ・ロング・レッグス」の影響もあって
    往年の名作をやっとこさ読みました。

    うん、長年読み継がれているだけはあります。
    子供にも十分読めるのに、おなじみロマンス要素もあり
    大人でも読めるお話ですね。

    ただ、これは子供用より、大人用の翻訳を読んだほうが
    絶対面白いですね。
    おそらくジュディが言葉遊びや意味を含めて
    他の言葉で書いている箇所が(フランス語で)とかで
    訳されてしまってるので、ちょっと面白味半減。

    しかしながら「キャンディ・キャンディ」などが
    この物語がモチーフなのがよくわかりますね。
    クライマックスなんかまんまじゃないか!というくらい
    オマージュとい

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    2014年05月26日
  • 少女ポリアンナ

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    大好きです!!
    ポリアンナのように生きていきたい、と思わされました。
    私にとって、大事な、心に響く、信仰書のような存在でもあります。

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    2013年01月13日
  • あしながおじさん

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    「あしながおじさん」が、純愛物語だったとは!ユーモアがあって飽きないし、主人公の気持ちになって、一喜一憂しながら読み進めることができた。時代背景から、女性に選挙権をなどなど、作者の願いも込められている。
    韓流ドラマやガラスの仮面(漫画)が好きな大人にぜひお薦めしたい。

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    2012年12月21日
  • パットの夢

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    ネタバレ

    パットの20歳から婚約までの話。
    モンゴメリのお話はやっぱり好きだと再認識。

    ジドがいわゆるヨセフの知らない一族と結婚するとは。
    さらにあの愛しい愛しい銀の森屋敷があんな悲劇にみまわれるとは。

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    2012年11月26日
  • 長い冬 ローラ物語1

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    断続的な猛吹雪に町は孤立。物資は底をついていく。アルマンゾは小麦を手に入れるため、命を賭けて町を出る決心をする。
    小麦が手にはいる保証もなく、無事に帰れるかどうかもわからない。そんな旅に、「いっちょうやってやろうじゃないか」と乗り出していくアルマンゾ。『農場の少年』の読者なら、これを誇らしく思わずにいられない。
    ローラのとうさんもまた、厳しい冬に耐える町で存在感を見せる。(家での大車輪の働きは、言うに及ばず。)このふたりはお互いに一目おいているのだ。これまた誇らしくほほえましく思わずにはいられない。
    その一方で、ローラがかあさんとの間に少しずつへだたりを感じ始めているのが印象的だった。感じ方の

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    2012年09月14日
  • この楽しき日々 ローラ物語3

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    ローラは初めて家を離れ、教師として2ヶ月働く。ブルースターさんの家が居心地が悪くて苦労する。
    週末はアルマンゾが迎えに来てくれて家に戻り、何とか無事任務期間を終えたローラ。
    「キャリー、あんた、こんないいうちに暮らして幸せだと思ったことある?」(p58)
    そう、ローラは家を出て、初めてその素晴らしさを思い知ったのだった。

    この巻はローラとアルマンゾのロマンス物語。メアリ・パウアー&キャップ、ローラ&アルマンゾでダブルデートするところなんて、季節は春だし、まさに青春!(p172)
    デートはいつも馬車なんだけど、今はこれが車になっただけで、男性が乗り物に乗って女性を迎えに行きエスコートするのは同

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    2012年01月28日
  • 大草原の小さな町 ローラ物語2

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    猛吹雪で家に閉ざされてしまった長い冬を越し、そのまま町で暮らすローラたちに春がやってきた。

    p21のメアリの述懐が深遠だ。
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    「ほんとうはいい子なんかじゃないのよ」「そうなりたいと努力しているだけ。でも、あたしだってときどき、すごく反抗的で、いじわるな気持ちになるのよ。それがあんたにわかったら、そして、あんたがあたしの本当の姿を見たら、あたしみたいになりたいなんて、思わないでしょうよ」
    (略)
    「あんたがなぜあたしをたたきたいと思ったか、わかるわ。それはね、あたしが見せびらかしていたからよ。ほんとうはいい子でなんかいたくないのに、自分で自分に、いい子のところを見せびらかして、かっこ

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    2012年01月22日
  • 大草原の小さな町 ローラ物語2

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    ネタバレ

    小3で手に取り、”小さな家”のメアリがメリーになっていたことに衝撃を覚え、母に変だと訴えていた。笑

    町の発展と共に、ローラが成長(というか確実に大人の階段を駆け上がっている)していくのがわかる。子供の頃好きだったのはワイルダー先生との学校での対決。今思うと、小姑との開戦?だけど、確実に私のコアになっているエピソードだと思う。

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    2011年10月25日
  • 長い冬 ローラ物語1

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    福音館の「大きな森の小さな家」を初めて読んだのは小学生の時だった。
    それからシリーズの福音館で出版されているものは全て繰り返し読んだのだが、本作を読むのは初めてである。

    昔の訳がよくないという話を聞いて、何となく遠ざかってしまっていた。

    結果、この谷口由美子訳で読めて良かったと、本当に思う。

    まだ1冊しか読んでいないが、「長い冬」以降のシリーズ作品も全て揃えて繰り返し読もうと思う。

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    2011年09月02日
  • あしながおじさん

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    岩波文庫は作者の挿絵が入っているので、おススメです。
    小学生の頃、よく分からずに「シルクの靴下」に憧れてました。
    サリーが主人公の続編も大好きです。

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    2010年10月04日
  • あしながおじさん

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    幼い頃、魂をゆさぶられた本。
    恵まれない境遇にある少女が、「あしながおじさん」の手に救い出されて、
    楽しく幸せな学生生活を送る。
    その描写にうっとりした。
    どんでん返しありで、構成も凝っている。

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    2010年09月06日