柴田勝家のレビュー一覧
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ネタバレ雲南省スー族におけるVR 技術の使用例
端童の女性が語った「全ての人が同じものを見ていると信じこんでいるだけ」
皆それぞれの見ている世界に生きていてそれは決して同じではない
最後にはスー族の存在、報告をする教授の存在さえも不確かであるとされる
鏡石異端
記憶子によって書き換えられる過去
自分を守るため過去の記憶を無意識に改ざんすることもある
もはや過去さえ確かなものではない
邪義の壁
ウワヌリ、罪を上塗りし表面はきれいに磨かれた壁
人もまた然り
龍動幕の内
南方&逸仙
ホームズ&ワトソンみたい
検疫官
少年はその存在が物語をうむ
アメリカン・ブッダ
脳を凍結しコンピュータ上 -
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本書を知るきっかけは『世にも奇妙な物語』
そして、作者が柴田勝家!
柴田勝家さんの本は二作品目になります。
本作品も、近未来っぽい世界のSF短編集になってます。
オンライン福男:お正月に走る福男をオンラインでやってみたら・・・
クランツマンの秘仏:秘仏研究科の人生を追う物語、開帳しない秘仏って本当に入っているの・・・
絶滅の作法:人類が滅亡した地球で暮らす異星人達の話!?異星人達は地球人の文化に触れる事で!!!
火星環境下における宗教性原虫の適応と分布:宗教の成り立ちと布教についての新解釈。
姫日記:一番サクサクと読めた!主人公は毛利元就に仕える軍師、クソゲーの話!?実話?
走馬 -
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なにかの書評で見かけてからずっと読んでみたかった小説。
なにより作家の名前が「柴田勝家」さんというのが忘れがたくて(笑)。
久しぶりに日本のSF読んだなぁ。
仮想空間にまつわる話が多かった。
”仮想空間のSFもの”というと、ウィリアム・ギブスンの「モナリザオーバードライブ」なんかを思い出しちゃうけど、本作の仮想空間は、なんていうか、植物的な?穏やかな涅槃的世界観。リアルと仮想の狭間で緊迫した戦いなんてない。
モナリザの頃は、サイバーパンクなんて呼ばれてたけど、あれから40年超。仮想空間の世界はパンクから緩やかな死へ向かっているみたい。
当時はどこまでも広がる無限の空間だった電子世界は、 -
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人文科学系SFの泰斗、柴田勝家氏によるバラエティ豊かな短編集。現実と非現実、本物と偽物、生者と死者、といった文化的な対立項を巧みに活かして一つの作品にまとめ上げる、氏の手管の技を堪能できる一巻です。
表題作が巻の3分の1ほどを占め、作者的に最も力を入れた作品だろうと思います。・・・が、鴨的には主人公の2名のどちらにも感情移入することができず、ちょっといまいちな感じ。それよりも、前半に納められた洒脱で知的好奇心に溢れる軽い作品の方が、楽しく読めましたね。
人によって好き嫌いの出る作家さんだと思います。今の日本SFシーンにおいて貴重な作風だと思いますので、これからも期待しています。 -
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ネタバレ昭和初期。千里眼研究で世を追われた福来友吉に誘われ、「昭和考幽学会」なる怪しい研究者の集まりに参加することになった博物学者・南方熊楠。かつて英国留学中に出会った親友の孫文が遺した「人の動きを計算する機械の〈設計図〉」と粘菌が結晶化した人工宝石の力によって、悲願である少女型アンドロイド〈天皇機関〉を完成させた熊楠たちは今上天皇にその姿をお披露目しようと画策するも、実は学会内部に別の目的を持った裏切り者が紛れ込んでいて……。粘菌AIを中心に据え、熊楠をはじめとして宮沢賢治や江戸川乱歩、北一輝に石原莞爾らの運命が絡まり合うSF伝奇小説。
破天荒な熊楠おじさんを主人公に、粘菌でできた人工知能という -
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色々なジャンルでマンガのようにキャラクター性の強い作品が増えてきているけど、これもなかなかだった。土佐弁で陰陽師で捜査官の主人公。だけど思考は割と常識的だから、同僚の捜査官たちのアクの強さがまあ目立つ、目立つ……。
カルト宗教マニアで、あらゆる宗教団体からブラックリストに入れられてるキャラなんて、自分は一生かかっても思いつかないだろうなあ。
この小説はいわゆる特殊設定のミステリです。“霊子”や"怨素”などといった人間の精神から発せられる原子など発見によって、霊現象や祟り、呪いが科学捜査にも使われるという設定。
だから主人公である陰陽師の御陵(みささぎ)も捜査官の一員で、警視庁にも心