あらすじ
家に棲むモノ家族に潜むモノ
霊能者「助葬師」が「家」を喰い破る呪いに立ち向かう。
豹変した父親が発した謎の言葉、酒場で渡された呪われた家族写真、動画配信者に依存する女子大生の家に繰り返し送られてくるひしゃげた荷物……奇妙な事件に巻き込まれた人々の前に現れる謎の女・羽野アキラ。彼女は、ネット上で半ば都市伝説となっている霊能者「助葬師」だと名乗る。事件の背後に何者かの意思を感じ、調査を進めるアキラはやがて呪いの根源へ導かれていく。
気鋭の星雲賞受賞作家が仕掛ける民俗学×ミステリホラー!
tounami・装画
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
面白かった〜!最終章でなるほど〜ッ!こうきたか!!となりながら読みました!全ての謎がキレイに回収されていて、これがホラー✕ミステリーか〜
羽野アキラと神無リオンのコンビでの活躍がまた読みたい!台湾のあの話は初めて聞きました〜実際にあることなんだろうか…
Posted by ブクログ
1章ごとの短編かと思ったが最後に伏線を回収してまとまっていた。誰の視点かが分かりにくい事も含めて納得感があった。
呪いについてはあまり聞いたことがないことが多く楽しく読めた。特に三隣亡は建築業界では大凶日らしく現在でも活きている呪いのようで興味深い。
カテゴリとしてはホラーだろうが民俗学とも組み合わさって面白かった。
Posted by ブクログ
台湾の土着要素まで絡めてくるホラー、複数の登場人物の視点を切り替えてどう結びつけてくるか楽しみになってくる展開。初っ端から不気味な雰囲気が続くし、誰がどんな役を果たすのかもあっさりとは明かされないのでミステリ的にも面白かった。それでもさくっと読めてしまうし、もっとじっくりじんわり描いてくれても良かったかも。まだ登場人物の素性が謎な部分もあり、続編も期待出来るかも。
Posted by ブクログ
不気味な作品なのに、テンポ良くサラサラ読める。さすが柴田先生。いまどきの情景描写がなされているのが、物語をよりぐっと身近に引き寄せている。
最後がすこし駆け足気味なのがもったいないが、よくできた良作である。
Posted by ブクログ
ある家族に端を発する呪いのお話。連作短編風ですが、時系列を少しずつずらしながら各話はそれぞれにリンクしている作りになっています。最終話ですべてつながるので、ミステリーの要素もありますね。
直接的に怖いものはあまり出てきませんが、わけのわからないもの、理不尽なものに対する怖さがじわじわと効いてきます。
Posted by ブクログ
羽野アキラと神無リオンの助葬師コンビはシリーズ化するかな~と最後まで飲み終わって思いました。
呪いと祓いのどっちをとるか、っていう質問で呪われるやつは結局なんか悪いことしてるみたいに神無リオンは言うけどそんなことはないとアキラは思っていて、絶対おばあちゃんに言われたように人のために行動して助けなきゃと、ちょっと空回りしそうなところとか見た目犬っぽい感じとか、そんな羽野アキラの成長していくところは見てみたい気がする。
美少女キャラには飽き飽きしてるので犬っぽいアキラは好きかもと思ったのでした。
ちょっとくらい変なやつで全然いい。
あと安全な場所だと思っていた家は本当は全く安全じゃないかもしれないみたいな話が基本的に好きです。
土地とか場所には穢れがたまる。
時々出してやらないと大変なことになる。そういう物語を求めているのかもしれません。