VOFANのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
この本は二話構成になっていて、よつぎバディとよつぎシャドウという二話だ。バディの方では斧乃木ちゃんとアララギくんが大学の准教授から児童虐待の依頼を受けて調査に乗り出す。シャドウでは撫子が我煙さんの紹介で事故物件になりかけの部屋を調査する。シャドウの方は短編だ。端的に評価からいうと、バディの方はあんまりだった。他方、シャドウの方は面白かった。本来の物語シリーズの良さが出ていたと思う。キャラクターの掛け合いとか、コミカルさとかの具合がちょうどいい。たまにやってくるシリアスとのバランスも小気味良い。こういう短編集を出してくれたら買うんだけども。バディの方は正直、あんまり面白くない。気がする。好みによ
-
Posted by ブクログ
化物シリーズ2作目。
実質、『化物語』という物語の補足というか、過去編というか。
羽川翼が完全に正ヒロインムーブ。ひたぎ派の自分としては、えーこんな娘だっけ?となってしまった。というか、阿良々木もなんでここまでされて惚れないん?
ただ、それ以外は、長ったらしいギャグシーンも少なく、非常に面白かった。これぞ、西尾維新小説って感じの、ギャグあり、重めのエピソードあり。
こういうのでいいんだけどね。
個人的には、やられ役として出てきた3人の吸血鬼ハンターとか、キスショットのキャラとか、非常に良きでした。これくらい厨二なのがいいんよ。ハムカツみたいな存在。
あとは、シエル先輩しかり、俺って優等 -
Posted by ブクログ
ネタバレ西尾維新の<物語シリーズ>第9作・・・というカウントもなんかしっくり来ないな。ということで、11冊目。
阿良々木暦と八九寺真宵の前に突如として現れた、正体不明の「くらやみ」。ブラックホールのように呑み込もうとする"それ"から逃げ回る2人。間一髪のところで斧乃木余接と出会い、彼女の能力『例外のほうが多い規則(アンリミテッド・ルールブック)離脱版』でいつもの学習塾跡の廃墟まで逃れた後、暦の影の中で眠っていた忍野忍は、「くらやみ」に関する自身の過去を語る。それは400年前、彼女が最初の眷属を生み出した時のお話―――。
忍の昔話がメインかと思いきや(いや、メインの一つであること -
Posted by ブクログ
ネタバレ継ぎ足して続けてきたお話が、ついにツケが回って、ツキが尽きて追及されて、お約束としてのつきもの・憑き物に気づくような?物語。
ファイナルシーズン1作目、終焉に向かうお話、らしい。2024年に読んでる私はこれがシリーズの終わりではないことを知っているのだけど。それでも文体もどこかテンション控えめで、じわりと忍びよる「終」の気配に緊張を感じながら読めた。
シーズン単位でみれば前巻で一区切りして今巻は次の序章にあたるが、暦くん的には前シーズンともしっかり地続きなお話。というか、前シーズンに暦くん視点が少なかったのはこの話をするためだったんじゃないかとすら思う。怪異は語り部にはなれない、前シーズンの -
Posted by ブクログ
忘却探偵シリーズ2作目。今作の今日子さんのパートナーは美術館の警備員である親切守。プライベートの今日子さんは美術館である絵を度々鑑賞しており、2億円の価値があると鑑定していた。しかし、ある日突然、今日子さんの鑑定額は200万円に急落。もちろん、絵にすり替えられた形跡はなく、今日子さんにそれぞれ鑑定した日の記憶は無い。そんな様子を見ていた守が今日子に声をかけ、事件に巻き込まれていく。
前作の隠館厄介からパートナーがバトンタッチするとは思ってなかった。厄介と守のキャラクターがそんなに変わらないので、厄介が登場して欲しかったのが正直な気持ち。今回も短編集の形式だが、それぞれの登場人物は共通している