VOFANのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ評価:☆4.5
阿良々木くんと扇ちゃんがあるはずのない教室に閉じ込めらるところから始まり、老倉育というキャラと阿良々木くんとの深い深い因縁が徐々に明らかとなる。
この老倉の過去が壮絶過ぎて読んでて辛かった・・・忘れてる阿良々木くんにも全く非がないわけではないが、この物語は誰が悪いというわけでもないんだよな。それ故にやりきれない。
最後に書かれていた言葉は「私はお前のことが嫌い」的な文なのかな。
ミステリーちっくな巻で楽しめましたが、やはり物語シリーズとしては怪異が絡んできて欲しかったかなというところ。
にしても扇ちゃんの不気味さが半端じゃないな。
阿良々木くんを誘導していたように思える -
Posted by ブクログ
人間って不思議な生き物だと思う。
誰かに助けられる自分でありたい、誰かに必要とされたいと思い、頭では悪いことと思いつつ、嘘をついたりする。
誰かのことを好きというのは、優しくされたり、なんらかのきっかけがあるもの。一目惚れというのもあるけど、そこから行動しなければ、好意的な行動をしなければ、付き合うには発展しない。
手の届かない片思いというのは、自分が拒絶されることで傷つかない言い訳。手の届かない恋をすれば、恋愛に使うエネルギーが節約できるってことも考えられる。誰かを好きだったら、他の誰かを好きにならずに済むってこと。まあ、高すぎる理想が人をダメにするってこともあるかもだけど。
ウロボロスの -
Posted by ブクログ
再読ー!
再読続きだな、最近
疲れてるのかな?
正義って言うのは難しいね
僕も正義ぶりたいタイプだけど、正義ってマイノリティなんだよね
空気読めよってまわりに思われちゃう
僕の正義は僕の中で正しくないことをしないさせないだけど
それってただの我が儘か
正義ってなんだろうね
正義とか、美しさとか、正しさとか、優しさとかそういうのって人によって違う
他人を理由にするのも場合によっては悪くないし
自分を貫くのにも犠牲が伴ったりする
理想を追求するには必ず誰かが被害を受ける
やはり世界は多数決なのかな?
マイノリティは無視されるんだろうか
譲り合いなんだろうね
うまくやっていくには
譲り合い
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購入済み
新しさ
西尾維新の作品には共通するものがある。
それは直接的、もしくは間接的であるかもしれないが、
「肉体的痛み」あるいはその予感めいたもの。
それは読者を不安にすると同時に惹きつける。
作者を代表する魅力と言ってもいいかもしれない。
この新たな作品にはそれがほぼ無い。
それなのに明らかに西尾維新テイストは満載。
それがこのシリーズの新しさであり面白さに思えた。
次回作にも期待する。
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購入済み
忘却する前に解決
面白い。忘却探偵が事件を解決するには迅速に謎解きをしなければならない。この必然性が生み出すストーリー展開は、これまでの推理小説とは一線を画すスピード感に包まれている。二時間モノの推理ドラマでは味わえない小気味良さが物語全体を包んでいる。
謎解きが最速で進んでいく快感は今日子さんシリーズでしか味わえないですよ。
ただし、謎のいくつかは少し単純すぎるきらいがあります。簡単でもいいんですけど、簡単な謎と難解な謎が同列で扱われてるのが、ちょっとした不満です。 -
Posted by ブクログ
”終物語(上)”西尾維新著 講談社BOX(2013/10発売)
・・・何かの制裁を受けるかのように、じりじりと追い詰められてきた阿良々木暦。そのカギを握る謎の少女・忍野扇との出会い、そして、阿良々木暦自身の隠された過去に迫る!(公式サイトより)
・・・主人公阿良々木暦が”友達は作らない”というスタンスをとるに至った理由になる事件等、
阿良々木の過去に迫る三編を収録。
一話目の”犯人捜しの学級会”が出色。
二話目”数学の楽しさを教える少女の目的は”、三話目”引きこもっていた母親の失踪先は”
もぼちぼち。
あと、無駄話がほぼないので話が引き締まる感じがしましたね。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ物語シリーズ第11巻目(14話目)であってるかな?
幾度となくほのめかされてきた忍の最初の眷属の話だが、前半で割と軽く語り棄てられた感じでした。
むしろ、後半の八九寺の話がメインなような気がしました。
セカンドシーズンはファーストシーズンで発生した怪異の収束シーズンであるような気がします。
シリーズとしては時間軸が行ったり来たりしているので、八九寺もまた登場する話があると思います。
その時は噛みまくって、ボケまくって暦と数十ページにわたる掛け合い漫才をしてもらいたいです。
セカンドシーズンも残すところ一巻ですが、伊豆湖やエピソードや駿河の絡む事件、謎の扇ちゃん、撫子の件など未回収案件が多すぎ -
Posted by ブクログ
”暦物語”西尾維新著 講談社BOX(2013/05発売)
・・・”物語”シリーズ+日常の謎。阿良々木暦の十二か月、十二話。
いつの間にか崇められるようになった石。
学校の全ての屋上に供えられている花。
鬼の形相を見せる砂場。
運命の相手が見えたという風呂。
詐欺師が噂を広めた方法。
道場裏の古木を守る方法。
茶道部室に幽霊がいなかったことの証明。
山頂に神社を移設する方法。
ドーナツの隠し場所。
見ただけでわかる探し物。
実力で敵わない相手に一発入れる方法。
消失と復活。
・・・ざくっと書くと上記のような形。
物語シリーズ+日常の謎、タイプの話がメインキャラ総登場の総集編風に続いた後に、 -
Posted by ブクログ
ネタバレ忍野メメの姪『扇』との出逢いから広がるストーリー。
サブタイは、扇フォーミュラ、そだちリドル、そだちロストと対象者は老倉育。
学級裁判の犯人探し、数学に偏重した訳、母親失踪の謎。
怪異が絡まりようもなくミステリになってはいるが面白い。
起きた過去の因果を解明するだけだが、最後がリドルになっていたから『そだちリドル』が適しているのかもしれない。
『人間強度が下がるから』の因果も掘り下げられる。
忘却と謎を主題にした話は面白かった。
NHKのアブダクション話思い出す。
自己暗示から入る偽の記憶を真実の記憶としてしまう物語を。
記憶なんて捏造されることはしばしばあるものだが、聞かされる方にとっ -
Posted by ブクログ
ネタバレ物語シリーズの第四弾にして、七巻目にして、セカンドシーズン第一作目にして、猫物語(黒)とセットの物語。
語りが羽川さんで、このシリーズの羽川さんネタは3作目ということは、ヒロインはガハラさんよりこっちではないでしょうか。
暦と女子の延々と続く会話シーンや破壊的な戦闘シーンがなかったので、物足りなくもありながらあっさりした面白さが味わえました。
意図的にかき分けられているようなので、作者はすごい才能を持っていると思います。
羽川さんの手紙を読んだあたりから涙腺が緩みっぱなしで、暦がかっこよすぎるというツッコみもできず、ラストは一気読みしました。
やっぱりこの作風、疲れるけど好きです。