VOFANのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
西尾維新の<物語シリーズ>第3作。『化物語』の後日譚で、暦の二人の妹、火憐と月火の"ファイヤーシスターズ"がメインの回。下巻である本書は、下の妹・月火にスポットが当てられた、「つきひフェニックス」が収録されている。
月火がメインと書いたが、月火には内緒で対処しているので、あまり月火メインという感じでもない。どちらかと言えば忍メイン回。伝説のミスド回で「ぱないの!」あり、暦と共に新キャラ影縫余弦・斧乃木余接に挑んだりと、"後期(笑)"忍大活躍である。
それ以外の八九寺や羽川ら、いつもの面々(+火憐も正式(?)に仲間入り)との"お馬鹿な掛け合い"も健在。というか、八九寺との会話は最早このシリーズには欠かせないパートになってる。いつか冗句でなく「さよなら」してしまう時が来てしまうのではないかとドキドキしているところ(さらっと退場させてしまいそうなんだよね)。撫子は、今回は直接の絡みはなかったが、回想エピソードが面白すぎて。"スネーク"撫子、健在の模様。で、恋人のはずのガハラさんの存在感が一層薄く・・・(貝木曰く、「つまらん女になってしまった」)。
「ニセモノ」をテーマにギャグからシリアスまで物語全体を編み上げる構成力には、(毎度のことではあるが、)舌を巻いてしまう。やはり他のラノベ作家とは一線を画す実力。 -
Posted by ブクログ
西尾維新の<物語シリーズ>第3作。『化物語』の後日譚で、暦の二人の妹、火憐と月火の"ファイヤーシスターズ"がメインの回。上巻である本書は、上の妹・火憐にスポットが当てられた、「かれんビー」が収録されている。
毎回の事ながら、言葉遊びを混ぜた"馬鹿な掛け合い"が秀逸。もうこれが全てと言っても良いくらい。(著者本人も言っていることだし。)前作までのような舌を巻いてしまう伏線回収はなかったものの、続きが気になるシナリオ展開も相変わらず。(まあそれもこれも、前述の"馬鹿な掛け合い"があってこそのクオリティなのだが。)
恋人・ひたぎの脅迫(?)シーン、親友(?)・真宵とのエンカウントシーンはいつもながら笑える。加えて、今回は駿河、撫子のご自宅訪問が非常に楽しい。特に撫子との掛け合いが最高過ぎて。普段はおとなしい撫子が、(蛇の怪異に遭っただけに、)"蛇睨み"で暦を狙う"隠れ肉食系女子"の一面を見せるこのシーンは、色んな種類の笑いが止まらない。きっとこのエピソードで、撫子ファンが倍増したに違いない!あと、プレイしてるゲームがメタルギア(MSX2版)なのには爆笑!もう完全に"スネーク"ですわ(笑) -
Posted by ブクログ
西尾維新の<物語シリーズ>第2作。前作『化物語』の前日譚、"始まりの物語"にあたり、「阿良々木暦×吸血鬼<キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレード>」の物語が語られる。
前作に続き、またしても展開が読めなかった。読者が展開を予想出来るよう、しっかりと材料(吸血鬼の特性等)が示されているにも関わらず、だ。"馬鹿な掛け合い"や、さり気ない会話の中にも伏線が巧みに隠されており、毎度ながら舌を巻いてしまう。
今回は丸々一冊、暦とキスショ・・・ハートアンダーブレード様の物語。『化物語』で、暦が忍(=ハートアンダーブレード様)に対しては強い責任を感じ、羽川に対しては深い感謝を示していた理由が明らかになる。そして願わずにはいられない。次の作品では、"生きる"力を取り戻した忍の姿が見られることを―――。