VOFANのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
西尾維新の<物語シリーズ>第2作。前作『化物語』の前日譚、"始まりの物語"にあたり、「阿良々木暦×吸血鬼<キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレード>」の物語が語られる。
前作に続き、またしても展開が読めなかった。読者が展開を予想出来るよう、しっかりと材料(吸血鬼の特性等)が示されているにも関わらず、だ。"馬鹿な掛け合い"や、さり気ない会話の中にも伏線が巧みに隠されており、毎度ながら舌を巻いてしまう。
今回は丸々一冊、暦とキスショ・・・ハートアンダーブレード様の物語。『化物語』で、暦が忍(=ハートアンダーブレード様)に対しては強い責任を感 -
購入済み
アニメから
昔、書籍版が発売した当初から気にはなっていたものの、当時は値段と携帯性の悪い大きめの書籍は嫌煙していたので購入は見送りました。
そしてアニメ化し、DVDをレンタルで見たのが最初です。
アニメを見た時の感動は忘れられません。
会話劇でここまで面白くなる物かと感動しました。
そしてやはり文章でも読んでみたいと購入した次第です。
電子書籍なら携帯性も何もないですし…
映像とは違った魅力も有り、やはり素晴らしい作品です。 -
Posted by ブクログ
忘却探偵。
抜群の推理力を持ちながら、
一度眠ればその日すべての記憶がなくなってしまう謎多き探偵。
特殊スキルをもった掟上探偵と、あらゆる厄を引き寄せる隠館氏の事件簿。
西尾維新らしい特殊設定で書き連ねられる短編連作。
1冊で一話完結の物語が全5話。
短い文書のなかで手がかりを見つけ事件を解決しなければならない故の軽快さは、
そのまま読みやすさへ繋がっている。
言葉遊びとキャラクター造作の名手である西尾維新氏。
その過去作に違わず、
年齢不詳、経歴不明な掟上今日子がどこか怪しくも独特な魅力に満ちている。
眠れば一日の記憶が無くなるということは、
何をしても進歩がなく、進めず、いつまでも停滞