VOFANのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
西尾維新の<物語シリーズ>12冊目。『囮物語』、そしてセカンドシーズンの完結編。本作の語り部は・・・まさかの、詐欺師・貝木泥舟!(戦場ヶ原だと思ったよ!騙されたよ!)
「卒業式の日に殺す」と、阿良々木暦らと共に、蛇神となった千石撫子に死刑宣告を受けた戦場ヶ原ひたぎは、因縁の相手である詐欺師・貝木泥舟に依頼する。それは、「蛇神・千石撫子を騙して、自分たちを生き長らえさす」こと。依頼を引き受けた貝木は、千石撫子が座す北白蛇神社に向かう―――。
語り部が貝木泥舟という全くの想定外だったが・・・こいつ、クソ面白いじゃねーか!これまでの関わり方からして読者の殆どからヘイトしか向けられていないキャラな -
Posted by ブクログ
ネタバレ暦くんにとっての正義や正しさに向き合う回。
ファイヤーシスターズに対する評価や老倉さん回などでも仄めかされていた、暦くんの正義感に彼自身が向き合う話。
正解を知るということは不正解を知ることでもあり、自分の正義の正体を掴むためには己の間違いへ向き合うことになる、そんな回。
ここのところ暦くんの失敗談ばかり続いていたので、なんだか第一作目に立ち返ったような展開があって嬉しくなった。間違いを肯定するでも否定するでもなく、ただその存在を認めるにとどめてくれたのもよかった。案外それがいちばん難しいので。間違いを正したい、理系アタマの暦くんなら尚更だと思うし。 -
Posted by ブクログ
本書は物語シリーズにおけるアララギ君の高校生活最後の一年間を大きく振り返ったものだ。その上で振り返りつつ、小さなエピソードを多数収録したのが本書である。短編集と言ったところだ。このひとつひとつのエピソードにちゃんとオチがあって、かつ物語シリーズらしさが存分に出ている。アニメも好きだがやはり原作もいい。この活字を巧みに使いこなすスタンスは、西尾さん並みのワードマスターでなければ難しいだろう。そしてまた、アララギくんの終始一貫した利他主義は、ここでもブレなかった。もっとも今さら彼にブレが生じるわけもない。殺されても曲がらない彼の信念には、やはり漢としての憧れを抱いてしまう。別に利他主義であることが
-
Posted by ブクログ
「続・終物語」について語っていく。先日ついに読み終えた。時系列としては卒業式の次の日くらいだ。高校を卒業しちょっとしたノスタルジーと喪失感に教われる最中、アララギくんは鏡の中の違和感に気づく。反射的に手を鏡に伸ばした結果、あろうことかアララギくんは鏡の世界に引きずり込まれてしまうのだった。あらすじはこんなものである。当初、このあらすじに目を通したときは内容が緩く感じてしまったのだが、結果から言えばそうでもなかった。ちゃんと出るとこは出るメリハリのついた展開は一貫していて、全然面白かった。今回の物語は割りと衝撃的な部分が多かった気がする。まず驚いたのは鏡文字である。アララギくんが鏡の世界にやって
-
Posted by ブクログ
本書では前作同様二話構成になっていて、おうぎライトとおうぎフライトがある。ライトの方ではアララギくんが友人の食飼ちゃんから彼氏とのいざこざについて相談を受けて、それと同時期にガハラさんから別れ話を持ちかけられる。この二つの出来事にはある共通点があって、平謝りされたという点だ。それも異常なまでの謝意で、誠意を押し付けてくる。アララギくんはそのあと老倉さんからも同じく謝り倒される。それらの件からアララギくんは怪異による事案であることを確信して、急遽帰郷する。そこで準レギュラーの日傘ちゃんや扇ちゃんと接触して、犯人探しを始める。それでまた新キャラがでてきてその人が犯人みたいな感じで終わるのだが、前作
-
Posted by ブクログ
めちゃくちゃおもしろかった。物語シリーズモンスターシーズンの中でも、個人的には一番の出来だった。死物語は上下巻ともに本来の物語シリーズらしさが出ていて、最初から読んできた読者としては嬉しかった。しかし千石撫子のサバイバル能力というか、生存力が高すぎる。同い年とは思えない。しかし千石撫子ほど最初と最後の印象が異なる人物も珍しい。初めに登場した時のキャラクター性はもはやない。というか、千石は毎シーズンごとにキャラクターが変わっているな。神にもなればヤンデレにもなるし、最後の方はマジでカッコいい夢追い人だ。あと、専門家連中の秘密がいろいろ発覚したのは興味深かった。ネットで考察が載っていたが、それぞれ
-
Posted by ブクログ
忘却探偵シリーズ1作目。災難に巻き込まれやすい体質の隠館厄介は、トラブルに遭う度に周囲の人に疑われてしまう。そんな厄介が疑いを晴らすために助けを乞う探偵の1人が掟上今日子。彼女は寝ると記憶がリセットされてしまうので、ほぼ1日で依頼された事件を解決していく。
事件の結末を自分で推理するには与えられた情報が少なく感じたが、ストーリーや登場人物の掛け合いはおもしろい。シリーズ1作目なので、厄介と今日子さんが過去に関わった事件や、今日子さん自身に関しての謎など、今後のシリーズ展開の布石が随所に散りばめられていてワクワクした。
ラストの今日子さんのお願いは厄介に助手として働いてもらうとかかなって思ってた -
Posted by ブクログ
ネタバレだいすきスーサイドマスター!
西尾維新にしては珍しく、なんとなく終わり方が見えた気がします、これは私がこのシリーズに慣れてしまったのかそれとも。
がはらさんが可愛い!もっとでてきてもいいよ。
めにこちゃんがいい味出してる!おっらー!って挨拶はなんの略?
とにもかくにも阿良々木くんにお友達が出来て良かった。阿良々木ハーレムへようこそ。
クロスオーバー要素も沢山出てきて全読破してるわたしとしては嬉しくてたまらなかった!
それにしても、部活動ってそんなに厳しいものだったのだろうか。
私自身はオフになると練習できなくて鬱々としたし、自主練もすべて参加して、ただ単純に時間をかければ上手くなることが楽しく -
Posted by ブクログ
ネタバレオフシーズン!
忍野忍(キスショットアセロラオリオンハートアンダーブレード)、阿良々木火憐、羽川翼の三本だて。
うつくし姫とてもよかった。スーサイドマスターかっこいい。憧れてしまう。哀川さんみがあると思ったら…西尾維新のこういうところがとっても好き。
忍ちゃんがどうやって鉄血にして熱血にして冷血の吸血鬼になったのか、そんなお話。アセロラ姫みたいになりたいわけではないけれど、アセロラ姫みたいな心意気で生きていたい、そう思う私はすでに虜になっているのかも。
忍ちゃんに助けを求めた阿良々木くんに、忍ちゃんはどれほど助けられたのだろう。だからこそ、助けられなかった世界線ではああなったのかもしれない。こ