VOFANのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「とある小説家いわく、『人間が想像しうることは、すべて現実の世界でも起こり得る』そうです ー これは、世界が秘めたる無限の可能性と多様性を言い表す言葉として知られていますけれど、しかし意地悪く、逆向きに読み解くこともできそうですね。すなわち、『人間の想像力なんて、その程度のものだ』という風に ー 」
『その分マイナスだ。
生きているだけでマイナスとは、なんて人生なのだろう。
これでは死んでるほうが効率がいいということになりかねない。
そんなバランスシートがあってたまるか。』
「冤罪を避けることは、難しい。と言うより、ほとんど不可能です。どれだけ用心しようとも、ある日突然、あらぬ疑いをかけら -
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ネタバレ待ってましたの厄介登場回。
一冊を通して厄介と今日子さんのやり取りが
(今回は大サービスで)楽しめるのでたまらなかった。
相変わらずの繰り返し文章で好きじゃないけれど、
それが厄介の心の声だと思うと気にならない。
(西尾さんごめんなさい)
今回は少し突っ込んだ内容というか
今日子さんの過去?に少し触れたような気がするけれど、
その分「記憶って何なんだろう」と考えさせられた。
今日子さんの特殊能力を使って感情さえも書き換えたつもりでも
やっぱり今日子さんにはお見通し・・・。
だとしたら、失った記憶って必要なのだろうか?
何年も積み重なる失われた記憶をもってしても
進化した文明も人間の感情も「 -
Posted by ブクログ
書き下ろし
なんと阿良々木暦が上級職の警察官に合格し、警部補として直江津署で研修する。そんな不自由なつまらないヤツになっていいのか!と思ってしまう。
配属された「風説課」は臥煙さんが仕込んだらしい奇妙な部署で、濡れると魚に変身したり、ゴーレム(泥人形)で土に帰れたり、狼に変身したりする職員がいて、怪異がらみの事件を解決するのが仕事らしい。
一番驚いたのは羽川翼が世界中を回り、紛争地域を救う活動をしていたのが、国境をなくす平和を創り出す活動を始めたために国際秩序を破壊する危険人物と見なされるようになっていたことだ。彼女の帰国には厳重な監視が付いたのだが、なぜか阿良々木家で寝ていて、暦 -
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ネタバレいよいよ最終章ということで、いきなり5年後の世界が描かれる。暦くんはなんとキャリア官僚の警察官になっており直江津署風説課で研修中。
風説課のいろいろな先輩と組んで謎を解いたり旧交を温めたりというのが大まかな筋立て。
皆それぞれの道を歩んでいるのだけど神原さんのシーンがすごく少ないのがとっても残念。真宵ちゃんに至っては結局登場しないし。
題名からきっと最後はひたぎさんとの結婚式を想像していただけに裏切られたというか肩透かしというか。
唯一羽川さんだけが予想の右斜め上を行っていたのがまぁ救いというところか。読んでて寂しくなったのも事実だけど。。。
なんかこれで終わりというのもなぁと思っていたら、な -
Posted by ブクログ
掟上今日子シリーズ4冊目!
最初は出版順に読んでいたが、順番は特に関係なさそうな事に気付いて、途中をとばして“家計簿”読んでみた。
「叙述トリック」面白い!
掟上今日子を読んできて、今まで「面白いような微妙なような……」と思っていたけど、これは面白かった。
色々な小説を読んでいて、時々やられてしまう叙述トリック!の種類が明確に分類・説明されていてすごく良かった!
その①「場所の誤読」
その②「時間の誤読」
その③「生死の誤読」
その④「男女の誤読」
その⑤「人物の誤読」
その⑥「年齢の誤読」
その⑦「人間の誤読」
その⑧「人格の誤読」
その⑨「語り部の誤読」
その10「作中作の誤読」
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