斉藤洋のレビュー一覧
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『ルドルフとイッパイアッテナ』の斎藤洋さんの著書。
都合の良い話や、たいしてドキドキしない事件など、盛り上がりに欠ける印象が後半まで続いていましたが、ラストで全てが伏線だったことがわかり感心しました。
帯の「見えること、見えないこと そのはざまでもの思う少年の日々」という一文に、目に見えるものが全てではないというテーマを期待しましたが、まさかの心霊が見える友達が出てきて、見えるってそっち?と少し期待はずれ。
でもそれも含めて、最後に色んなことがつながる楽しさがあります。
ミステリーとまではいかないけど、児童書としては子どもにはよいかも。
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Posted by ブクログ
「ねぼうさそい」はうちにもいる!
夜更かししている子どもの元にあらわれて、目覚まし時計を止めて、耳元で「ねぼうしろ」と3回唱えられると、9時まで起きられず、遅刻決定。
ねぼうさそいのせいで遅刻をした小学生は10万人!
そのうち2人は我が子ですね。
ねぼうさそいの声に負けないくらいの回数と声量で「起きろ」を母おばけ(たまに、いや、よく鬼に変身)が唱えているはずなのだが、ねぼうさそいには勝てないようだ。
ねぼうさそいが子供の部屋を覗いて寝ているか確認する挿絵の時計が10時だったので、それより前に寝よう!と息子を促してみた。
夜更かししても大人は最初から大丈夫という最後の一文、作者さんに感謝 -
Posted by ブクログ
「翔の四季」シリーズ 春
翔の耳に遅れて届くようになった音によって、同級生の会話を詳細に聞き取れてしまう。
知里が「トイレの花子さん」のふりをして同級生をおどかしたということから、自分のかわった「力」を言い、杏も怒りを感じた相手に危害を加えてしまう特殊な能力を気にしている。
涼も霊が視えることから近隣でも噂のある首なし女とみんなといっしょに立ち向かう。
「見えるもの」「見えないもの」について考えていた翔も見えたものだけで判断するのではなく、見えないもののなかにも大切なものがあり、いつでも見れる思い出もあることことがわかったのではと思う。
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Posted by ブクログ
「翔の四季」シリーズ 秋
もの思う少年・翔をとりまく1年間〜夏を読んでから少し間が空いてしまったが、読みだしてから翔の家族や涼のことを思いだした。
今回は、翔がスポーツカーを見たあとで、その音が何十秒かずれて聞こえることに気がつく。
近所で起きた不審火は、カラスが線香を咥えて飛んでいたことに関係するのか…
学校内での同級生が持ってきたレアカードの盗難事件は、友だちの涼が犯人を見つけるが…
前作は、「見えていないこと」にきづいた翔だったが、今回は「きこえていないこと」に思いがむく。
小学生にしては、涼の考え方が大人で盗難犯を公にすることもなくおさめたことは、正しいこととは何かを考えさせ