Posted by ブクログ
2020年08月08日
とにかくこの「おばけずかん」シリーズは、低学年くらいのお子さまなら、まちがいなく喜ぶでしょう。こどもたちに大人気のシリーズです。
字が大きくて読みやすく、絵本から読み物に移行する時期に、ぴったりです。
おばけが怖いという子もいるのですが、この本は、すべてのおばけに対して
「でも、こうすれば だい...続きを読むじょうぶ!」
という、対処法でしめくくられていて、
その対処法も いちいち、おもしろおかしいんですよね☆
この巻でおもしろかったのは、「れんぞくこうちょうせんせい。」校長室から延々と、校長先生がでてくる(なんだそれ)思い描いてみると確かに怖い。でも、なんかちょっと楽しそう・・・
この「楽しさ」が、著者・斉藤洋さんの、ねらいなんだと思います。以前、講演会を聴きに行った時に
「楽しい、という感情だけは、想像では理解できないんです。実際に経験しないと、これが楽しいってことなんだと、理解できない」
と、お話しされていて、今でも すごく印象に残っています。
この本は、読むと実際に「楽しいきもち」になれるんですね。ああ、斉藤さんは、「楽しさを体感できる本」を作られたんだな、と
ちょっと、感動した記憶があります。
そういう意味でも、このシリーズは素晴らしいと思っています。