早坂吝のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ「読者への挑戦状」という一文から始まるこの小説は、まさに文字通り、読者に挑戦を突きつけてくる物語。
その挑戦とは、物語を最後まで読み解いたうえで、この小説のタイトルに入る◯◯◯◯◯◯◯◯、伏せられた言葉を当てること。
タイトルはことわざで、伏字の数はそのまま文字数を示している。
つまり漢字かな交じりで8文字、すべてひらがなにすると13文字になる。
本作では各章にことわざが冠されており、その章で起こる出来事は、まさにそのことわざを体現する内容になっている。
たとえば「第一章:類は友を呼ぶ」では、共通の趣味嗜好を持つ人々がブログを通じて出会い、オフ会として集まる様子が描かれる。
「第三章:水を得た魚」では、黒沼重紀が所有する島を訪れ、参加者たちが本来の自分をさらけ出し、開放的に振る舞う姿が描かれる。
物語は、ブログを通じて知り合った人々がオフ会として島に集まり、クローズドサークルの中で連続殺人事件が起こり、その真相を追うという構成だ。
読み進めるうちに、シンプルに「面白い」と感じた。
タイトル当てという仕掛けもあり、自然と物語への集中力が高まる。
構成も非常に緻密で、気づけば没入してしまい、もはやタイトルよりも続きが気になる状態になる。
終盤で明かされるのは、参加者たちの共通の趣味嗜好が「ヌーディスト」、つまり裸で過ごすことだったという事実だ。
日本では到底受け入れられにくい文化であり、誤解や偏見の目にさらされがちな存在。
そんな閉塞感を抱えた人々にとって、黒沼の孤島は、誰の目にも触れず、警察の目も届かない、文字通り解放される場所だった。
本書ではその状態を「南国モード」と呼んでいる。
それを踏まえると物語の序盤から、それらしきことを仄めかす描写は随所にあった。
「なるほど、、、、このシーンからすでにみんなは裸だったのか。」と読み返しては唸ってしまう。
そして最後に明かされるタイトル。
「頭隠して尻隠さず」殺人事件。
「んなモン分かるかボケッ!」である。 -
Posted by ブクログ
孤島の児童養護施設にて嵐により職員が来れない
主人公はこの機に復讐のため殺人を行おうとするがすでに対象は殺されていた
タイトル通りの話
なのだけれど、推理小説ではない
解決が本の終盤も終盤に語られる
特盛バカミス3種チーズ乗せ
素直に本当にアホな作者だなあと笑うのが正しい読み方の作品。間違ってもこんなんわかるわけないだろと怒ってはイケない。それもある意味褒めてるが
ただ、そのアホらしさが映像として頭に浮かべた時大爆発したのが○○○○○○○○殺人事件と
虹のハブラシの2作だった
この作品は大変アホくさいのだけれど(褒めてる)映像としてではなく、書いてある文字がアホくさくて笑えた。だけだった。
1回で良いから、この著者の一般に向けた物を読んでみたい -
Posted by ブクログ
本屋さんにふらりと寄ったら、有栖川先生の帯をつけた新刊が目に入った。
解説も先生だ。
最近流行りなのか『超絶技巧のミステリ』ってやつか。個人的に刺さらないものもあるので、少し警戒している。本作もそれ系と見た。うーん。
まずは解説を読もう。有栖川先生は解説から読む読者のために結末に関わることを解説に書かないのを知っている。いつもありがとうございます。
なんと作中で作家アリスシリーズに言及があるという。(しかも森下刑事!)
これは読まねば。
グロテスクな事件の様相から始まり、場面転換のあとはいよいよ名探偵のターンだ。
名探偵とはなにか?本作に出てくる名探偵は、自分を名探偵と言い、やたらと『名探偵はすごい』とも言う。『探偵』は自称できるが『名探偵』はどうか?まあそういう探偵もいるだろうが、薄っすら漂うこの違和感。
大丈夫。違和感の理由はちゃんとわかる。
そしてちゃんと、事件は解決される。
グロテスクである以外は読みやすくできているので、気軽に読めた。
こういう感じだよなあ最近のミステリーって。
個人的には有栖川先生よりも綾辻先生を連想したかな。
面白くて、トリックも意外で、…でも物足りなかったかも。
刑事たちの出てきかたが唐突に思えたのかな?
やはり奇抜よりもロジカルなものが好みのようです。んー -
Posted by ブクログ
AIの課題の勉強になる小説。AI探偵相似と助手の合尾輔が名(迷?)推理で事件を解決していく。楽しいライトノベルだが、無理筋の推理展開は失笑するしかない。
・フレーム問題:適切なフレームで思考を狭めない限り、無限に計算し続ける。現時点で真だと判明していないことは偽だと仮定する閉世界仮説で回避可能
・シンボルグラウンディング問題:事物を正確にイメージする、記号を実際のものに接地することが難しい。とくに抽象的な語句はをAIが理解しているかは不明。それにしてもドンキ―はないだろう・・・
・不気味の谷:人間の心を理解できず、限りなく人間に近いが人間ではない不気味な存在となる
・中国語の部屋:中国語を理解できない人を小部屋に閉じ込めて、マニュアルに従った作業をさせるという内容。チューリング・テストを発展させた思考実験で、意識の問題を考えるのに使われる。マニュアル通りに正解しても、中国語を理解していることにはならない。すなわち中国語を喋るAIが意識をもって中国語を操っているとは証明できない。